東総写真展テープカット東京華僑総会が主催する中日国交正常化50周年記念写真展「不朽の功績-永遠の友好の使者〜民間資料と共に振り返る半世紀」が中国文化センター(東京)にて、11月21日から1週間にわたり開催された。
11月21日、同展開幕式が開催され、孔鉉佑中国駐日大使、藕δ参事官兼総領事をはじめ、日中友好団体および各僑会僑団の代表らが来賓として招かれた。

開幕式は銭江麗子・陳莎莉両副会長の司会で進められ、はじめに主催者を代表して陳隆進会長があいさつに立ち、あらまし次のように述べた。

この度、東京華僑総会では中日国交正常化50周年記念の冠の下、我々在日華僑の先輩先人達が歩んだ半世紀の歴史を振り返り、民間として中日友好の懸け橋となり、礎を築いた真の姿を顧みたく、東京華僑総会秘蔵の在日華僑財産とも言える貴重な写真、書画及び新たに、先輩華僑、各同郷会などの提供による関係写真資料を加えた1000枚を超える写真の中から第一弾として厳選した約三分の一に相当する約300点余りの写真資料を先行して展示する事となりました。

東京華僑総会では半世紀以上前、中国大使館がまだない時代より、中日友好の懸け橋となり、礎を築いた先輩先人華僑の歩んだ、姿写真を展示することで、 井戸を掘った人達を実際に見ていただき、そして、この展示会を通じ、次の世代に継承し、半世紀以上に渡る、華僑の激動の歴史、苦楽を共に、助け合い精神、中日友好精神は絶える事は無く、老華僑魂、気骨、プライドを維持して、 更に強固なものにして行きたいと願っております。

私たちは今年一年間の 中日国交正常化50周年記念行事の中で、一番記憶に残る展示会を開催すべく企画を練った結果、派手な飾りつけはせず、先輩先人華僑が歩んで来た歴史の本物の写真資料をありのまま展示いたし、若き日の先輩達の偉大な姿を見ていただきたいと思います。

次いで、来賓紹介が行われ、孔鉉佑大使が次のようにあいさつを述べた。
第20回党大会が示した中国の発展の未来図は、中日関係の発展と両国の互恵協力に新たなチャンスと新しいエネルギーをもたらした。今年は中日国交正常化50周年であり、両国関係は重要な歴史的節目にある。重要な隣国で、世界第2位と第3位の経済大国である中国と日本は、協力の旗印を高く掲げ、共通の戦略的利益を継続的に拡大し、激動する世界により多くの安定性とプラスのエネルギーを注ぎ込むべきである。中国は常に対日関係を重視し、中日間の平和友好協力の正しい方向性をしっかりと把握し、中日間の善隣関係を発展させることを提唱している。先日、習近平主席は岸田文雄首相と二国間会談を行い、双方が新しい時代にふさわしい中日関係を構築するという共通の決意を再確認した。日本側と中国側が共に、両国間の4つの政治文書の原則を順守し、相互信頼を高め、互恵協力を深め、人文交流を拡大し、矛盾と意見の相違を建設的に処理し、より成熟、安定した、強靭な中日関係を構築することを希望する。

在日僑胞はかねてより祖国故郷を愛し、平和を促進する素晴らしい伝統があることで知られている。今回の展示会では豊富な資料で中日国交正常化の困難な歴史と、祖国の統一を守り、祖国の建設と発展を支え、中日友好を促進する華僑の歴史的功績が紹介されている。特に、中日国交正常化前から華僑同胞先輩は当時の厳しい政治・社会環境にもかかわらず、常に祖国を思い、平和と友好に尽力し、新中国人民共和国をしっかりと支えてきた。新しい時代の新しい旅立ちにあたり、私たちは先人たちの愛国心、献身意識、責任感を継承発揚し、引き続き祖国の近代化建設、祖国の完全統一、中日両国の末永い友好のために結束して、貢献していかなければならない。

開幕式ではまた、来賓として招かれた宮本雄二・(公財)日中友好会館会長代行、岡崎温・(公財)日中友好協会理事長、瀬野清水・(一社)日中協会理事長、賀乃和・全日本華僑華人社団連合会会長の各氏もそれぞれ写真展の開幕を祝う挨拶を述べた。

