浜松でネジをまわす社長の日記

ホンダ ビート/S660専門店 コージーライツの日々。

7.5アンペアヒューズを守る回路の話題

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発売開始以来、好評を頂いている【7.5アンペアヒューズを守る回路】
まとまった在庫数を確保出来たところでショッピングカートへ反映しているのですが、1日足らずで完売となってしまい9月14日現在も在庫はゼロです。

沢山のご注文、本当にありがとうございます。

そんな大好評の同商品ですが、いくつか話題があります。


残念ながら不良品も発生していて、現在では2件の報告がありました。
症状はコネクターから配線が抜けてしまうトラブルです。

商品に不具合があるのは大変申し訳ないのですが、なんとお二方とも【自分で直しましたので大丈夫です】とおっしゃるのです。
その上【素晴らしい商品を開発していただきありがとうございます】というお言葉まで頂きました。


これって本当に信じられない出来事で、商品が不良であったのに感謝の意をいただけるなんて普通ではありません。それはもちろん良い意味でのことであって、これほど嬉しいことは無いでしょう。

とはいえ不良品はダメです。
商品に不具合が発生したら、ぜひとも報告お願いします。対策良品と交換させて頂きます。


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商品購入頂いたお客様から、【オークションでニセモノが出回り始めました】と報告を頂きました。

いつかは出回るだろうと予想はしていましたが、想像以上に早かったですね。

7.5アンペアヒューズを守る回路は特許を取得しているわけでは無いし構造は超簡単だから、DIYで製作することだって可能です。部品代は意外と掛かるのでコストはあんまり下がらないのですが、それでも器用な方なら【自分で作ってみよう】と思えるほどでしょう。不良品でもご自身で修正出来てしまうほどのオーナーが多いのもビートならではだと思うんです。

それでも皆さんがCLRから購入してくれるのは、ひらめいたアイデアにお金を払ってくれているんだろうな・・・と理解しています。


この回路を作ったのは佐々木が初だ!なんて僕は言いません。世界はとても広いから、誰かしら作ったことがある人が存在するはず。だからオークションに出品されているものはたまたまタイミングが重なっただけでニセモノとは言えないかもしれないし、もし僕が考えた回路を真似したのなら嬉しくはないけど「おぉ・・」とは思う。


たしかに【守る回路】はすごく面白いアイデアだと思う、普通は1つの負荷のために回路へヒューズを直列で2つ入れるなんておかしいことだから。
そんなアイデアを考えさせてくれるビートはやっぱり楽しいです。

E07Aシリンダーブロック マスキングプレート製作

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特別に暑かった2023年8月はあっという間に月末を迎えています。
CLRファクトリーは例年通りのエアコン修理に追われた1か月で、ついにリビルトコンプレッサーが欠品する事態に陥りました。廃盤ではありませんから時間の経過で再入荷するわけですが、過去にビートのエアコンコンプレッサーが欠品したことは経験がありません。

それほどに全国でエアコン修理が相次いでいたということなんだろうなと想像しています。


そんなことで大忙しのファクトリーでしたが、このところはキャパシティオーバーの作業依頼が続いています。

CLRへの作業ご注文は僕がぜんぶ責任をもって手を入れると決めているから、これから先もスタッフが増えることはありません。だから絶対的な受注可能容量の限界が決まってしまっているから作業は遅れがちです。このところメール受信も膨大で返事がなかなか出来ない・・・

これはよろしくないぞということで、改善を試みることにしました。
はじめに取り組んだのはGT-Nエンジン製作のスピードアップです。


GT-Nエンジンの製作は準備待ちが慢性化していて、2年以上お待ち頂いている方もいらっしゃるくらいです。ご相談は年々増えているような気がしていて、CLRとしてはエンジン製作の仕事比率を増やしていきたいと思っています。


手始めにシリンダーブロックの清掃用マスキングプレートを製作しました。



何でそんなものが必要なのか、GT-Nエンジンはブロック外観をサンドブラストで仕上げているのでブラスト時にメディア(砂)が当たってほしくないところを保護するためです。

今まではマスキングテープや不要になった周辺部品を組み合わせてマスキングをしていて、とにかく面倒で手間が掛かっていました。
製作したのは5mmアルミ板を切り出したプレートだから強度は申し分ないしブロック本体の保護にも効果を期待できます。


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7月から稼働開始したTA350バンドソーでアルミ板を切断していきます。

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切断したプレートの外観をベルトグラインダーで仕上げてボルト穴を開ければ完成です。


