2015年07月10日

CB550スポークホイールにチューブレスキットを投入(OUT-EXチューブレスキット)

長文です!(笑)

前置きその1
 私の世代はチューブタイヤ(スポークホイール)からバイアスチューブレスタイヤ(キャストホイール初期のチューブを入れるタイプも存在しました)、更にラジアルタイヤという流れを経験してきた世代です。

その中でも35年のバイク暦の26年を共に過ごしているCB550は当然スポークホイールで、私が乗り始めてすぐにチューブタイヤからメッツラーのチューブレスタイヤにチューブを入れた状態で走り始めました。
 タイヤにチューブレスと書いてあるのにチューブを入れていいのだろうか?
それこそ始めのころはそんなことも疑問に思ったりしました。
89年にドーバー参戦開始して2年位してメッツラーからダンロップに変えたことで、レースに来ていたダンロップのタイヤサービスの人に、
「チューブレスタイヤにチューブ入れた時の空気圧ってどうすればいいのですか?」と聞いたことがあったのですが、90年代前半にスポーク+チューブ+チューブレスタイヤでレースなんて組み合わせはなかったのでしょう、「そういうデータはありませんね」との答えでした。

タイヤの性能を出来る限り発揮させるのがタイムアップへの道と思っていた私は、その後高精度のエアゲージ、非接触温度計を手に入れ

データ

データ取りに勤しんだのでした(上記は冬のレース5年分の結果とこの時レースの結果表、10秒切るために必死でしたw)。



前置きその2
 スーパーモタードが日本で紹介され、マシンのかっこよさと常軌を逸したと思わせるそのライディングスタイルにブッタマゲ、自分でも走ったり、レースチームを手伝ったりしていた私は、極太スポークホイールをチューブレス化するキットに出会いました。
 初めて日本に紹介されたソレは、ニップル部を覆い被せるカーボン製テープを貼り付けるもので、前後で3.5万程する上に施工工賃の掛かる高額なものでした。
当時、ミドルクラス用ハイグリップラジアルから125クラスレース用レインタイヤ、同スリックタイヤ、そしてスーパーモタード専用スリックタイヤとタイヤの変化が目まぐるしく、チューブレス化したメリットはタイヤ交換のときにチューブを噛みこむ心配がない!という(これは相当のメリットでしたが)走りの方のメリットを感じにくい時期でした。
 そんな頃に登場したのが、今回投入したOUT-EX製のチューブレスキットでした。
ビニール系のテープという施工のしやすさ(カーボンは伸びないので難しかった)と何より価格の安さ(前後で1.2万程)で一気にモタード車両のチューブレス化が進みました。

モタードの嵌っていた頃(もちろんCBにも乗っていました)18インチ化した空冷DR350をようやく17インチ化してラジアルタイヤの性能に感動した後にチューブレス化を目論んでいましたが、理由あって車両売却。
その後何とかDトラを入手出来て、ワイドアルミリムも入手して、ぼちぼち組み上げてチューブレス化にと企んでいた頃に、再び理由あって売却。
チューブレスキットを体感する機会に恵まれぬまま日々が過ぎていきました。


前置きその3
 数年前に旧車用の細いリムサイズ用のチューブレスキットが発売されたのは知っていました。
当然気になっていて、というより施工する気満々だったのですが、唯一気になる点があったのでずっと躊躇していました。


BlogPaint

 
 私のCB550はフロント2.15-18、リヤ2.50-18というサイズのエキセル アルミリムが組んであるのですが、リム断面はフロントの2.15幅が上の絵のWM型、リヤの2.5幅が下の絵のMT型になっています。
問題はこのフロントで下図の赤丸をつけたバンプというのがフロントのWM型にはありません。
このバンプという形状があると、エア漏れ、パンクなどでエア圧が下がっても簡単にタイヤがビード落ちしないようになっています。
 しかし、このバンプのないWM型のリムではエア圧が下がった時のビート落ちの恐怖というのがついて回るのです。
また施工上、モタードのようにMT型ワイドリムは平たい面が広いので施工しやすいのですが、細いWM型はテープを張る面もラウンドしており難しそうというのも躊躇の理由でした。

そうは言うもの、いい加減2015年はいよいよ投入しようと昨年末決意を固めていたところ、今年になって友人のW1乗りのK林君が自身のW1にチューブレスキットを投入して走り回っていると電話をかけてきました。
 このK林君、W1でレースはするわ、峠を攻めるわ、更にツーリング大好きでW1なのに(笑)平気で長距離ツーリングをこなします。
その電話先で興奮しながら絶賛するK林君のインプレを聞きいたことでゴールデンウィーク中に施工することを決意。
 更には仕事でZ1000MKⅡにマグタンを組み込んだ時の試乗でホイールの軽量化のよさを再確認して更にテンションアップしたのです。


