地獄谷野猿公苑 ふぃーるどのーと

お猿の温泉でお馴染み、長野県は地獄谷野猿公苑のニホンザルの生活や季節の動植物の話題など、毎日を猿と共にする公苑スタッフの日記です。

すくすくと成長

6月3日(土)はれ

最低気温10℃最高気温15℃
サルたち公苑来苑時間11:00

最近のサルたち来苑状況
5月25日(木)10:35〜17:00 26日(金)終日サル不在 27日(土)10:10〜17:00 28日(日)8:30〜17:00
 29日(月)終日サル不在 30日(火)10:45〜17:00 31日(水)8:30〜17:00
6月 1日(木)10:35〜17:00 2日(金)9:50〜17:00

サルたちの遅刻、1日不在が今週も目立ちます。

台風の影響もあって、悪天候が続きましたが、サルたちの動きにあまり関係はなく、動きの不安定さはやはり先週同様笹の芽。

公苑から遠いエリアの笹エリアを中心として行動し、遠くにいった分「公苑に来るのが遅い」、笹を食べつつ他の新芽や若草・若葉を求めてさらに山奥へ深入りしてしまって「公苑に来ない」という結果に至っている傾向です。

雨後のタケノコ…という言葉もあり、雨の降った後は水分をよく含みタケノコの成長が良くなると言われます。

その言葉通り、笹エリアのタケノコも悪天候後にニョキッと成長しています。

ですが、やはりサルたちの好みはタケノコになる前の芽の段階のようです。

大きくなってきた物はあまり手を出さないようですし、食べたとしてもタケノコの先端をわずかに齧るとすぐに捨ててしまいます。

前回でも触れましたが、サルたちの好む笹はかなり細く、タケノコは鉛筆くらいの太さにしかなりません。

食べれる身が少なすぎて、タケノコが出てきていても拾えるような物もありません。

笹も成長してきて、もう時期サルたちの好みの旬は終わりそうです。

これからヤマザクラのサクランボウの時期。

山の中ではヤマザクラの枝先に小さな膨らみが見えるようになっています。来週か再来週には食べごろを迎えそうで、サルたちはそちらを目指すようになっていきます。
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「すくすくと成長」
今シーズン最初の赤ちゃんは4/21産まれなので、1ヶ月と1週間経過して元気いっぱい。

歩く足腰もしっかりしてきて、ちょっとしたダッシュもジャンプもできるようになってます。

この赤ちゃんのお母さんも、赤ちゃんが成長してたので、赤ちゃんをお腹側で抱っこしていた状態から背中側におんぶするようになりました。

多くのお母さんが赤ちゃんの成長と共に「お腹から背中」への移動を施します。

やはり重力の関係上お腹にいられると大変なのでしょう。

出産シーズンはもう少し続きます。

産まれたばかりの「お母さんのお腹でしっかりと抱かれた赤ちゃん」とチョット成長して「元気に動き回ったりお母さんの背中に乗ってたりする赤ちゃん」と、成長具合を楽しむこともできます。

ササの芽

5月24日(水)くもり後はれ

最低気温7℃最高気温13℃
サルたち来苑時間13:30

最近のサルたち公苑滞在状況
12日(金)11:00〜17:00 13日(土)終日サルたち不在 14日(日)14:55〜17:00 15日(月)9:00〜17:00
16日(火)11:40〜17:00 17日(水)9:30〜17:00 18日(木)終日サルたち不在 19日(金)9:50〜15:30
20日(土)8:40〜17:00 21日(日)10:55〜17:00 22日(月)11:00〜17:00 23日(火)9:35〜17:00

木の新芽や、若葉・若草の旬が標高の高いエリアに移り、その分サルたちの行動範囲が広がっています。

公苑に来るのが遅くなり、一日中公苑に来ないという日も時々あります。

現在の動きも広範囲ですが、これから花が散ったヤマザクラに実(サクランボ)がつくと、現在よりも更に活動範囲が広がります。

6月〜7月中旬くらいまでサクランボの旬が訪れ、そこを過ぎると春〜初夏の食べ物は終わってお盆過ぎまでは落ち着きます。

しばらくサルたちの動きが活発のシーズンですので、お出かけ前に「サルたちが公苑にいるのか」をSNS等でチェックして来苑を目指してください。

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「現在の好物は笹の芽」
ここ最近のサルたちの目当ては、タケノコ。

笹は、チシマザサであり、長野県北部の“北信”エリアではサバ缶の味噌汁でお馴染みのネマガリダケです。

サルたちもチシマザサのタケノコを食べるのですが、現在はそちらが目当ての様子。

例年、タケノコを食べますが、今年はやけに熱心にタケノコエリアに出向きます。

ヒトの食べるネマガリダケと同じ物を食べる訳ですが、サルたちが食べるエリアのネマガリダケは、ヒトが食用するには小さい物です。

元々、タケノコの皮を剥いただけでもかなりサイズダウンしてしまうので、ヒトが食すネマガリダケは、生えている状態でそれなりに立派なものでないと「食べる」というほどの量になりません。

