地獄谷野猿公苑 ふぃーるどのーと

お猿の温泉でお馴染み、長野県は地獄谷野猿公苑のニホンザルの生活や季節の動植物の話題など、毎日を猿と共にする公苑スタッフの日記です。

初夏

5月29日(金)はれ

最低気温6℃最高気温18℃
サル来苑時間9:15

最近のサル公苑滞在状況
25日(月)8:55〜17:00
26日(火)8:30〜17:00
27日(水)11:20〜17:00
28日(木)8:55〜16:30

地獄谷周辺は木々が育ち、初夏の風景。

ハルゼミも鳴くようになりました。

ハルゼミとは?春蝉と書き、夏になくセミよりも早い時期に羽化し、春のおわりから初夏にかけて鳴くので春蝉と言います。

森林豊かな環境に生息するので、市街地などにはおらず、その存在を知らない人も多いかもしれません。…プラス、そもそもセミは「夏」鳴くもので7月〜8月よりも早く鳴いているものをセミと思われない事もあるからでしょう。

鳴き方は、アブラゼミやミンミンゼミのような元気に鳴くタイプでなく、ヒグラシのような情緒のあるタイプの鳴き方をしています。なので、鳴き声としても「いわゆるセミの鳴き声」と気付かない事もあるかもしれません。

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「ヤマツツジ」
ヤマツツジが咲き、鮮やかです。

公苑周辺は緑で囲まれているので、点々と咲くヤマツツジの朱色が目立ちます。

ツツジの種は毒のあるタイプがあり、周辺ではレンゲツツジに毒があります。馬や牛といった家畜化した動物も、本能で採食を避けるのでウマツツジ、ベコツツジとも言われます。

レンゲツツジの蜜そのものを摂取するのも危険なうえ、その蜜の影響を受けたミツバチの蜂蜜を摂取する事も危険な為、養蜂業者の方も、レンゲツツジが自生している場合は開花の時期の蜂蜜採集をしない等、注意しているようです。

ヤマツツジは毒がなく、サルたちは見分けて、ヤマツツジの花を食しています。時折、そんな様子を観察する事ができます。

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「目を開けながら…」
トキエ91-04♀。

冬の間に左目(向かって右側の目)のまぶた上部を負傷。切り傷のようなケガで、範囲は小さかったモノの、一部分削がれたようなケガでした。

傷はすぐに治りましたが、まぶたの皮膚が突っ張り上げられたようになり、左目が「くわっ」と見開いたようになってしまいました。といっても、ほんのチョットですが…。

今週の、曇り空で気温が穏やかな日。多くのサルたちが心地よさそうに眠っている中、木陰で休むトキエさんを見かけた時…の画像です。

どうやら、熟睡しているようですが、左目が「くわっ」と開いています。しばらく眺めていましたが、まばたきをしません。目が乾かないだろうか?心配にすらなります。

サルたちの中でも、熟睡していても目が開いているのを見る事もあります(そもそもサルたちは、日中眠っている際は、ほんの僅か目は開いていて、熟睡せずに「とっさに行動できる」ようにしていますが)

寝姿も、じっくり見ていると色々個性があり、楽しいものです。




植物こらむ

第78回
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ヤマブキ (山吹)

バラ科

開花時期:4~5月、7~8月ごろ


今の時期、公苑内や遊歩道には黄色の花があちらこちらに目立ちます。山吹色のヤマブキという植物です。通常春に咲くヤマブキですが、夏に咲くものもあるようで昨年の夏に咲いているものを見つけた時は驚きました。

名前の由来は、元々細くしなやかな枝が風に揺れる様子から「山振り」と呼ばれていたものが「ヤマブキ」に転化したことから。

画像の種類は5花弁で葉は深緑一色ですが、八重咲きのもの、葉に斑点のつく種類もあるようです。遊歩道や苑内で見かけたものはほぼ全て5花弁のものでした。

白い花を咲かせる「シロヤマブキ」というものもあり、花はヤマブキと瓜二つですが実が異なるそうです。また、ヤマブキはヤマブキ属、シロヤマブキはシロヤマブキ属と全く異なる植物なのだそうですよ。

