COOL LADY’S PARADE

人生はレビューです。マンガ、本、ライブ、DVD、CDなど、色んなものをレビューします。
タイトルは “COOL LADY’S PARADE”。
JUNKな文章なので、お気軽に読んで行って下さい。

ドラマ

日本テレビ「今日から俺は!!」

何故今“今日俺”!?それもアニメじゃなく、実写で!?
大して期待もせず一応第1話だけ見てみようと録画したら、
ハマりました。原作は週刊少年サンデーに連載されていた
西森博之先生のコミック。’18年秋クールの連続ドラマです。

ツッパリと呼ばれる人種が蔓延っていた’80年代千葉。偶然
同じタイミングで高校デビューを志した金髪の三橋貴志
ツンツン頭の伊藤真司の出会いから、近隣の高校との
抗争や友情、時には恋愛が繰り広げられる──コメディです。

’80年代と言うけれど、時代考証がいい加減に思えました。
掲載は寧ろ’90年代中心の筈です。’88年までサンデーを
読んでいた私が、読むのを辞めた後に始まった連載ですから。
原作全く読んだ事ないんですけど、ちょっと昔の時代設定?

聖子ちゃんカットは’80年代前半でしょう。本屋でサンデーに
載ってるタッチを読んでるシーンがありましたが、タッチ
連載も’80年代前半ですね。でもタケノコ族が出てきたり。
タケノコ族は’70年代では。スケ番が皆髪真っ黒なのも不自然。
髪染めるのが不良でしょう。だから学校で煩く言ってたんだから。

主人公にあるまじき“卑怯”が代名詞の短ラン、ボンタンの
三橋は、賀来賢人さん。何という好演!キー局の連ドラで
この徹底した、ハジケたふざけっぷり!かと思えば本気の時は
真剣な顔になり、その切り替えも、喧嘩のアクションもできる。
監督の要求に十二分に応えた演技だったのではないでしょうか。

長ラン、ドカンの伊藤を演ずるは役と同じ名字の伊藤健太郎。
男気溢れる堅物なので、三橋ほどバカはやりませんが、恋人の
京子の前ではキャラが激変し、ぐにゃぐにゃになります。

その京子の方も、普段はスケ番だけど伊藤の前ではぶりっ子。
連れのスケ番を脅す変顔は、良く若い娘がここまでと感心します。
三橋を好きな理子は家が道場なので合気道の達人です。
アクションを見事にこなしてます。その父親役は佐藤二朗ですが、
担任役のムロツヨシと2人、きっとアドリブ満載なのでしょう。

近くの高校の今井も面白いキャラでした。普段は
三橋と伊藤にバカにされてるアホですが、いざと言う時は
体を張って助けてくれます。多数のヤクザを排出している最凶の
開久高校のリーダー、智司も終盤はいいキャラになりました。

メインはギャグなのですが、ライバル校やヤクザと対決する
シリアスな部分もあり、トラブルの末にいつしかライバルとの
男の友情、信頼関係が生まれていた、という展開が上手いです。

これが原作と同じ展開だとしたら、人気があり、且つドラマ化を
企画したのも頷けます。少年マンガの王道です。とは言え地上波
連ドラでやるのはかなりの大冒険だったのではないでしょうか。

監督・脚本は、勇者ヨシヒコ銀魂の・・・と説明される
福田雄一さんです。ヨシヒコは知らないのですが、銀魂
良かったです。そして保存版にしてあるHK 変態仮面
この人だったと何気なく番組説明を表示して気付き、驚きました。

急に注目され、名前を聞くようになった気がしていましたが、
ギャグマンガの実写化の腕は前から定評があったんですね。
自分が好きだったマンガを実写化しているのか、
テレビ局から企画を持ち込まれたのか、どっちなんでしょう?

主題歌の男の勲章も素晴らしかったですね。曲もそうですが、
主役2人をボーカルに、他のキャラが制服のままライブハウスで
ダンスやバックバンドをしているオープニングが、凄くいい!

子供の頃から知ってる曲だけど、こうして改めて聴いて、
何ていい曲なんだと感動しました。ドラマの冒頭で毎週流れる
ナレーションが、嶋大輔さんというのも、心憎い演出でした。

最終回の男の勲章は、ライブハウスのオーディエンスが
同級生や先生達、開久の生徒達になっていて、生徒達が凄く
楽しそうに盛り上がっていたのが印象的でした。

きっと撮影現場は男子校みたいに仲が良かったのでしょう。
バックバンドやってた俳優さんは、本当に弾いてたのかな?
あまりにいい映像なので、この部分だけ、保存版にしました。


日本テレビ「ゼロ 〜一攫千金ゲーム〜」

何で今更!?福本作品はこれまで数多く実写映画化もしくは
ドラマ化されてきましたが、これにまで手を出すほどテレビ局は
ネタがなくなったのでしょうか。数年前に週刊少年マガジンの
連載を中断してそれ切りの福本伸之先生の賭博覇王伝 零
連続ドラマ化されました。日曜午後10時半の枠で、7月期に
放映され、福本先生本人がゲスト出演していた回もありました。

宇海 零(うかいゼロ)は集団自殺しようとしていた
3人の男性を助け、彼らを誘って義賊として活動していました。
謎の義賊はマスコミの話題にもなっていました。ところが
振り込め詐偽をしていたヤクザのグループから金を奪おうとして
失敗し、3人は、グループのアジトに監禁されてしまいました。

