2012年06月

2012年06月30日

休みの仕事

ミニ花壇COTAN は不定休です。
土曜日の午後は お茶のお稽古があるので 1:00pm〜4:00pm の間留守にしますが、
その他はひとつのタンスが仕上がるまでは 
休みません。

だから頭の中には 次の休みにやりたいコトが沢山渦巻いていて、仕事用メモの端っこには 
やりたいことリストが どんどん書き足され、優先順位が付けられているのです(笑)

この間の休みには 優先順位3位だった クレマチス用のミニ花壇を作りました。
3位の花壇に突然取り掛かったワケは 親戚の家からレンガを貰ったから 
それに週間天気予報は ずっと マーク、これは今しかないでしょう! と始めたわけです。

夏っぽいレンガを積むのは2回目でしたが、前回摑みかけていたセメントの扱い方は すっかりどこかへ飛んでしまっていて・・
結局また 最初はガタガタ(泣)
少し慣れた頃に 作業は終わってしまいました。

まぁ イイんです。  出来たからイイんです。

そして優先順位第2位のソファーカバー(?)も 
作りましたよ。

なんだか夏っぽくって、気分も変わって・・ 満足していますが、この生地の出どころを知っている人が見たら 呆れるだろうな〜 (* ̄∇ ̄*) アハハ
どうせ左助がスリスリして ベロベロ舐め回して すぐにガラガラ洗わなくちゃいけないので、
耐久性重視です。


ちょっと気取って座っている左助は 今日9歳の誕生日を迎えました。




2012年06月22日

好調! 漆塗り!

Before
毎年、梅雨時は 漆仕上げの箪笥を直します。

漆は湿度に反応して乾く(というより固まる) という性質が
あるので、温度が20℃を超え、湿度が70%くらいになると 
作業効率がグッと上がります。

虫食いがあって、少し心配な箪笥をお預かりしたのはGW。
ショウノウの匂いも強烈だったので、作業に入るまでの1ヶ月は倉庫の隅っこで引き出しを全部出して放置(笑) 
虫殺しの薬を注入して また放置・・


削りっ放しこの箪笥は棚板や底板など 見えないところに杉材が使われていましたが、このお客様は着物を収納するので 引き出しの中は桐に交換した方が良さそう・・ 
匂いもなかなか消えなかったので、お客様の了解をとって底板は交換することにしました。

問題の虫食いは引き出し表面に薄く貼られた柾板 (目の真っ直ぐな板) に集中していたので、その部分は全て削って 新しい板を貼りました。
BODYの虫喰い箇所は取り除き、色の近い古材で埋めました。
どこが直したところか?  あまり分かりませんよね。
下地がキレイに仕上がっていると、漆も均等に美しく塗れます。

After拭漆(フキウルシ) は、生漆(キウルシ)を塗って→拭き取る の作業を何度も繰り返し 漆の膜を作っていくのですが、その作業工程から 摺漆(スリウルシ)と言うこともあります。
湿度の高いこの時期は 一度塗った漆が速く固まってくれるので、次の塗りまで待つ時間も少なく、仕事がどんどん進みます。

鉄金具
鉄金具の付いた時代箪笥風にしたいという お客様の希望があったので、他の古箪笥から外した鉄金具を加工(錆落し→再塗装) して付けました。

サクラの型押しが なんとも可愛らしい。




納品は7月に入ってからになるので、しばらく展示しておきます。


2012年06月21日

夏至

2012 初収穫

夏至  と聞くと 少し気持ちが下がる。
今日を境に昼間の時間が短くなっていくわけで・・ 
=冬に向かっていく・・ と極端な思いがどこかにある。
これから夏がやってくるというのに、へんな感覚だ。

畑の野菜が取れ始めた。
受粉できなかったズッキーニも 腐ってしまう前に採れば 
美味しく食べられることを知った v( ̄∇ ̄)v 


2012年06月16日

恵みの雨

ズッキーニの花

朝、サスケと散歩に出るとき・・  ふと畑の方に目をやると黄色いものが見えた。
気温が高く 雨の降らない日が続いたので キュウリの葉が枯れだしたのかと思い良〜く見ると。
『 ズッキーニの花だぁ〜! 』
近付いてみると カボチャそっくりの黄色い花が咲いていた ヾ(=^▽^=)ノ

ズッキーニはご近所さんが育てていて 時々いただいていたのですが、どんな風に生るのかを
見せてもらったら    オオォー  w(*゚o゚*)w     あまりの大きさに感動!  