サルたちが行くエリアで食べているのは、ボールペンくらいの太さのタケノコで、皮を剥いてしまうと本当に僅かな量にしかなりません。

かといって、太いものを求めて移動することはないので、ヒトの好みのネマガリダケとサルの好みのネマガリダケは根本的に違うのかもしれません。

*ネマガリダケは灰汁がほとんどのないので、食しやすい特徴がありますが、「灰汁がない訳でない」ので、生食をしているサルたちの好みとヒトの好みが違うのはそういったところかもしれませんが。

現在サルたちの食べているのは新芽というレベルでありタケノコという程にも成長していない物を好んで食べているようです。

もしかしたら、今年のササの芽は例年よりもサルたち好みなのかもしれませんが、私には分かりません。

ですが、今年はチシマザサエリアを特に好んでいるようなので、サルたちの中では今年はよいできなのでしょう。

しばらくは、サルたちの遅刻が続きそうです。

GW終わり

5月11日(木)はれ

最低気温 最高気温
サルたち来苑時間8:40

最近のサルたち公苑滞在状況
4月29日(土)10:20〜17:00 30日(日)9:20〜17:00
5月1日(月)9:20〜17:00 2日(火)8:30〜17:00 3日(水)8:50〜17:00 4日(木)8:30〜17:00 5日(金)9:10〜17:00 6日(土)11:35 7日(日)8:30〜17:00 8日(月)12:00〜17:00 9日8:30〜17:00 10日(水)11:50〜17:00

出産が続き、赤ちゃんの数が増えて賑やかになってきました。

現在のところ10頭程の赤ちゃんが誕生し、公苑内のどこかではいずれかの赤ちゃんを発見できるくらいになりました。

GWが終わり、これから7月の海の日まで祝日もないのでお出かけのタイミングが難しいシーズンになりますが、可愛らしい姿をお楽しみください。

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「」
画像は、トマノ94−04−13というメスザル。

年齢は10歳となりますが、まだ顔立ちにあどけなさが残ります。

彼女は今シーズン赤ちゃんを産み、他に子供はいません。

しかし、初産という訳ではなく2021年に一度出産を経験しています。

前回時は8歳。ニホンザルのメスは5歳といえば出産可能となり、現にその年齢で産んで育てているメスは多く存在します。

ですが、身体的にも精神的にも完熟しているかといえば、やはりそうではありません。

母乳がうまく出ないなど原因で赤ちゃんが死んでしまうなど、トラブルが起きる可能性も高くなります。

今回は、順調に育ってもらいたいですね。

応援しています。







植物こらむ

第186回

ジムグリ
ナミヘビ科


(今回画像は一番最後に載せております。蛇らしいウネウネした姿ですので、苦手な方はご注意ください。)


日本の固有種でありながら、静かなところを好み土の中に潜っていることも多いため、滅多にお目にかかれない珍しいヘビと言われています。

名前の由来は、「地に潜る」ことからジモグリ→ジムグリ。

気温の低い朝方〜夕方ごろに活発に活動するようで、実際今回撮影したジムグリを見たのも、雨上がりの涼しい日、時間帯でした。


幼体は赤色がはっきりした体色で、黒い縞模様が入っています。大人になるにつれて黒ずんでいき、赤色や縞模様がほとんど目立たなくなるようです。
画像は、大人のジムグリくんのようで、黒い斑点もあまり目立たない身体ですね。

毒は持っていないので噛まれても問題ありませんが、ジムグリは餌として小動物を口にしていますので、口内には微生物が繁殖しているようです。もし噛まれてしまったら、しっかりと傷口を洗い流す必要があります。

なかなか見かける機会は少ないかと思いますが、もし見つけた場合にはそっとしておいてあげてくださいね。
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以下、担当の疑問に対する調査報告となります。

Q「ヘビ」の名前の由来は?

A.地を這うむし→「ハヒムシ」→どういう風にか略して「ヘビ」 となった説や、
脱皮することから「変身(ヘンミ)」→「ヘビ」、
小動物を丸呑みすることから「食む(ハム)」→「ヘビ」になったなど、
さまざまな語源がある。
「へび」の他にも、「かがち」「ながむし」「くちなわ」などとも表される事があり、いずれの呼び方にも、ヘビの姿から連想または想像した呼び方が、名前の由来となっている。

Qなぜ「神の使い」として知られているの?

A.白蛇に限らず、人とは異なる「脱皮」や「強力な毒を持つ」ことから、生命力を持つ神秘的なものとして認知されるようになったよう。
また、穀物を食い荒らすネズミを食べるため「人にとって有益な生き物」としての側面も大きな要因になっているようだ。
また、特に白蛇は水神の使い、または水神の変化した姿ともされるが、
そもそも白い獣や生き物(アルビノ個体)自体が珍しく、希少性が高い=神秘的であると考えられていたため、ヘビに限らず多くの「神獣」とされるものは白い個体が多い。
白蛇の場合もそうだが、人々に大切にされていた「民間伝承」によるところが大きいよう。

報告終わり。




*前回の山菜クイズの答え*
訂正前の画像には正解なし。でしたので、訂正後の3番目の画像が正解になります。
エラソーに語っておきながら、こらむ担当は見分けがついておりませんでした…申し訳ございません。
教えてくれた複数の有識者様に感謝いたします。。




