地獄谷野猿公苑 ふぃーるどのーと

お猿の温泉でお馴染み、長野県は地獄谷野猿公苑のニホンザルの生活や季節の動植物の話題など、毎日を猿と共にする公苑スタッフの日記です。

成長

5月26日(木)くもり後はれ

最低気温13℃最高気温19℃
サル来苑時間8:30

最近のサルたち公苑滞在状況
20日(金)11:10〜17:00
21日(土)12:20〜17:00
22日(日)11:00〜17:00
23日(月)11:55〜17:00
24日(火)8:30〜17:00
25日(水)11:00〜17:00

前回ブログから引き続き、サルたちは旬の食べ物を求めて「高いところへ高いところへ」と動きがち。

ヤマザクラなどの実(サクランボ)が出てきたようで、サルたちはそちらもチェックしているようです。

ただ、サクラの実は小さく、食べ頃というには早いようで、「実が大きくなってきているかチェックしている」という様子で、「食べにきている」「夢中になるほど食べている」という感じではなさそうです。

例年だと、6月下旬から7月上旬がサクラの実に夢中になる時期です。

すでに実が出てきているということは、例年よりも早くサクラの実の旬が訪れるかもしれません。

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「赤ちゃんの成長スクスクと」
見た目的には、まだまだ赤ちゃんという様子ですが、徐々に成長して動けるようになってきました。

お母さんのお腹から出てきても、お母さんに「言っちゃダメ」という風に足を引っ張られていましたが、この頃になるとお母さんも「もう大丈夫そうだな」と、放っておきます。

そうして出かけた先で同じような赤ちゃんと出会って遊ぶようになりました。

画像は、お姉ちゃんが心配して迎えに来た様子。

成長と共に、これまで関わる相手がお母さんだけだったのが、色々な“他者”と関わるようになります。

人付き合いならぬ、サル付き合いを学び、体だけでなく心も成長し、逞しくなっていきます。

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「歯も生えてきたよ」
サルの赤ちゃんたちは3週間もすると歯が生えてきます。生え揃うのはまだ先ですが、1ヶ月もすると”食べる”という行動が始まります。

4月3日からスタートした出産シーズン。

例年なら4月下旬〜6月いっぱいがシーズンで、今年はスタートが早かったものの、まだ出産は続きます。

成長している赤ちゃんから産まれて間もない赤ちゃんなど、様々な赤ちゃんの様子が観察できる時期です。

是非お楽しみください。




植物こらむ

第166回
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ウワミズザクラ(上溝桜)

バラ科

高さ:15〜20m

花期:4〜5月

果期:8〜9月

「サクラ」の名前がついていますが、珍しい花の形をしています。子供の頃に使った試験管ブラシを思わせる白く細長い姿です。4〜5月ごろ葉が出た後に花を咲かせるため、緑の中に白い花が映え、目につきやすい樹木でもあります。

名前の由来は、昔行っていた占いに本種の材を使用していた(木の上部に溝を掘って使っていた)ことから。

現在も、「大嘗祭(だいじょうさい)」(新天皇が即位してから最初に行う新嘗祭(にいなめさい)のこと)で使うお米の産地を決める、「斎田点定の儀(さいでんてんていのぎ)」でウワミズザクラが使われているようです。

*斎田点定の儀…簡単に言うと亀の甲羅を炙ってひび割れ具合で物事を決める占いのこと。その亀の甲羅を炙る時にウワミズザクラの木をくべて焼くのだそう。

*新嘗祭とは…毎年11月23日に宮中で行われる「秋の収穫をお祝いして神様に感謝するお祭り」です。全国の神社でも行われているようです。秋のお祭りとはちょっと違うのでしょうか…?…浅学で申し訳ありません。

さて、話をウワミズザクラに戻します。

果実は食用になるようで、果実酒にも使われるようです。花や果実が実っていないと判別が難しいですが、野猿公苑の専用駐車場上、猿座カフェさんの正面右あたりに生息しています。随分前にご紹介したヤシャブシの隣です。

ぜひ見上げてみてくださいね。

サルたちも困惑

5月19日(木)はれ

最低気温10℃最高気温20℃
サル来苑時間…サルたち公苑に来ず(一部のサルたち公苑にきました)…から16:30全員到着

11日(水)8:35〜17:00
12日(木)11:45〜17:00
13日(金)8:30〜17:00
14日(土)11:35〜17:00
15日(日)13:00〜17:00
16日(月)9:20〜17:00
17日(火)12:00〜17:00
18日(水)8:50〜17:00

地獄谷周辺は、木々の芽や若葉・若草が大きくなり初夏という風景。

今まで、新鮮な新芽や若葉・若草を食べていたサルたちにとっては、地獄谷周辺の芽や葉では成長しすぎて固くなってしまいました。

我々ヒトも、春先に美味しくいただいていたタラノメやコゴミやフキノトウ等山菜が、成長して大きくなって食べ頃を終えてしまったように、サルたちにとっても地獄谷周辺の食べ物の「食べ頃」が終わってきています。

