October 31, 2004

性指向は生まれつき?

「あなたが男だったら、あなたに恋したかもしれない」。
何度か会ううちに、ふと漏らした私の言葉に、Sは、
「私にとっては、男や女ということが恋愛のファクターにはならないの」と、メールを返してきた。

どうしてこんなに一緒にいたいのか
どうしてこんなにも大好きなのか
どう考えても説明がつかず、悶々としていた頃、Sの前の恋人が女性だったということを知った。
それから徐々に自分に問いかけ始めた。

私はなぜ、異性にこだわるのか
何を怖れているんだろうか
どんな理由も、結局は未知の関係へ踏み込むことへの恐怖からではないのか。

じゃあ、いいや、やってみれ、
と、飛んでみた。

あの時の、<選択>の瞬間は、今もよく覚えている。

HODGEさんは、体の反応が<自然に>起こるから、「性指向」は<生まれつき>のものだとおっしゃっている。それも確かになるほどとうなずける。イギリスで働いていた頃、職場にゲイの同僚が2人いて、よく夜を徹してセクシュアリティについて語り合った。

「どうしてゲイだとわかったの?」
そんな私のぶっしつけな質問に、彼は、
「だってさあ、女を見ても立たないのに、男を見ると立つんだもの」
と笑って答えてくれた。

私は、ふうーん、そんなものなのかぁ。
単純なんだなあと、ホントに感心した。

私の場合は、<生まれつき>でないから「指向」でありえず、性別が性的好みの理由でもないために、「嗜好」でもありえず、だからどうしても、「アイデンティティ」という言葉が使えなくて困っているわけです。

<異国籍同性のパートナーと暮らしています>

私にできることは、こんな人生もありなんだという「現実」を作っていくことなのかもしれない。豊かで、しなやかで、喜びに満ちた多様なセクシュアリティが存在するのだという、現実を。



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この記事へのコメント
性趣向は人それぞれ、千差万別ですよね。
『趣向』『指向』『アイデンティティ』…
どれかにくくるのは本当に難しいことです。

生まれつきゲイの人
生活環境でゲイになった人
たまたま同性を好きになった人
性別を越えて恋愛できる人
……様々。

わたしは生まれながらの同性愛者だと自覚しています。
それも、100パーセント言い切れるか微妙ですが…
今は、女性の恋人をもって生涯暮らすという現実が幸せ
だということだけは、確かです。


Posted by 左倉 at October 31, 2004 11:15
>左倉さん
「趣向」とも言うんですか?このコトバ、私は知りませんでした。
千差万別・・・。本当にそうですよね。
様々な性のありようを、差別も偏見もなくみなが生きることができればどんなに豊かになるでしょう。
どんな性を生きるのか、ということは、そのまま、どんな人生を生きるのかということにつながりますよね。
誰とどんな風に、何を大切にして生きるか。
そんなことを、忘れないでいたいです。
Posted by conjunto at November 01, 2004 07:00