続く出産

4月28日(金)晴れ

最低気温8℃最高気温19℃
サルたち来苑時間8:40

最近のサルたち公苑滞在状況
22日(土)…終日サルたち公苑不在
23日(日)8:30〜17:00
24日(月)8:30〜17:00
25日(火)8:40〜17:00
26日(水)8:30〜15:10
27日(木)10:50〜17:00

春の新芽・山菜が充実してきたのでしょう。

ここ数日は、与えているエサ・大麦を残しがちなサルたち。

公苑では大麦・大豆・りんごの3種類のエサを与えていて、好きな順番としては大麦<大豆<りんごとなります。

ベースとして与えている大麦の食べ残しが増え、大豆やりんごでも反応が悪くなってきています。

サルたちが、公苑にやって来るのが遅くなったり、早めに山へ帰ってしまったり、一日中公苑に来ないという日もあります。

今シーズンは春が早くやって来ましたが、この「春の旬を目的としたサルたちの動き」も早めの到来。

本来、遅刻や早退が頻発するのはGW明けからですが、GW前からこの動きとなると、GW中がどうなってしまうのか心配です。

3月〜4月の春休みシーズンは、インバウンドの来苑者数はグッと伸びましたが、日本人の来苑者数は昨年一昨年よりわずかに伸びた程度といった結果。

コロナ禍の影響の無くなってきた今シーズンは多くの日本人のお客様にGW訪れていただきたいものですが、

今年は、果たしてお客様が増えるのか。増えたとして、いざ来苑していただいたタイミングで、サルたちが公苑にいるのか。

気になるところです。

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「出産続く」
21日(金)に第一号の赤ちゃんが産まれ(画像左、生後5日経過時)

24日(月)に2号目の赤ちゃんが産まれました(画像右、生後2日経過時)

出産期のスタートなので、1号赤ちゃんから2号赤ちゃんの出産までチョット間隔が空いていますが、GWの突入あたりから、例年だと連日のように出産が続いていきます。

春の訪れは早くやって来ましたが、赤ちゃんの出産ラッシュは例年並み。

可愛らしい赤ちゃんの姿を、是非楽しんでいただきたいです。

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「サルの座り姿こぼれ話」
サルたちが座る姿で、よく見かけるのは人間だと「あぐら」のようなスタイル。

かつては、この姿から座禅をしているように連想されるのか「なんだか思いふけっているように見える」なんてお声が聞こえて来ました。

しかし、時代の流れなのでしょうか、座禅が一般的な日本人の日常生活からかけ離れてしまったからか最近は「あの姿、哲学的だ」というお声が聞こえなくなって来ました。

昨今は、もっぱら見ての通りの「座って眠っている」姿にしか映っていないのでしょう。

画像のような姿を見て、「のんびりしている」「リラックスしている」等と、そういった類のお声しか聞こえなくなりました。

この辺りも、自分の経験や思考を通して、小さなバイアス(先入観)がかかったような状況だったのかな…と思ったりします。

最近、サウナブームであり、私もサウナ好きの一人です。

サウナに入り、サウナ室の椅子などに座る時、正しい姿勢として「あぐらを組んだり体育座りになる」事がよいと言われるようになりました。

普通に座ったスタイルでは、身体の温まり方にムラができてしまうので、足を上げることで満遍なく温まるようになるそうです。

サウナ好きが増えていき、多くの人がサウナであぐらが一般化していくと、サルたちの座る姿が「サウナに入っている時の自分の姿」に重なる時もくるのでしょうか。

などと、考えている今日この頃でございます。






植物こらむ

第183回【春の山菜編】

今年は例年に比べ雪が少なく、暖かくなるのも早かったせいか、全国的に桜の開花が観測史上最速を記録した地点も多かったようです。
公苑周辺に生える植物たちの様子を見ていても、去年・一昨年より芽吹きが早かったり、開花が早いものが多いなぁと感じています。「しばらく会えないと思っていた人に、不意に会えたよう」でなんとなく嬉しい気持ちにはなっていますが、こうも季節の変動が激しいと地球が心配にもなりますね。

さて、今回は春の山菜として食べることができる「シダ植物」を3つご紹介します。


「こごみ」
個人的に、春の山菜の中でタラの芽に次ぎ、好きな山菜です。
GOODポイントは3つありまして…
1、アク抜きがいらない 
2、マヨネーズでも塩でもごま油でもなんでもいける 
3、味にクセがない  こと。
逆に言えば、巻いている部分のごみ取りが面倒だったり、味に特徴がないとも言えます。

ちなみに、漢字で書くと「屈」。こごみの若芽が、人が屈んでいる姿に似ていることが由来のようです。



「ぜんまい」
こごみによく似ています。あく抜きの後乾燥させて食べるそうで、手間と時間がかかるため、あまり食べたことはないのですが、中華料理によく使われているとのこと。
こごみよりも茎の色が暗く、茶色の生毛が目立ちます。