零が3人を助けに行くと、そこに突然、巨大財閥在全グループの
総帥、在全無量(ざいぜんむりょう)が現れました。
車椅子に乗った横柄な老人・在全は、自分が持つ莫大な財産を継ぎ、
自分の後継者となれる王の器を持つ人物を探していました。
そして王を選抜するゲームに参加するよう、ゼロを誘いました。

優勝賞金1,000億円。それすらも在全の財産のほんの一部。
優勝者は在全の全ての財産と地位を継ぐ後継者に指名される。
その話に、その場に居合わせたヤクザのリーダーの
末崎さくらと、その弟の末崎セイギも食いつきます。

予選では(しるべ)という不思議な中学生と出会いました。
予選通過者は東京湾に浮かぶ人工島、ドリーム・キングダムに
集められます。そこで行われるゲームをクリアすると、ゲームの
難易度に応じ、1つまたは複数のリングを獲得できます。
その難易度の高さとは、命を失う危険度の高さでもありました。

期限内にリングを4つ集めた者が王となる資格を与えられます。
ギリギリで4つ集めたゼロは、先にトップで集めていた
標との、一対一での最後の対決に挑みます。果たして
ドリーム・キングダムの優勝者は?在全の後継者となるのは?

多分視聴率はパッとしなくて、私もマガジン読者じゃなかったら
見なかったでしょうが、面白かったですねぇ。大掛かりな
セットを作って“鏖の魔女”や“ジ・アンカー”などのゲームを
完全再現してきましたよ。最近の実写化は本当に出来がいいです。

原作のゼロは、──連載が中断して描き切っていない事もあり──
考えてみれば素性が謎のままでした。ドラマはそこにゼロに対し
人間としての肉付けをしていました。元科学者で、訳あって
大学を去り、現在は予備校の講師をしていると言う設定です。

主役のゼロを演じたのは、メンバーの脱退や不祥事など不遇な
イメージのあるNEWSのメンバー、加藤シゲアキさん。小説を
書いている事だけは知っていましたが、これで顔も覚えました。

ゼロは福本マンガなのに珍しく、少年誌向きにしようとして
やたら目がキラキラしている主人公です。最初は歳が行き過ぎと
思いましたが、演じるうちに加藤さんの真っ直ぐな瞳は
ちゃんとキラキラしてきて、ちゃんゼロに見えてきました。

在全は梅沢富美男さんでした。もっと老けた人が良かったなぁ。
秘書の後藤は後藤峰子という女性キャラにされて、これは
小池栄子さんが演っていました。小池さん、この手の役が多い
気がするなぁ。そして弾けていて、この手の役が好きそう。

さくらはケンドーコバヤシさんでしたが、これはハマってました。
ゼロのコバンザメになる調子の良さ、扱い安く、おだてられると
すぐ乗せられる単純さ、意外と持っている任侠。いかつい外見と
相まって、これらの演技がいかにもキャラにぴったりでした。
よく知らないけど、芸人さんなのに演技が上手いですね。

ドリーム・キングダムで行われるゲームはほぼ原作通りでしたが、
キャラとストーリーはオリジナルな部分がかなり多かったです。
メインキャラでもあったそのオリキャラの1人が、セイギでした。

セイギはさくらよりかなり若くて、兄と違い頭の回転が良く、
大学も出ているプライドの高い人物です。振り込め詐偽の
グループの一員で、先に出てきた末崎がこちらだったので、末崎が
若いイケメンにキャラを変えられてしまったのかと思いました。

もう1人の重要なオリキャラがユウキです。柔和な笑みを
絶やさない優男で、やはり頭の回転は速いのですが、他人と、
自分自身の命をも何とも思わない、危うさを持っている人物です。

セイギもユウキも始めはゼロをライバル視して、張り合ったり
足を引っ張ったりしようとしていたのですが、気が合ったのか
顔を合わせる内に2人で組んで行動するようになり、
ゼロと命がけのゲームを乗り越え、またゼロが乗り越えるのを
目撃する内に、彼らとゼロの間にも友情が芽生えてきました。

これはこの2人のオリジナルキャラを作ったからこそ生まれた
ドラマオリジナルの展開で、これは大成功だったと思います。
完結していない原作の代わりに作られたオリジナルの結末も、
原作読者も納得のものでした。きっと脚本が良かったんでしょう。

嘗て連載していたマガジンでは何故かドラマ化に当たっての
告知が無く、新聞の新ドラマを紹介する記事で知ったほどでした。
マガジンに載ったのは、ドラマが始まる直前の週の1ページの
紹介記事だけでした。この冷たい扱いは何なんでしょうね。

ドラマは綺麗に終わりましたが、週刊少年マガジン編集部と
福本先生には、これだけを言いたいと思っています。
『崖から落ちた後、ゼロはどうなったんですか?』
連載再開を、今でも待っています。

テレビ朝日「激レアさんドラマ 激アツ!ヤンキーサッカー部」

これどこの雑誌に載ってるマンガが原作!?
知らない人はそう言わざるを得ないのではないでしょうか。
以前同局のバラエティ番組激レアさんがやってきた
紹介された、野人・岡野雅行元選手の高校時代の実話です。