ですが、標高の高いところに行けば、まだ食べ頃の物は沢山あります。

それを求めて「高いところへ高いところへ…」と行きがちなシーズンです。

先週末からそんな遠出が増えているので、サルたちの公苑到着時間は遅くなっています。

私たちスタッフが山に行くと、公苑ではすでに食べ頃を終えたタラノメが、頃合の大きさになっています。

公苑に来ていても、葉を食べているサルたちですが、やはり「より美味しい食べ物」を欲しがるのは道理です。

ただ、山の中でサルたちに出会うと、サルたちも「じゃあ公苑に行こうか」という気になってくれて、公苑に下りてくれます。

この春〜初夏でも、サルたちを見つけたものの公苑側に動いてくれない・逆方向に行ってしまう…ということもあるので、「公苑に行きたい気持ち」もあるようで、助かります。

一度公苑に来てくれれば17:00の閉苑時間までゆっくりしてくれています。

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「サルたちも困惑」
秋ほどではないにせよ、春〜初夏も活動的になっているサルたち。

行動範囲が広くなり、「より新鮮な芽」を求めて移動しているうちに、サルたちの中でも混乱があるようです。

今日(19日)のサルたちは、ここ最近のことですが、やはり朝から公苑にいませんでした。

私ともう一人のスタッフと、サルたちを探しに山へ登り、11:00くらいにもう一人のスタッフから「サルが山から下りてきた」という連絡がありました。

とりあえずホッとしました。

しかし、私も随分山へ登ってしまっている状態でしたし、他のスタッフもサルたちも私よりも下にいる状況だったので、せっかくだからサルたちの後ろに回って追いかけようとしました。

サルたちがいたであろうポイントまで来て、

「サルたちも順調に下りて、今頃は公苑に到着しているだろうか…」

と思っていると、どうも様子がおかしい。

下のスタッフからは「サルたちの足が止まった」と連絡が入り、下から登ってくるサルたちがいます。

そして、私の近くまで来ると周囲を見回していました。

どうも迷子になっているようです。

秋の時期に良くあることですが、各々活発に動いていると、群れのまとまりがバラバラになってしまい、サルたち同士でもお互いがどこ行ってしまったかわからなくなります。

スタッフは笛を吹いてサルたちを探してますから、

「きっと、あそこに行けば他の仲間たちも集合しているだろう」

と期待していることがあります。

私の近くに来たサルたちはまさしくその状態のようでした。

その後、迷子のサルたちと一緒に山の中を捜索するも、群れの本体を見つけることはできず。

時間も限界だったので、捜索を断念しました。

…という文章を書いていた16:30。

サルたち本体が自ずから公苑に来ました。

こんなこともあります。

サルたちだって、自分達の動きがわからないくらい夢中で旬の食べ物を欲しています。仕方ない。

これから「秋ほどでは無いにせよ慌ただしいシーズン」が7月まで続きます。

来苑される際は、SNSなどの情報をこまめにチェックしてください。

GW終了

5月10日(火) 晴れ

最低気温4℃ 最高気温17℃
サルたち来苑時間10:20

最近のサルたち公苑滞在状況
3日(火)9:10〜17:00
4日(水)9:25〜17:00
5日(木)8:30〜17:00
6日(金)12:40〜17:00
7日(土)8:40〜17:00
8日(日)10:20〜17:00
9日(月)8:30〜17:00

GW後半。

近隣ホテルでも3日、4日辺りが予約で埋まっていたようなので、この辺りが来苑されるお客さまのピークかなというところでしたが、まさにその通りになりました。

久しぶりに公苑はお客さまで賑わいましたが、例年よりも集客状況は少ない結果となりました。

コロナの影響。ガソリンの高騰、物価の上昇。

なかなかお出かけが難しい状況になっているのもあるのでしょう。

サルたちの様子は、先週随分と「早退」が多かったサルたちですが、3日・4日のピークは夕方までじっくりと公苑にいてくれました。

6日の午前中は苦戦となり、サルたち発見が11:40。それから公苑到着は12:40となりました。

朝早くから公苑に来て、夕方までゆっくりしてくれている事が多いですが、不意に「大遅刻」になったり「早退」になったりしていますので、お気をつけください。

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「手放した母親」
前回ブログで、死んでしまった赤ちゃんの話題をしましたが、しばらく赤ちゃんを持っていたお母さんは5日の日に手放しました。

だいたい1週間くらい持っていたでしょうか。

お母さんの事を思うと、長く持っている物ではなく早々手放してしまった方がよいでしょう。

前回も触れましたが、持っている事だけが「強い愛」ではないですし、忘れることも「薄情」ではありません。

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「すくすくと」
今年の赤ちゃん最初の子。

4月3日生まれなので、1ヶ月が経ちました。

お腹の中にずっといたのが、背中に乗るようになりました。

この画像の時は、山から公苑に向かう時のもので、激しく動き回るお母さんに頑張ってしがみついていました。

チョット歩けるようになったので、おぼつかない足取りで歩く姿も可愛らしいです。

さまざまな成長具合が見ることができ、楽しいシーズンです。

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「大きさ」
群れの1位トケイ95−05♂の重さを測ってみました。