こちらは漢字で書くと「薇」で、バラの後方の漢字と同じものです。ゼンマイの他にも「ノエンドウ」のことも表す字なのだそうです。




「わらび」
わらびのが持つ発がん性物質を分解するためにあく抜きが必須で、少し手がかかりますが、独特の粘り気のおかげでご飯の良き友となる優秀な山菜です。
筆者はまだ、あく抜きの加減がよくわかっていないので、ドロドロにすることが多々ありますが、熟練の方にあく抜きをしてもらったわらびは、シャキシャキ食感あり&粘り気ありで最高に美味しいものです。

漢字で書くと「蕨」。”わらび”という柔らかく優しい音から、人名にもよく使われるようです。



以上、春の山菜のシダ植物をご紹介しました。
食べられるシダ植物は限られており、見分けも難易度が高いため、しっかり覚えて旬の味を楽しみたいですね。


最後にクイズです。↓↓↓の写真のうち、どれが「こごみ」でしょうか?
答えは次回のコラムで。
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出産第1号

4月21日(金)くもり時々はれ

最低気温11℃最高気温16℃
サル来苑時間9:25

最近のサルたち公苑滞在状況
14日(金)8:30〜17:00
15日(土)8:30〜17:00
16日(日)8:30〜17:00
17日(月)9:10〜17:00
18日(火)8:30〜17:00
19日(水)8:30〜17:00
20日(木)8:30〜17:00

早い春のスタートとなり、4月に入ってモリモリと気温が上がり、温かくなりましたがこの1週間ほどは雨などの天候も悪く、寒の戻りを感じます。

今年は、コロナの影響も薄れて久しぶりにインバウンドのお客様に多く来苑いただきました。

冬場のインバウンド来苑者数は12月〜3月上旬で、ピーク。4月になると、日本の花見目当ての訪日客の流れが若干続く…というのがコロナ前の状況。

今年の冬は、コロナ前程には1歩及ばずながらコロナ前の7〜8割くらいの集客まで回復しました。(コロナ禍ではコロナ前の3〜4割)

冬の集客は、やはり3月の上旬から勢いは落ちていたのですが、3月末から4月に入ると勢いは盛り返し、インバウンドの集客数の面ではコロナ前よりも増えている状況です。

今年は、お花見以外でも来日の目的があるのだろうか…?と、思っていましたが、今週に入るとインバウンドのお客様の勢いは落ちた感があり、やはりお花見目当てだったのかなという印象。

また、インバウンド集客は好調なものの、3月〜4月の日本人観光客の集客については「コロナ後」を感じる事はありませんでした。

特に春休み期間は、学生さんや家族連れで観光されるお客様を見ることが少なくかったです。

原油高、物価高などにより、お出かけを控えているのか。チョット不明な点があり、インバウンド頼みになり過ぎている集客に若干の不安を感じます。

GWには、多くの日本人観光客の皆さんにサルたちの様子を楽しんでいただきたいものです。

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「出産第1号」
いよいよ出産が始まりました。

今シーズン第1号の赤ちゃんが産まれ、かわいらしい姿を楽しんでいただけます。

以前ブログでも触れましたが、人間は四足歩行から二足歩行へと進化するにあたり、産道が狭くなってしまった関係上、出産が困難。サルたちは、人間に比べ出産がスムーズに行える分、お産が軽いといえます。

なので、出産後もすぐに仲間と共に、山の中を動き回れます。

ただし、全く平気というわけでも、もちろんありません。

消耗しているので、疲れている様子であったり、思ったように体が自由に動かないので、神経質になって怒りやすくなっています。

産んですぐの状態を観察する事ができますが、なるべく距離を保ち、サルのお母さんが安心して子供の面倒を見れるようにしてあげてください。

一定の距離を保っていれば、ゆっくりと可愛らしい姿を楽しむ事ができます。これからのシーズン、是非お楽しみください。

出産は夜中

4月13日(木)はれ

最低気温3℃最高気温12℃
サルたち来苑時間8:30

最近のサルたち公苑滞在状況
9日(日)8:30〜17:00
10日(月)9:00〜17:00
11日(火)8:30〜17:00
12日(水)9:20〜17:00

野猿公苑専用駐車場のある、上林温泉エリアで開花した桜も散り始めました。

チョット早い春の訪れの後は、冷え込む日もあり、雪が舞ったりする場面もありました。

ただ、暖かくなる時がグッと気温が上がるので、厚着していると暑いし薄着だと寒いし…と、着る物に困るこの頃です。

先週6日(木)のサルたちは、午後にようやく公苑に来るような大遅刻になりましたが、今週は割と順調に公苑に来てくれています。

遅くても9:00〜10:00くらいには公苑に来てくれています。

公苑でサルたちに与えているエサは、大麦・大豆・りんごで、大麦<大豆<りんごというような順にサルたちが好んでいます。

冬の間は、ベースである大麦でサルたちに満足してもらい、時々大豆、稀にりんごという感じでサルたちに与えていました。

しかし、これからのシーズンはコントロールが冬よりも難しいので、1日におおよそ3回の大麦をベースとして、サルたちが山へ帰る前に1回だけりんごを与えます。

この最後の時間のりんごがあることで、公苑を「訪れる場所としての重要性を上げる」事と「りんごをもらうまで閉苑時間まで待っている」という気持ちになってもらい、公苑に開苑から閉苑まで滞在してもらうキッカケにしています。