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ブロックへ取り付けるとこんな感じ。
恐る恐るブラストしていたのが、これからは気兼ねなくショット出来そうです。


エンジンパーツへのサンドブラストは賛否両論あるわけですが、僕の考えとしては主要部分に直接ショットが当たらなければ問題無しとしています。
どのようにマスキングしても砂はエンジン内部へ侵入しますから、それはショット後に超音波洗浄を行えば除去可能です。シリンダーボーリングや上面修正研磨を行うので、どのみち最後には超音波洗浄で仕上げるのがベターなんです。

プレート製作はまる1日掛かりの作業になりましたが、E07Aエンジン以外を手掛ける時も作ったほうが結果的には作業が安定するような気がします。S07A用もいずれは必要になるでしょう。


無限 1,000本限定ステアリングホイール販売いたします⇒ご注文ありがとうございました

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無限製 MOMOステアリングホイールの復刻版が発売となりました。

モデルは2種類、レザータイプとバックスキンタイプのラインナップです。
共に世界販売1,000本限定となっていて、国内流通には大々的にアナウンスはされておらず日本国内販売は少量だと予想されます。

CLRでは8月ロット分5本、9月ロット分5本の合計10本を振り分けて頂けました。全てレザーモデルとなります。10本のうち9本を販売いたしますので、ステアリング交換どうしようかなと検討されていた方は反射的にご注文下さい。

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無限ステアリングホイールはMOMO製35φです。もちろん専用のホーンボタンが付属していてホンダ車への装着なら悩む必要は全くありません。

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近年のMOMOステアリング製品にはチップが埋め込まれていて、特定の場所へスマートフォンのNFCをかざすことで正規品であることの証明を確認することができます。無限ステリングホイールへも同様のチップが採用されていて、時代の進化を感じます。


販売についてはショッピングカートの用意はしませんので、DMにて購入希望をご連絡ください。
なお、販売は全てレザーモデルのみとなります。

DMアドレス
info@cozy-lights.net

・お名前
・郵便番号
・住所
・電話番号

【8月分 完売】
佐々木分(展示用)
N様(8/20)
N様(8/22)
K様(8/22)
W様(8/22)

【9月入荷分ご予約対応】
J様(8/22)
O様(8/23)
T様(8/23)
S様(8/23)
S様(8月分より移動)

※完売いたしました。
ご注文ありがとうございます。

本体56,100円(税込)+送料1,100円(税込)=合計57,200円

※1 9月入荷分ご予約
※2 発送地域のより送料が異なります。ご注文メールへ正式見積りをご返信いたします。
※3 商品代金お振込みにて受注となります。

近況 NSXがやって来た

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突然すぎる突然ですが、CLRにNSXがやって来ました。

じつは3年くらい前からNSXの予感は発生していて、さまざまな事情とタイミングが2023年夏に合致したので満を持しての入庫です。経緯や事情は今後機会が有ればお話ししていこうと思います。

NSXは現状で不調と不具合を抱えていて、すぐに走り出せるコンディションではありません。だから少しずつメンテナンスをして公道復帰を最初の目標としていきます。
CLRとしてNSXを取り扱い車種にすることは全く無くて、ビートの新しいメンテナンスのためにインスピレーションが得られたらと期待しています。

NSXもビート以上に部品の高騰や廃盤で維持が難しくなってきている車種だから、スペシャリストによって素晴らしいアイデアや新規パーツが開発されています。車種は違えどNSXスペシャリストのアイデアや技術、NSXに向き合う情熱は本当に素晴らしくて、少なからず僕のモチベーションになっていることは間違い有りません。

そんな情熱を少しだけでも感じ取れたら良いなと思いながら、NSXと向き合ってみたいと考えています。


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なるべく早くNSXをレッツ!ドライ部デビューさせたいから?しばらくの間は作業に夢中になりそうです。CLRへ気軽に遊びに来てくれるのは大歓迎、僕は手を止めずに作業しながらお話しするかもしれないけど気兼ねなくNSXも見に来てください。


7.5アンペアヒューズを守る回路 少量ですが在庫ご用意できました

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発売開始と同時に大変ご好評を頂き完売となっていた
【7.5アンペアヒューズを守る回路】
少量ですが在庫確保出来ましたので商品ページにて【カートに入れる】ボタンが復活しています。
ぜひお買い求めください。

