2017年06月16日
元・腐女子がArKaos MediaMasterをイチから勉強してみた〜ProとExpressの違いって?(その2)
こんにちは。タキ子です。
今回は前回の続きでArkaos MediaMasterのグレードの違いについてみていきたいと思います。
≪前回のおさらい≫
MediaMasterにはProとExpressの2種類のグレードがあり、機能についての比較を一覧にしたのが、以下の画像です。
前回は一覧の項目の
1)最大レイヤ数
2)モードの選択
についてお話ししました。
それでは、今回はMediaMaster Proにのみ対応している、
3)MSEX機能
4)複数DMXユニバースによる制御
の2点についてご説明していきます。
これらの機能は、MediaMaster ProをFixtureモードで使用する際に有効な機能になります。
【3)MSEX機能】
まずMSEX機能とは何かについて解説します。
「MSEX」=「Media Server Extension」の略称です(日本語訳すると「メディアサーバー拡張」といったところでしょうか…)。
これはメディアサーバーとコンソール間の双方向通信を可能にするプロトコルです。
双方向で通信ができることによって、MediaMaster内の映像素材、エフェクトなどの情報をコンソール側で確認できるということです。
例えば、ムービングライトをプログラムするとき、モニターにGOBO等のイラストを表示させて選択できる機能がついているムービング卓がありますが、それと同じような機能が「MSEX機能」です。
Arkaos MediaMaster内の映像素材のサムネイル等をコンソール側の画面に表示できることで、プログラムを早く正確に行うことができます。
MSEX機能では映像素材の他にも、エフェクトやマスク機能など多くのパラメータをコンソール上に表示させることが可能です。
例えば、MediaMasterの映像素材のサムネイルを、コンソール上に表示させるとこのようになります。
【4)複数DMXユニバースによる制御】
これは外部コンソールからMediaMaster Proを制御する際に、DMX信号のユニバース数を1〜256まで設定可能というものです。
というのも、Fixtureモードの場合、1レイヤの制御につき最大71chのパラメータが必要になります。
最少だと5ch分のパラメータでも操作は可能ですが、Fixtureモードの機能をまんべんなく使う場合は少なくとも43ch分のパラメータが必要になります。
もし仮に43ch仕様のFixtureモードにて、36レイヤ使用すると仮定した場合でも、1レイヤにつき43ch×36レイヤ=1548ch、つまり4ユニバース分のchを使用することになります。
Fixtureモードでは、あらかじめ使用したユニバース数を1ユニバースから最大256ユニバースに設定し、複数のDMXユニバースにまたがって制御ができるというわけです。
以下の画像がFixtureモード時のDMXユニバースを設定する画面です。
この画面ですと、例えばレイヤ29の場合、
ユニバース:2
スタートアドレス:259ch
と設定されています。
以上、今回はMediaMaster Proでのみ有効な2つの機能についてお話ししました。
今回は特に、ProでのFixtureモード使用時に有効になる機能についてまとめました。
これらの機能は、Fixtureモードを選択できないExpressでは使用できないため、ご購入時はご注意ください。
次回は、今回ご説明しきれなかった機能についてお話しします!
ではまた〜!
ArKaos
http://gonginternational.jp/archives/product_category/projection-mapping#arkaos
※今回MSEX機能の説明で使用した画像は、Arkaos社のyoutube動画から転載しています。
「ArKaos MediaMaster Tutorial: GrandMa, CITP and Thumbnails 」
https://youtu.be/u2sBzcX-7mU
《インテリジェントスイッチ"GBS"セミナー》
来たる6月28日、弊社主催の“インテリジェントスイッチGBS”セミナーを開催いたします。
ネットワークの基本からお話しいたしますので、「そもそもネットワークスイッチって何・・・?」というような初心者の方にも気軽にご参加いただけます。
また、劇場空間でのネットワーク構築にどうして“GBS”がオススメなのか?“GBS”を使うとどんなことが実現できるのか?といった製品仕様や運用面でのメリットまで、実演を交えて分かりやすく解説いたします。
“GBS”が備えるインテリジェントな機能についても、実演を交えて紹介します。
・新たなバックアップの概念「LACP(リンクアグリゲーションコントロールプロトコル)」とは ?
・1台のスイッチで複数のネットワークを構築できるVLAN(ヴァーチャルLAN)とは?
・優先的にデータ送信を行うQoS(クオリティ・オブ・サービス)とは?
・ネットワークオーディオプロトコルのDante(ダンテ)の実演(協賛:イースペック株式会社様)
セミナー以外の時間は、実機に触れて体験していただけるコーナーも設けております。
皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。
会場:秋葉原3331(サンサンサンイチ)Arts Chiyoda 地下B105マルチスペース
東京都千代田区外神田6-11-14
http://www.3331.jp/
日程:2017年6月28日(水)13時から
13:00 開場
13:30 セミナー1回目(約1時間)
15:30 セミナー2回目(約1時間)
17:00 閉会
※セミナー以外の時間は、実機に触れて体験していただけるコーナーも設けます。
備考:参加無料。参加ご希望の方は、事前にメール(gong01@gonginternational.jp)にてご一報いただくと幸甚です。
《サマーセール第1弾》
Antari社純正リキッド「FLG-5x4本セット」
定価OPENのところ→セール価格9,200円!(税別)
1本あたり2,300円!数量限定!
