15:00open/16:00start 横浜アリーナ

横アリ外観念の為に強調しておきますが、
会場は横浜です。横浜アリーナです。
これが私の、JMO最終公演でした。

この日は関東最終公演だったので、
この日来ていた殆どの客にとっても、
これが今ツアー最後の公演だったと
思います。加えてwowowで中継する事が決まっていたので、
盛り上げようと気合が入っていた人が多く、開演前のSEに
合わせた手拍子は、広い場内に高く反響していました。

場内が暗くなり、オープニングに入ると、一層熱い手拍子が
始まりました。円形の鉄骨が上がり始めると、メンバーが既に
ステージにスタンバイしているのが見えました。スモークの中に
氷室のシルエットが現れ、SEが止まり、ステージ奥の電光掲示板の
映像と共に流れ出したのは、この日もSleepless Night

そこから休みなくNATIVE STRANGER、
Sweet Revolution
と続く。氷室もオーディエンスも
かなりの盛り上がりで、Sweet Revolution
イントロで一頻り騒いで、その終わり際、氷室が
「東京!!!」

ぅえええーーーーーっっ!!!ここは横浜だぜぇぇっ!?
終わった後も、「サンキュー東京!帰ってきたぜ!
東京はこれが最後の公演だから・・・」
何で何で!?また天然で勘違いしてるの?誰か後で教えてあげて!!

そこは釈然としない思いがしましたが、ライブは文句なし!
氷室は昨日の第二部の落ち気味のテンションが嘘のように、最高潮!
CRIME OF LOVESTAYの最後には、今まで
聴いた事が無い、気持ち良さそうに声を長く伸ばす歌い方をしていたし、
体も手の動きもキレがあって、動きがめちゃくちゃカッコいい!

イヤモニの調子は良くなかったようで、耳を指で押さえたり、
曲の最中に険しくスタッフに指示を出したりしていました。
その指示の出し方が、他の手の動きに混ぜて、目立たないように
素早く指を上に突き上げていて、それがまたカッコいい!

SQUALLでは歌詞を間違えてしまい、『やっちゃった』と
苦笑いするようにほんの一瞬左手の人差し指でこめかみを
突いたのですが、それすらも動作の中に流れるように
組み込まれていて、めちゃくちゃハマっていました。

BOΦWYパートは、季節が君だけを変えるから始まりました。
氷室が煽って、客席の私達も、凄い熱気でした。
次がMARIONETTEで、これで終わりと思っていたら予想外!
FUNNY BOYも演ってくれた!やっぱこのイントロ最高!
ギターソロは前半が本田、後半がDAITAで、氷室がそれぞれの前に
腕で二人を示して、オーディエンスの注意を集めていました。

この公演に至って、私はやっとKEEP THE FAITH
ノリ方を会得しました。今まではサビだけ腕を上げていたんですが、
間奏に入る前、絶妙なタイミングで「ハッ!」と叫べるところがあって、
それがSay somethingの「ハッ!」みたいで気持ちいい。

Say something、WILD AT NIGHTでは更にブチ切れられ、
WILD AT NIGHTでは、――それまでは撮影の関係なのか、
ノリの割に先端にまでは行かなかったのに――氷室が右の花道の
先端に上がって煽って、最後に
「東京最高!」

・・・昨日はちゃんと、横浜って言ってくれてたのにぃぃ!
こう何度も言っていたのはさすがに勘違いではなく、
意図的に言っていたようです。小休止して、短いMCが入りました。

「全国から来てると思うけど、やっぱり東京が多いのかな?
横浜から来てる奴どれくらいいる?」
私も手を挙げましたが、周りで挙げてる人少なっ!
全体は見えなかったけど、半分くらいは挙げてたんでしょうか。
それを眺めて氷室は、

「結構多いな。じゃずっと東京って言ってたけど、
横浜って言わなくちゃマズかったかな。」
私は『そぉぉだよぉぉ!』と、心の中で訴えるような叫びを
上げてしまいました。

それから楽しそうに、「今日はwowowの中継が入ってるんだけど、
wowow様が中継してくれてるこの記念すべき日に、
お前らの前で演れて光栄です。」
もうちょっと面白い、態と堅苦しい言い方してたんだけど、
残念ながら正確にどう言ったかは忘れてしまいました。

