映画感想(101)〜(150)

2009年03月08日

映画感想(150)『スーパーサイズ・ミー』Super Size me

何事も、ほどほどに・・。

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マクドナルド商品を一ヶ月食べ続けるとどうなるのか。
監督で、この実験を行った出演者のモーガン・スパーロック。始めるにあたって3人の医者と、栄養管理士からの診察を受けて、健康体のお墨付きを貰っていた。
きっかけは肥満の女性たちが、そうなった原因はマクドナルド商品のとりすぎによるものと、訴訟をおこしたこと。

モーガンは三食マクドナルド商品を食べること、マクドナルドにおいていない商品は食べない、メニューにあるものは必ず一度は食べる、「スーパーサイズ」を勧められたらそれにすること、を条件に実験を始める。



見ていてかわいそうになってきた^^;
確かに食べるも食べないも、自己責任ということもあるが、幼い頃からすり込まれているということもわからなくもない。

一日三食、一ヶ月。
繰り返し食しても飽きないのはきっと米だけだろうなぁ、日本人だから(笑)

私がここの商品を食べたのはいつが最後だったか。
といっても私は標準よりかなりオーバーしている。だって他に好きなものがあるからさ〜^^;



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映画感想(149)『ファーストフード・ネイション』FAST FOOD NATION

食の安全、以前に人間のモラルが問題では?

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あらすじ。
大手ハンバーガー・チェーン“ミッキーズ”は人気商品“ビッグ・ワン”で有名。しかしその主力商品から大腸菌が検出された。社長から直々の命令を受けたマーケティング部長のドン(グレック・キニア)は、コロラドの工場へと出向く。そこではメキシコからの密入国者が低賃金での労働を強いられていた。それは工場の誰もが知っていること。素人同然の人間が、過酷な労働下において食肉をさばく、それこそが、大腸菌の検出の原因のひとつでもあるのだが、視察に来たドンは表向きの施設しか見せられず、その事実を知らない。のちにそれを知ったドンがとった行動は・・。

'06年作品、'08年日本公開。

思わず“牛さん”に感謝してしまった・・。


原作は脚本も手がけたエリック・シュローサーの『ファストフードが世界を食いつくす』という本。
これは先にドキュメンタリー映画として作品になっている『スーパーサイズ・ミー』にも影響を与えたとか。

日本でも食の安全性において、疑ってかかることがあたり前になってしまった、残念なこのごろ。
安心して食べられるものを探すあまり疑心暗鬼になりすぎてしまうのも悲しい。
いつからそうなってしまったのか。

そういうことに余計な(私はそう思っている)労力を使わなくてもいいようになりたいものだ。


この作品、あまり興行成績は良くなかったようだけれど、出演者は豪華よ^^


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2009年03月06日

映画感想(148)『奇跡のシンフォニー』August Rush

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あらすじ。
自分がここにいるのは両親に何らかの事情があってのことであり、きっといつか迎えに来てくれると信じて施設で暮らすエヴァン(フレディ・ハイモア)だったが、ある日自分の方から両親を探しに行こうとその施設を抜け出した。チェリストのライラ(ケリー・ラッセル)は母校ジュリアード音学院から恒例コンサートのゲストとして招かれていた。ライラにはルイス(ジョナサン・リース=マイヤーズ)との一晩の恋で出来た子供を亡くすという悲しい過去があった。が、それは彼女の父親がルイスと一緒になって欲しくないばかりについた大きな嘘だった。コンサートは音楽の才能を発揮し、その才能を認められ導きによってジュリアード音楽院に入学していたエヴァンのものだった。しかし彼はオーガスト・ラッシュと名乗っていた。

'07年作品、'08年日本公開。

恐るべし、フレディ・ハイモア。
何て純真で、まっすぐな目をするのでしょう。例えそれが演技だとしても許す!!