例年は、りんごを与える時期はGW前くらいでしたが、今シーズンは、大遅刻のあった6日からりんごを与えるようにしました。

その効果か、遅刻してもわずかな時間になってきています。

ですが、これから春の旬が進むと、りんごでも引き留めが難しくなってきますので、来苑の際はご注意を。
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「出産スタートはまだ」
サルたちの出産は春。4/20前後くらいがスタートの頃です。

その年毎にスタートはマチマチで、例えば昨年だと4/3に第一号の出産がありました。3月に生まれた例もありますが、これは残念ながら死産であり、死産ゆえにタイミング違いだったと考えた方がよく、私が知る限りには昨年の4/3が最速出産記録となります。

遅い時は5月1日〜3日くらい。5月までズレる事は滅多になく、私は経験がなく、長年勤めた先輩方の口伝で聞き及んだ限りです。

サルたちの出産は、基本的には夜中。

ニホンザルは、日中食べ物のある場所を目的として、移動をし続けます。また、住処もないので寝る場所もその時の気分とシチュエーションによって変わります。

朝起きて、群れのメンバーがどこかに行ってしまっても、寝ていた場所で待っていれば戻ってくる…というモノではないのです。

したがって、出産直後のメスも、出産をした後も群れと共に移動しなければなりません。

日中に出産のタイミングになってしまうと、この移動しながらのタイミングになってしまうので、お母さんは大変です。

「群れが移動すれば置いていかれる」というような表現をしていますが、実際には群れの面々も動きの悪い仲間を置いていかず待っている事が多いです。

ですが、やはり「ずっとそこで待っていてくれる」という事でもないので、出産するメスも気持ちに余裕がなくなるので、やはり大変でしょう。

また、日中は猛禽類の脅威もあり、危険です

*鳥目という言葉がありますが、実際に夜視力の弱くなる鳥類は少なく、ほとんどの鳥類は夜も目は見えているようです。ただし、視認性が悪くなるので、夜に行動する鳥は少なく、サルたちは安全の為に木の枝上で睡眠をとることが多いので、木々の葉で上空からの襲撃に対する危険は少なくなると考えられます。

なので、夜の内に出産し、日中には群れのメンバーと移動をできるようにします。

例外はあり、日中に出産する場合もあります。

この場合は、初産や出産経験の未熟なメスである事が多く、出産経験が豊富な熟練のお母さんが日中に出産する事はありません。

日中の出産は大変。だから経験豊かなお母さんは、ある程度出産をコントロールして夜の内に産んでしまうのか。

ベースとして夜産むようになっている。でも、経験浅く慣れない身ゆえホルモンのバランスが崩れて日中に産んでしまうのか。

それとも、もっと違う何かがあるのかないのか…?

考えてみると興味深い話です。

無理せず休憩を入れながら…

4月8日(土)くもり時々あめ

最低気温7℃最高気温9℃
サル来苑時間9:10

最近のサルたち公苑滞在状況
3日(月)8:30〜17:00
4日(火)9:10〜17:00
5日(水)8:30〜17:00
6日(木)13:15〜17:00
7日(金)8:30〜17:00

桜の開花は年々早くなり、今シーズンも観測史上の最速桜開花記録が更新されました。

気温も温かく、草木の成長も早いです。

我が家の父母は、農家を営んでいます。後期高齢者となってきているので、私も休日にはてんだいをします。(てんだいは、方言で“手伝い”の意味)

私は、毎週月曜日に休みをいただいていますが、今週の休みの前の日、2日(日)にその父から「明日、畑の草刈りをしてくれ」と頼まれました。

そこで、「はい」と答えたものの、チョット考えて「???」となりました。

草刈り?4月になってすぐのこの時期から?…と思ったからです。

いつもは4月末〜5月になってからだから3週間くらい早くないだろうか?と思った訳です。

ですが、翌日畑に草刈機を持っていくと、びっくり。確かに草が結構な丈(20僉30僂らい)まで伸びています。

これは草刈りが必要だ。と納得。

10時くらいに草刈りをスタートし、チョット刈ればすぐ作業は終わるだろうとタカを括っていたら、草が思ってより茂っていて、あっという間に12時になってしまいました。

お昼だけど、あとチョットなんだよな…と作業をそのまま続けていたら、全部終わったのは14:00過ぎ。

いつも春先の草刈りなら2時間もあれば終わってるのに…。随分と手こずってしまいました。

それだけ草の成長する勢いも早かったのでしょう。

世はSDGsが合言葉となり、地球環境の保全が叫ばれていますが、温暖化のストップはまだまだ先が見えず、目まぐるしくやってくる春に戸惑いと未来への不安を感じる今日この頃です。
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「やり始めたら止まらない?」
チャンネルがリモコン式になって、テレビの横にダイヤル式のチャンネルがなくなってしまった現代では、チャンネルを変えることを「チャンネルを回す」と表現することが正しいかどうか…は、ともかく。

金曜日とか、土曜日の夜にチャンネルをなんともなしに回していると、テレビで映画を放送される事があります。

その作品に対する元々の興味云々は置いておいて、チャンネルを回してたまたま出会った映画作品を、見始めてしまった経験は皆さんの中に無いだろうか。

ひょんな拍子で見始めた映画ですが、物語の途中で、内容が「ツマラナイぞ」という場合があると思います。

だけれども、途中まで見ていたからそのまま最後まで見てしまう…。そんな経験もないでしょうか?

