2016年08月20日


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 
週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第279号 ITバブル期との類似点 (1)米国好景気の終わりの始まり

週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

ここのところ、米国の「生産性低下」と「賃金上昇」を懸念する記事が増えてきました。

株価が史上最高値を更新する一方で、危険を感じ取っている人々もいるのです。

=============================
米経済、生産性低下という新たな危険信号
By PAUL VIGNA
WSJ 2016 年 8 月 10 日 15:34 JST
-----------------------------
(略)労働省が9日発表した4-6月期の労働生産性指数(速報値)は前期比年率換算で0.5%低下した。低下は3四半期連続。前年同期比では0.4%低下と、3年ぶりのマイナスを記録した。これは米国全体の企業活動が、労働者の賃金と経済成長のいずれにとっても都合の悪い圧力にさらされていることを物語っている(以下略)
=============================

*****************************************************

元FRB議長のグリーンスパン氏もそのひとり。

「金利が近く、恐らく急速に上昇し始めるだろう」と予想しています。

その根拠は「単位労働コストが上がり始め、マネーサプライの伸びが加速しているから」。

米経済が「低い経済成長」と「高いインフレ率を伴う」
「その非常に初期の段階に至ったことが明確になりつつある」と警告しました。

-----------------------------
グリーンスパン氏:米金利は近い将来に上昇へ、恐らく驚くほど急速に
-----------------------------

*****************************************************
*****************************************************

確かに経済指標を見ると、米国の景気循環が最終局面に入りかけていることがわかります。

というのも雇用・賃金・消費が好調な一方、その他の指標は冴えないからです。

これは景気が成熟し、不況に入る前に起こる現象です。

*****************************************************

通常であればここからインフレ懸念が高まり、金利が連続して引き上げられます。

それが企業収益にダメージを与え、株価が下がります。

しばらくして需要が減り始め、景気後退が始まるのが典型的なパターンです。

*****************************************************
*****************************************************

好調な雇用や賃金上昇は、警戒すべきシグナルです。

消費者の視点で見ると「好景気の恩恵がようやく回ってきた!」と喜ぶかもしれません。

しかし経営者や投資家は「うわー、コストが上がって収益が減ったよ」と悲鳴を上げることになります。

*****************************************************

企業収益が減ると、賃金を削ったり雇用を抑制せざるを得ません。

すると人々の可処分所得が減り、消費が弱くなり、それがまた企業収益を減らします。

原油価格の上昇や、ドル安による輸入物価の上昇がそれに拍車をかけます。

株式投資は経営者視点で、景気循環の先を読んで行動しなくてはならないのです。

*****************************************************
*****************************************************

米国景気は着実に、終わりに向かって動いています。

しかし今回の場合、米国株は簡単には下がらないでしょう。

それどころか、バブルが発生してとんでもなく上がる可能性もあります。

なぜなら現在のマクロ環境が、ITバブル時にかなり似ているからです。





-----------------------------------------
参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
このメルマガに関連したチャートが貼り付けてあります。
会員サイトではさらに盛りだくさんのチャート集があります。

ワイルドインベスターズ会員サイト



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

週末だけのグローバル投資 -生き残りの処方箋-
発行責任者     ワイルドインベスターズ株式会社
バックナンバー   http://archive.mag2.com/0001237271/index.html
公式サイト     http://www.wildinvestors.com/member/
メールアドレス   mailto:wi@wildinvestors.com
登録・解除     http://www.mag2.com/m/0001237271.html
 
Copyright (c) Wild Investors Inc.  All rights reserved. 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★




contrarian65 at 10:20コメント(0)トラックバック(0)メルマガ連動 

2016年08月19日


 米国株はジリジリ高値を更新。それにつれて他国の株も好調だ。

LineChartMajorEq1f1_20160819 



























ドル安が新興国や資源価格にプラスに作用している。

ただし円ベースでみるとすべて円高に見えるので、違和感があるだろう。

「ドル安リスクオン」が円高で弱められ、弊社の表現だと「ウイーク型ドル安リスクオン」となっている。

LineChartMajorCcyJPY1f1_20160819




























ドルで揃えて対SP500で見ると、新興国が強く「逆流」が続いていることがわかる。

特にブラジル株の上げはいろんな意味で驚きだ。

LineChartMajorEqvsSPX1f1_20160819




 























原油をはじめ、コモディティ価格は再上昇し始めた。

ただしまだ戻り高値を抜くまでには至っていない。


LineChartCmdtyIDX1f1_20160819





























対TOPIXで日本の主要株価指数をみると、マザーズの弱さが目立つ。

一方で日経は強い。
LineChartEqJPNidxvsTPX1f1_20160819







contrarian65 at 18:00コメント(0)トラックバック(0)チャート 

2016年08月13日


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 
週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第278号 ヘリコプターマネーの本質 (5)そもそも財政政策であり財務省の管轄