施設に視察に来る役所の担当リチャードにテレンス・ハワード、そして一時的にエヴァンをストリートミュージシャンとして、日銭を稼がせるウィザードにロビン・ウィリアムス。
テーマ曲はハンス・ジマーでもう話は偶然が重なり、これこそザ・ムービーってベタなんですけど何だかいい気分(笑)

邦題は内容に負けず劣らずベタ。
原題のAugust Rushとは何ぞ?と見る前に考えてしまったよ。彼の名前だったのね^^;


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2009年03月01日

映画感想(147)『ダンシング・ヒーロー』Strictly Ballroom

ヒュー・ジャックマン、ニコール・キッドマンの『オーストラリア』の公開が始まった。
監督バズ・ラーマンの作品、『ロミオ+ジュリエット/Romeo + Juliet』(レオナルド・ディカプリオ、クレア・デインズ)も『ムーラン・ルージュ/Moulin Rouge!』(ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー)も見ていないから、きっと他も見ていないだろうと思っていたらひとつだけあった。

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ラスト、一番の盛り上がり。これ先に見せてどうするって・・でもいいシーンだから貼っとく。

あらすじ。
ダンス教室を開く元ダンサーである両親に育てられたスコット(ポール・マーキュリオ)はボールルーム界のホープ。ダンス選手権地区大会でほぼ優勝目前だったスコットは連盟の規定に背き、独自のステップを披露する。観客はそのステップに沸いたが連盟からは認められず、さらにはパートナーまでも彼の元を去ってしまった。更なる上の大会でグランプリを狙っていた彼の夢は潰えたかにみえた。一方、そのダンス教室に通っていた、いつも男性パートナーには組まれずに内気で大人しいフラン(タラ・モーリス)は、ひとり落ち込むスコットのパートナーになりたいと声をかけた。スコットは素人に近い彼女の申し入れを断るが、フランはそこであるステップを踏む。スコットはその見たことのないステップに惹かれ、彼女をパートナーとし、大会へ向けての練習を始める。

'92年、オーストラリア。同年日本公開。

ひょっとして私のボールルーム好きの原点はここか?
それまでダンスの映画なんて見たことなかったから、興味津々で劇場に見に行ったものです。

スコットを演じたポール・マーキュリオは確か本物のダンサーだったっけか。
話は一度挫折した人間が立ち直るという王道ではあるけれど、最後のダンスシーンなんぞとても盛り上がって良いのだ。
スコットがフランとダンスの練習をしているその屋上で、スコットのパパがひとり踊っているシーン。ここが結構好き。
パパは、ダンス教室ではママのご機嫌伺いのような、とても小さな存在になっているけれど、かつてはトップダンサーだったという、これまた王道ではあるが、そんな過去があるのだ。
王道なのにやられっぱなし(笑)

しかしこれ、DVDは出ているのだが、近くのレンタル屋にはVHSしかない。最近VHSで見るのが不慣れになってきた。テープも伸びて壊れてしまいそうで不安だったりする。



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2009年02月28日

映画感想(146)『ヒットマン』HITMAN

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あらすじ。
身寄りのない子供たちを完全な暗殺者として育て上げる組織がある。エージェント“47”(ティモシー・オリファント)彼もまたそこで育て上げられた優秀な暗殺者。彼に下された任務はロシアの政治家ミハイル・ベリコフ(ウルリク・トムセン)の暗殺。その計画は成功したかにみえたが、その暗殺を目撃していた人物がいるという。“47”の組織はその目撃者ニカ(オルガ・キュリレンコ)をも暗殺するようにと命令が下る。しかし彼にはニカが目撃していたようには思えなかった。さらにベリコフが擦り傷で生存していた、暗殺失敗に疑問を感じた“47”は自分の組織に背き、ひとりで行動を始める。

'07年製作、'08年日本公開。

『007 慰めの報酬』でボンド・ガールに抜擢されたオルガ・キュリレンコ。彼女が出演していた作品でもある『ヒットマン』が、こちら。

でもご存知のように、私が見たかったのはティモシー^^
『ダイ・ハード4.0』で悪役ガブリエルを演じていたティモシー・オリファント。面白そうだからこの作品も見たかったのよね。

原案は人気ゲームらしい。ヒットマン自体はもう少し年配らしく、そこが映画と違うらしい。

続編もティモシーが出演を承諾しているようなので、今度こそ劇場で^^;

エージェント“47”、感情を持たない暗殺者でありながら、ニカと関わりを持つことで人間らしさが生まれてくる。それが見え隠れするティモシーの優しい目が素敵だ。

振り返ってみていると悪役、ちょっと悪い子役が多い。なのにどれを見ても目は優しい。これって悪役やってる役者には言っちゃダメ?





