大小寺仏像 001 大郷町歴史資料館に展示されている仏像3体何時ごろ作か不明で説明文も無い謎の仏像である。
 大郷町史によると、黒川郡の古代の中心地は鶉崎であり,律令時代には黒川郡の文化の中心をなしていた。大小寺という古代寺院と思われる寺の名前が小字名にあるように、古い寺が院鶉崎地区にあった。そこには薬師堂があって、ここに安置されていたと思われる平安一木彫の仏像が三体残されている。(写真の仏像)
 今回仙台市博物館で11月に(仏の姿、人の姿)展が開催されるが、そこでこの仏像が展示されることになった。
 この仏像がどの場所から発見されたのか不明なので詳しく調査したと、ころ次のような事実が判明した。平成23年7月22日鶉崎に住む高橋氏(85歳)の自宅を訪ねて仏像の発見の経過を聞き取りしたところ高橋の話によると「昭和25年に薬師堂の老朽化が激しいので、関氏(故人)と共に薬師堂を詳しく調査したところ、床の部分から仏像らしき物三体を発見し」たとのことである。当時は文化財に対する認識が薄かったのでその仏像は役場の倉庫に収納されたままでろくに調査も行われなかった
 町の歴史資料館が出来た時、これ以上仏像が損壊しないように東北歴史博物館特殊加工をしてもらい、ガラスのケースに入れて展示してあるが、説明文がないので一般の人が見ても理解出来ないのである。仙台市博物館の学芸委員の話によると「11世紀ころの仏像で非常に貴重なものである」とのことである。
 博物館に展示されることになれば、この仏像も町民からも脚光を浴大郷町の新たなる名物になるだろう。 
                                       おおさと歴史探訪会代表 柴 修也