(写真)孔鉉佑大使離任2月24日晩、孔鉉佑駐日大使の離任レセプションが都内の「ホテルニューオータニ」で開かれた。レセプションには日本の福田康夫元首相、鳩山由紀夫元首相、二階俊博元自民党幹事長、山口那津男公明党代表、泉健太立憲民主党代表、海江田万里衆議院副議長、長浜博行参議院副議長、山田重夫外務審議官、十倉雅和日本経済団体連合会会長、野田毅日中協会会長、宮本雄二日中友好会館会長代行、日中友好議員連盟の近藤昭一幹事長及び小渕優子事務局長など政府高官、国会議員、地方政府と友好団体の代表、経済界首脳、日本の各報道機関、在日華僑団体の代表及び中文メディアなどからおよそ1000人が出席した。東京華僑総会から陳隆進会長、江洋龍顧問、陳学全顧問、陳莎莉副会長、理事10数名が招待され出席した。
孔大使はこれまでの38年の外交官人生のうち、18年を日本で過ごし、駐日大使を3年9ヵ月務めた。孔大使は何年にもわたる外交生活を振り返り、あいさつの中で次のように述べた。

▽私は中日関係において多くの重要な歴史的出来事を経験し、各界の多くの人々と貴重な友情を育み、忘れがたい多くの深い思い出を残すことができた。 別れの時、懐かしい友人たちの顔が浮かび、かつての光景が次々とよみがえり、とても感慨深いものがある。

▽私が駐日大使に就任したのは、中日関係の改善と発展にとって重要な時期であった。世紀の伝染病と時代の変化が重なり、中日両国の内外環境は複雑かつ深刻な変化を遂げ、両国の正常な交流は流行によって制限されることになった。 私は駐日大使として、その使命と責任を十分に認識しており、意思疎通と理解を深め、問題と課題を解決し、両国関係の安定、改善、発展を促進するために、最善を尽くしてきた。

▽昨年の中日国交正常化50周年を契機に、両国首脳の戦略的指導の下、双方が各レベル、各分野で政治・外交交流と対話・コミュニケーションを強化し、両国の各界が数百の記念行事を行い、交流と記念の熱気と勢いを生み出し、中日関係の改善と発展のために前向きなエネルギーを集めたことを喜ばしく思う。

▽私は、各界の友人や識者の方々が、中日友好の原点を守り、揺るぎない決意をもって両国の交流と協力を推進するという確固たる信念に、深い励ましと感動を覚えている。

▽今年は中日平和友好条約締結45 周年を迎えた。人的交流と対話の不足をできるだけ早く埋め、新たな交流ラウンドを開始し、改善を促進することを望んでいる。中日関係が正しい軌道に沿って発展することを願っている。

▽長い間、中国の発展を気遣い支えてくれたすべての友人、中日関係の変化の中でも両国の平和、友好、協力に尽力した方々、そして、これまでの私の日本での仕事と職務を支え、支援してくださったすべての方々に、心からの敬意と感謝の意を伝えたい。

その後、孔鉉佑大使と王秀君夫人は2月28日、大使館員などに見送られ帰国した。


離任レセプションであいさつする孔鉉佑駐日大使