成長

5月24日(日)

最低気温 最高気温
サル来苑時間10:30

最近のサル公苑滞在状況
21日(木)9:10〜17:00
22日(金)8:30〜17:00

本日のサルたちは、やや遠くのポイントまで出かけていたので、公苑に来たのは10:30と遅くなりました。

日中も度々動く事もあり、山へ帰る動きにまでなりませんでしたが、コントロールが難しくなってきています。

先週16日から公苑の営業は再開していますが、来苑者はそれほど多くはありませんでした。やはり、緊急事態宣言が解除され始めたとはいえ、自粛をして外出を控える方が多いのでしょう。

ただ、感染の増加が抑えられているようで、徐々に事態が良くなってはいます。そういった事からも、来苑される方も徐々に増えています。

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「成長」
今シーズンの出産が始まってから1カ月。赤ちゃんたちはすくすくと成長しています。

お母さんのお腹から抜け出して、おぼつかない足取りでちょっと冒険…という姿をよく見ます。

ですが、それはせいぜいお母さんから1〜2m程で、ある程度の距離でお母さんが「遠くへ行っちゃだめ」とひぱってお腹に戻します。その一連を見ていても楽しいモノです。

出産自体は続き、2日前に産まれた赤ちゃんもいます。産まれたばかりの赤ちゃんや、成長した赤ちゃん…じきに20頭程の出産頭数になるので、色々な姿が楽しめます。

苑内ではマスクの着用が必須となりますので、お出かけの際は、お忘れずに。



植物こらむ

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第77回

ミツバ(三つ葉)

セリ科

開花時期:6〜7月


名前の由来は、葉っぱが三つに分かれていることから。初夏に白い小花を咲かせます。

手でくしゃっと潰してみると良い香りがするのも特徴です。

非常によく似たものにウマノミツバというものがあり、こちらは食べても味がせず美味しくない→馬に食べさせるしか使い道がない、ということから名前がついたそうです。画像のように室内で一つずつ見比べてみると違いがはっきりと分かりますが、山の中で見ると不思議なもので同じものに見えます…。特徴としては、ウマノミツバは葉が大きく3つに分かれていることに加え左右の葉がさらに2分裂している、計5葉に見えること、ミツバよりもわずかに光沢が薄いこと、が挙げられます。

先日、先輩スタッフが採ってきてくれたミツバをおひたしにしていただきましたが、あのさっぱりとしたミツバの味が堪らなく美味しかったです。醤油と味の素顆粒を少しふりかけるとさらにおいしくなります。ぜひお試しあれ。

旬の移り変わり

5月21日(木)くもり

最低気温 最高気温
サル来苑時間9:30

15日(金)…サル公苑に来ず
16日(土)8:40〜17:00
17日(日)9:20〜16:20
18日(月)9:35〜17:00
19日(火)8:30〜17:00
20日(水)11:35〜17:00

サルたちの食べ物の旬が、標高の高い位置に移っています。

その為、これまでよりも遠出する事が多くなって来たので、サルたちの遅刻や早退に繋がっています。

15日(金)はサルたち公苑に来ない…となっていますが、サルたちの発見はしていました。サルたちの行動範囲として、一番遠くのポイントで、小まめに捜索をしながらだったので、発見できたのが13:30頃。

公苑まで順調に進んでも1時間30分以上かる事と、16日の営業再開を考えると、公苑に連れていくよりは、放っておいた方がサルたちから自発的に朝から公苑に来てくれるのではないか…と思い、公苑には下ろしませんでした。

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「まだ雪も残る」
サルたちを発見したポイントは、まだ雪も残っていました。木々の成長も進んでいましたが、まだ新芽や若葉が柔らかく食べごろの様で、一生懸命に食している様子です。

