こんにちは、カウンセラーの神谷です。本格的な就職活動のスタートが始まってすでに3週間が過ぎました。皆さんの調子はいかがですか?

 先日、ある学校の就職ガイダンスで、エントリーシートの書き方講座を担当しました。その講座では、すでに何年も使われているテキストがあり、その内容に沿って進めるよう指示がありました。ありがちな「答えを最初に書く」とか「具体的なエピソードを入れる」とか、「不合格!」と「合格!」の例文もあり、就活では当たり前のことばかりで、特に問題になるようなものではありません。でも、よくよく見てみると、就活生への配慮が欠けていたり、どう考えても矛盾している箇所もあり、「こんなんで大丈夫?」といったかなり残念な内容でした。

 ということで、今回のテーマは「エントリーシートは、自分の言葉で」です。

 以前ある学生から、すでに選考も始まっていた時期に「エントリーシートをどう書いたらいいのでしょうか」と相談されたことがありました。「今頃になって、どうしてなの?」と聞き返すと、「実は、第一志望の企業に提出するエントリーシートを、大学のキャリアセンターでチェックしてもらったのですが、その時のカウンセラーからかなりダメ出しをされて」「それは残念だったね」「自分としてはよくできたと思っていたので、とてもショックで」「たしかにそうだよね」「それで、そのカウンセラーから言われたとおりに書き直して提出したら、書類選考でお祈りされてよけい落ち込んで」「それは災難だったね」「で、頭にきたので文句を言いに行ったら『なんでそのまま提出したんだ』と逆ギレされたんです」「それはそれは、申し訳なかったね」

 「でも、そのカウンセラーをかばうつもりはないんだけど、きっと言葉が足りなかったんだと思うよ」「えー、それでもカウンセラーなんですか?」「そうだね、カウンセラーの中にも、あまり上手ではない人もいるからね」「ぼくが相談したのはへたくそな人だと」「そうかもしれないね、でも言いたかったのは、言われたとおりに書くのではなく、言われたことを基にして『自分の言葉で書く』ということだったんだと思うよ」「『自分の言葉』ですか?」「うん、『自分の言葉』」「じゃ、その『自分の言葉』というのは、どう書けばいいのでしょうか」「それはね、自分自身で体験や経験をしたこと、つまり自分の目で見て、話を聞いて、匂いをかいで、味わって、触ってみて、そして自分が感じたことが、『自分の言葉』の基になるんだ」

 「じゃ、説明会で聞いた話でもいいんですか?」「もちろん、合説会場でも、OBOG訪問でも、職場見学や工場見学でも大丈夫。インターネットに掲載されている、誰もがアクセスできる情報ではなく、実際に行動した自分にしか書けないもの、それが『自分の言葉』なんだ」「だったら最初からそう言ってくれたらよかったのに」「そうだね、でも、そういう本当に大切なことに気づかないカウンセラーもいるから、もし気になること、悩むことがあれば、遠慮なくまた相談してね」「はい、ぜひそうさせていただきます」

 とても残念なことですが、「就活の常識」を振りかざして「エントリーシートはこう書かなければならない、書くべきだ、書かないと不合格!」と、就活生を脅迫するカウンセラーは、私が学生から話を聞く限り、まだまだ少なくないようです。もちろんそれで納得のいく就活ができればいいのですが、そのことで逆に暗い気持ちになったり、落ち込んだり、モチベーションが低下してしまう人がいるのも事実です。「そんなことで落ち込むなんて、心が弱すぎる。就職すればもっと厳しいんだから」と、知ったかぶりの職員もいたりして、もうほんとうに悲しくなります。

 皆さんの中で、エントリーシートがなかなか上手く書けない、書いてはみたんだけど、だれかに添削して欲しい、という方がいらっしゃれば、遠慮なくご相談くださいね。で、もし緊急で明日までに!というのでも、大丈夫です。直接ぼくのメールアドレス contact@dialogos.jp までご連絡を。お待ちしています。


 次回は、「成功する、就職活動の進め方」です。


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めざせ!自分らしい就活/今シーズンのテーマは「就活は、是々非々で」