続いて、江洋龍顧問(元東京華僑総会会長)が今回展示した写真にまつわる華僑史について補足紹介した。
江氏は、1949年10月の中華人民共和国成立時に、神田の共立講堂で盛大に開かれた新中国成立慶祝大会の様子を、日中友好協会顧問だった島田政雄先生の著書「四十年目の証言」に記されている《日中準備会発足のころ》を引用し、在日華僑の先輩たちが日本の友人と共に日中友好協会の設立準備と慶祝大会の準備を進めたことを紹介し、在日華僑が当時より中日友好事業を重視し、日中友好人士との間に深い友好の絆があったと述べた。

江氏は、1953年の在日華僑の集団帰国、中国人俘虜殉難烈士遺骨送還、その後の中国人学生寮への不当捜査、浜松収容所事件(55年)、洪進山事件(55年)、周鴻慶事件(63年)、中国訪日代表団の歓迎と安全接待、悪法出入国管理法案、外国人学校法案等々の闘争では、日中友好協会をはじめとする日本の友好団体、広範な友好人士の協力によって勝利を勝ち取ることができたと述べた。
また、中華人民共和国が成立してから中日国交正常化までの23年間に多くの祖国代表団が来日し、その都度先輩華僑たちが各代表団のために送迎・接待・通訳・警備・安全・生活の各方面で代表団の任務達成に協力し、華僑青年たちは体を張って代表団を守った。このように祖国を愛護し、中日友好交流を促進する在日華僑の活動は、華僑留学生の集団帰国と強制連行事件の遺骨送還運動と合わせて、祖国各方面からも高い評価を受けたと述べ、2つの事例を紹介した。

➀中日国交正常化が実現した直後の1972年10月6日、陳焜旺氏を団長とする留日華僑第二回国慶節慶祝代表団一行が北京の人民大会堂で周恩来総理の接見を受けた際、祖国の対外政策、台湾問題、華僑政策等々について5時間にわたり話し合った。
■横娃娃廓9月28日、留日華僑・留学生帰国五十周年記念大会のため、日本から50余名の僑胞が北京を訪れた際、人民大会堂で接見した王兆国全国人民代表大会常務委員会副委員長があいさつの中で、「新中国成立以来、4千人余の在日華僑、留学生が帰国して、祖国の社会主義建設に参加し、多くの人たちが祖国の各方面で際立った人材となった。陳焜旺先生ら在日華僑指導者が組織する愛国華僑団体は風雨に負けず、常に中日人民の友好促進に努力し、特に中日国交正常化前には不滅の貢献をした」と述べた。

次に江氏は、在日華僑が抗議のデモを組織した2つの写真について触れ、次のように説明した。
➀1960年の日米新安保条約調印で日本全土に安保反対の声が高まる中、北京で日本人の反米愛国闘争を支持する百万人集会が開かれた。また、アイゼンハワー米大統領の台湾への訪問予定が報じられると、華僑総会と在日華僑で組織した5百余名の留日華僑抗議団が、日本の人々の闘争に呼応して、6月11日に米大統領の台湾訪問に断固反対するためアメリカ大使館前で抗議活動を行い、多くの日本の人びとの共鳴を得た。
■隠坑僑糠から72年に及ぶ、出入国管理法案と外国人学校法案の反対闘争の中では、69年6月21日、東京三宅坂の社会文化会館に各地から愛国僑胞1千人余りが集結し、留日華僑中央集会が開かれ、会場から虎ノ門、新橋を経て東京駅までデモ行進を行い、日本の人々に支持を訴えた。
江氏は、今回の展示にあたり、私たちは出来る限り多くの皆様に、個人の資料と写真の提供を求め、初めて華僑個人の祖国への貢献、日本の社会と地域への貢献についての展示の機会も設けることができたと述べた。

その後、来賓によるテープカット、記念撮影が行われた。

開会式の後、来場者は華僑の半世紀を振り返る写真や資料を見て回り、歴史を回顧した。

なお、会期中施泳公使、藕δ参事官兼総領事をはじめとする中国大使館の外交官およそ20名が会場を訪れ写真展を熱心に参観し、陳隆進会長、銭江麗子・陳莎莉両副会長と交流した。



東総写真展江洋龍氏東総写真展9鉉佑大使参観









写真の説明:
➀11月21日、中日国交正常化50周年記念写真展が開催され、来賓として孔鉉佑駐日大使らが招かれた

江洋龍顧問が展示写真について補足して紹介した

写真展を観覧する孔鉉佑駐日大使(左2)