そして氷室が「オレが20年間一番大事にしてた曲です」
と続ければ、来るのは勿論ANGEL
「♪この鼓動そのままで」の後、来た、マイク股間当て!
これをやる氷室も、それで喜ぶ私達も、良く考えると意味判んねェ!
でも、キモチ良ければ意味なんて要らないんです。
「サンキュ×10!」の後、轟音と共に花火が炸裂。
熱狂のうちに、第一部は終わりました。

再びステージが明るくなって出てくると、
「ヒムロー!」などという声援に、座りながら軽く「はいよ。」
名前を呼ばれたので返事しました。これもちょっと、面白かったです。
ここからのMCは、順序や言葉が違うかも知れないんですが──。

椅子に落ち着くと、まだ飛び続ける声援に、
口の前に指を立ててキュッと目を側めながら、
「シー!」
手を下ろすと、態と格好付けるように、
「ここはビシッと決めたいんだよ。」と言ってから、喋り始めました。

「どこの会場でも言ってるけど、23本でいつものツアーより
ちょっと本数が少ないけど、あと北海道と神戸残してるのかな?」
そこで女の声で「行くよー!」氷室「あ、そう。」
声音は露骨に素っ気無くて、凄くどうでも良さそうでした。

「今回のツアーは割と大きめの会場ばかりなんだけど、
大きい会場なのにどこに行っても満員で、オレは子供の頃から
親にもあまり期待されないで育って、上手く行かない事だらけ
の人生だったけど、ホントにパーフェクトじゃね?って思えるよ。」

そこで拍手が湧き、氷室は手の甲を顔に当てて、泣く真似をしました。
益々拍手が高まり、それを暫く聴いていた氷室は、やがて控えめに
体の前で小さく手を切るように振りました。気付かなかった人が
多いみたいで揃わなかったけど、あれは絶対、武道館でチラッと
言った、例の“チャッチャッチャッ”をやろうとしたんだと思います。

拍手が静まると、少し湿っぽい声で、
「オレ最近そういうモードに入っちゃうと弱いんだよ。」
子供みたいに、「だからあんまり応援しないで。」
私はてっきり泣き真似だと思い込んでいたんですが、
どうも本当に泣きそうになっていたようです。
そこでよりによって「京介ー!」と叫んだ女がいて、氷室は思わず、
「うるさいっつの。」

これははっきり言って、胸の透く思いがしました。
氷室がはっきり『うるさい』とまで言うのだから、
内心はかなり苛立っていたのではないかと思います。
さっき『あ、そう』と言われた人もそうだけど、普通に考えても
人が話している時に邪魔するなんてそれだけで失礼だし、
ましてや氷室相手に!そんな事ができる女の神経が分かりません。

氷室はアコースティックギターを持って、「何度も来てる奴には
珍しくもないだろうけど、皆に感謝の気持ちを表す為に・・・」
と説明して、次の曲の紹介をしました。
いえいえ、何度演っていただいても嬉しいです、と思いました。

ギターを足の上に置いたまま、耳にイヤモニを装着していたのですが、
それに結構手間取っていて、気まずそうに、
「このイヤモニ付ける間(ま)、どうにかなんないかな。」

会場に、和やかな笑いが起こりました。無事付け終わると、
「これ付けると皆の声が聞こえないんだよ。」
それを聞いて、観客は態と声を上げていました。すると氷室も
大仰に耳に手を当ててみせて、『え?』の仕草をしていました。

そして弾き語りの魂を抱いてくれ。サビに入る前に
リズムを取ってボディを爪先で「カッ」と叩くのが判って、
こんな細かい事をしていたのかと初めて判りました。
また短い曲紹介があり、DEAR ALGERNONに続く。
「♪ひび割れた〜」の第一声は、ゾクッとしました。氷室のバラードは、
この曲みたいに低音で歌うものの方が、私は好きです。

「今度のツアーは土日の週末が多くて、毎週のように雨が降ってて、
それも半端じゃない豪雨だったので、ツアーの途中から
リハーサルの時に本田とアレンジして演るようになった」
と、この日はRAINY BLUEもちゃんと演ってくれました。