04/18/'09トレーラー追加。
思わずDVD買っちゃいました。

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2009年02月27日

映画感想(145)『南極物語』EIGHT BELOW

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'83年の高倉健主演で製作された『南極物語』のハリウッド/ディズニー版リメイク。ポール・ウォーカー主演、ブルース・グリーンウッド共演。

'06年作品。


オリジナルは、壮大な自然の力に対しての人間の小ささなんぞ感じる作品で、その中でも樺太犬の生命力に驚かされるものでした。
こちらのリメイクはベースは一緒ですが、オリジナルよりもやはりディズニー色の強い、お子様が見ても分かりやすいものになっている感じがした。

リメイク作品はオリジナルを知っているとついついそちらと比べてしまうのですが、別物、ひとつの作品として楽しんだほうがいいのかも、と思う次第。

明るく、前向きに軽く見るとしたら、こちらポール・ウォーカーのを。重く、心をギュッと掴まれるような感じを味わいたい場合にはオリジナルをいかがだろうか。

好みの問題ではあるけれど。

私個人の一番古い、映画館での観賞の記憶はオリジナルの『南極物語』だったりする。母上に連れられて行きました。ただ、内容は覚えておらず、ただひたすらに人が多かったこと、映画館の中が暑かったこと、タロ・ジロのモデルとなった犬が展示(?)されていたのだけれど、その犬がグロッキーになっていたこと・・だな(笑)










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2009年02月25日

映画感想(144)『007 慰めの報酬』Quantum of Solace

見てきました、007。劇場で。

そこは今も指定席でない、自由に席が選べる私の好きなタイプの劇場なのですが、平日ということもあったけれどもゆったりと、前のほう誰もいないぞ〜という空間でした。

話は前作カジノ・ロワイヤルの続きから始まる。と言っても大人しく始まるものじゃない!!

噂どおりアルファロメオがとんでもなくボコボコに!!前作に続きボンドが乗っているアストンマーティンもさらに、ボコボコのドアなし状態。車に詳しいわけではないけれど、確かにもったいない。

話の内容は、前作を見ていないと話がはて?となってしまうかも知れないので、見るとしたらカジノ・ロワイヤルを見てからのほうがすんなり分かるでしょう。

ダニエル・クレイグ自らアクションをこなしたシーンはハラハラしてしまうが、スタントさんだって本職とはいえ大変。もうむちゃくちゃでしたよ。

ゲストにはマチュー・アマルリック。ボンドガール、ヒロインにはオルガ・キュレリンコ。
シリーズ通して“M”のジュディ・デンチ。前作に続き、マティスを演じるジャンカルロ・ジャンニーニ(個人的にはマチューよりもジャンニーニのほうがもったいない気が・・)

場面切り替えが少しブチッといきなり感が、私にはあったのだけれど、全体的に銃弾、火薬、アクション多めでな〜んかすっきり、でした。





関係ないけど、寺脇氏、誕生日おめでとうございます^^


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2009年02月18日

映画感想(143)『サン・ジャックへの道』SAINT-JACQUES... LA MECQUE

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あらすじ。
会社社長ピエール(アルチェス・ドゥ・バンゲルン)、高校の国語教師クララ(ミュリエル・ロバン)と呑んだくれの無職クロード(ジャン=ピエール・ダルッサン)は仲の悪い三きょうだい。ある日母親の訃報が届く。母親の遺産は100万ユーロと70万相当の家。それを相続するには、三人揃ってフランスのル・ビュイからスペイン、キリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ(フランス語でサン・ジャック)まで歩きで巡礼の旅をすること。距離にして1500キロ。いやいやながら巡礼ツアーに参加することになった三人。ツアーにはガイドのギイをはじめ、個性的な人々とともに巡礼の旅に出る。