W杯にも出場した元浦和レッズのサッカー選手・岡野雅行さん。
ワイルドな風貌とプレースタイルから、ニックネームは“野人”。
激レアさんはたまに見ていて(月曜が祝日だと見ない)、
岡野さん本人が出演したその時の回も、たまたま見ていました。

それはマンガかよと思うような爆笑話だったのですが、余程の
大反響だったのでしょう、そのエピソードが異例のドラマ化、
ドラマも爆笑。先月末に前後編の2回に分けて放映されました。

岡野が入学した高校はどヤンキー校。多分私と同学年ですが、
地域によってはこの時代でもまだこんな高校あったんですねぇ。
そこにはサッカー部は無く、何て学校に入ってしまったんだと
愕然としますが、同じ想いを持っていた生徒と出会い、
不良達を集め、自分達でサッカー部を作る事にしました。

有望な生徒のスカウトの為に時に一対一の勝負をし、ごくごく
初歩的なルールも知らない不良達に「手は使ってはいけない」
と言うところから教え、選手の家族の協力でユニホームを
手に入れ、漸くこぎつけた初の練習試合で相手校と大乱闘。

怒り哀しむ岡野を前に、嘗ては岡野をいじめていた不良達は
頭を垂れて反省します。喧嘩が強いので元々皆身体能力が高く、
体力も根性もあります。波乱を乗り越えめきめき上達していった
選手達は、やがて県予選決勝に残るほどの強豪に育ちます。

もう、これが実話だって言われたら、ヤンキー×スポーツの
マンガなんてどのマンガ家も恥ずかしくて描けませんよ。
ルーキーズも目じゃ無い!岡野と不良達はタイトル通り
激アツで、深夜帯にやるのが勿体無いくらいいいドラマでした。

TBS「花のち晴れ 〜花男2nd Season〜」

花より男子の次世代のドラマをやると聞いて、第一印象は
TV局が勝手に作った続編だろうからどうせつまらないだろうと
高を括っていました。しかし原作者本人が描いた正統な後継と
知って見始めたら、さすが本物。花男に勝るとも劣らない
切なさとときめきがたくさん詰まった、正統派ラブコメディでした。

セレブが集う名門・英徳学園高等部にあって、特に家柄が良く
学園の中心的存在となっている、5人の男女がいた。彼らは
“C5”と呼ばれ、英徳学園内で絶対的に君臨する存在だった。

C5は英徳に相応しくないと判断した生徒に退学を強要する
“庶民狩り”を行っていた。対象外の生徒は公開処刑のような
そのイベントに喝采を送り、対象になりそうな生徒は、
いつ自分の番が来るのかと、びくびくしながら生活を送っていた。

江戸川 音も、自分が庶民だといつバレるかびくびくしていた
生徒の1人だった。入学時点では間違いなく社長令嬢だったのに
父親の会社が倒産してあっという間に没落。アパートで質素な
暮らしをしていて、でもそれがバレると庶民狩りの対象になるので、
友人の前でも、涙ぐましい努力をしてセレブのフリを演じていた。

そんな音が、ひょんな事からC5のリーダー的存在神楽木 晴
(はると)の秘密を知ってしまった。コンビニでバイトをしている
庶民だとバレた音だが、音は音で晴の弱みを握った事になり、
晴は音に何も言えなくなってしまった。自分に物怖じせず、
ずけずけと物を言う音は、これまでのどの女とも違っていた。
晴は生まれて初めて恋をした。しかし音には、馳 天馬がいた。

英徳に君臨するグループのリーダーと英徳にいてはいけない
庶民との恋。この構図は花男を踏襲していますが、
単なる二番煎じではない、いくつかの大きな違いがありました。

一つには、表向きはオレ様キャラの晴が、実は喧嘩はからきし
弱いヘタレだった事。もう一つは、最初から庶民だった花男
牧野つくしと違い、音は元はセレブの社長令嬢だった事。
最後には、音には馳天馬という、相違相愛の婚約者がいた事──。

伝説のF4の道明寺 司に憧れて、道明寺みたいになりたいと
目指しているけれど、開運グッズ好きで本当は気が弱いヘタレで、
名家・神楽木家の当主の父からは落ちこぼれの烙印を押され、
精神的虐待と言えるほど見下げられ、無視されている晴。

天然ボケのところがあって、一生懸命で見かけに寄らず努力家で、
あらゆる面で天馬に敵わないと認めつつも、音への一途な想いを
諦め切れない晴。親しみが湧くキャラで、それを演じている
新人の平野紫耀さんの一生懸命な演技も、光りました。

客観的に、理性的に抑えようとしたけれど抑えられない恋心が
溢れ出し、切々と「好きで好きでたまらない」と音に告白する
シーンは、キュンキュンするとしか言いようがありませんでした。
平野さんが所属するKing&Princeは主題歌も歌っていて、
それがグループにとってデビュー作となるシングルだそうです。
明るくて、ドラマのイメージに合った主題歌だったと思います。

天馬くんは、家柄良し、成績良し、性格良し、武道の達人で
イケメンで、学内の人望も厚い生徒会長という完璧超人です。
しかも音とは家族ぐるみの付き合いで幼馴染み、天馬の母の死に
音が寄り添い励ましたという絆もあり、両家公認の婚約者です。

どう考えてもこの2人の間のどこに入る余地があるのかという、
物凄く高いハードルがこれでもかというくらい課されており、
晴は圧倒的に不利です。音との事は神楽木家の息子の相手として
父親からも反対されていて、勝ち目の無い戦いの筈でした。

