こんばんは。
core wordsの佐藤です。

先週の土曜日に、
UI Crunchというイベントに
参加させていただきました。

前職のDeNAにて
運営に携わらせていただいていた、
UI Designに関する
人気イベントでして、
今回はシリーズ6回目になります。

で、今回は、
取締役 会長の南場智子さん
「なぜ今デザインなのか?」という
テーマで講演されました。

このプレゼンがやはり素晴らしかった!
BlogPaint

内容もさることながら、
プレゼンの技術
(といって良いのかも分からない
 オーラのようなものも含めて)が
すごかったので、
できる限りその源になっている原因を
自分なりに言語化させていただき、
お伝えいたします。

※下記は、あくまで個人的な見解です。 

何がすごいかというと
「聞いている人の多くが
 南場さんのファンになってしまう」
ことです。

「魅了」ではなく
「ファン」な感じで、
プレゼンの内容もありますが、
そのお人柄になぜか、
惹きつけられてしまう。

「この人は面白い」
「この人は信用できる」
「この人のことが好き」という
心理になっている。

なぜか?

(1)聴衆に対するリスペクトの心を持っている

(2)そもそもプレゼンしてない

(3)主張を出しているが
 押し付けがましく聞こえない

の3点のような感じがしています。

(1)聴衆に対するリスペクトの心を持っている

本当にこの気持ちが伝わってきます。
気を遣っているのではなく、
間違いなく本気でリスペクトしている。

今回の参加者は、
若手のUIデザイナーの方が多かったのですが、
「私はモノをつくれない。
 つくれる人を尊敬している」
「年長者がジャッジをしているとダメ」と
各所にて本音でおっしゃていました。
 
決して自虐的に聞こえるのではなく、
合理的な判断のもと、
かつ自身に対して誇りを持って
おっしゃっていました。

(2)そもそもプレゼンしてない

ちょっと書き方が難しいのですが、
「理解させる」
「納得させる」ことを
目的に置いていません。
 
「この話、面白いでしょ!
一緒に楽しもうよ」
 
みたいな感じです。
しゃべっているのは
ほぼ南場さんだけなのですが、
まったく一方通行のような感じがしない。

「○○だよね?どう思う?」とか
「このサービス、使ったことある?」」
といったように、双方向のやり取りを
されているのもありますが、
それだけではないと思います。
姿勢自体が普通とはぜんぜん違う。

本音でお話になり、
「ともに楽しもう」という
スタンスが聴く人にも
伝わっているからだと思います。 

(3)主張を出しているが
 押し付けがましく聞こえない

「私はこう思う」という主張は
もちろん各所に
散りばめられているのですが、
決して押し付けになっていない。

おそらく失敗事例も
多く語っていらっしゃる
ことにより、
聞く側が気を許しているのが
あると思います。

距離感がすでに
縮まっているから、
押し付けがましく
聞こえないのでしょう。

この距離感の詰め方が、
本当に絶妙で、
質疑コーナー時には、
質問者と半ば
友人のようになってしまう。
 
参加者の質問に答える時も、
まずは肯定から
入っていらっしゃるのも、
あるかもしれません。

(ただし、生の場ほどは伝わらないかも)

あと、上記の3点、

(1)聴衆に対するリスペクトの心を持っている
(2)そもそもプレゼンしてない
(3)感情を出しているが
 押し付けがましく聞こえない

は、あらゆるコミュニケーションに
通じるものがありますね。
特に、上司から部下への
マネジメントのシーンとか。 

最後に。
登壇者および運営の皆様、
お疲れ様でした!
素晴らしいイベントを
ありがとうございました!


さて、57日目が終わろうとしています。