ワイルドインベスターズ投資ブログ

     ~ グローバル投資への扉 ~   関東財務局長(金商)第1173号

2015年10月

「投資と税金篇2016」より (1)利益が出ている利付債券などは2015年末までに売り

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週末だけのグローバル投資  -生き残りの処方箋- 

第234号 「ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇2016」より 

(1)利益が出ている利付債券・MMF・公社債投信など(いずれも外貨建て含む)は2015年末までに売り

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俺は混乱した。

妹は非課税。俺には4700万円の税金。

同じ月に同じ債券でほぼ同じ金額を手にしたはずなのに、この差はいったい何だ? 


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利益が出ている利付債券・MMF・公社債投信など(いずれも外貨建て含む)は2015年末までに売りましょう。

このシリーズでは拙著

「ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇2016(東洋経済新報社)」

から一部を抜粋して紹介します。
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第2章 第1節 税を知らない天国と地獄(A氏の悲劇2016)より


「もしもしお兄ちゃん? ちょっと相談があるの」

2015年も終わろうとしていた12月のある日、妹から電話がかかって来た。

「わたし、来年になったら結婚するでしょ。それでいろいろ物入りでね。お父さんの遺産としてもらったアレ、売っちゃおうかなって思って」

かわいい妹のことだ。「結婚式の費用なぞ俺が全部払っちゃる!」と啖呵を切りたい気持ちを、俺はぐっとこらえた。
実は俺にもプロポーズを考えている彼女がいて何かと物入りなのだ。
そのことは妹にはまだ内緒だ。もし振られたらかっこ悪いからな。

「ああ、アレか…」

俺は適当に話を合わせてから、何のことだか思いを巡らせた。
すっかり忘れていたが、20年前に死んだ父の遺産に米ドル建ての某政府機関債があった。
毎年の利払い(クーポン)は1.5%しかなかったと思う。
どうしてそんな利率が低いものを買ったのかと不思議に思っていたのだが、父の形見なので売るのも悪いような気がしてそのまま放っておいた。
妹はいろいろ整理しているうちに思い出したのだろう。

「…うん、いいんじゃないかな。利率も低いし、どうせ年内には満期になって償還するはずだ。親父のヘタクソな投資に20年つきあったのだから十分だろう。第一、それはもうお前のものだ」

「ありがとうお兄ちゃん!年が明けたら招待状送るね!」


やれやれ、いくつになっても「お兄ちゃん、お兄ちゃん」だな。
そんなことも自分で決められないのか。またそこがカワイイんだが。
そう思いながら自分も、忘れていた証券口座の封筒の束を引っ張り出す。

その口座には親父の遺産であるその債券しか入っていない。
いつもなら封筒が来ても開けずに整理棚に放り込んでしまう。
最新(と言っても何か月か前だが)の報告書を開けると、中にはこう書いてあった。

---------------------------[残高]---------------------------
XX国政府機関債。額面100万ドル。2015年12月償還。クーポン1.5%。
購入価格47.99。購入時為替79円/ドル。時価99万8700ドル。
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クーポンが1.5%と低いのは不満だが、幸いなことに当時の超円高1ドル80円のときに相続したので円ベースで評価すると4000万円にもなっていなかった。
おかげでほとんど相続税を払わずに済んだ、とも聞いた。
そういえばその時、いろいろ世話をしてくれた叔母がこう言っていたのを覚えている。

「あなたのお父さんはすばらしい投資商品を遺してくれたわ。
これは絶対に売っちゃダメ。この債券のことは忘れてあなたたちは仕事に打ち込みなさい。
だけど2015年末の償還が近くなったら私に相談してね。さもないと…」

そこから何を言われたかは覚えていない。
その叔母も亡くなって久しく、今となっては確かめようもない。
債券は満期が近くなりほぼ100万ドルの価値まで育ったが、このまま忘れていよう。
それが叔母の遺言みたいになってしまったし、これまでうまくやって来たのだから。



年が明け、春が来た。
さらに暖かくなる頃に妹は結婚式を挙げ、そのまま新婚旅行に出かけて行った。
そしてしばらくすると、見覚えのない番号から電話がかかって来た。

「もしもし、Aさんですか?」

「はい、そうです」

「○○税務署です。あなた、去年の所得で9千万円以上を申告していませんね」

「えっ、それは何かの間違いでは…」

「マイナンバー(納税者番号)XXXXXXXXXXのAさんですよね」

「はい、番号は合っています。しかし私はただのサラリーマンですよ」

「外貨建て利付債の償還金が1億3000万円、証券口座にあるはずです。その利益9000万円を申告して納税してください。
住民税などを含めると税額は4700万円程度になると思います。
送金の際は金融機関に『納税のため』と説明してください。わからないときは税理士か税務署に相談してください」

それだけ言うと電話は切れた。

なんだ馬鹿野郎、悪質ないたずらしやがる。そう思いながら電話を放り投げた。

・・・いや、待てよ。

そう思い直して、積み重なった報告書の束に手を伸ばす。震える手で年明けに来た封筒を開けると、こう書いてあった。


(中略)


俺は混乱した。

妹は非課税。俺には4700万円の税金。

同じ月に同じ債券でほぼ同じ金額を手にしたはずなのに、この差はいったい何だ? 