でも、音と晴の間に生まれた感情は、理屈ではありませんでした。
言ってみれば不倫みたいなものなので、音は必死に“自分は
天馬くんが好き、天馬くんを選ぶ”と自分に言い聞かせます。
そうあるべき、そうでなければいけないと、自分の胸の中に
生まれた熱を、隠し通そうとするのです。この感情の動きが、
晴との細かなエピソードを通して、痛いほど伝わってきます。

晴と言うライバルが現れた事で、天馬もショックを受けます。
音の気持ちを自分よりも理解している存在。自分といるより
晴といる方が音は自然に笑っている。婚約者として振舞いながら、
天馬は音との気持ちの擦れ違いに気付かざるを得なくなります。

晴に恋するC5唯一の女性メンバーの愛莉の音への嫌がらせ、
大人気モデルで且つ良家の子女の(メグリン)の出現など、
音と晴の関係を疑い脅かすライバルも登場し、四角関係の様相も
呈しますが、やはりメインは晴、音、天馬の三角関係でしょう。

こんなに切なくて、こんなに真正面から連合いを取り上げて、
しかもキャラの心理も描写できているドラマを、久々に見ました。
愛莉役の娘は人形みたいで本当に可愛かったけど、リアルでも
モデルらしいメグリン役の娘は顔立ちが地味で、これで10代に
大人気のモデルと言われてもどうしてもピンときませんでした。

道明寺から始まって、花沢 類も顔見せをしたのは
花男ファンへのサービスですね。西角は晴に
武術を指南していて、結構本格的に出演していました。演じる
松田翔太さんも何となく楽しそうに見えました。F4で一人だけ、
美作が現れなかったのは、芸能界の事情があるんでしょうね。

テレビ東京「ヘッドハンター」

テレ東に新設された月曜10時のビジネスドラマ枠の第1弾です。
主演はガイアの夜明けのナレーションの縁で江口洋介さん。
題材はタイトルそのままヘッドハンター。この時間帯のドラマを
録画する(TV局には悪いけど私は本当に見たい番組は全て録画)
という習慣は無かったので初回を録り逃してしまったのですが、
翌日曜日に再放送してくれたので、フォローする事が出来ました。

高額の紹介料を目当てに劣悪な職場やその人のスキルに合わない
ミスマッチの職場を斡旋し、転職後のフォローは一切無い。
そんな悪質なヘッドハンターがいるという噂が流れていた。
大手人材会社ブリッジに所属する赤城響子は、
黒澤和樹がその噂の人物ではないかと疑っていた。

黒澤は社員3人の弱小人材紹介会社SAGASUの社長。
ノーネクタイで黒ずくめの格好がトレードマーク。経歴は謎が多い。
ヘッドハント対象者がしばしば黒澤とバッティングするが、
赤城はいつも黒澤に思わぬ手段で出し抜かれていた。

黒澤の右腕が灰谷という同年輩の男だが、2人の関係も謎。
必ずしも友好的ではないらしい。情報屋としてSAGASUと
プリッジ双方に通じている蝙蝠のような元新聞記者の真城は、
赤城の依頼だけではなく個人的な興味で、黒澤の素性を探る。

メインキャラの名前に黒、赤、灰、白と色が入っているのは、
最終回を見終わってから気付きました。抑え目の演出だけど
脚本が練られていて、オトナが見るドラマといった雰囲気でした。

ベースは一話完結で、毎回様々な業界が取り上げられます。
そこに毎回徐々に黒澤がどういう人物かが明かされるという
連続性のあるペーストが、程よく添えられています。

ヘッドハントの手法、特にスカウトする価値のある優秀な人材を
どのように探し出すのかという手口は興味深いものでした。
理系なら論文、営業などの事務系なら社内で表彰された人を
社内報や雑誌で探し、これはと思う人材に目を付けるようです。

主演の江口さんは、黒澤のキャラをかなり作りこんでいました。
黒のコートを象徴とした黒ずくめの衣装、何を考えているか
判らない冷徹な口調とシニカルな微笑。黒澤は白か黒か?という
疑惑と興味を掻き立てる脚本の意図を汲み、体現した演技でした。

江口さんは実写映画版湘南爆走族でデビューした時から
知っていますが、黒革の手帖にしろBGにしろ、近年は
“あんちゃん”の頃の熱いキャラを封印し、鉄仮面のような内心の
読めないキャラを演じる事が多くなりました。寂しいです。

このドラマは、何は無くとも脚本が秀逸だったと思います。
ヘッドハントされる側の社内での立場や転職を迷う心の動き、
その人と会社に隠された裏の事情、そういうものを毎回
どんでん返しを交えて、丹念に描いてくれていました。

ヘッドハントされるだけあって、その対象者は優秀な筈ですが、
社内外に様々な事情を抱えている人ばかりです。それは社内の
立ち位置だったり、家庭の事情、スキャンダルだったりします。

そういう負の要因が判明しても、黒澤は思わぬ奇手で解決します。
優秀な人材の探し方は同じなので、赤城響子のブリッジと毎回
バッティングするのですが、ブリッジを出し抜き、ブリッジが
諦めたような案件まで、変化球で成約に導きます。