その辺りの旬が終わるまではサルたちは度々遠出をするでしょう。

新型コロナウイルス感染防止の為、4/18から休苑させていただいていましたが、緊急事態宣言の一部地域の解除を受けまして、5/16より営業の再開をしております。

来苑をご検討の際は、サルの遅刻や早退にお気をつけいただき、Facebook等の情報をチェックし参考にしていただければと思います(緊急事態宣言の対象地域の方の来苑や、団体での来苑はご遠慮いただいております。ご理解ご協力をお願い致します)

また、入苑の際にはマスク着用をお願いしており、必ず必要となります。来苑される際はご持参ください。

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「出産後半」
出産の時期も後半になってきました。今シーズン初の出産が4/24なので、時期に一カ月経過する赤ちゃんもいます。

緊急事態宣言が解除され、公苑の営業を再開しておりますが、依然感染予防に関する注意は必要となっております。

「お出かけせずに自粛…」という方も多くいらっしゃると思いますので、ライブ動画の配信も引き続き行っていきますので、よろしければご覧ください。




植物こらむ
第76回
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ヤブレガサ(破れ傘)

キク科

開花時期:7〜10月


名前の由来は、画像のように葉っぱが破れた傘のような姿であることから。別名をカラカサグサともいうそうです。

花は似たような姿のモミジガサと同じく筒状花で、緑の中によく目立つ白色の小花を咲かせます。葉の真ん中辺りに産毛のような白い柔らかい毛があることも特徴です。また、葉が開ききる前のもの(傘をたたんだ…というよりはしおれているイメージ)は食用になるようです。


中国では「兎児傘」というらしく、うさぎの子供がさす傘という意味なのだそうです。想像するとかわいいですが機能的には問題がある気がします..。


建物手前の右側、山の斜面に生息しています。遊歩道でも見かけたような気がしますので、ぜひ探してみてくださいね。

良くなっているハズ

5月14日(木)はれ

最低気温4℃最高気温17℃
サル来苑時間8:30
8日(金)9:15〜17:00
9日(土)9:30〜17:00
10日(日)8:30〜17:00
11日(月)8:30〜17:00
12日(火)8:30〜17:00
13日(水)8:30〜17:00

サルたちの動きは、まだ安定的。ですが、遠出している様子も見え、遅刻も度々。

フンは緑色で、水っぽい。ので、草・芽・葉を中心に食べているという事。これから「実」になるものを食べるので、種を含んだフンとなって行きます。

そうなると、これまで以上に遠出をするようになるので、遅刻の回数も増えていきます。

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「再開の準備は進めておりますが…」
新型コロナウイルス感染拡大防止の為、4/18から休苑となり、当初の予定である5/10も延長して5/15までとさせていただいております。

現在、16日の再開を目途に準備を整えておりますが、刻一刻と事態が変わる中での対応となっていますので、明日の正式な発表をお待ちいただければと思います。

また、仮に予定通り再開できたとしても、政府や長野県行政のコロナ対策の方針にそった営業をしていく事となります。

県の方針としては、当面の間は県外からの訪問されるお客様にご遠慮いただいて…という対応を求められていますので、「通常通り」とはいかない再開になるでしょう。

未だかつて経験したことのない、未曾有の事態ですので、対応も慎重にならざるを得ません。ご理解の程、よろしくお願い致します。


とはいえ、コロナに関する事態は少しずつ良くなっている傾向にあるようで、徐々に「いつもの生活」に戻ってきていると思います。

もう少し、頑張りましょう!!




植物こらむ

第75回
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ウラシマソウ(浦島草)

サトイモ科

開花時期:4~5月


昨年ご紹介したマムシグサに似ている植物です。長野県では絶滅危惧種粁爐忙慊蠅気譴討い覽重なものでもあります。

名前の由来は、葉の下で浦島太郎が釣り糸を垂らしている姿に似ていることから。
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この“釣り糸”に見えるものが肉穂花序(にくすいかじょ)の先っぽで、“花”のように見えるものは仏炎苞というものです。

マムシグサ同様に秋に実る実は印象強く、全草に毒を持っています。


ウラシマソウの特徴として成長や栄養状態によって性転換することが知られているようです。力のない株は雄株に、力のある株は雌株に、どっちつかずなものは一つの株に両性の花を咲かせるとのこと。雌雄どちらか見分ける方法は、仏炎苞をはいで中にある肉穂花序を見る必要があるらしいので諦めました…。


建物の手前の右手側の石垣辺り、苑内にも多数群生しています。葉っぱも特徴的なので、目につきやすいと思います。

シンボル?