製品詳細は↓
http://gonginternational.jp/archives/product/antari-smokeliq
《サマーセール第2弾》
PAR-J-64 ¥4,200-(税別) 詳細は↓
http://blog.livedoor.jp/cpiblog00465/archives/52487216.html
PAR-J-56 ¥4,200-(税別) 詳細は↓
http://blog.livedoor.jp/cpiblog00465/archives/52487458.html
PAR-J-36 ¥4,200-(税別) 詳細は↓
http://blog.livedoor.jp/cpiblog00465/archives/52487559.html
今回は前回の続きでArkaos MediaMasterのグレードの違いについてみていきたいと思います。
≪前回のおさらい≫
MediaMasterにはProとExpressの2種類のグレードがあり、機能についての比較を一覧にしたのが、以下の画像です。
前回は一覧の項目の
1)最大レイヤ数
2)モードの選択
についてお話ししました。
それでは、今回はMediaMaster Proにのみ対応している、
3)MSEX機能
4)複数DMXユニバースによる制御
の2点についてご説明していきます。
これらの機能は、MediaMaster ProをFixtureモードで使用する際に有効な機能になります。
【3)MSEX機能】
まずMSEX機能とは何かについて解説します。
「MSEX」=「Media Server Extension」の略称です(日本語訳すると「メディアサーバー拡張」といったところでしょうか…)。
これはメディアサーバーとコンソール間の双方向通信を可能にするプロトコルです。
双方向で通信ができることによって、MediaMaster内の映像素材、エフェクトなどの情報をコンソール側で確認できるということです。
例えば、ムービングライトをプログラムするとき、モニターにGOBO等のイラストを表示させて選択できる機能がついているムービング卓がありますが、それと同じような機能が「MSEX機能」です。
Arkaos MediaMaster内の映像素材のサムネイル等をコンソール側の画面に表示できることで、プログラムを早く正確に行うことができます。
MSEX機能では映像素材の他にも、エフェクトやマスク機能など多くのパラメータをコンソール上に表示させることが可能です。
例えば、MediaMasterの映像素材のサムネイルを、コンソール上に表示させるとこのようになります。
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これは外部コンソールからMediaMaster Proを制御する際に、DMX信号のユニバース数を1〜256まで設定可能というものです。
というのも、Fixtureモードの場合、1レイヤの制御につき最大71chのパラメータが必要になります。
最少だと5ch分のパラメータでも操作は可能ですが、Fixtureモードの機能をまんべんなく使う場合は少なくとも43ch分のパラメータが必要になります。
もし仮に43ch仕様のFixtureモードにて、36レイヤ使用すると仮定した場合でも、1レイヤにつき43ch×36レイヤ=1548ch、つまり4ユニバース分のchを使用することになります。
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以下の画像がFixtureモード時のDMXユニバースを設定する画面です。
この画面ですと、例えばレイヤ29の場合、
ユニバース:2
スタートアドレス:259ch
と設定されています。
以上、今回はMediaMaster Proでのみ有効な2つの機能についてお話ししました。
今回は特に、ProでのFixtureモード使用時に有効になる機能についてまとめました。
これらの機能は、Fixtureモードを選択できないExpressでは使用できないため、ご購入時はご注意ください。
次回は、今回ご説明しきれなかった機能についてお話しします!
ではまた〜!
ArKaos
http://gonginternational.jp/archives/product_category/projection-mapping#arkaos
※今回MSEX機能の説明で使用した画像は、Arkaos社のyoutube動画から転載しています。
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また、劇場空間でのネットワーク構築にどうして“GBS”がオススメなのか?“GBS”を使うとどんなことが実現できるのか?といった製品仕様や運用面でのメリットまで、実演を交えて分かりやすく解説いたします。
“GBS”が備えるインテリジェントな機能についても、実演を交えて紹介します。
・新たなバックアップの概念「LACP(リンクアグリゲーションコントロールプロトコル)」とは ?
・1台のスイッチで複数のネットワークを構築できるVLAN(ヴァーチャルLAN)とは?
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・ネットワークオーディオプロトコルのDante(ダンテ)の実演(協賛:イースペック株式会社様)
セミナー以外の時間は、実機に触れて体験していただけるコーナーも設けております。
皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。
会場:秋葉原3331(サンサンサンイチ)Arts Chiyoda 地下B105マルチスペース
東京都千代田区外神田6-11-14
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日程:2017年6月28日(水)13時から
13:00 開場
13:30 セミナー1回目(約1時間)
15:30 セミナー2回目(約1時間)
17:00 閉会
※セミナー以外の時間は、実機に触れて体験していただけるコーナーも設けます。
備考:参加無料。参加ご希望の方は、事前にメール(gong01@gonginternational.jp)にてご一報いただくと幸甚です。
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PAR-J-36 ¥4,200-(税別) 詳細は↓
http://blog.livedoor.jp/cpiblog00465/archives/52487559.html