4688ca7a.jpg2月の「ちょいペディア」のゲスト出演から”それ”は始まった。

気の合う仲間とやっているプロジェクトの一つ「ちょいペディア」。毎回、バラエティにとんだゲストを呼び、適当なトークで進行するトークライブだ。

そのゲストに格闘技団体「パンクラス」の佐藤光留が決まったのだ。佐藤選手と言えばメイド服での会見、探偵ファイル、コラム連載など格闘技の枠を超えた活動が目立つ「こっち側の人」だったりするのだ。なのでノリも相当良く、ちょいペディアの出演も快く承諾してくれた。

そういった「活動」は、パンクラスというフィルターを通しているからまた面白い。出演が決まったとたんに公式サイトに情報が載り、格闘技関係のブログにニュースとして掲載されたのだ。プロレス・格闘技を見続けている者にとっては、快挙だし逆に申し訳ない。「ちょいペディア」のユルさを知っているだけに心苦しい。

そして当日、楽屋からもう我々は噛み合った。その勢いで、ステージでも「普通じゃ絶対聞けないあんなトーク・こんなトーク」を展開。もはや我々には筋肉質の格好良い面白アンチャンにしか佐藤選手は映らなかった。

トークの途中で、我々が悪ノリで作った「神経症は君だけじゃない」のフライヤーの話になった。街でも居酒屋でも容赦なく貼ってある「世界一周の船旅」と双璧をなすあのポスターだ。

そのパロディを佐藤選手はいたく気に入り、次回後楽園で勝ったら「神経症は君だけじゃない!」と叫ぶと言うのだ。だったら俺もTシャツ屋。いや、俺も相手の強豪ガジエフ・アワウディンと戦うつもりで「神経症」Tシャツを作るしかない。次の日からみちさんに頼んでフォントの分析、色合い、角度などをミーティング。24歳の女子の伊勢さんにデザイン調整をお願いし、入稿した。

当日、刷り上ったばかりの神経症Tシャツを見ながら

「急行さん元気かな・・・」

と思いつつ、我々は決戦のリング後楽園ホールに。

パンクラス側のご好意で物販もやらせてもらう事になった。なんという悪ノリ。POPには「佐藤光留公認」とか「ちょいペディア公式グッズ」と。極めてイリーガルな販売だったのだが、ボードックや不動心Tシャツ、元リングス金原のグッズの横にいる「神経症」はやけに輝いて見えた。

「戦極」にも出場している新エース川村亮選手が「本当に作ったんですか!」とバカ負け。「セコンドで着ますよ!」と悪ノリに付き合ってくれた。横で笑顔を振りまいてくれたラウンドガール入江姉妹も写真を。前田日明との確執で有名になった尾崎社長は「見て見ないフリ」をした。

そしていよいよ試合だ。
パンクラチオン、いや「ちょいペディア 広尾道場」の佐藤光留はアワウディン相手に一度はマウントを取るもの下からの攻撃に轟沈。ゼロ戦ファイトで壮絶な玉砕だった。笑えるほど見事な負けっぷりに俺たちは嬉しかった。

北側に陣取る「神経症は君だけじゃない後援会」にはもはや公約などどうでも良かった。俺たちの長い夏は終わったのである(冬だけど)。

俺たちはその後、後楽園近くの和食レストラン「さくら水産」に陣取り、ただ黙々と「ちくわの磯辺揚げ」を食べた。気のせいか、無国籍な店員さんが「メイド服」に見えた。