その過程では、フリーの調査員の真城のリサーチが役に立ちます。
真城はちょくちょくSAGASUに入り浸っているように見えて、
赤城の仕事も受けており、見るからに胡散臭い奴なのですが、
面白ければいいという感じで、誰にも肩入れする事はありません。

視聴者に黒澤の過去を教えてくれるのは、この真城の調査です。
父親の影響や黒澤自身の経歴、黒澤がいつもハヤシライスを頼む
洋食屋や、灰谷との関係も明らかになりました。第二期に向け、
勿体付けて謎のままにしておいても良かったと思いますが。

冷たく見えた黒澤も、過去が明らかになっていくに連れ、暖かみを
感じさせるようになりました。脚本と江口さんの演技の狙いが
上手くマッチしていたと思います。役者さんを含めスタッフが
皆いいチームワークだったのではと勝手に想像しています。
これは続編があるでしょう。次のシーズンを、是非見たいものです。

テレビ朝日「BG〜〜身辺警護人~」

拳銃も警棒も持たず、武器は己の生身の肉体のみ。チームで腕を
差し出して腕時計を見せ合い、「誤差なし」と言うキメ台詞が
流行った・・・と言う話は特に聞きませんが、木村拓哉さんが
ボディガードを演じた、’18年1月期木曜9時の連続ドラマです。

島崎章は警備会社で道路工事の交通整理をしていましたが、
新設された身辺警護課へボディガードとして抜擢されます。体術も
周囲への目の光らせ方もやたらと心得ており、初体験ではないと
思わせるのに、どういう訳か、周囲にはその経歴を隠しています。

島崎は、過去に警護対象者に怪我をさせた事があり、それ以来、
現場を遠ざかっていたのでした。妻とは離婚し、息子が一人。
妻は既に再婚しており、再婚相手の家に居づらいのか、息子は
島崎の部屋に転がり込み、居候のような顔をして暮らしています。

課長の田村は常に穏やかな笑みを絶やさず信頼感抜群。
同僚には凛々しい女性やいかにも今時の若い男性もいますが、
高梨という有能なBGは、過去を隠す島崎に不信感を抱き、
同時にライバル心を燃やし、ストーカーじみた執着を見せます。

要人警護を引き受ける中で、島崎は女子アナから転身した大臣の
立原愛子に気に入られます。立原はどういうつもりか島崎と
何くれと無く顔を合わせ、接近し、果ては食事に誘いさえします。

必然的に、しばしば顔を合わせる事になるのが大臣の正式な
警護担当者であるSPの落合です。落合は立原が自分達SPより
島崎を信用しているように見えるのが気に食わず、島崎を
目の敵にし、意識的に見下げるような言葉を繰り返します。

爆破事件や発砲事件などもあるのですが、題材的にいくらでも
派手にしようと思えばできるのに、派手なアクションを
売り物にするでもなく、どちらかと言えば静かで、落ち着いた
演出になっていました。それが却って良く、格闘シーンでは
木村さんの体さばきも映え、じっくり見させて貰えました。

島崎は前のめりな熱血タイプではなく、常に一歩引いて、皮肉な
目で物を見るような表情をしています。反抗期に入りかけの
息子も父親に似たのか、自ら押しかけて来て同居しているにも
拘らず、いつも島崎には冷ややかな、ツンデレタイプです。
どちらも素直じゃなく、距離感を図りかね、伺っている様子です。

その母親で、島崎の元妻役は、何と山口智子さんでした。月9の
ロングバケーション以来の共演、それも元夫婦役として
話題になり、二人が揃い踏みしている終盤だけ、視聴率が
跳ね上がっていました。回想のプロポーズのラブラブも、
元夫婦となった現在の余所余所しさも、どちらも変な感じでした。

愛子役は、最近奇跡の50歳としてブレイク中の石田ゆり子さん。
女子アナ上がりの美人代議士として色物扱いされてきた愛子は
ちゃらちゃらしているだけかと思いきや、信念と野心を抱き、
権力が物を言う男社会の政治の世界に食い込む為に、その刃を
柔らかい布で覆い隠すように、何を考えているのか読めません。

愛子は何かにつけて島崎に接近してきます。やたら遭遇するのが
不自然でしたが、それは恋愛的な意味だったのでしょうか。
島崎はデートの約束さえさせられますが、結局実現しません。
島崎の方も気付いていたでしょう。意識しない筈がありません。

互いに独身で、本来後ろめたい事など何一つ無いのですが、
方や(元)大臣、方やBGの身分の差は、厳然として存在します。
露見したらスキャンダルになる事必至です。大人同士だから
空気を読み合って、表向きの言葉の裏で会話しているようです。

身辺警護課の仲間達に島崎の経歴が露になると、隠していた事
そのものへの反発が起きますが、その時期が過ぎると、結束は
高まります。その矢先、田村は銃で撃たれ殉死してしまいます。

田村は嘗て落ち合いの同僚で、彼を庇い、彼のミスを自分の
ミスとして報告し、警察官を辞めました。島崎が田村の下で
BGをしていると知って、そして田村の死によって、落合は
何を思ったのでしょうか。頑なで冷徹な態度は変わらないように
見えましたが、彼は最終回で漢気ある意外な行動を取りました。

落合は、官と民という立場は違えど内心は同業との思いがあり、
危険な仕事と知っているからこそ、銃も持たず何の法的な
後ろ盾も無い民間が、SPの真似事をする事は控えて欲しいと
思っていたのではないでしょうか。──好意的に見れば。