週1回発行
                      ワイルドインベスターズ株式会社
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

ヘリコプターマネー(ヘリマネ)政策のポイントは、平等に同じ金額を配ることです。

決して一部の人だけに恩恵を渡してはなりません。

逆に国民から平等に金額を巻き上げて一部にばら撒く消費税は、経済を破壊する「逆ヘリマネ政策」なのです。

*****************************************************
*****************************************************

そもそも金融政策だけでヘリマネ政策を行うことは不可能です。

金融政策は金利や通貨価値をマクロ的に動かすため、恩恵が一気に偏るからです。

たとえば金利を下げれば借金をしている人々が利益を受け、預金者などカネを貸している人々が損をします。

通貨安にすれば輸出企業が利益を受け、輸入企業が損をします。

同じ国内で「利益を得る人々」と「損をする人々」が出て、その総額は巨大です。

*****************************************************

日本は輸出企業に外貨を稼いでもらっているので、通貨安にする理由があります。

しかし輸入物価が上がると、一般庶民は損をします。

そこで再配分が必要になります。

たとえば法人税は増えるはずなので、消費税を減らすなどして一般庶民に恩恵を与えるべきなのです。

つまり金融政策だけだと恩恵がどこかに偏るので、財政政策によってあまねく行きわたらせるべきなのです。

*****************************************************
*****************************************************

ヘリマネ政策を実現するひとつの方法は、「ベーシックインカム」と呼ばれる方式です。

これは国民ひとりひとりに、等しい金額を定期的に支給するというもの。

中央銀行は関係なく、純粋な財政政策です。

つい最近スイスでこの政策が検討され、国民投票で否決されました。

「そんなことしたら怠け者に国が食い潰される」と慎重な意見が勝りました。

*****************************************************

日本で言えば今回の経済対策のうち、「低所得者2千万人に15,000円給付」はそれに近いです。

これもベーシックインカムと同様、純粋な税制政策です。

形は違えど、財政政策だけでヘリマネ政策は可能ということです。

*****************************************************
*****************************************************

ここまで書けば、「日銀がヘリマネ政策を検討!」という話がいかに変なのか理解できるでしょう。

ヘリマネは財政政策だけでも可能で、金融政策は補助でしかありません。

主たる管轄は財務省であって、日銀でありません。

もとから日銀に期待する話ではないのです。

*****************************************************

しかし今の政府は、ヘリマネと逆のことをやっています。

今年も公務員の所得が引き上げられました。

一方で民間人の夏休み予算は削られています。

共産主義も真っ青の、富と権力の集中が進行しているのです。

---------------------------------------
ボーナスも引き上げの公算=国家公務員、3年連続-人事院勧告
---------------------------------------
夏休み予算、4年ぶり減=財布のひも固く-明治安田生命調査
明治安田生命保険が27日発表した夏休みに関する調査によると、今年の夏休みでレジャーなどに使う平均予算は8万4332円で前年に比べ4964円減少した。4年ぶりのマイナスで、同社は「ボーナスの増えた人が減り、財布のひもが固くなっているためだ」(広報部)と分析している。
---------------------------------------

*****************************************************
*****************************************************

ヘリマネ政策は有効です。

富が集中する資本主義において、再配分によって一部をリセットします。

放っておけば弱ってしまう中流・下層の人々が元気になります。

産業が発達し、社会が活性化します。

*****************************************************

しかし現状では、日本の中流・下層を助ける政策は検討すらされません。

一番良いのは消費税廃止ですが、タブーとなっています。

人気取りで少額のバラマキをする以外、ヘリマネ政策が行われる可能性はほぼゼロと考えて良いでしょう。





-----------------------------------------
参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
このメルマガに関連したチャートが貼り付けてあります。
会員サイトではさらに盛りだくさんのチャート集があります。


ワイルドインベスターズ会員サイト



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

週末だけのグローバル投資 -生き残りの処方箋-
発行責任者     ワイルドインベスターズ株式会社
バックナンバー   http://archive.mag2.com/0001237271/index.html
公式サイト     http://www.wildinvestors.com/member/
メールアドレス   mailto:wi@wildinvestors.com
登録・解除     http://www.mag2.com/m/0001237271.html
 
Copyright (c) Wild Investors Inc.  All rights reserved. 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★




contrarian65 at 23:00コメント(0)トラックバック(0)メルマガ連動 
新刊出ました!
メルマガ購読・解除
 
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

最新コメント
記事検索
QRコード
QRコード
livedoor プロフィール
  • ライブドアブログ