一度見始めた映画がツマラナイと感じても途中まで見てしまったから最後まで見る。買っていた週刊誌・月刊誌がお目当ての特集や連載が終わってしまってもついつい買ってしまう。今回の曲は自分好みじゃないんだけれど好きなアーティストだからCDを購入する…など。

人間には、自分の行動、発言、態度、信念などを一貫したものとして通したい気持ちが働く心理があり、これを「一貫性の原理」と呼ぶようです。

これはビジネスへの応用として「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」と呼ばれる手法があり、顧客に対して小さな(顧客にとっての損失のない)要求を行い、それが受け入れられてから大きな要求を行うという手法です。

私たちが日常でよくこの手法と出会うのは、試食。

試食については、「返報性の原理(他人から受けた好意を返したい気持ち)」が働く事もありますが、試食を受け入れた顧客が自身の行動の一貫性を保ちたいが為に購入を受け入れてしまうという原理も働いている事もある…というようです。

私自身は、一貫性の原理の話を聞いた時、思い当たるフシが多く、アレもコレも一貫性の原理で自分は動いているなあと感じましたが、皆さんはどうですか?

さて、そんな一貫性の原理を知った私は、やはり目の前のサルたちを見て「ではサルたちはどうなのだろう?」と思う訳です。

毛繕いを始めたが、途中で終わるのが嫌でやり切るまで毛繕い相手を逃さない…とか。そんなことあるのかな…と。

まあ、見てる限りでは、そもそも「ここからスタート」のようなものがないので、ハナからゴールがない。つまりは一貫性を通そうとする心理そのものがないように思いました。
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「無理せず、一息入れよう」
温暖化が続き、夏は危険な暑さになってきています。

熱中症の原因は色々ありますが、草刈りの時の私のように「一度作業を始めたから終わりまでやりきってしまう」というような一貫性の原理が働き、無理をして倒れてしまう例もあります。

サルたちは、熱中症になるかとご質問いただくことがあります。

この問いに対して、専門的なお答えができませんが、少なくても「そうらしい症状」のサルたちは見たことがありません。

思えば、サルたちは暑かったら木陰で休憩し、無理はしない。だから熱中症になってしまうサルを見ないのだと思います。

一度始めたものをやり切ってしまう。これは悪いことではないのですが、「やり切ってしまおう」と無理することは危険な事もあります。

これから暑い季節がやってきますが、「やり切ってしまう」事にこだわらず、こまめに休憩を入れながら、無理せずにいきましょう。

春です

4月2日(日)はれ

最低気温7℃最高気温12℃
サル来苑時間8:30

最近のサルたち公苑滞在状況
3月24日(金)〜29日(水)9:00〜16:00
  30日(木)11:00〜16:00
  31日(金)9:00〜16:00
4月 1日(土)10:00〜17:00
今日から4月…という事で、日付としてもすっかりと春です。

野猿公苑の営業も、春夏営業の8:30〜17:00となります。

ただし、サルたちはつい昨日まで9:00〜16:00のサイクルで生活していたので、「今日から営業時間が変わるよ」と説明してその通りに動いてくれるものではありません。

公苑側、スタッフ側でも8:30〜17:00に観察が楽しめるようにサルたちをコントロールしますが、サルたちの気分がノらず、遅刻したり早退したり…という可能性があります。

しばらくは、9:00〜16:00を基準として来苑の予定をご計画いただければと思います。

また、春というと木の新芽や山菜といった、サルたちの好物が出てくるのでそれを食しにサルたちが山の中を広く動き時期にもなってきています。

お出かけ前にSNS等で「サルたちがいるのかどうか」のチェックをしてからのお出かけをオススメします。

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「バイアスがかかる」
バイアスがかかる…とは、最近になって良く聞く言葉のような気がします。

英語の「Bias」が日本語に取り入れられた言葉のようで、元々の意味は「斜め」であり、使うシーンによってその意味合いが変わるようです。

最近いわれている「バイアスがかかる」は「偏りを生じさせるもの」が元で、偏見・偏向・先入観という意味合いで使われるようです。

我々ニホンザル業界は、この「バイアスがかかっている」事が多いのではないでしょうか。

一般的に流布されている「ニホンザルの姿」が定着していて、先入観となっている事があるように感じます。

例えば、サルといったらバナナを食べる…ですが、日本自然界にはバナナが自生していませんから、日本の山々の「そこにある物」を食べているサルたちは、バナナの存在を知りません。

更に、ちなみにゴリラも同様のことが言えるのでゴリラもそもそも論ではバナナを知りません(ニホンザルもゴリラも動物園等で食べる経験を経ればもちろん食べます)

