注目馬厳選
第61回 阪神大賞典(GII)




■デスぺラード
父:ネオユニヴァース
(ヘイロー系)
母:マイネノエル
母父:トニービン
(グレイソヴリン系)
母母父:Pluralisme
(ブライアンズタイム系)




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阪神大賞典 データ分析





ステイヤー需要の衰退というのは、スピード優位の近代競馬においては必然の現象でもあり、それはレースプログラムの構造からも明白なわけであります。




スピードという炎を燃焼させるために、勢いを与えるエンジンがパワーであれば、その根源となるのが燃料=スタミナであり、その燃料ばかりたっぷりと搭載してもレースでは結果を残せずに埋もれてしまう構造がそこにあります。



特に芝のレースにおいては、そのスピード能力の引き出しが大前提となる要素が大きく、よく目にするのはスピード不足のスタミナ優位のタイプが結果的にダートで走るシーンで、阪神大賞典に出走を予定しているデスぺラードもその典型といっても過言ではないでしょう。



デスぺラードは芝のデビュー戦で14着大敗後、すぐにダートへ転向して2戦目で勝ち上がり、500万下と連勝して再び芝のレース毎日杯に挑みますが、そこでも14着と結果を残せませんでした。



準OPまで勝ち上がるもそれ以降は振るわず、昨年秋の八坂ステークスで自身3戦目となる芝のレースを勝利して念願のオープン入りを果たしました。



その後の走りがとにかく印象的で、ステイヤーズステークスでは3着、そして前走万葉ステークスでは鮮やかな末脚を発揮して勝利を収め、ステイヤーとしての頭角を現したわけですが、前置きにもありますようにデスぺラードは元々ステイヤーとしての資質を備えていたというのは決して後出しジャンケンというわけではなく、配合特性からもその資質が読み取ることができます。




デスぺラードはネオユニヴァース×トニービン×ブライアンズタイム×Northern Dancer×His Majestyという配合で、ネオユニヴァース×トニービンという組み合わせはきさらぎ賞勝馬ネオヴァンドームや、東スポ杯2着のトーセンファントムと共通です。



ネオユニヴァース×トニービンという組み合わせは、双方が中核とするHyperionの血を強固に繋げる特性と同時に、Rockfella(=Rock Goddess)6×6にPrince Bio6×6という重厚感溢れる欧州系スタミナ血質が結合することが特徴的で、一見は芝向きの相性の良い組み合わせにも映るのですが、結果的には重厚過ぎてしまう傾向があったりします。



そこで鍵となるのがネオユニヴァース×トニービン以降の血質にあり、ネオヴァンドームはノーザンテースト×Irish Ruler×Right Proudで、トーセンファントムがノーザンテースト×Caro×What a Pleasureということで、どちらもHyperionを増幅するノーザンテーストに、米系スピード血質を重ね合わせることでバランスを保った形態を示しています。


デスぺラードの場合、ナリタブライアンと共通のブライアンズタイム×Northern DancerにRibotを繋げるHis Majestyが続くことで祖母マイネキャロル内でGraustark(=His Majesty)3×3が派生しますから、スタミナにスタミナを重ね合わせたような配合形態へとまとめられます。



そうした意味でも、若駒時代からスピード不足でダートを使われていたことや、そしてここにきて長距離戦で頭角を現したことも、決して何ら不思議ではない要素をしっかりと備えていたりするんですよね。



後はゴールドシップとの力比べや、個人的には阪神内回りというのがどうかなぁ・・・という疑念があるのですが、こうしたタイプが活躍してくれると嬉しくもあったりするんですけどね。



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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