商品は配線とコネクター内部金具をはんだ付けをしたうえで組み立てた後に導通検査を行っています。いざという時に作動しないのでは意味がありませんから、品質にも細心の注意を払って商品製作しています。

○ビート 7.5アンペアヒューズを守る回路 3,520円(税込)

カウルトップモール流用情報その2

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以前にご紹介したことがあります流用情報で、フロントカウルトップモールにスズキカプチーノ用が使えますよと投稿しました。

今回は流用情報その2です。

ビート純正とカプチーノ流用その1は、カウルトップへの固定が頑丈ではない上に正確に取り付けラインを揃えるのが難しかったと思います。一生懸命きれいに取り付けても、何となくエゴエゴしてしまうというか、どうもすっきりしない。

今回ご紹介のモールは取り付けラインがバッチリ出る上に固定が安定しています。形状は好みがあるかもしれないですけど僕は好きなタイプなので、最近のお気に入りパーツです。


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取り付けラインはすごく綺麗に仕上がります。
取り付け部はコの字形状になっていて、カウルトップへはめ込むような形になるから綺麗な取り付けラインで固定できるわけです。しかもコの字の内側には両面テープが貼り付けられているから非常に作業がしやすい。ビートのカウルトップに対して余裕のある長さだから、全長を調整しながら両面テープで固定した後は裏側から接着剤で固定すれば完璧です。僕はゴリラグルーを愛用しています。

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流用パーツの正体です。
今回もカプチーノ用を採用しました。 笑 

カプチーノオーナーの間では【エリマキ】と呼ばれているリアガラス下側に装着されているハイマウントストップランプカウルのモールなんです。ビートへ使用する場合には裏返しにして装着使用していますが、ビートの専用品と思わせるような仕上がりです。

カウルトップモールが劣化しているなら、カプチーノ用を試してみましょう。

7.5アンペアヒューズを守る回路 【在庫切れのおしらせ】

本日より発売を開始いたしました【7.5アンペアヒューズを守る回路】

大変多くのご注文を頂き、誠にありがとうございます。

昨日の発売開始アナウンスから、佐々木の予想を大幅に超越したご注文を頂き、
多めに生産しておいた在庫が一瞬で完売となりました。

明日よりCLRは夏休み進行となりますので、製品の製造作業に制限があります。
在庫数がある程度確保できるまで在庫切れにてショッピングカートの購入ボタンは消滅いたします。

購入を検討されているお客様については、今しばらくお待ちください。

購入手続きが入力できたお客様については、順次ご対応いたしますのでよろしくお願いします。


たくさんのご注文に驚いています。本当にありがとうございます。

【7.5アンペアヒューズを守る回路】最後の動作確認OKで発売開始です

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【世紀の大発明】(笑)から大反響を頂いている7.5アンペアヒューズを守る回路の最終動作確認です。

装着しても機能しないのでは意味が無いから、思いつくテストは出来るだけ行ってみます。先日のテストでは5アンペアヒューズが溶断して正常に機能してくれました。

それなら10アンペアを入れた場合にはどうだろうか。容量が大きいわけだから当然7.5アンペアが溶断するはずです。当たり前のテストですが何となくやってみたくなりました。

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結果はもちろん7.5アンペアが切れて10アンペアはびくともしません。エアコンON時のグリーンランプが消灯してヒューズが切れたことを暗に発信しています。

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本当の最終テストとして、現状でマグネットクラッチがショートしている車両がエアコン修理で入庫したから【7.5アンペアヒューズを守る回路】を装着してエアコンスイッチをONしてみます。

結果は5アンペアヒューズのみが溶断して正常機能です。理屈では当然の結果のはずですが、やはり実際に不具合が発生している状態でのテストは信頼性が違います。

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これにて動作確認テストは完了として、明日より商品発売開始いたします。
万が一のトラブル回避の保険として、全てのビートへ装着をお勧めしたいアイテムです。ぜひお買い求めください。

〇ビート 7.5アンペアヒューズを守る回路 3.520円(税込)

メーターの整備と車検がセットになりつつあります

DSC_4618近年は車検検査でのメーター動作確認が厳重に行われるようになり、エアバッグやABSなどのインジケーターが点灯したままだと確実に検査は不合格です。今後はOBDから過去の不具合履歴を確認することになり、エラー情報が残っているとNGとなるようです。