'05年、フランス。'08年日本公開作品。

『女はみんな生きている』の監督コリーヌ・セローの作品。人々が抱えている問題をリアルに、コメディにちょっと可笑しく、時に悲しく描く。
うちはありがたいことに姉弟仲はかなり良い。悪い兄弟姉妹にはこんなことがあるんだろうなぁと、でもそれなりにお子の時にはケンカなんぞもしたので分かる部分も多々ありつつ、大丈夫なのか、この三きょうだいは!?と観賞。
兄弟姉妹でなくてもこういう人いるよな〜とも。

巡礼の旅は、よく知らないけれど、ひたすら目的地に向かって歩くなかでそれぞれが自分に、他人に向き合っていく姿がとてもしみじみといい。

どこか近所でもちっとばかし、歩いてみようかしらん?なんて見終わった後に思ってみたり。



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2009年02月16日

映画感想(142)『コーヒー&シガレッツ』COFFEE AND CIGARETTES

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11作品からなる短編オムニバス。
ジム・ジャームッシュ監督が18年間かけて撮りためたものとか。ロベルト・ベニーニが出演している「変な出会い」が'86年のもので、そこから始まったそう。全編モノクロ映像。

'03年、'05年日本公開作品。


ちょっと考えさせられるような作品を見たあとには、何か、リラックスできるものを。
単純なアクションも何も考えずに見られるけれど、たまにはこういうゆ〜ったり、ゆるい感じのものも。

それぞれがカフェでコーヒー(一部紅茶)を片手に他愛のない話をしているという設定もまた緩し。

飲んでいるコーヒーはあまりおいしそうではないけれど、コーヒーが飲みたくなってしまう、ところどころでクスッとなる不思議な作品。





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2009年02月11日

映画感想(141)『父、帰る』VOZVRASHCHENIYE

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あらすじ。
母親と祖母、兄アンドレイ(ウラジーミル・ガーリン)と暮らしているワーニャ(イワン・ドヴロヌラヴォフ)。その日兄弟ケンカをしながらも家に戻ると母親から聞かされたのは、12年ぶりの帰宅をした父親(コンスタンチン・ラブロネンコ)のことだった。彼らが幼いころに家を出た父親を、彼らは屋根裏にある写真で確認する。ワーニャにとって父親の記憶はアンドレイほどなく、兄のように父親を受け入れることはできなかった。父親はアンドレイ、ワーニャを連れて旅行をすると突然言い出した。戸惑いながらも兄弟は父親の車に乗り込む。

'03年、ロシア。'04年日本公開作品。第60回ヴェネチア国際映画祭、金獅子賞、新人監督賞受賞。


口べたな父親に素直になれない子供。互いにうまく言葉を交わせないなかで起こってしまったアクシデントが、子供たちを、特に兄を成長させて行った。
映画祭の風景にアンドレイを演じたウラジーミル・ガーリンが、映っていないことに疑問を持っていたら本編最後に判明。映画祭を前に事故で亡くなったそう。
メイキングで監督は彼を使うかどうか迷ったそう。でも今となってはこれが彼の遺作となり、作品としてずっと残り続ける結果になったなあと。

作品自体も難しく、とても考えさせられる。正直、最初に見たときは何が何だか・・という感じだったのだけれど、結局は親子の物語。きっと父親もなんらかの事情で家を出たけれども、戻ることになって、子供たち以上に戸惑いがあったのかも知れない。いなかった時間の埋め合わせをしようと無理をしたのかも知れない。・・などなど、見た後に思ってみたり。



coolandcharming34 at 19:54|PermalinkComments(2)TrackBack(0)