
経年劣化定番トラブルの一つ、ワイパースイッチレバーのミストがグラグラになる症状があります。
内部のカム機構ベース部分が破損してクリック感が失われてしまい、動作は問題なくともレバーが常にグラグラする残念な状態になってしまいます。
修理方法としては破損していない中古のレバーと交換するしかなく、近年では中古部品の値段上昇が発生していたのと同時にコンディション良好の個体が全滅しており、完全な状態ではない修理に甘んじるしかありませんでした。

そんな不具合を解決するべく、ビート用オリジナルパーツの製作やメータークラスターOHのスペシャルショップ【H2工房】社がワイパースイッチレバーのリペアキットを開発完了しました。樹脂で形成されている複雑な形状のパーツを射出成型でハイクオリティに再現したスペシャルパーツです。
形状を見ても分解したことが無いと【なんのことやら】というほどに難解な形状ですが、素晴らしいクオリティで製作されています。

破損した純正パーツ、良く見ても破損個所が分かりづらいのですが修復が困難な形状です。H2工房製は強化されていて破損しづらい形状へ変更/改良されており、一度交換すれば2度目の修理が訪れることは無いでしょう。

一般的な年数を経過した車であれば、壊れた部品は交換して【元に戻るだけ】で当たり前のことでしょう。そこに喜びがあるのかは事情によって違うでしょう、でも感動は無いはずです。
ビートのように30年を経過しているような旧車では、ワイパースイッチレバーのように修理に苦戦していた不調が完璧に修理可能になることに大きな喜びを感じます。走行性能に影響のない不具合とはいえ、完調になっていれば調子が良くなったような気分にさせてくれます。