それと、サルというと長いシッポ…をイメージされる方が多いのですが、残念。ニホンザルはシッポが短い種となります。

後は、ボルザル神話に関しては多く「バイアスがかかっている」事があります。

ボスは、モテモテ。メスは全てボスのもの。コザルはみんなボスのコドモ。ボスはいつも高い所から全体を見渡している…等々。

だけれど、このバイアスがかかっている事により、「ニホンザルはバナナを知らないんですよ」と言っただけでも「ウッソー。そうなの?」なんて盛り上がってくれる訳です。

だから、私にとっては「バイアスがかかっている」事によって観察を楽しめるキッカケになるので、悪い事ではないんですよね。

木登りと人類

3月23日(木)くもり

最低気温9℃ 最高気温15℃
サルたち来苑時間9:00

最近のサルたち公苑滞在状況
19日(日)〜22日(水)9:00〜16:00

年々春の訪れが早くなっていますが、今年も更にそれを更新した感があります。

先日、実家の畑仕事を手伝っていたら、畑の地面はもう丈の短い草が生えていて、畑は緑一色。

昔は、こんな光景は4月の中旬くらいじゃなかったかな。

と思ったものです。

サルたちの動きは、まだ安定していますが、春の食べ物を求める動きが、日に日に濃くなってきています。

不意に、遅刻や早退が発生するかもしれないので、来苑される際は少しご注意を。
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【やってみよう】
手を伸ばして、掌を開いてください。

そうして、親指と小指をくっつけてみてください。
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【こんな感じで】
手首の動脈の辺りに、腱が浮いているだろうか?

恐らく、「浮いている」と答える方がほとんどだと思います。

しかし、「浮いていない」という方も中にはいるでしょう。

これは、「長掌筋腱」と言われる腱。

もし、腱が浮いていなくても

「え?浮いていないけど大丈夫かしら?」

…と心配しなくても大丈夫です。

この長掌筋の働きは、前腕の他の部位で簡単に代用でき、欠如していても機能的に支障はありません。

手首を曲げたりするのには、2つの筋肉が存在し、そちらに比べると長掌筋の重要度も低く、長掌筋の有無によって握力や筋力に差はないそうです。

なくても障害を生じないので、野球選手が肘の靭帯を損傷した際なども、移植に利用されます。ほうれい線を消すための美容整形手術でも利用されるとか。

この長掌筋は人種により様々ですが、日本人では3〜5%程、白人系では15〜20%ほどのヒトで先天的に欠如しているようです。

この長掌筋。平たく言えば「木登りに長けた筋肉の発達」の結果であり、我々人類が「木登り生活が主であった」名残です。

我々人類は、木登りを主として生活しなくなって、幾星霜の年月が経っています。

だから必要なくなってきたので「ない人にはない」というもの。いわば進化です。

だからなくても問題ありませんし、何なら「他のヒトより進化しているんだぜぇ」と、ドヤってください。

この長掌筋は、その特性上サルの仲間に多くみられます。

ですが、チンパンジーやゴリラといった「樹上生活を主としない」種族のサルも我々人類のように「多くの場合長掌筋があるが、持たずに生まれてくる場合がある」という個体もいるようです。

ニホンザルはというと、木登りを日常的に行う種ゆえに、もちろん備わっていますし、持たずに生まれてくるというのはあまり考えられません。
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【パッと見ただけでは分からない…】
もしかして、長掌筋のない個体がいるのかな?

と、公苑のサルたちの前腕を見ていても、濃い毛で覆われていて、わかりません。

そもそも、ヒトのように長掌筋腱が浮き上がる仕組みになっているかも分からず、判断は非常に難しそうです。

木登り生活を主としなくなって何百万年という時間の経過があっても、我々はまだ木登りの生活の名残が残っています。

私たちヒトには無用の長物となってしまいましたが、ニホンザルには現役で必要な物じゃないでしょうか。

これから出産のシーズンを迎えるサルたち。

サルの赤ちゃんたちは、産まれてすぐに母親のお腹に抱きつき、母親が激しく動いても、しっかりとくっついています。

こういう時に、木に登ったり木の間をすり抜けたりする為の「握る・掴む・しがみつく」という事に、生まれながらに特化した手足が役に立っているのかもしれません。

親指と小指をくっつけて腱を見て、しがみつく赤ちゃんを見て、

「赤ちゃんたちはもしかしたらこの力でしっかりとお母さんにくっついているのかもしれない」

と、考えてみるのも面白いかもしれません。


植物こらむ
第182回

またまたお久しぶりになってしまいました。新年のご挨拶をするべき時からもう3ヶ月半も経っているとは…驚きを隠せないコラム担当です。遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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カルガモ(軽鴨)
マガモ科

見られる地域:本州や南西諸島(何処?)
渡り区分:留鳥
生息地域:は田んぼ、河川、湖


身近なカモNo. 1のカルガモです。ため池や湖でぷかぷか浮いている茶色のカモは、とりあえず「カルガモじゃない?」と言っておけばあながち間違いではないほど、身近な鳥。

雌雄同色。(オスの方が体が若干体が大きいが、見た目からの判別は難しい)
体の特徴は、「く黒い嘴の先が黄色」「脚が赤い」「顔が白く、顔の中心と目にかかるように3本の黒線がある」ことです。

