ascentionAngel O.D.のアルバム素晴らしいですね。現代のハードコアって感じよね。また改めて紹介します。


アセンションという言葉がある。ご存知ですか?僕は最近教えてもらいました。


「2012年問題」みたいな感じで随分ネットでもアセンションに関するサイトがあるので調べればすぐわかると思いますが、めちゃくちゃ簡単に言えば…

・地球は「アセンション」に向かっていて、2012年にピークを迎える。
・「アセンション」とは、次元上昇である。
・地球がアセンションすると、人類も肉体的・精神的に高次元(四次元説、五次元説あり)へとレベルアップする。
・人間が高次元へ進むと、テレポートできたり、テレパシー送ったり、思い描いたものを目の前に出したり、思考したことが即座に現実になったりする。
・人間がアセンションするためにはチャクラを高め、想念(物事の尺度を測る感覚らしい)を解放し、自らを浄化する必要がある。
・瞑想するとチャクラが上がりやすい。
・他の惑星は既にアセンションを完了して、高次元の世界に突入している。地球のアセンションは利己的な意識を持った人間のせいで遅れをとっている。
・チャクラの低い人間はアセンションの時に高次元に昇れず、地球を出て他の星で暮らすことになる。
・2000〜2005年は「混乱の時」、2006〜2010年は「浄化の時」であり、世界で起きている様々な社会現象は全てアセンションへのプロセスである(イラク戦争は「混乱の時」に始まったらしい。)。
・地球はアセンションしないともう既に滅びる一歩手前。

こんな感じ。マヤ暦の日付が2012年の12月22日で終わってるのは、12月23日にアセンションが起こるかららしい。

で、この概念、これからどんどん普及していくと思います。上に写真載せたように関連書籍どんどん出てます。先に述べたようにネットでもまことしやかに語られています。実際に瞑想している人もいるだろうし。芸能人やニューリッチなんかもハマってテレビで話したり、大学の教授や評論家なんかが新聞に文章書いたりなんかもするかもしれません。


このブログを読んでくれてるのは僕とだいぶ仲の良い人くらいだと思いますが、せめてみなさんだけでも正気でいてください。私はアセンションを断固否定します。


いわゆるニューエイジの一種でしかない。アセンション系(以下アセ系とします)の方々がいうには、温暖化、イラク戦争、少年少女の凶悪犯罪の増加、新型ウイルスや狂牛病、果てはライブドア・ショックや記録的積雪や巨大クラゲですらアセンションの影響だという。クラゲて(笑)。全てが神(もしくは宇宙、つまり神的意思・絶対的存在)の働きによるものであって、世の中の全てのことは偶然ではなく必然、全ては繫がっているという。極度の恐怖感を与え、対象の自己責任の回避を促すことによって絶対的存在へ畏敬の念を抱かせるなんて、新興宗教がよく使う手口だろう。

そもそもこの「アセンション」という言葉、元々はキリスト教における「キリストの昇天」を差すものであり、諸記述あるが相当簡単に言えば、イエスは集まった者に福音を述べ、天に昇った、というようなことらしい。そして「チャクラ」はサンスクリット語、つまりヒンドゥー。キリスト教は一神教、ヒンドゥー教は多神教。チャクラ高まると解脱してイエスと同じ存在になれるのか?この「良いとこ取り」も、新興宗教に良くある手法。


話は多少逸れるけど、日本における新興宗教の中で誰もが知っているものといえば、タイトルにも挙げたとおりオウム真理教がある。その事件性だけがクローズアップされてきた彼らの教義とはどんなものだったのか?Wikipediaより引用させていただきます。

・オウム真理教の主宰神はシヴァ大神である。麻原彰晃はこのシヴァ大神の変化身と見做された。
・修行による苦悩からの解放を説き、欲望・煩悩を一つずつ超越する事を解脱と呼んだ。
・オウム真理教の教義は、原始ヨーガ、原始仏教を土台とし、パーリ仏典を土台に、チベット密教の技法を取り入れている。
・具体的な修行法としては、出家修行者向けには上座部仏教の七科三十七道品、在家修行者向けには大乗仏教の六波羅蜜、またヨーガや密教その他の技法が用いられた。(全てWikipediaより抜粋)