5月6日(水)くもり時々あめ

最低気温10℃最高気温11℃
サル来苑時間8:30

最近のサル来苑状況
3日(日)8:30〜17:00
4日(月)8:30〜17:00
5日(火)8:30〜17:00

サルたちのフンの色が先週とは変わり、緑色が濃くなってきました。また、水っぽい“緩い”フンをしています。

みずみずしい葉や、山菜の類をより食べるようになったのでしょう。

お腹も、膨れ気味なので、公苑のエサの効力がわずかに落ちたように思います。時折山へ上がる雰囲気もあり、公苑側で呼び戻しても、公苑へすんなり下りていかない…という流れになり、スタッフが誘導の為に山へ登る場面もありました。

春から初夏にかけての「チョット難しい」コントロールの時期になっていきます。

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「昔の写真」
私以外のスタッフが撮影した、昔の写真です。

左が、トックリ。現在群れの一位メスのトックリ00のお母さんです。で、恐らく真ん中がトックリ00だと思われます。

撮影が2004年。さすがに撮影してから時間が経っており、トックリ00もまだ4歳。

この画像を見ていると、トックリ00の娘たちの特徴が見えるので、恐らくそうなのでは…と。自信は正直ありません(笑)右側は違う家系のサルです。

さて、この画像のトックリを見ていると、顔は似ているのですが、頭…いわばヘアスタイルは違います。トックリ00は「ソリコミ」のようなモノがあり、シーズンによっては

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「モヒカン」
こういう頭になっています。ソリコミというか、モヒカンの様です。

続いてこちらも昔の画像

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「かつての一位」
こちらは、トグラ。かつて群れの一位メスであり、トラシチ・トラヨ・トグラ95と、その子たちもオスの一位(ボス)になっています。

このサルも、頭はソリコミのようになっていて、モヒカンの様なのが、何となくこの画像からでも伝わると思います。

この娘であるトグラ93…通称トラミは、この冬に死亡しましたが、こういった頭はしていません。

また、トックリ00はモヒカンのような頭になっていても、その姉であるトックリ92はそのような頭にはなっていませんでした。トックリに似た頭をしていました。

ヘアスタイルのようなものを作るきっかけは、毛づくろいの際に「毛を抜く」事で形となります。自分で抜くのか、毛づくろいしてくれるものが抜くのか。その時々にもよりますが。

昔の画像と今のサルたちの様子を見ていると、「メスの一位たる気持ちの何か」がヘアスタイルのようなモノに現れているのではないか…と思ってしま事があります。

少なくとも、弱い家系の大人のメスたちに、このようなインパクトのあるものはいません(子ザルは別ですが)

余談。トグラがいた頃、サッカーのワールドカップが日韓で開催されていました。

当時はイギリス代表のベッカムさんが、日本でも大人気で。

ベッカムさんがしていた「ソフトモヒカン」が大ブームでした。ベッカムヘアーって言ってましたよね。

トグラを見て「いよいよサルもベッカムヘアーにしているのか」とよく言われていたのが、懐かしい記憶です。


植物こらむ

第74回
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ヒトリシズカ(一人静)


センリョウ科

開花時期:4〜5月

昨年の6月ごろに掲載したフタリシズカの1人バージョンです。

名前の由来は、静御前が一人で舞う姿のようであることから。

画像のものは葉が開ききっておらず花を包み込むような姿ですか、葉が開ききるとフタリシズカのような“十字対生”になります。

フタリシズカと比べてやや小さいですが花には華やかさがあります。

花に例えられるほどの静御前という人はどんな人だったのか。気になって調べて見ましたが、かの有名な源義経の愛人(妻?)だったようです。白拍子としても有名で、(白拍子とは平安時代末期から鎌倉時代に起こった歌舞の一種、歌や舞を舞う事を生業としている人々のこと)静御前は特に舞に秀でていたそう。静御前のエピソードや舞の動画などもありますので気になる方は調べてみてください。