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続きや理由が気になる方は「ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇2016(東洋経済新報社)」をお読みください。

「紙の単行本」は初心者向け。
「電子書籍版」は分量5割増し中上級者向けになっています。

詳しくはこちらから ↓↓↓

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(続く)


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参考のためワイルドインベスターズ投資ブログをご覧ください。
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気になるチャート20151020 米国株強いが周辺から冷え込む


米国株はじりじり上げ続け、高値圏をほぼ回復した。

これは何週間か前に「米株は高値回復の可能性がある」と言っていた通り。

LineChartMajorEq1f1_20151030





























一方、再びドルが強くなり始めている。

この状況でも米国が12月に利上げするという観測は根強い。

LineChartMajorCcyUSD1f1_20151030




























対SP500指数でみると右肩下がりのトレンドに復帰。

弊社が「本流」と呼ぶ局面だ。

一部会員さんには「その気配がある」とすでに伝えてあった。

LineChartMajorEqvsSPX1f1_20151030





























原油はレンジの下限に達してから大きく反発。

しかし需給が好転するとは信じられていない様子。

LineChartCmdtyIDX1f2_20151030




 

























米国ではSP500に対しNASDAQが強い。

そして中小型株や輸送株が弱い。

これが意味するところは・・・。

LineChartEqUSidxvsSPX1f1_20151030


 

出版のお知らせ 「ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇2016」


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第233号 出版のお知らせ 「ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇2016」

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大変お待たせしました!

「ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇2016」出版のご案内です。

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立ち読み・購入はこちらから!
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「まえがき」「本書の読み方と内容」など一部を立ち読みする
http://tinyurl.com/ogawpyt 

東洋経済オンライン(紙書籍版のみ)

アマゾン[紙書籍版、電子書籍(Kindle)]

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本書は2003年に出版された「投資と税金篇」の改訂版です。

2016年に投資税制が大きく変わりマイナンバー制が導入されるため、投資・税務戦略もそれに対応しています。

わかりやすい語り口はそのままに、基本的な考え方を「個人投資家の税務戦略10カ条」にまとめています。

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今回、最も重要なポイントは「金利商品の非課税特典が廃止される」ことです。

利益が出ている利付債券や公社債投信(MMF含む)などは2015年末までに売り切ること

そして「新しい債券の鉄則」に沿って投資を組み替えること。

NISAの税制には落とし穴があり、どんな銘柄を入れるかは投資家によって異なること。

投資商品の税制はシンプルになったが、申告不要制度を使った技術が高度化しそうなこと。

とてもここでは書き切れませんが、初心者向けの投資マニュアルとしても十分に使えます。

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それでいて、本質を踏まえた基本の解説も抜かりありません。

「ルールが変われば戦略が変わる」

そう考えておけば、そのルール変更がどのようなインパクトをもたらすかわかります。

新しい技術や投資商品がどう使われるのか、予測をつけることができます。

「有利な商品」「不利な商品」が明確になり、情報を選別する目が鋭くなります。

これからメルマガ等で、内容の一部を紹介するつもりです。

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ところで今回の本は、紙書籍版と電子書籍版でかなり分量が違います。

想定している読者層が違うのです。

[紙書籍版] ←初心者向け。

[電子書籍版] ←2003年旧版を読んだ方。中上級者。初心者だけど高度な知識を得たい方。

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紙書籍版では、これから投資を始める人でもすらすら読めるようになっています。

話の流れを重視し、「投資の本質」から「個人投資家の税務戦略10カ条」を駆け足で説明しています。

そのため「投資商品設計」や「マーケットメカニズム」という部分が、少し手薄になっているのです。

すでに知識のある人が紙書籍版を読むと、目新しい部分が少なく感じられ物足りないかもしれません。

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しかし原稿を書いた段階では、ディープな話が増えるとともにページ数が大幅に増えていました。

それらを省略せずに出したのが電子書籍版です。

分量は紙書籍版の約5割増しになっています。

こちらを読むと新しい部分が多いですから、中上級者にとってはお得感が増すでしょう。

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具体的に言うと、電子書籍版の第二部は紙書籍版では省略されています。

第2部:いつまでも変わらない投資商品のメカニズム

第4章 投資商品の仕組みと歴史
第5章 投資商品の一般原則
第6章 投資コストの考え方

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この部分には、投資で知っておかなくてはならない「投資商品設計」や「マーケットメカニズム」の基本が盛り込まれています。

たとえば、

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- 現物株・先物・CFDなどの違いと適切な使い方

- オファービッドコストと取引に有利な価格帯(あるいは投資商品)

- 約定遅延オプションとは何か

- トランチングによって投資商品を作り出し、高く売る方法
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などです。

中級あるいは上級へとステップアップしたい方はぜひ電子書籍版をご購入ください。

アマゾンのKindleや、楽天のKoboなどが代表例です。

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目次(電子版)