秤の上に乗ってもらう時、秤の台が「沈む」のでかなり警戒しています。

台もオトナオスが乗るには狭いので、なかなか全体重を乗せてくれません。

徐々に慣れてようやく乗った瞬間の画像。

15.5キロ位。

群れの中では、大きいオスのトケイ95−05くんですが、このくらいの重さは標準的といってよいでしょう。

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「サンバンくん」
群れの3位サンバンくん。

こちらも秤に乗ってもらうのに、かなり苦戦。

なんとか体重を測れて撮影できたのですが、顔が見切れてしまったので、乗っている時の顔も。

18.7キロ〜18.8キロほど。ほぼ19キロです。こちらはオトナオスの規格で見ても、けっこう重量あります。

1位と3位は見た目的にも3位の方が大きいように見えていましたが、こうやってみると実に3キロ違います。

サルたちの体格で、3キロというと、かなり差のある数字ではないでしょうか。

1位はともかく、老齢に差し掛かり痩せてきた2位トアミ00♂なら、本気でやりあえば勝つ可能性の方が高いでしょう。

ですが、サルたちの順位は直接的なケンカで決めるものでもなし。

本気でケンカして「順位を上げたい」というほど、彼らにとって順位は特別なものでもなし。

体重を見ていて、改めて感じました。







植物こらむ
第165回

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アオキ(青木)
アオキ科

画像はまだ幼いものであるので、丈は30cm程ですが、成長すると2~3mほどになる低木です。
名前の由来は、葉も幹も緑色(青い)の木ということから。

本種の仲間であるヒメアオキとよく似ているので、違いを比較しながら特徴を紹介していきます。


アオキ
・直立する
・葉は対生し、枝の上部に集まってつく
・葉の上半分に粗い鋸歯があり、葉自体が波立っている
・葉は硬く、表面は深緑色
・枝は深緑色で太くて円い
・ヒメアオキよりも若干葉っぱが大きく、縦8~25cmの横2~12cmほど
・日陰を好む

ヒメアオキ
アオキが多雪地帯に対応したもの。
・幹の下部が匍匐(ほふく:地面に並行すること。ほふく前進のほふく)する
・葉は対生し、枝の先端に集まってつく
・葉の上半部に粗い鋸歯あり、アオキほど葉自体は波打たない
・葉は肉厚で表面に光沢がある
・枝は柔らかい(柔軟性に優れる)
・アオキよりも若干葉っぱが小さく、縦7~16cmの横2~5cm


アオキは、晩秋につけた赤い実を春先までつけているめずらしい樹木です。
「鳥たちにあまり人気がない」果実らしく、冬まで食べられなかったものはヒヨドリなどに食べられるようです。この画像は4月の中頃撮影したものなので、売れ残りだったのかも知れません。


低木で日陰を好むため、庭先にもよく植えられるようです。街で見かけることもあるかもしれませんね。

忘れることは薄情ではない

5月2日(月)晴れ

最低気温4℃ 最高気温12℃
サル来苑時間8:30

最近のサルたち公苑滞在状況
4月24日(日)8:30〜17:00
 25日(月)8:30〜17:00
 26日(火)8:30〜17:00
 27日(水)8:40〜15:20
 28日(木)11:00〜15:50
 29日(金)9:10〜15:40
 30日(土)8:35〜16:40
5月1日(日)11:00〜17:00

26日くらいまでは遅刻も早退もなく順調でしたが、27日から遅刻と早退が続いています。

朝に関しては、サルたちの方で「公苑に行きたい」という気があるので、スタッフが山に登ってサルたちと合流するとすぐに公苑に向かって動いてくれます。

ただ、公苑に来てから再び山へ動き出してしまうと、追いかけて公苑側に誘導しようとしてもなかなか動いてくれません。

追いかけた時、サルたちは公苑から近い場所にいて、スタッフもサルたちに追いつくのですが、木の芽・若草・若葉といった春の食べ物や、秋の間食べ残したどんぐり・クルミなどを食べています。

食べ物に不自由している訳ではないので、誘導の効果はイマイチ。

いわゆるボスザルである順位1位のオスや、上位陣のサルたちがようやく誘導通り動いてくれても後が続かない…というケースばかりです。

よく、「群れの行き先はボスが決める」と思われがちですが、そんな事はないんですよね。

確かに、「順位が上=他のサルたちへの影響力がある」という図式になる場面は多いものの、順位が上だからといって絶対的な権力を持っている訳ではないのです。

だからボスや上位のサルたちの意見も、あくまで「1意見」に過ぎないのです。最終的には群れが動くのは「群全体のサルたちの気持ち」が重要になります。

旬を迎えた食べ物は美味しいもの。食べ物が更に豊富となる秋ほど不安定な動きをする訳ではありませんが、春もある程度食べ終わるまで、やや不安定な動き方は続きます。

来苑前に情報をチェックして来苑ください。

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「残念ながら」
続く出産ラッシュですが、残念ながら死んでしまった赤ちゃんもいました。

ニホンザルの赤ちゃんが1歳まで成長できる確率はかなり高い方でしょう。それでも、時には死んでしまう事もあります。

産まれたばかりの赤ちゃんの死亡原因としては、お母さんのおっぱいが出ない事による栄養失調というパターンが多いのですが、今回は産まれた時にはすでに死んでしまっていたようです。

