こんにちは、カウンセラーの神谷です。ゴールデンウィークも過ぎて、大学の授業と就活と、忙しい毎日を過ごされていると思います。

 先月26日、毎年恒例の大卒求人倍率調査が、リクルートワークス研究所から発表されました。来春2018年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.78倍と、前年の1.74倍とほぼ同水準に。(前年より+0.04ポイント上昇)また、従業員規模別の求人倍率を見ると、従業員300人未満では6.45倍で、前年から+2.29ポイント上昇、従業員企業5000人以上では0.39倍と、前年から-0.20ポイント低下したため、従業員規模間の倍率差はさらに拡大しています。業種別では、流通業は11.32倍と前年より+4.34ポイント、建設業は9.41倍で+3.16ポイントと大きく上昇しました。今年も売り手市場は続いていますが、商社や金融、マスコミなど、業種や企業によっては厳しい状況は変わりません。たくさん内定をいただくのに越したことはないですが、自分にとって本当に満足できる就活ができるといいですね。


 ということで、今回のテーマは「自分の弱点をアピールポイントに変える」です。

 先日、「東京しごとセンター多摩」の面接対策セミナーの講師を務めたときにも感じたのですが、留年や休学、既卒など、履歴書上ではなんとなく後ろめたいような経歴について、エントリーシートや面接でどう伝えるか、とても不安を感じている就活生は少なくないようです。履歴書に明記しなくてはいけないマイナス要因があると、どんなに立派な自己PRを書けたとしても、面接で突っ込まれたらどうしよう、なんて、やっぱり心配になってしまいます。

 そのような場合なら、なおさら自分のマイナスポイントを最初に伝えることをお薦めします。例えば、面接時の最初の自己PRでは、「私は2年の時にサークル活動に入れ込みすぎて授業を疎かにして必修科目を落としてしまい、結果的に1年留年をしてしまいました。留年が分かったときには本当に両親に申し訳なくとても後悔しました。現在はその時の反省をもとに、卒業に必要な単位数以上の授業に登録して、できる限りの努力を続けています」といった話をしたあとで、「あらためまして、私の自己PRを述べさせていただきます。・・・」と続けるのがいいのかと。これは、自分の弱点を先に伝えることで、ミスをしてもしっかり反省して、経験を生かすことができる人物だと言うこと、また、失敗を隠さずに報告できるという、組織としての安心感につながるからです。

 また、面接では元気で大きな声を出すように言われますが、女子学生の中にはもともと声が小さく、大きな声が出せない、大きく出そうとすると変な声になってしまう人もいるようです。そんな人にお勧めなのが、面接の最初に「自分はなかなか大きな声が出せない」こと、でも「この面接では一生懸命頑張って声を出すつもりなのでご容赦ください」などと話してくれると、面接官も「自分の弱点をよく分かっていて、それを隠そうとしない、正直な人なんだ」と、「それでいて面接に臨む前向きな意欲も示している」と感じてくれます。もちろん、そんな心優しい面接官ばかりではないことは重々承知です。それでも、自分にとってのウィークポイント、ネガティブポイントを先に伝える方法は、実際のビジネスの場面でもかなり有効なテクニックなのです。


 いずれにしろ、後ろめたい箇所を突っ込まれないか心配しながら面接を受けるより、先に正々堂々と伝えて、心をすっきりさせて臨んだ方が良い結果につながるのは明らかです。面接官も、逃げようとすれば追いかけます。自分の過去に正面から立ち向かうことができれば、それ以上追求されることもないでしょう。負い目があるのなら、ぜひ、自分から先に伝える勇気を。


 次回は、「効果的なキャリアセンターの利用の仕方」です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

めざせ!自分らしい就活/今シーズンのテーマは「就活は、是々非々で」