2006年07月

2006年07月02日

漆塗りの季節です。

中俣さんBefer2年前から再生の依頼を受けていながら、なかなか引き取りに行く日程が合わず・・   
そうこうしているうちに水害で倉庫が泥だらけになってしまい、やっと片付いたら地震、大雪・・  
もうこちらから連絡するのも申し訳ないくらい時間が過ぎてしまっていましたが、この春再度ご連絡をいただき(有難いなぁ)3月に引き取りにいってきた箪笥です。
ところがお客様のお宅に着くと、申し訳なさそうに奥様が 「土蔵から出してみたら杉の箪笥だったんです〜」とおっしゃった。
見せていただくと確かにボディが杉、引出しも杉、前の部分だけが桐の 前桐 と言われる箪笥・・    どうやら旦那様に「こんな箪笥直してどうする!」と怒られたらしいのです。  
こんなことって良くあります(ホントにホントに・・)  私としても時間をかけて取りにいったのだから 
少々ガクッときたし、奥様が「こんな箪笥だって捨てるわけにはいかない」とおっしゃるので、
『あまりお金をかけずに修理しましょう』ということになった。中俣さんAfter木目がキレイ      杉の箪笥はカンナをかけてしまうと古い風合は全くなくなってしまい塗装しないわけにはいかない。 
でも、そこで生漆で塗装する と(拭き漆)木目が浮いて見え、とてもイイ感じに仕上がるんです。
奥様はどう仕上がるのか あまりピンときてない様子でしたが、とにかく予算だけを決めていただき、箪笥を預かってきました。
蒸し暑い梅雨の季節は 漆の作業には好都合・・ 漆はある程度の温度と湿度で固まるのです。
だからこの時期はすぐに乾いて2度目3度目・・と次の作業がすすめられます。 
拭き漆仕上げを希望されるお客様の箪笥は、この梅雨の時期を待っているんです。

cotan3 at 16:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 創作活動