死んだ赤ちゃんをいつまで持っているか…は、そのときどきによって変わります。

公苑では長くても2〜3週間ほどで手放します。他の例では1年持っていたという話も聞きます。

お母さんは、赤ちゃんが死んでしまってショックなのは間違いありません。

ただし、ヒトの「感情」とはやはり別の物。

彼女が赤ちゃんを持つ姿は「子が忘れられない」「子の死を受け入れられない」という、ヒトが想像する「母の情」ではないでしょう。

ヒトの「感情」を重ね過ぎてしまうと、サルのお母さんの姿に期待し、「長く我が子を持つ程愛情が深い」とすら錯覚してしまいます。

そうすると、赤ちゃんを持つ期間が短いと「薄情」とすら捉えてしまう事もあります。

子を失った悲しさは、死んだ後も我が子を手放さない時間の長さではないと思うのです。

死んだ赤ちゃんはどうなるか。

お母さんは、だんだん死んだ赤ちゃんを手放すことが増え、エサを探している時などにどこかに置いた拍子に、置き忘れてしまいます。

見失ったその日は、しばらく探そうとするものの、次の日くらいには忘れてしまいます。

地獄谷のサルたちの出産は、4月〜6月。そして、恋の季節・発情期は10月〜12月です。

通常、出産した母親たちは、その年の恋の季節はお休みして、次の年の10月〜12月に発情します。

大体、2年に一度のサイクルで発情・出産をしていくのです。

赤ちゃんが死んでしまったお母さんたちは、出産した年も発情して次の年に出産することがあります。

子を残し、自分達の遺伝子を残していく事を本能的に続けていくのです。

「死んだ子の事を忘れる」というのも、彼らにとって重要なのです。

忘れることは「薄情」ではありません。





植物こらむ
第164回

街中でもよく見かけるカラスはおおよそ「ハシブトガラス」と「ハシボソガラス」のどちらかです。身近にいるけれどよく知らない、カラスについてご紹介します。

ハシブトガラス
ハシブトガラス2



ハシブトガラス
カラス科

全鳥:約57cm
留鳥または漂鳥
時期:通年
産卵期:4月ごろ


都心部で見かける、いわゆる「カラス」はハシブトガラスを指すと言われています。
名前の由来は、ハシボソガラスと比べて嘴が太いことから。

特徴は
・横から見た時、額が出ている
・嘴が大きく湾曲している
・ハシボソに比べ、若干体が大きい
・地上ではウォーキングとホッピングの両方で歩行する
・雑食だが、肉を好む
・鳴き声は「カーカー、アーアー」
・お街にいるカラスはだいたいハシブト


対してハシボソガラスの特徴は、
・横から見た時、嘴から額はなだらか
・嘴が湾曲しておらず、まっすぐ
・地上ではウォーキングのように歩く
・雑食だが、植物や昆虫食を好む
・頭を大きく上下させながら「ガーガー」と鳴く
・田舎や山にいるカラスはだいたいハシボソ


ただし、ハシボソガラスであっても、羽づくろいの際に羽毛を膨らませていることがあり額が突き出ているように見えたり、ハシブトガラスであっても緊張時には額の羽毛を寝かせていることがあるので、色んな特徴を知っておくことが判別のコツです。


カラスと言うと、ゴミを荒らす・人を襲う・汚い・不吉の象徴というような「負」のイメージが強い野鳥ですが、高い知能を持つことでも知られています。人間の4歳児程度の知能があるとされており、人や仲間(カラス)の顔を見分けることが出来たり、1度覚えたことは約12ヶ月ほど覚えていられるなど、秀でた能力を持つことが伺えます。


どこにでもいるからこそ、「カラス」と一緒くたにしてしまいがちだが、興味を持って「これは何カラスかな?」と観察することで、「ただの黒い鳥」から「ハシブトガラス」へ理解が深まるかと思います。ぜひ観察してみてくださいね。

地獄谷も桜の時期

4月23日(土)晴れ

最低気温10℃最高気温16℃
サル来苑時間10:00

最近のさるたち公苑滞在状況
16日(土)8:30〜17:00
17日(日)8:30〜17:00
18日(月)8:30〜17:00
19日(火)9:05〜17:00
20日(水)8:30〜17:00
21日(木)8:30〜17:00
22日(金)8:30〜17:00

4月も下旬となりました。

地獄谷周辺は、点々と自生している山桜がありますが、その桜の花も開きました。

新芽が出始めていますが、葉がでていないので、まだ「殺風景」というような風景の中で鮮やかな花を見せてくれているので、とても綺麗です。

現代では、一般的に桜というとソメイヨシノになります。ソメイヨシノは江戸時代後期に人工的に改良開発された品種なので、元々日本の野山に存在していた物ではありません。

ソメイヨシノは、流石に観賞用に改良された品種となるので、一本の木に多くの花が開きます。

その印象でヤマザクラを見ると、言ってしまうと咲き方が「少し地味」な雰囲気です。

ですが、木々が芽生え始めている山の中では、とても目立っているので、遠くで咲いている様子も、はっきりと見えます。

桜は、花が散った後に実をつけます。いわゆる「さくらんぼ」です。

ソメイヨシノは観賞用に改良されているので花が散った後に食べれるような実はつけません。また、我々が一般的に食べる「さくらんぼ」は逆に食用に改良されています。

なので、「さくらんぼ」は桜の実…というイメージをあまり持たれない事もあります。

これから桜の花が散り、実をつけていくと、それはサルたちの好物となります。

木の新芽、山菜を食べながら春を過ごし、初夏にはさくらんぼを食べる。

これから徐々に動きが活発になって7月上旬くらいまでサルたちの遅刻や早退が増えていきます。

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「QRコード」
公苑内、所々にQRコードを設置しました。

来苑の際に、スマートフォン等で読み取ってみてください。

違った雰囲気の光景が観れるかも…?