つまり、それぞれの宗教の(都合の)良いところを切り貼りして「良いとこ取り」してある。アセンションも含めた多くのニューエイジ思想は大抵の場合いくつかの宗教、スピリチュアリズム、ヴィーガニズムならびにヴェジタリズム、過度のフェミニズム、ヒッピーイズムなど、取り上げたらキリがないくらいのいろいろな思想を組み合わせている。


では、なぜオウム真理教はそんな切り貼りをする必要があったのか?随分前に読んだ「非国民手帖」という本の中で語られていて、非常に興味深かったし自分の考えともマッチしたのでまだ覚えていますが、要するに、彼らは世界が怖かった、とのこと。


俗世を捨てて、厳しい修行をして、人を殺して、とにかく彼らは彼らなりの解脱をしたかった。する必要があった。学歴があって、大手に入社して、たくさんのお金をもらって、いろんな女の人とセックスをする。賞賛や羨望はそれ自体が全く同じ大きさのプレッシャーになる。ウサは宝くじが当たると他人を信用できなくなるから当てたくないと言う。それと同じで、彼らは学歴が怖くて、社会が怖くて、お金が怖くて、セックスが怖かった。だから、自分を守るためにいろんな教義を隙間なくごちゃごちゃに混ぜて自分を武装した。というようなことが書いてありました。良い本でした。

つまり、非人道的で過分に利己的で酌量の余地もありませんが、根源的な部分で彼らは非常に人間らしい行動を取っていたわけです。怖いから何かにすがりたい。自分は助かりたい。自分が助かるためなら他の人は…。それが極度に排他的な行動、つまり殺人につながった、と考える事ができる。


今、アセンションに起こっているのはこれと全く同じことだと思います。取ってつけた隙間だらけの自分勝手な概念。
自らの浄化と次元上昇が目的なのに、なんで人類全体で行う必要がある?それが排他的意識であることに彼らは気付かない。
浄化して想念がなくなっているはずなのに、なんで思い描いたことを現実にしたり、欲しいものを具現化する必要がある?それってモノを意識してるってことじゃないの?そんな意識ではアセンションできませんよ(笑)。
こんな理屈も、ゆくゆくは物理的事象を飛び越えると思い込んでいるアセ系の人々には全く通じることなくむしろバキバキに反論されると思いますが。


先に述べたオウム真理教を含む新興宗教とアセンションの一番の違いは、「トップ」がいないこと。あくまで「一説」でしかなく、それを唱えた人がアセ系の中ではもてはやされているのかもしれないけど、先導的役割を担うほどではないような。先導する人、つまり「タテ」のつながりがないということは、どこまででも自発的に「ヨコ」に広がって、ほころびができても誰もそれを抑えられないということ。誰かが暴徒化すると、全てにそれが伝染する。そして、彼らはそれすらも必然的意思だと考えることができる。考えすぎなのかもしれませんが、起こりうることだと思います。「奴等のチャクラが低いせいで地球はアセンションできそうにありません。2012年までに殺しましょう」


占いや予言を信じやすい人、自分探し中の人、何か一つとことん好きなものがある人、ネット右翼(死語?)の人、マリファナ好きな人、流されやすい人などがハマりやすいと考えられます、アセンション。冷静に考えて。



あ〜疲れた。半端じゃなく時間かかった…。コメントやメールくれると報われます(笑)。今回Wikipediaから文章使いましたが問題ないですよね?ヤバそうだったらどなたか教えてください。あと、情報やら記載やらの間違いがあったら是非教えてください。訴えられたくないので。ちなみに「非国民手帖」(情報センター出版局)はコチラ。「噂の真相」という本の匿名のコラムをまとめた本です。
http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E9%9D%9E%E5%9B%BD%E6%B0%91%E3%80%8D%E6%89%8B%E5%B8%96%E2%80%95%E3%80%8E%E5%99%82%E3%81%AE%E7%9C%9F%E7%9B%B8%E3%80%8F%E5%8C%BF%E5%90%8D%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%80%8C%E6%92%83%E3%80%8D-%E6%AD%AA/dp/4795841829
あと、画像の真ん中下に映ってる本の著者である中丸薫氏はこんな人。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%B8%B8%E8%96%AB

では、瞑想して寝ます(笑)。おやすみなさい。