それなりに視聴率は取れていたし、役者陣のチームワークも
良さそうだったし、木村さんも意欲的だったように聞いています。
きっと続編はあるでしょう。それどころか、ドクターX
相棒のように、シリーズ化していってもいい作品だと思います。

テレビ朝日「DOCTORS〜最強の名医〜 新春スペシャル」

もうやってくれないのかと思っていましたが、新春SPとして、
相良浩介(と、卓ちゃん)が帰って参りました!!お化け番組と
化したドクターXのお陰で影が薄くなった感がありますが、
私はもしかしたら、こっちの方が好きかも知れません。

院長の堂上たまき演じる野際陽子さんは残念ながら
ご逝去されましたが、たまきは亡くなったという設定にはせず、
ブータンの分院に移ったものとして作中では生き続けるようです。

代わりに遂に堂上総合病院の院長に就任してしまったのが、
腕はいいのに人格に著しく問題のある、甥の森山卓でした。
しかし卓は関東病院長の会合では末席に据えられ、弁当も
一人だけ粗末にされるなど、差別され露骨に見下されていました。

卓は経営コンサルタントを名乗る猿渡という怪しげな男を
堂上に迎え、これまでの改革と逆行するようなダメアイデアを
どんどん出して行きます。たまきの分院立ち上げに協力して
ブータンから帰国した外科医の相良浩介は、卓が猿渡のに
乗せられて温泉を掘って堂上温泉病院にしようと言い出したのを
見て、このままではマズいと策謀を巡らせ始めました。

相良は馴染みのMRに猿渡がどういう人物か調査を依頼しました。
相良の有能なくの一である彼女はすぐさま決定的な情報を入手。
すると相良はそれを調べ上げた彼女自身が「そこまでやって
いいんですか!?」と驚いて念を押すほどの手を指示。
黒相良全開で、あっという間に猿渡を追い落としました。

相良は自分が経営コンサルタントをやると宣言しました。
提案する内容は至極真っ当な、正統派なものばかりで、卓は
「地味」を連発します。その中で卓が気に入りそうな提案を
一つしました。それはネットを使ったライブ手術の企画でした。

本当は自分が依頼されていたそれと引き換えに卓に生中継を譲り、
相良は卓が渋っていた、生体肝移植の実施を認めさせました。
しかし生体肝移植と聞いて、「またか」という反応が出るの凄い。

たまきとMRだけじゃなく、内科医の皆川先生、事務長、婦長、
森山組の外科医達、そして一途に相良を想い続ける看護師の
宮部。誰も欠けずにメンバーが揃って嬉しい限りです。

そして退場した元院長たまきを補う存在と言えるでしょう、
これまた強烈な、卓ちゃんの実母の日美子が初登場します。
ふくよかな笑みを絶やさない母親を演ずるは、親バカ演技が
板に付いた松坂慶子さん。特別出演扱いになっていたのですが、
是非是非<DOCTORS/b>レギュラーになって欲しい人材です。

部下の森山組は、入院した卓の母親の登場に驚愕します。
彼らは口々に呟きます。「母親、いたんだ・・・。」
「まさか父親もいるんですか!?」当たり前だろ!何つー質問だよ!
キミたち、これまで卓ちゃんをどういう目で見ていたんだ。卓は
「お前らは何か?俺が卵から生まれたとでも思ってたのか!!」
細部は違うかも知れないけど、この遣り取りは笑えました。

卓が日美子を「ママ」と呼ぶのも、周囲に衝撃を与えていました。
本人もいい年をして恥ずかしいという事は判っていて、一生懸命、
「マ・・・母さん」といちいち言い直していたのも可笑しい。

得意の腹腔鏡を使った難手術を全世界にネットで生中継して、
自分をバカにした院長会の会長を見返してやる筈だった卓ですが、
その日に大事なママが急変、さほど難しいものではないものの、
手術が必要になりました。悩んだ末、卓はライブ手術のテーマを、
“医者は実の母親を手術できるか!?”に変更して執刀しました。

医者は、盲腸などどんな簡単な手術でも肉親の手術はやらないと
聞きます。どうしても手元が狂うらしい。果たして卓も、最初の
メスの一刀が、躊躇しまくりでなかなか入れられませんでした。

その様子も、上映会を設けた会場でライブ中継されていました。
ざわつく会場。逡巡する卓は、ママの顔が見えるから切れないんだと、
顔を白い布で隠すように指示します。しかし横たわる人の顔に
白い布を掛ける行為は、一般的に、日本では死人にする行為です。
「患者は死んだのか!?」と益々ざわつくライブ会場。もう、
これコントだろ!爆笑しました。いくら何でも、面白過ぎだよ!

ギャグはそれくらいにして、いよいよ相良本命の生体肝移植です。
患者は小学生の少女、ドナーは彼女の父親。卓がドナー肝の
摘出を担当しました。肝臓を見て、何故か卓は息を呑みました。
そして不貞腐れていたような態度が、真剣なものに一変しました。

その理由が、今までの医療ドラマでは見た事が無い視点で、
新鮮でした。卓すら神妙な面持ちにさせる、清々しいものでした。
あーあ、また連ドラやってくれないかなぁ。頼むよ、テレ朝さん。

テレビ朝日「オトナ高校」

少子化問題に対する抜本的な解決策として、国は30歳以上の
性経験の無い男女に異性を誘い性交に持っていくテクニックを
教える“オトナ高校”への入学を義務付けた。その第一期生の
一人が、東大卒長身イケメン銀行マンの、荒川英人だった。
チェリーなエリート・チェリートは、果たして卒業できるのか!?