赤ちゃん





「続々」
4/3に第1号の出産があり、そこから少し間が空いて4/17、4/20、4/23…と出産が続いています。

1号の子は、随分と成長していて歩き出しています。

成長した赤ちゃんや、産まれたばかりの赤ちゃん。運が良ければ来苑したその日に産まれた赤ちゃん…など観察して楽しむ事が出来ます。

GWはぜひ可愛らしい赤ちゃんの様子を楽しんでいただきたいですね。




サヨナラのあとはこんにちは

4月15日(金) くもり(霧)

最低気温9℃ 最高気温11℃
サル来苑時間8:30

最近のサルたち公苑滞在状況
12日(火)8:30〜16:00
13日(水)8:30〜17:00
14日(木)9:15〜17:00*15:00頃からサルたち徐々に山へ移動

サヨナラだけが人生さ…等と、意味深なタイトルのブログを更新してから3週間程も滞っておりました。

zoomを利用したオンラインイベントにて、登壇させていただく機会がございまして。

初めてという事もありましたが、やはり皆様の前でお話させていただくという事で、思ったよりも準備が必要となり、慌ただしくしている間にブログも随分と放置している状態となり、「あんまりにも間隔空いてしまったので、代打をお願いします」とこらむ担当に依頼しました。

前回が3月の末、今回が4月の中盤という事で、その間に公苑は一気に様変わりしています。

まず、雪の様子ですが、4月の2週目から夏日の気温となり、流石に残った雪は一気に消えてしまいました。

志賀高原の雪もここで随分と雪解けしたのでしょう。公苑内には、志賀高原を源流とする横湯川が流れていますが、川が増水しています。

サクラも開花し、山ノ内町でも国道沿いの桜が綺麗に咲いて、満開になっています。

残念ながら今日は雨模様なので、この雨で花が散るのが早くなってしまうでしょう。

野猿公苑の駐車場のある上林温泉は、桜が開き始めているので、これから見どころです。

木々の新芽も出てきているので、サルたちの動きがやや活発になって来ています。

朝の遅刻、午後の早退が度々起きていますので、早い時間や遅い時間の来苑はお気をつけください。

ここ最近の傾向だと、9:30〜15:00の時間内に来苑していただくと良いかなと思われます。

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「早くも出産」
そしてそして、早くも第1号の赤ちゃんが産まれました。

赤ちゃんは4月3日生まれ。

例年、4月の下旬〜6月いっぱいにかけて出産となりますが、今年はかなり早めの出産。

過去には4月2日に産まれている子もいるので、「例外的な早さ」ではありませんが、早いスタートです。

ただ、この赤ちゃんを産んだお母さんが早いタイミングだっただけなのか、第1号の出産から12日過ぎた現在に続く赤ちゃんはいません。

GWくらいに赤ちゃんの出産が続くでしょう。

かわいらしい姿を是非楽しんでいただきたいです。




動植物こらむ
第163回

ヤマドリ(山鳥)
キジ科
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(写真はフリー素材よりお借りしています)

全長/オス:125cm、メス:55cm
日本固有種


オスの長い尾羽が特徴的なヤマドリです。

つい先日、出勤途中の遊歩道で、大きなパンくらいの大きさの、白と茶色のぶち模様の物体が飛び出して来ました。ぶち模様が印象強かったので、「ツグミかなぁ」と思っていたら、ヤマドリのメスだったようです。
昨年の秋頃に、長い尾羽の茶色い鳥も見かけたことがあるので、遭遇率は割と高めかも知れません。


オスの特徴は、長い尾羽と目から頬にかけてが赤いこと。オスの方がメスよりも若干濃い(赤っぽい)茶色をしています。

メスは、長い尾羽を持たず、オスよりも薄い(白め)茶色です。


色んな図鑑やサイトを覗いてみると、「人が近くにいてもギリギリまでじっと動かず潜んでいる。急に大きな羽音をたてて飛んでいくのでびっくりする」との記載を見つけましたが、確かにその通りだなぁと納得。皆さんも、ヤマドリとの急な遭遇があるかもしれませんのでお気をつけください。



ちなみに...ヤマドリと言うと火の鳥のモデルになったとも言われているようです。

個人的に火の鳥と言われて思い浮かべるのが、「ケツァルコアトル」。人類に火をもたらしたとされている神様です。調べてみると、「ケツァール」という名前の鳥がいるようで、ライムグリーンと赤色の羽毛、ヒラヒラと舞う長い尾羽が美しい鳥です。