公苑の建物手前の右手側斜面、電柱の近くに群生しています。

急に暖かくなったので植物たちがどんどんと顔を出しています。新しく見つけたものや、去年見たものを探すのが楽しい季節になりました。

遅れて登場

5月2日(土)はれ

最低気温8℃最高気温22℃
サル来苑時間8:30

最近のサル来苑状況
4月30日(木)8:30〜17:00
5月 1日(金)9:30〜17:00

暖冬の後は、なんだか肌寒い4月。

妙な寒さのせいか、桜の花が散るまでにいつもよりもかなり時間が掛かったように思います。

4月も終わり、5月になり、気温がぐっと上昇してきました。先日まで、風が冷たく「嫌だなあ」と感じていたものが、心地よい涼しさへと変わっています。

新芽も日に日に成長します。地獄谷周辺もサルたちの食べる新芽の「旬」が後半に差し掛かっています。

標高の高い位置はこれから「春」となっていきますから、そういう場所に向けて、これまでよりも遠出するようになります。

遠くに行った分、公苑に来るのが遅くなる…傾向が強くなり、昨日1日も公苑に来るのが遅めの時間となりました。

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「出産は続いている」
出産が続き、公苑周辺も鮮やかな緑が増え、観察が楽しいシーズンです。

緊急事態宣言に関わる、自粛徹底の期限が、政府側でも延長が決まりました。

緑の木々と、赤ちゃんのかわいい姿を直に見れる楽しさを感じてもらえないのは残念ですが、まだこの戦いは続きそうです。

感染者の増加が収まっている報を聞きますが、依然安心できるレベルではないようです。が、徐々に状況は良くなっているハズ…と信じていきましょう。

公苑は、5/10まで臨時休苑という体制ですが、今後の影響次第では休苑の延期もございます。HPやブログ・Facebook等、公苑側のアナウンスをお待ちください。




植物こらむ

第73回
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ヒメツルニチニチソウ(姫蔓日々草)

キョウチクトウ科

開花時期:3~7月


名前の由来は、つる性で一日ごとに新しい花が咲く「一日花」であることから蔓日々草、そのツルニチニチソウより少し小さいもの、ということから。

1枚目の画像のものは紫色の八重咲きのものですが、花色は品種によって違い花びらは基本的に5枚のものが多いようです。ヒメツルニチニチソウは寒さに強く、ツルニチニチソウは暑さに強いのだとか。


全草を薬草として使えるそうで、血圧降下作用があるようです。また、ヨーロッパでは冬になっても枯れないことから不死の力を持っているとされ、身につけると魔除けになり幸福と繁栄をもたらしてくれる言い伝えがあるそう。


野猿公苑の専用駐車場がある、上林のロマン美術館近くの木の下あたりに咲いています。

続く出産

4月29日(水)

最低気温0℃最高気温13℃
サル来苑時間8:30

最近のサル来苑状況
27日(月)8:30〜17:00
28日(火)8:30〜17:00

昭和の日…だったのか。

サービス業を仕事としてやっていると、休みのサイクルが「土日を基準とした」モノではないので、曜日感覚が疎くなり、サルとの「盆も正月も関係のない」生活をしていると、暦・カレンダーの感覚がなくなってしまいます。

ですが、観光される方が多くなったり、町行く人の動きや車の動きを見ながら「今日は土日だから人が多いなあ」「今日は月曜だけど、祝日だから近所の子供たちが公園で遊んでいるのか」等と、思うのです。

…が、ここ最近は何曜日であろうと外に人気はなく、車ですら通りが少なく。今日が何日なのか、何曜日なのか、その感覚がますますマヒしてしまいます。

寂しい気もしますが、町に人気が少ないのはステイホームしている方が多いから。じっとお家で耐えるのが続いていますが、コロナウイルスによる影響が明けるまで充電し、騒動が過ぎたら大いに活発的に行動しようじゃありませんか。