テレ朝土曜深夜11時台に新設された連続ドラマ枠の第1弾が
この作品です。キワドい設定ですが、ハダカがたくさん出てくると
期待すると肩透かしを食らいます。愛と友情と人生に真剣に
ぶつかっていく男女により紡がれる、抱腹絶倒ラブコメディです。

極秘国家プロジェクトのメンバーに選ばれた──という名目で、
山奥の廃校に集められたオトナになれないオトナ達。英人は
現地で直属の上司である課長に出会い、仰天します。2人は
物言わずとも互いに察し、労いの抱擁を交わす事になります。

紹介された担任は、中卒で子沢山で、子供は全員振り仮名必須の
キラキラネームの翔馬(ペガサス)先生。それにパッと見冴えない
中年なのに愛人が5人いると豪語する先生、そして、ここに来る前
仕事で知り合い、清純な見た目でいい感じになったけど、
実はビッチな恋愛マスターとして紹介された、さくら先生。

高校に憧れていた中卒の翔馬先生は、生徒達に仇名を付けます。
チェリーでエリートの英人は名付けて“チェリート”。
もう50代で、いつも若い娘と遊んでそうな素振りをしているのに、
実は童貞という、経歴詐称な課長は“サショーさん”。

既婚者ばかりを好きになり、常に二番手の位置に甘んじている
高慢エリート美女の“スペア”さん。BL好きの引き篭もりで
その姿を見る事は歴史的に貴重な存在である“ヒミコ”さん。
社交的なイケメンスポーツマンで、いかにもヤりまくってそうで、
アルデンテが得意なお弁当屋さんが“ヤルデンテ”くん。

高校なので、30歳過ぎた男女ですが、全員ブレザーの制服に
着替え、体育ではジャージを来て、嘗て誰もが通ったような、
黒板があり机が並ぶ教室で、口説きのテクや異性が見せるサイン、
男女の体の仕組み、行為の時の体位といった授業を受けます。

生徒達は外部との合コンや遠足、合宿などのイベントを通じ、
クラスメート同士の交流も深め、“卒業”を目指します。
オトナ高校の“卒業”とはこれ即ち初体験。30過ぎても
機会の無かった男女には、それは簡単な事ではありませんでした。

主演の三浦春馬さんは、上手いですねぇ。英人(チェリート)に
なり切っていました。いかにもこういう人いそう、と見えました。
オープニングのミュージカル風のダンスも決まっていました。

英人はかなーり童貞をこじらせてます。容姿とキャリアを
考えたら選り取りみどりなのに、ブライドが邪魔して妥協できず、
断られて傷付く事を恐れて踏み出せず、女心に疎いので、
誘われてるのを拒絶と思い、呆れているのを好意と思い、
何もかも裏目裏目に出て、悉くチャンスに逃げられてしまいます。

頭の回転が速いので、いつも頭の中であれこれ目まぐるしく
悩んで考えているのですが、その脳内イメージが、白抜きの
台詞が浮かぶピンクのライトが英人の全身に投影されるという
演出で表されています。別にエロを考えている訳ではなくても、
ピンク。モノローグに合わせて英人が身悶えるのも面白いです。

美貌のキャリアウーマンのスペアさんも、英人と似たタイプです。
不倫──にすら至っていない、妻子持ちのゲス上司と両想いと
勘違いし、一方的に尽くし、騙されてると皆から諭されても、
頑としてそれを認めず、都合のいい女に甘んじています。

さくらの正体を見た英人はさくらを見限って、喧嘩ばかりだった
スペアさんに接近するのですが、何を考えているのか、
英人が誰かと上手く行きそうになると必ずさくらが邪魔します。
俺の事を好きなのかと思えばこっぴどく貶す。英人は混乱します。

ビッグプロジェクトが絡むニューヨーク行きが迫り、それまでに
課長と2人卒業しなければならないのに、空回りばかりで焦ります。
高橋克実さん演じるサショーさんは、英人と信頼し合っています。
物言わずとも互いに心情をお察ししますと連帯感を抱いています。
因みに「励ます」という台詞を言いながら高橋さんがさりげなく
頭をつるっと撫で上げるという細かい演出には、笑いました。

サショーさんには明らかに好意を持ってくれている取引先の
若い娘がいるのですが、サショーさんは何故か逃げ続けます。
その気になればいつでも応じてくれそうなのに。
サショーさんは、50歳を過ぎても、何故童貞を貫いているのか?