また、ヘビクイワシという美形の鳥も火の鳥のモデルと言われており、長いまつ毛と後頭部の鶏冠(?)、長くすらっとした足と長い尾…とても綺麗な鳥です。

ケツァールとヘビクイワシに、和の成分(?)のヤマドリを足して、火の鳥が形作られたのではないかなと、調べていて思いました。
本当のところは分かりませんが。


代打です

4月11日(月) はれ

最低気温℃ 最高気温℃
サル来苑時間 8:30

最近のサルたち公苑滞在時間
3月28日(月)9:00〜16:00
  29日(火)9:00〜16:00
  30日(水)9:00〜16:00
  31日(木)9:00〜16:00
4月 1日(金)8:30〜16:30
  2日(土)9:10〜17:00
  3日(日)10:50〜17:00
  4日(月)8:30〜16:30
  5日(火)8:30〜17:00
  6日(水)8:30〜17:00
  7日(木)9:20〜17:00
  8日(金)8:30〜17:00
  9日(土)9:30〜17:00
  10日(日)9:50〜17:00




前回の更新から、かなり時間が空いてしまいました。
お久しぶりです。こらむ担当です。
ブログ担当のTさんが多忙の為、今回はわたくしの独壇場となります。しばし、お付き合いください。



「営業時間が変わりました」
4月1日から営業時間が8:30〜17:00となりました。
最近のサル滞在状況からも分かるように、朝の遅刻や夕方の早退をしています。
野生のサルたちには暦もなく、人間の都合に合わせてくれるわけでもありません。
4月の中頃までは、9:00〜16:00の時間帯を意識して、来苑の計画を立てていただければと思います。

また、渋温泉方面から行く事の出来る地獄谷駐車場も、4月1日から利用可能となっています。



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「暖かい陽差し」
4月に入ってからなかなか暖かくならず、桜も蕾のままでしたが、ここ最近の暖かさで一気に開花・満開となっている所も多いと思います。
野猿公苑のある山ノ内町のお隣、中野市の一番早い「タカトオコヒガンザクラ」も10日に見ごろを迎えていました。

気が付けば、新年度。春から新社会人、新天地で頑張り始めた方も多いのではないでしょうか。
わたくしも4年目になりますが、初心忘るべからず、でこの春からまた頑張っていきたいと思っています。
新しい生活に慣れるには、まだまだ時間がかかるかと思います。チョット疲れたら、1.6キロ歩いて軽く運動&サルを見てリフレッシュしに来てください。
いつでも、お待ちしています。



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「御開帳が始まりました」
7年に一度の善光寺御開帳が始まりました。
本来なら、昨年開催の予定でしたが、コロナの影響もあり1年の延期。開催期間も延長になり、4月1日〜6月30日までとなっています。

この御開帳に合わせて、JP東日本長野支社さま主催の「旅する北信濃〜牛にひかれて善光寺参り〜」事業が行われています。野猿公苑も「電子チケット」で参加しています(通常料金よりも少しお安くご利用いただけます)

この機会に、ぜひご利用ください。





単なる近況報告にお付き合いくださり、ありがとうございました。

代打、フルカウントまで粘りましたが惜しくも三振。
...って感じでしょうか。


サヨナラだけが人生さ

3月26日(日)くもり後はれ

最低気温7℃ 最高気温8℃
サル来苑時間9:00

最近のサルたち公苑滞在状況
21日(月)9:00〜16:00
22日(火)9:30〜16:00
23日(水)9:00〜16:00
24日(木)9:00〜16:00
25日(金)9:00〜16:00
26日(土)9:00〜16:00
春先のオススメ完了
「オススメの服装」
公苑周辺の雪は、ほとんど消えてしまいました。

駐車場〜公苑までの道のり(遊歩道徒歩2)も、残る雪は僅か。

滑って転倒…というような心配もほぼなくなりました。

ですが、溶けた雪で地面は大変ぬかるんでいます。

靴が汚れたり、はねた泥でズボンの裾を汚れたりします。

スニーカーでも問題なくなりましたが、汚れてもよい靴を選んでいただいた方がよいでしょう。

長靴がおススメです。

サンダル・スリッパはおやめください。

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「サヨナラだけが人生さ」
僕が小学生の頃、学校から帰って夕方5時くらいになるとその時間はアニメが放送される時間でした。

多くは、昔やっていたアニメの再放送で、よく「ルパン三世」がやっていました。

ストーリーの中で、結構聞いたセリフが

「花に嵐の例えもある。オサラバだけが人生さ」

でした。多くは、ルパンの仲間の次元大介が、ルパンに言っていたように記憶しています。

この言葉、ルパン以外でも時折耳にするフレーズで(チョット古いドラマなどのセリフかな?)、大元のネタがどういうモノなのか知りませんでしたが、きっと有名な言葉なんだろうな…と感じていました。

「人生は別れの連続さ。悲しいけれどクヨクヨするなよ」

と、別れの寂しさを励ましてくれる優しさがあるようなニュアンスで、好きな言葉の一つです。

サルたちとの別れは突然。長年それを繰り返していても、どこか寂しい気持ちもやはりあります。

サヨナラだけが人生さ…その言葉で、寂しい気持ちを紛らわします。

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「出会いも人生である」
ただ、この言葉は裏を返すと「出会いの連続もまた人生である」という事でもあります。

