何を活かすか修理屋

2014年09月29日

ヘトヘトで愉しかった一日

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昨日 納品が完了した箪笥です。


お預かりした時には納戸の中で 
もう着ることもない着物がギッシリと入ったまま 忘れられていたかのようでした。

前桐(マエギリ) と呼ばれるこの箪笥はボディは杉、引き出しは桐で作られています。
ガッシリとした鉄金具が付いているので 前から見ればとても立派に見えますが ボディの杉板は薄いことが多いのです。

思いっきり 『 和 』 なのですが インテリアとして 若い方に好まれていて フローリングの部屋に とても栄えます。


IMG_0768BlogPaint


写真奥が 杉
手前は 桐 デス




写真を拡大すると 桐の部分に虫食いが広がっている
のが わかります。

今回も塗装をしないので 板の割れや虫食い部分を
埋める材料の色にも気を使いました。


私としては杉の部分と 桐の部分の色や質感の違いがとても気になるので ボディだけでも塗装したいところでしたが お客様は気にならないとおっしゃるし、こうして白い壁の前に置いてみると 
木の柔らかな色がとても馴染んで見えます。  とにかく喜んでいただけてヨカッタ!  



昨日は朝から忙しい一日でした。    メインは知人宅のリサイクル診断(?)
ご両親が暮らしていたお家が2年間空いたままで 何の片付けもしていない。
それが 年内に更地にして地主さんに返さなければならない・・というではないですか!

私に見て欲しいという箪笥の中には着物も普段着も入ったままで 何をどうしたらイイのか
判らないという (T_T)
仕事のような 趣味のような・・  一番得意で楽しい分野かもしれません(笑)

本人は何もいらないと言いますが、今はゴミを捨てるのにもお金が掛かる時代。
ゴミ・・と思われるところからも 少しでもお金を捻出しよう! ということになり片っ端から分類!

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小さなお家でしたが 造りが凝っていたので 骨董屋さんを紹介しました。   家の中の道具を片付けたら 建具や床柱、欄間などを見てもらうことにしました。 
箪笥の中の着物はあまりお金にならないのですが 
捨ててしまうことはありません。  
個性的な着物はアンティーク着物を扱う古着屋さんへ
買い取りをお願いできます。

TVでも 『親の家を片付ける』 という特集を良くやっているし 私自身も昨年亡くなった母のモノを片付け続けています(あと少し・・)  イラナイ! という一方で 欲しい!  という場所もあるものです。
片付けを苦痛と思わず愉しんでしまえれば 世の中変わるような気さえするんだけどな〜。




cotan3 at 09:38│Comments(0)TrackBack(0)創作活動 

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