2006年12月

2006年12月22日

100年モノ・・・

江口さんBeferコタンの仕事としては本当に珍しい  
『タウンページを見て電話しました』  
「長岡の実家にある古い箪笥を直して、東京に送って欲しい」  
ということでした。 現在、長岡のお宅ではお母様が独り暮らし・・この年末には東京に移られるのだそうです。
早速ご実家に伺ってタンスを見せていただくと・・・
それはそれは しっかりした二つ重箪笥。(初めて見る金具)  
100年はたっている明治時代の箪笥。(引出しの中に職人のプロフィールのようなものが貼ってあったから確かです) 
とにかく材料がイイ! 板も厚いし、この時代にしては珍しく、
引出しの表面に『柾板』が貼ってあった。
(白く写っているのは古くなった砥の粉)

江口さんAfter
「できるだけ このままのカタチで、あまりピカピカにしないで・・」 というのが お客様の強いご要望。 
古いモノの良さを、ちゃんと知っている方です。
古い砥の粉をしっかり落とすことと、歪みを調整すること・・
金具は錆がかなり出ていたので、錆落としと再塗装。
そして唯一 下台の足部分に虫食いがありました。
これも結構悪い状態だったので、思い切ってここだけ新しい材料にしました。
今はなんだか真っ白だけど、すぐに馴染んでくると思います。

2006年12月17日

練習の成果

先週の日曜日は とある総会(決して怪しいものではない)に参加した。
お茶の世界の重鎮たちが集まる とても文化的な会である。
今年は参加者が少なく(55名) 平均年齢は高め(60代後半)
間違いなく、私が一番若い(嬉しさよりも 不安が大きい)
総会が始まる前に、会員の皆さんにお抹茶を一服さしあげるので、モチロン着物で出掛けた。
黒い小紋
これは 何年か前に姉が買った着物・・
明るい色を好む姉が珍しく選んだ地味な小紋。
柄は羽根(羽子板で打つ羽根) 12〜1月しか着られない。
姉は一度着たきりだが、私はこの時期せっせと着ている。

いつもは真っ白な帯に赤い帯揚げ&帯締め。 でも今回は
赤い帯にしてみた。
こんな地味な着物も 襟の出し方や帯の位置、小物なんかで随分違った感じに着られるようになった。
これも練習の成果か?
そう考えると この着物、一生楽しめそうだ。

2006年12月03日

いよいよ雪かぁ?

いつもの年に比べると、かなり暖かな秋だったように思う。
私のカラダも ここでの暮らしに慣れたのか 「寒い 寒い」 と言わなくなった。
着るものをしっかり着るようになったことも大きいかもしれない(婆シャツとかね)

天気予報では 日曜はとなっていたけど、昨日はなんだか晴れ間も覗いたりして・・
お茶のお稽古にはコートに雨草履・・ でもクルマを降りる時には すっかり晴れていたので 
傘をクルマの中に置いていってしまった。
冬コート
お稽古の終盤から外が暗くなってきて、雨音が強くなった。
先生のお宅は築300年、サッシが1枚もない。
冷え込んできたのが ダイレクトに伝わってくるかんじ・・
「やっぱり予報どおり 明日は雪ですね〜」 なんて話をしながらも炉の周りは盛り上がる(贅沢な時間ですぅ)

今朝、起きたら 外は薄っすら雪景色でした。  いよいよ雪のシーズン・・  
親戚から回ってきた暖かそうなウールのコートが 今日、サイズ直しされてやって来た。  
これを着ていくのも 楽しみだなぁ〜