弾き語りを聴くのはこれで5回目で、これが最後だけれど、
最後のこの日のものが、一番上手く聴こえました。
氷室の弾くギターは力強く、声と音は昨日同様美しく、大きく響き、
3曲とも、今まで私が見た中で一番素晴らしいパフォーマンスでした。

弾き終わると摘んだピックを掲げて皆に見せて、
「これDAITAに貰ったピックなんだけど、○○(忘れた)公演で
DAITAの魂を抱いてくれのソロでうるっときちゃって、
その記念にDAITAが作ったらしくて、“魂”って
書いてあるんだよね。裏はDAITAのマークだけど。」

気楽な調子で言って、皆が笑うと、氷室は急に畏まった口調に変えて、
「これをあなたにあげる。」
と、ピックを客席に放り投げました。
女の嬌声がして、そこに群がっている雰囲気が判りました。
特別にノリが良かった人に向けてあげたのか、それとも特定の個人に
ではなくその辺がノリが良かったのか、どちらかは判りませんでした。

それからベスト盤を出したという話になって、「皆のお陰で
オリジナル・コンフィデンスという雑誌で1位になった」
と、オリコンをフルネームで言っていました。オリコンという
システムに対する、氷室が持つ微妙な距離感を感じてしまいました。

「オレはバラードが多いんだけど、その中でも一番気に入ってる奴を
新しくアレンジしたんで、それを名プレーヤーの大島の助けを借りて
演りたいと思います。」これで終わりかと思ったらまだ続いて、

「10年くらい前になんのかな?ONSっていう、
スティーブ・スティーブンスと一緒にやった、
オレにとって思い出深いツアーで一緒にやってくれて、
前回と今回のツアーでも予定を合わせて参加してくれました。」

私はそういう楽器のプレイの良し悪しは良く判らないんですが、
氷室はサックスもキーボードも上手い、と、大島さんを
べた褒めしていました。大島さんの事をかなり信頼している様子です。
(今のメンバーに氷室が信頼していない人はいないと思いますが。)
それでLOVER’S DAYを演ってから、メンバー紹介へ。

この日は皆簡単な紹介だったと思いますが、DAITAには、
「ピックをくれたり話し相手になってくれる、たまにうるさい
DAITA」、と言っていました。最後に例によって
自己紹介を求めるファンの声が飛ぶと、氷室はステージの一番前に
出てきて、「オレが」と一旦言いかけてやめて、何と!

「オレ様が、氷室京介です。」
凄げー!こんなの初めて聴いたー!
横柄な口調を作って、楽しそうに、堂々と言いました。
サービス満点です。かなり気分良く演ってくれてたんだろうと思います。

「武道館で360度の中で悪ノリしてやったんだけど、
今日もまだまだ続くぞ」というような事を言うと、
「凄ぇ古い奴で、当時は特別な思い入れを持って演ってた曲を、
ちょっと違う形で演りたいと思います。」

こういうMCは今まで無かったので、何が始まるのか
想像できなかったのですが、CLOUDY HEART
イントロが流れて、納得しました。
間奏で氷室が本田さんをアピールしたので、そっちを見たら、
そのままギターソロに見入ってしまいました。私はDAITAより
本田さんのギターのが好きだと、このツアーで気付いてしまいました。

「体あったまる奴行くぜ」でLOVE&GAME
曲名の掛け合いは無しで「ジェラシーを眠らせて」、
「こういう季節にぴったりの奴を贈ります」で、
オーラスがSUMMER GAME

さいたまでGet済みだったんですが、センター席だったので
思わず手を伸ばしたら、4本も金銀テープが取れてしまいました。
皆の真似をしてテープを握り締めたまま盛り上がって、最後には
「愛してるぜ東京ベイベー!」

嬉しさ半減!さっき『横浜って言わなくちゃマズかったかな』
って言ってくれたから、修正してくれると思ったのに!
横浜ベイベーには貴重な、氷室に『横浜』と叫んで貰える機会が・・・。
いつもより1.5倍は多めの、「サンキュ×∞!」で終わりました。
音響も氷室のテンションも声も申し分ないライブだったのですが、
唯一『東京』と言われ続けた事だけが、玉に瑕でした。

横アリ階段から横アリ金銀テープ