引き篭もりのヒミコは処女であっても当然と言えますが、
女性客にモテモテでヤリチンに見えるヤルデンテくんが
クラスメートである事にも、ある理由がありました。

学園生活を送る間に、年代も経歴も違う彼らに友情が芽生えます。
教師に恋する生徒がいたり、遅い青春を満喫しているようで、
私も入ってみた・・・くはないですね、こじらせていて面倒そうな
人ばかりなので。やがて意外なカップルが成立します。
英人は誰と結ばれるのか!?この結末なら、続編がありそうです。

テレビ朝日「ドクターX〜外科医・大門未知子〜5」

これ相棒みたいに毎年やるのかなぁ?もう説明は不要でしょう。
特技・手術、趣味・手術、医師免許が無くてもできる仕事は一切
「致しません。」Season5も平均視聴率20%超え、最終回は
28%を記録した、今やテレ朝の看板の鉄板連続ドラマです。

「私、失敗しないので。」と宣言し、危険な手術を強行する、
外科医・大門未知子、またの名をドクターX。いつまで経っても
アルバイトと蔑まれながら、毎度お馴染み東帝大病院に雇われます。

東帝大院長の蛭間、未知子の師匠である神原名医紹介所の
神原晶、相棒の麻酔科医・城之内と身近な人の
大手術を執刀してきた未知子ですが、今度は誰が犠牲になるのかと
思いきや、日本医師倶楽部会長の内神田、のみならず
何と未知子自身が腫瘍に侵され、余命3ヶ月と判明します。

今期は未知子に負けず劣らずドライでマイペースなゆとり世代の
新人医師が入ってきます。それが結構、未知子をすんなり
模範として受け入れ、目標にしたりします。そうでしょうねぇ。
医師が本来あるべき究極を体現したのが未知子なのですから。

ゆとり世代は一般的にはバカにされがちですが、医師としては
優秀です。未知子レベルのオペを執刀し、それができるという
自信を兼ね備えています。今期でクローズアップされていたのが
そういう若手医師を未知子が育てようという姿勢でした。
他人に興味を示さない未知子が、人を育てようとしたのです。

その中でも特別なのが、自尊心に溢れ、反骨心旺盛な西山でした。
未知子を尊敬し、未知子も明確にその腕を認めていました。
まさかの未知子自身の手術にも、西山を指名した程なのですから。

時事ネタをぶち込んでくるのはドクターXのお約束です。
今期は流行語大賞にも選ばれた“忖度”が蛭間院長のお気に入り。
“ソンタくん”というAIマスコットロボットまで登場しました。
AIの実用化の例のようにしばしば新聞記事に出たりしてました。
将棋ブームで棋士も患者になったし。時事ネタ好きですねぇ、脚本。

遊びは随所に見られ、海老名・鳥井・猪又の東帝大総合外科副部長
三人のファーストネームが何故か揃って“タカシ”で、
蛭間院長に3タカシと呼ばれます。最終回で加地が助っ人に来ると、
釣られて加地を紹介して蛭間「加地タカシ」「加地秀樹です。」
すかさず加地がツッコミを入れる、こんな遣り取りもありました。

毎シリーズ必ずいる敵役の医学界の権威が草刈昌男さん演じる
内神田。草刈さんの初写真集出版に絡め、内神田が写真集を
出版するネタまで盛り込んできました。何で医師会的な組織の長が
写真集。内神田はグッドモーニングで番宣もしたりしていました。

主人公なので死ぬ訳無いと確信できていたのですが、
内神田の手術を前に、未知子自身の腫瘍が発見されました。
それぞれだけが手術するのか!?自分が死に瀕しているのに
全力で内神田の難手術を完璧にこなした姿と、自身の術式を
研究していた未知子の姿に、周囲の誰もが打たれました。

普段未知子を煙たがっていた鳥井、猪又も、憎まれ口ばかり叩く
加地も、海老名もきっと蛭間すらも、未知子が助かって欲しいと
願っていました。友情・努力・勝利、まるで少年マンガです。
助からない訳無いと先は見えていたものの、熱い展開でした。

テレビ朝日「ドクターX最終回直前SP ドクターY〜外科医・加地秀樹〜2」

報酬に釣られて神原名医紹介所の神原晶に紹介された
山梨の田舎の病院へ宿直に行った東帝大の外科医・加地秀樹
楽な仕事と思いきや、その病院には、幽霊が出ると言う噂が!?

自称か他称か“腹腔鏡の魔術師”こと外科医・加地秀樹を
主役に据えたスピンオフドラマ第2弾。ネット配信されている
作品をドクターX最終回直前SPとして放映してくれました。

前回のドクターY第1弾は本格的な医療ドラマの
趣がありましたが、今回の第2弾はコメディ要素が前面に
出たものでした。不穏な雰囲気の漂う夜の病院の宿直室に来た
少女からの電話。看護師は不思議そうに、この病院に
女の子なんて入院してませんよと告げ、加地は震え上がります。

加地がお金を好む側面はやっぱり強調されていて、最初は
嫌がった宿直を、報酬50万と聞くや掌を返して引き受けて、
まだ時間外だから「致しませ・・・」と仕事を断ろうとするも
現生を見せられるや「致します。」未知子に憧れてるのか?
未知子の決り文句を真似をしようとし長たけれど、締まりません。

でも、大事なところではいいところを見せてくれます。
病院に少女を人質にした強盗犯が押し入ると、少女の異変を
察知し、急に体調が悪くなった少女の緊急オペに入ります。

実は強盗犯はその病院の元医師でした。手術を前に逃げ出して
クビになり、院長に逆恨みをしていたのでした。その犯人が、
加地の手術室に現れ、何でもいいから手伝わせてと懇願します。

ついさっきまで自分を殺そうとしていた男を許し迎え入れる加地。
普段はふざけていても手術室では凛々しいというギャップは、
ドラマとして作りやすいキャラでしょう。幽霊騒動の顛末は
叙述トリックで終わりました。マンガみたいなオチでした。
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