キュウリ開花
これは畑を埋めるのに最適! (゚∇゚ ;) エッ ソッチ!?  と、
今年は6株を植えてみた 
(苗も その方にいただいたのですが・・)

キュウリは先週くらいから ポツポツと花が咲き始めていて、
最初の1本は収穫間近。
畑は一気に黄色い花盛りです。

カラッカラだった畑の土も 久々のお湿りで一息つけるかな? 


2012年06月09日

ギブアップ

箱(表面)今週、工房に持ち込まれた木彫の施してある箱の蓋。
大きさからいって硯箱かなぁ? と思うのですが、箱の本体はなく お客様はこれをお盆がわりにしていたそうです (T_T)

本体と離されていたせいか?
木の特性か?
少し歪みが出ていて、これは直すことは出来ません。

蓋の裏にも梅と鶯が彫られていましたが、何を乗せたのか染みだらけ。    お客様は なんとかこれを落としたいと言うのです。


箱(裏)削るわけにいかないし、ヤスリをかければ風合がなくなってしまうので たぶん無理です! と言ったのですが、一応お預かりしてみました。

ぬるま湯で絞ったタオルで 少しずつ拭いてみると、タオルは真っ黒。
これは落ちるかもしれない! と今度はキツめに キュッキュッ と拭くと どんどん汚れが落ちました。
 
そう、落ちていたのは染み込んだものではなく 長年ため込んだ汚れだったようです。

骨董好きの方は 汚れも含めて好きなのだと聞いたことがありますが、毎日手にするものならば 乾拭きくらいはした方が良いと思うのですが・・・
結局、木の肌は少〜し明るめに(清潔に)なりましたが、染み汚れは変化なし!
このまま お返しすることにします。  



2012年06月03日

追善茶会 (2)

席入りを待っていただく間、少しでもお客様に愉しんでいただこうと 待合(まちあい)では 
先生の若かりし頃の写真や新聞記事、2008年に放送された 『 100歳ばんざい 』 ビデオ等を見ていただけるようにしました。

90歳を過ぎてからの先生しか知らない私は すっかり見入ってしまいました。
ホントにカッコイイのです (* ̄∇ ̄*)

オリンピック候補?水泳も・・


オリンピック候補にも名前が上がったという体操競技(左)
 

水泳もお得意だったのですね、10代の頃でしょうか? (右)



愛馬と・・新聞記事

愛馬トヨハシとのお話は お稽古の席でも良くお聞きしました。
30代の頃(左)

昭和20年代、栃尾市にいらっしゃった高松宮様をご案内された時の新聞記事です。
40代の頃 (右)

2012年06月02日

追善茶会

今日は、今年2月に亡くなられた那須先生と 昨年9月に亡くなられた奥さま(花子先生)を偲ぶ 
追善茶会が行われました。
お席で使われた茶碗は 全て那須先生自作のモノ。
生前からこれを楽しみに茶会にいらっしゃる方は とても多く、今日も 一つ一つにつけられた
銘に みなさん盛り上がっていらっしゃいました。

ここで一部を紹介します。
全て90歳を過ぎてから 自宅裏庭で自ら焼いた 楽焼です。

瑞雲





 瑞  運 (ずいうん)
雷












 雷 (いかずち)
お茶碗(10)











 ムーンライト
お茶碗(8)












 斑 (まんだら)
グランドキャニオン











 グランドキャニオン




新雪








 新 雪 (しんせつ)
獅子奮迅












 獅子奮迅 (ししふんじん)




はからずも







 はからずも

蔕











 蔕 (へた)