そんな近代的な話にビートは蚊帳の外ですが、それでもメーターインジケーターに不具合が有れば検査は合格出来ません。よくある不具合だとウインカーやハイビームインジケーターが点灯しない、エンジンチェックランプの点灯⇒消灯ルーティーンが機能していなければ指摘されます。
スピードメーターは40キロを正確に指示しなければいけないのは以前からの検査項目として存在するわけですから、結局のところ全て正常に作動していなければ【怪しい】と勘繰られてしまうわけです。タコメーターは不動でも検査には問題無いのですが、検査官からみればおかしいぞと感じることは間違い有りません。

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この頃の車検では、大げさでは無く2台に1台はメーターの不具合を修理する必要が有るくらいに手を入れていて、修理作業そのものは電気関係で好きな作業だけど時間を要します。まさかこんな事態がやってくるとは思ってもみなかったわけです。車検のために机に向かう時間のほうが長くなるなんて、相変わらずビートは面白い。

メーターメンテナンスの問題点として、とりあえず問題無いように整備して組み立てるという妥協が全く出来ない事情が有ります。
例えば定番のトリップメーターリセットが不調になったとすると、スピードメーターユニットは完全分解しないと修理できない。完全分解するならメーター針を動かす交差コイル(モーター)や基盤は整備したいし、トリップの100m表示ドラムがまっ黄色なら漂泊したほうが気持ちいいよねと積み重なります。

この問題は佐々木の出来ることが増えたからというのが理由といえばそうなんですが、綺麗になったメーターを見るとやって良かったと思ってしまいます。

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電気の分配を担当しているフレキシブル基板は、メーター修理のパイオニアであるH2工房社がリプロダクトしています。この基盤がすごく良く出来ていて、素材は純正より高級なものを使用している上に質感が最高です。電球ソケットをクリック装着する時の手ごたえが素晴らしいんです。
こんなマニアックなパーツが大好きで、今後のメーターオーバーホールには出来る限り採用していきたいアイテムです。

発売されてからは可能な限り基板交換しています。CLR入庫中の車検車両と、国内向け発送&海外発送分を同時進行です。

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メーターケースは超音波洗浄で清掃します。ケース内側が真っ白になることでバックライトは確実に明るくなります。照明の反射が良くなるからでしょうか。


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メーターオーバーホールはつきっきりで手を入れても2〜3日を要します。コストも年々上昇してきてフルコースなら10万円前後になることが多いです。文字盤までリフレッシュしたメーターを見ると修理して良かったと感じるはずですから、機能だけでなくて美しさを取り戻したいなと思うならフルコースオーバーホールはおすすめです。

アンドソーTA350稼働開始でこだわりのパーツ製作を始めます

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2022年12月2日に購入した工作機械【アンドソーTA350】の出番がやって来ました。

そもそもTA350を購入したきっかけはといえば、今後LINK モンスーンXをマウントするプレートが必要になるから内製で綺麗に製作したいと考えていたからです。MTREC-DIキットは大量生産するほど数が売れるとは思っていないし、買ってくれるみんなには佐々木メイドのコダワリのパーツで楽しんで欲しいから手作りしたかったんです。

MTREC-DIキットの本体は良い仕上がりになってきたから、オプションパーツの準備を開始しようと思い立ってTA350を動かしてみました。

TA350はいわゆるバンドソーと呼ばれる工作機械です。細めののこぎり刃がぐるぐる回転して材料を切断する仕組みですが、刃は輪っかにする必要が有るから端面同士を溶接してくっつけるんです。バンドソーには溶接の設備も備わっていて本格的な工作機械の迫力を感じます。

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t1.5mmアルミ板に切断形状のケガキを入れてカットしてみます。
過去の経験したことの無いような切れ味でザーっと材料が切れて、あっという間に切断が終わります。
すごく速く切れるわけでは無くて、安全に綺麗に苦労なく作業を進められる安心感が感動です。これはすごい。


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アウトラインのカットと仕上げを行ってモンスーンXをマウントする台座を固定します。
外周がしっかり直線に切れているから追加工の作業をしていても気持ちが良い。労力はどうだろう、今までの苦労から感覚的には20分の1くらいになったような印象です。


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車体への取り付けです。
自己満足が過ぎる気がしますが、思い描いた完成度に近い仕上がりになりました。チューニング感が強いかもしれないけど、わかりやすくカッコイイのは良いかもしれません。
Profile

COZY-LIGHTS CLR

コージーライツCLR
http://www.cozy-lights.net/

静岡県浜松市でKスポーツのチューニング、ドレスアップなどクルマ遊びの提案をしていくお店です。ホンダ ビート/S660のオリジナルパーツを常時開発中。

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