雛鳥は成鳥とは違って、顔から胸にかけて若干黄色く、脚も黒、体色は黒に黄色のマダラ模様が入っています。雛鳥たちが母ガモの後を追って行動する様子は、毎年初夏の風物詩ともなってきています。今年も楽しみですね。


さて、余談ですが…この雛鳥が親の後を追う行動に関係して、「鳥の雛は生まれて初めて見たものを親と認識する」ことについて簡単に調べてみました。みなさまも何処かで聞いたことがあるお話かと思います。

一般的にこの学習を「刷り込み」や「インプリティング」と言い、一度だけの経験や体験がまるで印刷物のように生き物へインプットされることからきているようです。(オーストラリアの動物行動学者ローレンツ氏が提唱したこと)

のちの研究で、この学習は鳥の本能によるものであること、生まれて初めてみたものを親と認識するけれども、その後に「親代わりとなるもの」が提示されれば覚え直しもできること、更に、生まれて初めてみたものでも、ある程度の動きがないと親とは認識しないことが分かっているそうです。特にカモ類は、動き+鳴き声の有無も判断材料になるようです。

同じ鳥の仲間でも種類によって若干違ってくることも面白いですし、そもそも初めてみたものを親とは認識するという行動自体、興味深いものだなぁと感じました。


子守りデビュー?

3月17日(金)くもり

最低気温3℃最高気温5℃
サル来苑時間9:00

最近のサルたち来苑状況
12日(日)〜16日(木)9:00〜16:00

今週は、殊更に温かい日が多く、10℃を越える事もあります。

地獄谷周辺は、3月は「まだ冬」という場所ですが、今シーズンは「すでに春」といって良い気候です。

ですが、この週末に天気が崩れるという予報で、場合によっては雪という事です。

このブログを書いている18日午前現在では、雨が降っていて、雨の粒がやや大きく白い「雪っぽい雨」という雰囲気。

随分寒く感じますが、気温も3℃と冷え込みとしてはイマイチなので、このまま雪っぽい雨が続くのかなと思います。

公苑周辺や駐車場のある上林温泉エリアの雪は、影になっている箇所は雪が残っているものの、大部分が溶けてしまっています。

この状況で、雪が降っても長く残るような事はないでしょう。

現状では、駐車場〜野猿公苑までの道のり(遊歩道約2km)は、雪が溶け、溶けた雪の水気で水たまりができたりぬかるんでいます。

スリップの危険性は低くなってきたので、濡れる・汚れる…を想定した履き物をオススメします。

仮に雪が降った際は、降った後しばらくは凍結する箇所も出てくると思われますので、状況によって滑りにくい履き物も必要になるかもしれません。

SNSを中心に、情報は常にアップしていきますので、そちらの情報をチェックし、来苑時の装備の参考にしてください。

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「二寒五温か一寒六温」
寒い日と温かい日がやってきて、徐々に温かい日が増えてきて春になっていく…このシーズンの気候を三寒四温とは言いますが、今シーズンは全体的にどこか緩い「寒さ」。

2月の下旬には三寒四温な気候になっていて、今は温かさの方が増しているので、いいとこ二寒五温か一寒六温といった方が正解な感じ。

それでも、時折やってくる「寒」が、温かさが多い中での「寒」なので、気温の割に結構堪えます。

寒暖差が激しいので、温かい日でも、薄手の物でもサッと羽織れるジャケットは欲しいところです。

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「イチバン君の子守り」
群れの1位♂トケイ95−05くんが、最近コザルを腰に乗せている姿を見ます。

今のところ、腰に乗せているだけで、子供の面倒を見ているという風ではありません。

サルたちの世界に夫婦はなく、交尾はオスもメスも複数の異性との交尾になります。

なので、サルたちの親子は「産んだ事実のある母親とその子」の関係しかないので、父親は存在しません。

基本的に子供を育てるのは母親のみ。ですが、時には子供の面倒を見る大人のオスが現れます。

多くは、この2月〜3月頃に起こる行動で、見ていると「寒いから抱いているとあったかい」という背景がありそうです。

きっかけはどうあれ、面倒を見ているうちにオスの方でも愛着が湧いてくるのか、常に一緒に連れて歩いたりするようになります。

ほとんどのケースでは、5月〜7月頃の初夏にはこの行動が終わるので、やはり「温まるため」のような気がします。

場合によっては、夏を過ぎても子守り行動が継続される事もありますが、秋の発情期になると「それどころではない」のか、リセットされます。

大人オスが面倒を見る子供は、オスにとっての姉・妹等の子供である場合が多く、「親戚の子の子守り」が基本。

1位♂のトケイくんも、そんな感じです。

元来トケイくんは、怒りっぽい性格で、余計なトラブルを避けるために他のサルたちは1歩2歩さがって距離を保っていました。

ところが、秋のシーズンに発情して勢い余って暴れるオスたちの中で、割と冷静に他のサルたちを守っていたのでしょう(ただし、トケイくんだって暴れます)

冬に始めには、メスたちを主として、トケイくんと離れていた1歩2歩の距離が狭まったように感じました。

去年までのトケイくんは、子守り行動の様子はありませんでしたが、この「狭まった距離」が関係してか、今シーズンはちょっと違うようです。

この先の動向が気になります。
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