いなくなったサルたちが残した子供たちは沢山います。

これからサルたちは出産の時期。いなくなったサルたちの遺伝子を継いだ新しい子たちが産まれます。

新しい子たちとの出会いです。

これからどんな出会いがあるのでしょう。楽しみですね。

人間社会でも同じですが、3月は別れのシーズン。4月は出会いのシーズン。

消えた老婆

3月20日(日)くもり

最低気温0℃最高気温
サル来苑時間9:00

最近のサルたち来苑状況
10日(木)9:00〜16:00 11日(金)9:00〜16:00 12日(土)9:00〜16:00 13日(日)9:00〜16:00
14日(月)9:00〜16:00 15日(火)9:00〜16:00 16日(水)9:00〜16:00 17日(木)9:00〜16:00
18日(金)9:00〜16:00 19日(土)9:00〜16:00

春が近付き、雪解けが進んでいます。

公苑周辺は、陰っている箇所以外の雪はほとんど消えてしまいました。

駐車場〜公苑までの道のり(徒歩2)も、大半の雪がなくなりました。

溶けた雪の水気で、地面はぬかるんでいます。

泥が跳ねて靴やズボンのすそを汚してしまうので、汚れても差し支えない履物を選んでいただいた方がよいでしょう。

ズボンの裾がカバーできるので長靴がベストかなとは思います。

公苑周辺もマイナス気温まで冷え込むことが少なくなったので、冬用のブーツ・冬用の長靴でなくても良くなりました。

但し、4月下旬まで雪の降る可能性はございます。来苑される際は、天気予報をチェックしていただいて準備を整えてください。

写真 2022-03-19 9 41 52




「トワシチ98」
ニホンザルの寿命は25年〜30年。公苑での最高齢記録は33歳。日本での記録は35歳だったと記憶しています。

ですが、25年〜30年というのはあくまで「寿命の限界」であり、その年齢まで生きるサルは少ないです。

現に、公苑のサルたちは160頭ほどいますが、現在20歳以上のサルは10頭に満たない数。

今の公苑最高齢は、24歳。画像は、その「現在公苑最高齢」のトワシチ98。

最高齢ですが、これから本格的におばあちゃんとなっていく年齢なので、元気に過ごしていました。

しかし、今週に入ってから姿を見なくなりました。

サルたちが、公苑にいても各々その時の好きな場所にいますから、2日〜3日姿を見なくなっても、「私が気付かないだけで実はいた」という事は十分にあり得ます。

また、春先の食べ物が出てきているこのシーズンは、「群れからちょっと離れて春の食べ物を食べてる・夢中になっている」という事もあるので、長い期間姿を見なかったのがヒョイと姿を現す場合もあります。

なので、「姿を見ない=死んでしまった」と判断するのは早いのですが、3月に入ってからのトワシチ98が割と痩せていたので、気になります。

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「くつろげる幸せ」
春になり、サルたちの動きがやや活発になってきていて、度々サルたちを山へ呼びに行くようになってきました。

といっても、サルたちも山奥まで行っている訳ではないので、呼びに行くのも近間ですが。

サルたちが夜を過ごしたであろう場所に行き、サルたちを発見し、公苑側に誘導している時でした。

横になって動かないサルがいます。

最初は、寝転がっているだけなのかなと思いましたが、ピクリとも動かないので近づいてみてみると、息絶えているサルでした。

若いメスで、目立った外傷もなく、本当に寝ているような状態です。

厳しい冬がもうじき終わり。

暖かくなると、コザルはよく遊び、オトナのサルたちはゴロンと寝転がってのんびりとくつろぐ…といったシーンをよく見るようになります。

厳しいシーズンを乗り越えて、遊んで楽しんだりくつろげるという「幸せ」がそこにあるのです。



植物こらむ
第162回

ウグイス(鶯)
スズメ目ウグイス科

留鳥
雌雄同色(オスの方がわずかに体が大きい)
さえずりの期間:早春〜晩夏くらいまで
繁殖:5~6月ごろ


「ホーホケキョ」でお馴染みのウグイスです。

日本の三大鳴鳥のひとつと言われており、春の訪れを告げるあの鳴き声は、厳しい冬が終わり緑が生え花々が咲き始める春の情景を思わせるものでもありますね。
ずいぶんと暖かくなってきたので、街の方ではウグイスのさえずりが聞こえ始めたところもあるでしょう。

この代表的な鳴き声、オスが求愛のために発する「さえずり」です。「ホー」→息を吸い込む、「ホケキョ」→息を吐きながら発する声で、メスは「地鳴き」と言って、「チャッチャ…」という鳴き方をするようです。


基本的に、民家近くの林〜山地までの広範囲に生息していますが、さえずる繁殖の時期には藪の中や笹が密生している所にいることに加え、体の色も木の枝や新芽の緑などと似たような色をしていることもあり、姿を見つけることは難しいかもしれません。

見つける際のポイント…としてあげるならば、体を倒して水平に枝に止まることでしょうか。
(かく言う筆者も姿を見かけたことがあまりありません。今春は意識して見てみようと思います)


地獄谷周辺も少しずつ暖かくなってきており、春の訪れを感じています。わずかな時間サルたちを見ていても、冬とは違った活発な姿がとても多くなったように思います。
皆さまにも、厳しい冬を超えて春の到来をよろこんでいるような生き物たちの姿を、楽しんでいただきたいなぁと感じるこの頃です。