さて、長々と前置きを書きましたが、いよいよ施工です。
out-ex tubelesskit


tubelessvalve

これがOUT-EX製 スポークホイール用チューブレスキットです。
チューブレス用エアバルブとリムバンドのようにスポーク部を覆う専用テープです。

まずは心配なほうのフロントタイヤから施工開始

f2.15-18

ノーマルの19インチからエキセル18インチに組換えてから早10数年、アルミとはいえ流石に腐食も出ています。

migaki

ベルトサンダーやらエアリューター+フラップディスクやら使って磨きます。

wash

パーツクリーナーで脱脂した上にマジックリンで油分を洗います。

heat

ヒートガンを使って水分を乾燥させます。

start

ニップルの上に専用の丸型テープを張って専用両面テープを張っていきます。
このあたりの手順は説明書に丁寧に画像入りで記されています。
ただし、張り損なうと張り直しが出来ないのでその場で終了しますから、
物凄く慎重になります(笑

tape

両面テープが張り終わりました。
緑色の保護テープをはがし、

tape2

保護テープを張っていきます。
当然ここでも張り直しは出来ません!失敗したらその場で終了することになります。

finish

完成です。

タイヤを組んで2・5キロ以上のエアを入れて3時間以上放置またはエア漏れのチェックをするよう指示されています。

さてここで大きな訂正があります!!
実はこのテープ、「リヤ」用です!!

rear

フロントホイールを取り付け、リヤホイールをはずし、

r2.50-18

タイヤも外して施工開始しようとしてようやく気がつきました。
テープは幅が2種類のテープが入っていて、そのことには気がついていたのですが、フロントホイールの方が全幅が狭いので、幅の狭いテープを貼ってしまったのです。
パッケージのビニールにはフロント2.15が31mm幅、リヤ2.50が23mm幅と記載されていたのにすっかり見逃していました。

つまり、

trush

折角貼ったものはゴミになってしまった上、この日は作業が完了しないということです。

もう一度利やタイヤにチューブを組んで車体に組み付け、もう一度フロントホールを外して改めて残っている、本来のフロント用を貼り直しました(画像なし)
その場でOUT-EXさんに電話して、リヤ用を再発注。
3日後再びリヤを作業して、

reartape

完成しました。

finish



taiyo

なお2度にわたる作業は杉並区阿佐ヶ谷の大洋モータースさんに場所をお借りしての作業でした(TRは連休中)。

f0.5

チューブレス化することによりチューブは必要なくなります(当然w

r0.7

フロント0.5kg、リヤ0.7kgの軽量化になります。


さて、肝心の感想はというと、
 まず、初日フロントのみの施工を終え、念のためエア2.5キロのまま走り始めましたが、走り始めた瞬間から、エア圧が高いだけの軽さとは違う、シャープな軽さを感じました。
そう、まるでマグタンを履いて試乗に出たときのような!
たかが0.5kgのチューブが無いだけですが、回転するものの軽量化というのは実は体感度が高いです。
鉄リムとアルミリムも単体で持ち比べると驚くほど重量が違うというわけではありません。
ところがこれが乗ると大違い!!
回転しているものなので慣性力が変わるとフィーリングが随分違います。

そしてリヤも換えての走行テスト。
まずはいつもの宮が瀬~道志~道坂のワイディングそして伊豆ツーでのハーフウエットの西伊豆~マーガレットライン、その翌日の箱根新道~椿ライン~湯河原旧道~西湘バイパス。

ひとことで言うと、W1K林君も言っていましたが、路面からの情報量が圧倒的に増えるということ。
チューブレスタイヤをチューブレスとして使うという当然のことをした事で、グリップ感がわかりやすくなった。
フロントホイールが軽くなったことで、慣性力だけでなく、ジャイロ効果も減りギャップによるフレの収まりも早く、ブレーキの効きも更に良くなり、バネ下軽量化によってサスの動きにも余力が出た感じです。
都合よく西湘で高速のテストも出来、5速レッドまでの速度で路面の縦溝を踏んでもフレの収まりが格段に良くなったことも体感できました。

front
reartire

前後タイヤもいつもより使えてる感じです。


seisyo

当然パンクに対してもチューブが無くなったことで安心感が大きく増えました。

アウテックス チューブレスキット 前後セットで12000円(今回は失敗したのでプラス6000円・涙)

施工は自分でチャレンジしてみるもよし、アウテックスさんに送るもよし(工賃掛かりますが)、全国の施工代理店で作業してもらうもよしです。
尚、非常にお勧めなので、TRカンパニーでも近いうち施工代理店になってもらう予定です。


Posted by coo_ray_four2 at 02:00│Comments(2)TrackBack(0) CB550Four | パーツ

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この記事へのコメント
なるほどです。

阿佐ケ谷がお近いのですか?

私は池袋です。

普段は江戸川橋で整備をしてます。

ご一緒したいですね♪

Posted by ☆MEON☆ at 2015年12月20日 01:17
MEONさん>
家は町田です。
ウィークデーはMAC TOOLSの販売で渋谷、目黒、世田谷、新宿、中野、杉並を回っていて大洋モータースさんはお客さんなのです。
同じ東京ですのでいつかお会いしたいですね!
Posted by こなっと at 2015年12月22日 01:58

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