ショ〜カク〜!ヘトヘトで愉しかった一日

2014年09月07日

何を活かすか

ブログの更新をすっかり怠けてしまいました・・  スミマセン(T_T)

今回の箪笥は お客様との最初の相談で塗装をせずに仕上げることに決めました。
板の割れや壊れた金具の交換はありましたが 手を掛けすぎず予算内で・・ということに。

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殆どの桐箪笥は 砥の粉(トノコ)という塗料を塗り その上から蝋(ロウ)を引いて仕上げています。
箪笥の置かれていた環境によって その塗装が変化してしまうので 日に焼けて茶色くなったり、この箪笥の場合は 蝋が劣化して白浮きしていました。
もっと古い箪笥だと 囲炉裏や石油ストーブの煤などで汚れていることもあります。

その塗装を落としてあげるだけで 箪笥はかなり若返るのです。

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BlogPaint
私は 桐そのままの色が好きなので この削りっ放しの仕上げを良く提案します。

桐は渋の強い材料で 年数を経ていれば必ず色も変化しているし、その渋の出かたも削ってみなければわからない・・ というリスクもあるのですが、それを理解してくださるお客様も(特に若い方の中で)増えてきました。

欠けてしまった抽斗の角や 虫食い箇所を埋める際にも できるだけ同じような色の古材を使います。 できれば木目も揃った方がイイ!と思うと その材料を探すのが大変です。
バッチリ〜! と思っていても 少〜しだけ色が違っていたりします (T_T)
塗装をしてしまえば何でもないことなのですが ゴマカシが利かないところです。

だから保管してある古材や古金具を あーでもない こーでもない とあさっている時間がとても長くなってしまい 会社にいたら親方に怒られるな・・ と思うことが良くあります(笑)


引き戸の縁と 扉の重なり部分に堅木が使われていて、それがこの箪笥唯一の特徴でもあったので その茶色とバランスをとるために錆の出た金具も茶に再塗装しました。 
グレーに見えた箪笥も 削り上がって柔らかな木の色に仕上がったら ちょっと異質に感じた引き戸の縁も とても良い感じに見えてきました。

次の箪笥も塗装をしないことになっていますが・・  ちょっと心配です(笑)
仕事しよっと  (* ̄∇ ̄*)








 

cotan3 at 11:45│Comments(0)TrackBack(0)

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