卒業シーズン

3月9日(水) はれ

最低気温-2℃ 最高気温4℃
サル来苑時間9:00

最近のサルたち公苑滞在状況
4日(金)9:00〜16:00
5日(土)9:00〜16:00
6日(日)9:00〜16:00
7日(月)9:00〜16:00
8日(火)9:00〜16:00

陽の当たりがよくなり、木の芽の成長もあり、サルたちの「夜過ごすエリア」が、2週間程前から変化しています。

そして、朝の日当たりのよい場所でゆっくり過ごす事も多くなり、徐々に公苑に来る時間が遅くなっています。

といっても、9:00の開苑時間前には公苑に来てくれています。

ですが、徐々に徐々に9:00を過ぎるかもしれない雰囲気は出てきているので、「朝早くの来苑」をご検討されている皆様は、少しだけご注意ください。

これから春になっていきますが、春は里から標高の高い山側に徐々に移っていきます。

公苑付近が春であれば、サルたちも近所で食べる物があるという感じになりますが、公苑付近の旬が終わり、標高の高い所へ春が移ると、そちらまで遠出するようになります。

そうなると、朝の遅刻は増え、時間も遅くなる…という風になっていきます。

しばらく先の話ですが。

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「子守り始めました」
昨年、よく子供が集まっていた群れの3位♂のサンバンくん。

秋の発情で子守は一旦止めていましたが、先日3日に子守を始めているのを見ました。

ちなみに、ニホンザルの社会にはお父さんがいません。*発情期の交尾は、不特定の異性で行われているので

産んでから育てるのは「産んだ」という事実のある母親のみ。

オスには、自分のコドモがいません。なので、オスは子育てはしません。

しかし、寒い時期になってくると画像のサンバンくんのように子守をするケースが出てきます。

恐らくは、「抱いていれば暖かい」とか、単純な理由のような気がしますが、連れて歩いているうちにオス側も感情移入するのではないでしょうか。面倒を見るようになります。

こうして子守を始めるオスたちは、春から夏くらいまで子守行動を続け、ある時が来るとそれまでけなげに面倒を見ていたのがウソの様に「邪魔だ」といった具合に邪険に扱う場面すらあります。

子守りを止めるタイミングはシーズンそれぞれですが、秋の発情期には子守をするオスはいなくなります。*オス側も血気盛んになりますし、荒っぽいオスが攻撃的になるのでコドモたちも近づかなくなるので

8月くらいまで子守をしていたサンバン君ですが、発情が進むと、それまでわらわらと集まっていたコドモたちが集まらなくなっていきました。

コドモたちの集まり具合と去り具合。その差を見ていると、非常に興味深い「サルたちのやりとり」です。

そして、3月になって子守を再開。今シーズンはどんなやりとりを見れるのかな?


そして、それから冬を経て、3月になって子守を再開です。






植物こらむ
第162回

さて、いきなりですがここで問題です。
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どちらがウグイスかわかりますか? ヒントじゃないヒントも参考にしてくださいね。







正解は…画面向かって左の地味な色合いの鳥が「ウグイス」
右側の緑色の鳥が「メジロ」です。

右がウグイスだと思った方も多いのではないでしょうか?
今回は、春を告げるウグイスのご紹介に先立って、なぜメジロと勘違いされることが多いのか紹介していきたいと思います。


誤解を招いている主な原因は、ヒントにあげた2つ「うぐいす餅」と「花札」です。

一般的なうぐいす餅といえば、メジロの色のような黄緑色のきな粉がかかったものを思い浮かべると思います。黄緑色のきな粉も「うぐいす粉」として販売されています。
ですが、うぐいす餅の元祖と言われている、奈良県の「本家菊屋」の「御城之口餅(おしろのくちもち)」はウグイスと同じ茶色をしています。

そもそもうぐいす餅とは、「粒あんを米粉や求脂(ぎゅうひ)でくるみ、両端をつまんでウグイスのような形にして、きな粉をまぶし仕上げたもの」です。ウグイスのような形にするからうぐいす餅と名ずけられたといいます。
きな粉も「黄色の粉」だからきな粉ですし、元々は黄色のお餅だったようですね。


ではなぜ、メジロのような黄緑色になったのか? これには、花札が関係してきます。

花札の「梅に鶯」。明らかにウグイスとは色が違います。これを見てしまえば”ウグイスって黄緑色の体なんだなぁと思ってしまっても仕方がありません。

一説によると、早春といえば梅、ウグイスの鳴き声→だが、ウグイスは色が地味→メジロの黄緑色の方が梅の中でも映えるのではないか? という感じで、絵札の見栄えを優先した結果、メジロのような色になったようです。
うぐいす餅も同じように、春に花々が咲き始める風景とマッチした明るい色→黄緑色にすることによって早春を代表するお菓子にしたい、という戦略でもあったのではないかなと思います。



ついでに他の鳥の絵札も見て見ましょう。

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「藤と不如帰(ほととぎす)」
「薄(すすき)と雁(かり)」
「松に鶴」
「柳と燕(つばめ)」
(鳳凰は割愛します)

いかがでしょうか。鳥とは分かるけれど、なんの鳥かは分かりずらいものが多いですよね?
絵が下手…なのではなく、限られた色で見栄えの良いものにするためなのだと思います。


次回はウグイスのご紹介を予定しています。お楽しみに。



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