まえがき:体系化された投資の世界へようこそ

2015年改訂版にあたって

本書の読み方と内容

第1部:投資税制と投資商品の本質

第1章 個人投資家の税務戦略10カ条
第1節 NISA(ニーサ)の悲劇
第2節 非課税にするか? 損益通算するか?
第3節 預金からの大脱走が始まる
第4節 米国株投資が大ブームに
第5節 個人投資家の税務戦略10カ条

第2章 15分でわかる日本の税制
第1節 税を知らない天国と地獄(A氏の悲劇2016)
第2節 大きな箱と小さな箱と(総合課税・申告分離・源泉分離)
第3節 総合課税の累進構造
第4節 譲渡所得が持つ減税オプション
第5節 雑所得が最悪である理由(損益通算と損失繰越し)
第6節 預金が最も不利になる

第3章 金貸しになるかオーナーになるか
第1節 投資にはエクイティとデットの2種類しかない
第2節 バランスシートで考えよう(信長くんの国盗り物語)
第3節 デットの役割・エクイティの役割
第4節 時価総額・株価・配当の関係
第5節 男と女とハーフと
第6節 自己資本比率とレバレッジの話

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第2部:いつまでも変わらない投資商品のメカニズム (電子書籍版のみです。紙書籍版では省略されています)

第4章 投資商品の仕組みと歴史
第1節 デット系商品とエクイティ系商品
第2節 株式の発明とリスク分散
第3節 投信はなぜ生まれたか
第4節 デリバティブの発展(先物・オプション・スワップ・CFD)
第5節 指数取引とETFの隆盛

第5章 投資商品の一般原則
第1節 取引所取引と相対(OTC)取引
第2節 スワップ性商品とは
第3節 トランチングで高く売れ!
第4節 FX・CFDは私設カジノである
第5節 ノミ行為的金融業と利益相反

第6章 投資コストの考え方
第1節 取引コストの長期的影響
第2節 投資家保護のコスト
第3節 買ってすぐ売ればいくら損する?(オファービッドコストの話)
第4節 スリッページと遅延オプション
第5節 シンプルなものほどコストは安い
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第3部:2016税制改正への「超」対応策

第7章 「最後の迷路」金利商品の税制
第1節 そもそも預金とは何か?
第2節 債券はデットの王様
第3節 個人投資家はオーバーパーを買うな!
第4節 ゼロクーポンが「使えた」理由
第5節 金利収入を非課税にする方法
第6節 MMFと課税哲学

第8章 2016年税制改正とその影響
第1節 マイナンバーで一元管理
第2節 投資税制は2つのグループに集約
第3節 主目的は「債券の非課税枠廃止」
第4節 債券の鉄則は引き続き有効
第5節 外貨預金が一番損だ

第9章 2016年からの投資戦略
第1節 NISAに最適な銘柄
第2節 資産形成は「株式グループ」だけで十分
第3節 トレード主体なら「デリバティブグループ」を中心に
第4節 個人投資家は債券ETFを買え!
第5節 配当所得と確定申告の選択
第6節 申告不要制度を活用する
第7節 不動産は相変わらず有利
第8節 投資会社を設立する条件

あとがき:個人投資家「次の10年」



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立ち読み・購入はこちらから!
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「まえがき」「本書の読み方と内容」など一部を立ち読みする
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NISAシミュレーションExcelシート(ホントは教えたくない資産運用のカラクリ2016改訂版)

NISAにどんな銘柄を入れたら良いのかシミュレーションするシートを作りました。

これは「ホントは教えたくない資産運用のカラクリ2016改訂版」(東洋経済出版社)の内容に連動しています。

NISAシミュレーションExcelシート

 
[使い方]

  • 悪意のあるプログラム混入を防ぐため、あえてマクロは使っていません。
  • その代わり必要以上の関数を使っており、重たくなっていることをご容赦ください。
  • このシミュレーションは3つの資産で構成されています。
  • それぞれの資産の運用利回り(期待収益率)と標準偏差は、「設定と結果」画面で変更することができます。
  • シナリオ1-3は、それぞれ資産1-3を非課税とします。非課税資産は損益通算に使えません。ただNISAと違って投資期間に制限はないという前提です。
  • 非課税資産以外はお互いに損益通算可能であり、3年間の損失繰越しが認められています。ただし毎年、時価評価されて源泉課税されるという仮定を置いています。その年に値上がりすれば含み損の状態でも今年の値上がり益に対して源泉課税されるということです。
  • 損益通算あるいは損失繰越しによって還付された税金は、最も安全な資産1に組み入れられ再投資されると仮定しています。
  • 「設定と結果」画面で収益率設定を1にすると、「固定値」画面であらかじめセットされた収益率が使用されます。
  • 収益率設定を0にすると、設定された期待収益率と標準偏差に従って乱数を発生させます。F9キーを押すと乱数が再計算され、次々にシナリオを変えることができます

 

投資戦略動画(公開用)20151023

投資戦略の動画を公開しています。

局面の解説・一般原則・考え方が主な内容です。

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