2008年03月

2008年03月24日

乾燥に ご用心

お彼岸最後の日は本当にイイお天気で、近所ではタイヤ交換をする姿が多く見られました。
今年は雪が降る程の寒の戻りもなく(ガソリン代も嵩むので)そろそろ私も交換したいところですが 
そうも言ってられない大忙しの1日になりました。

午前中はお客さん、午後イチで納品・・
最後のチェックをしながら梱包をはじめると、あ〜〜〜 板の割れを発見!
空気が乾燥して気温が上がり始めるこの季節、古箪笥にとっては一番怖い季節でもあるのです。
雪に囲まれ 湿度の高い新潟の冬。  
私の作業場も石油ストーブにヤカンを乗せ、湿度を70%くらいに保っています。
それが急に春の乾いた空気に触れると 年数を経て粘り気のなくなった薄い板は割れてしまうのです。
桐の場合は 当時ソクイ(ご飯を練って作った糊)で貼り合せたところが割れるのですが、
今回直した三方桐の箪笥などに使われている杉では 全く予測もつかない所が パーンという音と共に割れてしまいます。(板目に添って裂けることもあります)
大急ぎで板の割れを埋め、梱包を済ませ お客さんのお宅へ・・
井田さんBefer削りあがりAfter











今回の直しは 「着物ではなく日常着るものを入れるので使いやすく」 ということだった。
古い塗装を落として、板の割れを埋めて とにかく補強! 補強!
板が薄いので削りきれないところもありましたが そこはお客様にも納得してもらって・・

棚の中着物のお盆が入っていた上段の扉の中は 「お盆は外して棚を付けて欲しい」 ということでした(バッグなどを収納したいのだそうです)
扉自体の重さで丁番がゆるむケースが多いので 扉も軽量化します。  窓(?)を開け ポリカに極薄和紙を貼ったものを入れました。(ガラスだと重くなるし、ポリカだけだと静電気が起きるのです)
お客様はこの扉の変化を 一番喜んでくださいました

私が一番気にしていたのが色・・ 隣に並ぶ既存の箪笥と色を合わせたかったのですが、同じ色というのは難しく、並べてみたら やはり・・・  でも、お客様は あまり気にしてない様子でした。

いろんなお宅に上がらせていただいていて 私がとても気になるのは ちぐはぐな家具の色。
長い間にアレコレ買い足していくうちに 茶は茶でも いろんな茶色が置かれているのです。  
気にしない方は ちっとも気にしてないようですが、箪笥を引取りに行った時 せっかくお部屋を見せていただくんですから、その辺のことには拘っていきたいものです。

この納品の後、市内のお客様の水屋箪笥の修理に行き(簡単な直し) 比較的早めに任務終了!
帰って作業場の掃除をして、一日待ちぼうけの と 長〜い散歩をしました。
「春だね〜」 とか言いながら・・  これから窓を開けて気持ちよく仕事ができる良い季節ですが、
うちの工房では 『乾燥注意』 の数ヶ月が始まるのです。

2008年03月19日

こんなことって・・・  あるんですね。

ニラ玉それは ついさっき・・  朝ごはんを食べ始めた時の衝撃!
作ったばかりのニラ玉を口に入れて う〜〜〜〜
吐き出す程ではないけれど かなりの衝撃があった。
味が違う〜
ものすご〜く  しょっぱい
もう何年も作っている簡単料理、ニラの安売りを見つけたら
ギョーザかニラ玉・・ってくらいの 御馴染みサンのはずなのに〜
調味料棚どうやら 砂糖 と 塩 を間違えたようです(サザエさんか

これが うちの調味料棚なのですが・・
 下の段(左側)にある瓶が 砂糖 と 塩 。
同じ瓶だし 中身も同じ白。
間違えやすい といえば ウ〜ン まぁ確かにね。

カエルとクマ一応、瓶の蓋に貼ってあるシールで見分けるんですけど〜
クマ(黄) が 砂糖 で   カエル(緑) が 塩
使うのは私だけだし、もし取り間違えても 蓋を開ければ砂糖と塩の違いは 一目瞭然! のはずなのですが・・・
こんなことって マンガの中の話と思っていましたが・・ 
あるんですね。

そういえば 昨日も大型ホームセンターで着色用の塗料を買ってきて 塗ろう と瓶から出したところで 間違えたことに気付きました。    蓋を開けたとこで気付けよ〜! 
春のせいなのか? 単なる気のゆるみか・・?     歳のせいだったりして  

もし私が 4月になっても長靴はいてフラついてたら 注意してくださいね 

2008年03月13日

春が来た。

香り椿今週に入って、一気に気温が上がり 今度こそ本当に
春が来たようです。
『椿が開き始めた〜』 って載せたのが2月29日・・ その後 寒い日があったりして 他の蕾はなかなか開かなかったのですが、ようやくポツポツ咲き始めました。

