モノを見る・・ということこだわり

2014年11月25日

地味な満足

IMG_1036お客様は直すつもりのなかった この時代箪笥。
「ネズミにかじられて穴が開いてしまっていたので 
こんなのは見せられない」 と思っていたそうです。

よくあることですが、箪笥を引き取りに行って 
家の奥の納戸まで入れてもらう。  
古モノ好きの私がアレやコレやと興味を示すもので 
お客様も 「じゃあ、こんなのも直るかしら?」 と 壊れたまま・・ でも捨てられないモノをいろいろ見せてくださる。

中には私の分野とは違うけど〜 ってモノもあるけれど 
判る範囲でお答えしたり、知り合いの業者を紹介したり・・

私が女だということで 「ちょっと散らかってるんだけど」と 寝室まで入れてもらうこともある。
私もだんだん親戚の家にでも行っているかのような気持ちで いろんな相談にのる。

  .。゚+.(・∀・)゚+.゚  愉しい!!


私のやりたかった仕事は こんなことだった・・と 最近つくづく思う。
変わったカタチの箪笥を作ることや それを集めて見てもらうことではなくて、こんなコトだった。
とても地味〜な満足感がある作業場。  喜んでもらえる納品。
その繰り返しで なんとか生活が成り立つ幸せ・・   若い頃には想像もできなかったこと。


私自身が好きなタイプの箪笥だったので 「これこそ直して使った方がいいです!」 と
勧めたこともあって 色の合う古材を選んで選んで・・ 
板の割れ も ネズミの穴 も あまり目立たないように直すことができました。
IMG_1083


cotan3 at 10:48│Comments(0)TrackBack(0)創作活動 

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