パチカとOKフロート(ホワイト)の型押し(デボス)と浮き出し(エンボス)のみの表現で設計された 『楽しい印刷物理科学実験』 から間もないですが、 fengfeeldesign の新作が誕生。その名も 『くるくる万華鏡 on チップボール feat. PRINTERS'FLOWERS "fuji"』 です!

五重奏六重奏クレーンレトラ など、今までは複数の版の組み合わせ表現による作品が発表されてきましたが、今回は『1版のみ』にとことんこだわった作品です。複数の版を作成せず、箔押しの版代をいかに押さえ、1枚の版をとことん使い倒してどんな表現が出来るのだろうか…?

fengfeeldesign 阪口哲清さんが辿り着いた答えは『1枚の版をくるくる360°回転』させるという表現手法でした。下の写真が今回使用した箔押しの版、1版!これをくるくるさせちゃいます。

しかも、 阪口さんが今回選んだ紙は無機質でザックリした印象が好まれるチップボール(NSボール#8)。素材面でもとことんコストカットを意識した選択となっております。

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くるくる万華鏡 on チップボール feat. PRINTERS'FLOWERS fuji - 01
【Photo-01: fengfeeldesign 阪口哲清 様】

今回のグラフィックは阪口さんご自身が特に思い入れの強い作品、 花形装飾活字 "fuji" を使用PRINTERS'FLOWERS from エンスヘデ活字鋳造所 を要チェック! )

上の1版を用いて、90°刻みで時計回りに4回、箔押しの色を変えながら共通の 花形装飾活字 "fuji" を重ねていく作品。モノトーンバージョンとCMYKバージョンの2種類を作成しました。

- モノトーン ver. -
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くるくる万華鏡 on チップボール feat. PRINTERS'FLOWERS fuji - 02
【Photo-02: fengfeeldesign 阪口哲清 様】

[解説]- fengfeeldesign 阪口哲清
色の存在感、重なり全てが新しい表現に仕上がったように思います。今回は特に箔の表現というよりも、箔を1つの画材としてどう活かしていくかという事に意識をしました。

顔料箔って凄くアクリル絵具に近いのがあって、イメージ的には半乾きの状態がずっと保たれている感じなんです。その状態で色を重ねていく快感みたいなものが出来たらなと思って、この重なりになりました。

白箔の厚さの違いは凄い面白いですね!こんなにも違うのか!ってぐらいに、透ける美しさと鎖す危うさみたいなのが、非常に表現する側としては、もう一回使ってみたい!と思わせてくれるような気がします。

黒箔の沈みが、メタリックのテカリが相まって…たまんないですね。白箔A-1が良い感じに霞を掛けてるんですよね。

- 仕様 -
素材: NSボール#8 T目 1100×800mm
加工: 下記
1工程目: 0° - 黒メタリック箔
2工程目: 90° - 白顔料箔(A-2)
3工程目: 180° - 黒顔料箔(A-50)
4工程目: 270° - 白顔料箔(A-1)
5工程目: 型抜き仕上げ

- credit -
design : 阪口哲清 [ fengfeeldesign ]
print : Cosmotech

[解説]- アオキマサノリ
ひと口に「黒箔」「白箔」といってもその中にも様々な種類が存在しており、それを一つに凝縮した作品が くるくる万華鏡 モノトーンバージョンです。

黒メタリック箔押しと黒顔料箔押しは、デザインする方の多くが作品の細かなイメージ作りのためにどちらを選択するか指定してきますが、「果たして白箔にはそのような選択肢はあるのか?」という部分にも阪口さんが焦点を当てているところが見ものです。

白箔A-1と白箔A-2では箔の層の厚みが微妙に異なり、A-1のほうが薄く、A-2のほうが厚い。黒い紙にそれぞれを押し分けてみるとその差が見て取れます。作品のイメージによって、A-1とA-2を使い分けすることで表現の幅がより広がることでしょう。

[例] あるグラフィックの上に白箔でペンキのグラフィックを箔押しで重ねるとして、A-1を選ぶのか、A-2を選ぶのか?(下地のグラフィックを少し透かしたい場合はA-1、A-1よりもきっちり隠蔽したい場合はA-2を選択)

- CMYK ver. -
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くるくる万華鏡 on チップボール feat. PRINTERS'FLOWERS fuji - 03
【Photo-03: fengfeeldesign 阪口哲清 様】

[解説]- fengfeeldesign 阪口哲清
一版ずつだと足りないのだけど、重なっていく度に眩しくなり、最後の黒が全体を覆いつつも、下にある色が、なんかこうフワっと浮かび上がる感じ。

黒が無いと、色が強過ぎて眩しすぎるだけなんだけど…これは不思議です。インクだとここまで鮮明には効果が出ないので、色が重なるという加工の在り方が凄い出たなと感じました。これに関しては半端ないまでの可能性がありそうな予感です。

- 仕様 -
素材: NSボール#8 T目 1100×800mm
加工: 下記
1工程目: 0° - Y 黄色顔料箔(GF-18)
2工程目: 90° - M 赤色顔料箔(GF-71)
3工程目: 180° - C 水色顔料箔(GF-227)
4工程目: 270° - K 黒顔料箔(A-50)
5工程目: 型抜き仕上げ

- credit -
design : 阪口哲清 [ fengfeeldesign ]
print : Cosmotech

[解説]- アオキマサノリ
CMYKを顔料箔に置き換えてYMCKの順番に90°刻みで同一のグラフィックを重ね合わせたバージョンがこちら。モノトーンバージョンと箔の色だけとって見てもまるで印象が変わっています。

1工程目 0°〜4工程目 270°の上記リンクの写真をご覧下さい。色が加わるごと・重なるごとの印象の変化がより伝わることと思います。

活版印刷のようで活版印刷ではなく、シルク印刷のようでシルク印刷ではない。顔料箔の持つ独特の特性を理解した上で作品に落とし込むことで、まだまだ作品の魅力・顔料箔の可能性は膨らんでいきます。

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【お知らせ】
今回の新作 くるくる万華鏡 feat. PRINTERS'FLOWERS "fuji" をゲットするチャンスがあります! fengfeeldesign 阪口哲清さんの ホームページ や ツイッター( @fengfeeldesign )を要チェック!

◎ また、続きの写真は コスモテックのfacebookアルバム(下記) でご覧下さいませ [ 撮影 fengfeeldesign 阪口哲清 様 ]

【facebookアルバム】 → モノトーン ver. / CMYK ver.

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[PR] - fengfeeldesign 阪口哲清
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ブログ担当:青木

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