今シーズンは 外に置いたので なかなか目を覚まさなかった
クリスマスローズ花びらは?クリスマスローズも 二鉢だけ中に入れてあげたところ 
1週間の間に グングン伸びて 昨日咲きました。 
※ この花は下を向いて咲くので、こんな風に花がしっかり見られるものは稀です。
庭の番人
暖かな陽が入り 左助は庭先が気になってしょうがないようなので、ガラスに貼っていた断熱シートをとってあげました。
左助はここで日向ぼっこをしながら 庭の番をするのです。
庭を(勝手に)横切る猫どもは 容赦しません
(・・・と言っても狂ったように吠えるだけ、猫は知らん振りです)

椿 や モクレン の蕾を食べに来る ムクドリたちも 見逃しません。 時々「スズメくらい見逃してやれば〜」 と声をかけますが、これが逆効果。 『絶対許さん!』 ってかんじになっちゃうんですよね〜(役に立たない 頑固オヤジのようです)

でも、左助がここで午前中を過ごせるってことは ホントに 春が来たんだなぁ〜って思います。

2008年03月12日

三方桐の再生

最近また本業のことが載ってなかったので、2月の大仕事のことをひとつ・・
昨年、依頼を受けた三方桐のタンスの再生。     裏板 も 棚板 も 薄い杉の板です。
高井さんBefer中は杉棚板






三方桐というのは タンスの前面・両側面のみが桐で、他の部分には杉が使われている箪笥のことです。
(全部桐のものは 総桐と言います)
箪笥としての価値は? と聞かれれば、ウ〜ン 返答に困りますが、私のところに依頼してくださるお客様は、その価値よりも ご両親
材料にできるものとの思い出や モノに対する執着の強い方が多いように思います。

お客様のお宅(新築)が出来るのを待って、お家と設置場所を見にいき、デザインを決めました。  上の2段の横に下の段を縦にして並べたい・・ というご希望でしたが、使われている板が薄く大幅な補強が必要だったので、ボディを新しく作り、引き出しをそのまま使うことを提案しました。
引き出し以外の部分は全て解体して 材料として使います。
完成!
お客様のお宅に使われていた木の色や 造り付けの棚の取っ手などに合わせて ボディの色や 金具を選びました。
硬木を使った足付の台は、高さ25cm。 
設置場所に付けられた(足元の)明り取りの窓を塞がないためのものです。
引き出しを入れない飾り棚部分(最上段)には お客様の希望で 
裏板に鏡を貼りました。(写真では白く写っています)
 
残念なことに 納品時の写真を撮ってくるのを忘れてしまいましたが、お客様も とても喜んでくださって、ホッとしました。
硬木の台、鏡、塗料・・ と今まで使っていなかったものが多かったので、出来上がるまで、そしてお客様に見てもらうまでが 本当に心配でしたが、納品が終わった帰り道は とてもイイ気分でした。  
幅が約120cmと大きい箪笥になったので、久々 お父さんに納品を手伝ってもらいました。
イイ気分だったので バイト代とお昼を奮発しました 


2008年03月02日

イイ お天気〜

左助でござる。どーも、左助でござる。

先週は 久しぶりの散髪・・気持ちよかったでござる。

髪結床の 店員殿も優しい且つ、店内もきれいなんでござるよ。
(飼ゐ主は 安ゐことばかり 喜んでおるようであったが)

とはいえ、最後のこすぷれポトガラヒーが宜しくなゐ! 

毎回、様々な衣装を着せられてポトガラヒー撮られるでござるんなれど、何時も大笑ゐされてるんでござる

日向ぼこ
存じておるわい

それがしとて 好き好んでやってるわけでないのに 

ひどいよのう。

けふは天気が宜しいので 日向ぼっこでござるよ〜 

もんじろう(コトバ変換)
http://monjiro.net

2008年03月01日

あんまりだ〜  

昨日、材料を買うため三条方面に出掛けたので ついでに左助を床屋さんに連れて行った。
午前中に預け私は用を足し、昼に迎えに行ったら スッキリ男前(?)になった左助が待っていた。(今回も カットするところは見てないんです)
メンバーズカードを見たら、去年の10月以来 約5ヶ月ぶりだった・・
お礼を言って、お金を払って・・・  
このお店では領収書と一緒に カット後に撮影したコスプレ(?)写真をくれるのですが〜
これが毎回笑える・・ というより私を悲しい気持にさせる 
左助は目の周りに黒い毛が生えているので 上手に撮らないと暗〜い顔になってしまうし、
顔がデカイので・・・・        あ〜だ こ〜だ 言う前に見てもらいましょう
ねずみ男
 ・ ・ ・ ・ ・ ・
ちょっとヒドイでしょ・・
ちょっと可哀想でしょ・・
ネズミ男か


散髪してきました実際は ホ〜ラ  スッキリしたでしょ。
家に帰ってきて この写真を見た私は 5分くらい笑った。
そして その後 悲しくなった・・・
    
笑い転げている私の横で 
左助は狂ったように吠えまくっていた。


『 冗談じゃね〜ぞ!  あんまりだ〜  』   by 左助