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「出産続く」
24日(金)に第一号の出産がありましたが、27日28日と出産が続いています。

現場の空気感の中観察していただけなく、残念ですが、ライブ配信などでもお伝えしておりますのでそちらもお楽しみください。

昨日、28日に産んだ母親はトグラ93-98-09。トグラ93…というのは、この冬まで群の最高齢のサルとして生きていたトラミの事。

トラミの孫の出産です。トラミからすると、赤ちゃんはひ孫。死ぬものがいれば、生まれるものがいる。

生と死を繰り返しながら命のリレーをしている。

ヒトはサルたちよりも長く生きれる分、サルたちの系譜を長く見れます。

そういう中で度々、死んでいったサルの面影をその子孫たちに見る事もあります。

「ああ、トラミはどこにも行ってやしない。彼女の生きた痕跡は、この子孫たちの中にしっかりと残っているじゃないか」

と思う時もあるでしょう。




植物こらむ

第72回
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キランソウ(金襴草)

シソ科

開花時期:4~5月


名前の由来は、草むらに咲き広がる様子が’’金襴(きらん)’’という織物のように見えることから。身近な金襴というと…お仏壇の法要座布団でしょうか。模様という訳ではなく、金糸で紋様を顕した布地そのもののことを表すそうです。


同科のオウギカズラとよく似ており、オウギカズラの花は淡い青紫色、キランソウの花は濃い紫色をしており、全体的にキランソウの方が毛が多い特徴があります。


別名に、弘法草(こうほうくさ)、ジゴクノカマノフタなどユニークなものがあります。地獄の釜の蓋の由来には、キランソウには生薬として鎮咳・解熱・下痢止めなど多くの効能があるため、地獄の釜に蓋をするような万能草であるからという説があります。

弘法草の由来には、弘法大師(空海)が万病によく効くよ、と庶民に伝えたことからという説もあるようです。


有料駐車場の料金所より渋温泉側、橋の近くの斜面に生息しています。



今シーズン第一号

4月26日(日)はれ時々くもり

最低気温2℃最高気温11℃
サル来苑時間8:30

最近のサル来苑状況
24日(金)8:30〜17:00
25日(土)8:30〜17:00

本来であれば、ここでGW…となりますが、自粛体制は続きます。

GW明け5/6〜5/10くらいまで、当初の予定だった自粛体制ですが、現状の様子ではその先も続くのではと感じます。

ですが、いつまでもこれが続く訳ではありません。ウイルスによる恐怖のない未来に向かって、今は我慢の時…と思ってたえるしかありませんね。

なかなか世界の状況は芳しくないですが、地獄谷では明るい話題が。

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「第一号出産」
24日(金)に今シーズン第一号の赤ちゃんが産まれました。撮影時には産後という事もあってか、近づき辛く、加えて山中での発見だったので望遠レンズではなくスマホ撮影なのでちょっと見えにくいかもしれません。

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「公苑で」
昨日25日(土)にケロキュウお母さんを発見したので今度は一眼レフで撮ったのですが、「出産したサル」としての判別用にお母さんの方の顔写真を撮る事に懸命になっていたら赤ちゃんの方のアップが撮れませんでした。Facebookのライブ動画で、お母さんと赤ちゃんの様子を撮影していますので、そちらもご参考ください。

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「ズーム用画像を用意しました」
コロナウイルスによる自宅待機が続き、ズームやスカイプと言ったアプリを使ったオンラインコミュニケーションが盛んの様ですね。

地獄谷野猿公苑では、バーチャル背景ようにサイズ調整した画像を、HPのフォトギャラリーにご用意いたしました。ダウンロードしてオンライン飲み会などで使っていただき、気分だけでも野猿公苑を楽しんでいただければと思います。

ダウンロード可能画像は基本PCサイズで調整しました。上記はタブレット端末での撮影となるので、背景が大きくなってしまっています。タブレット端末等にも適したサイズの調整や画像の種類を増やすなど検討しております。ご要望ございましたらFacebookのコメント欄やお問い合わせのメール等からご意見ください。

*ブログ主、ヒゲ面だったので、マスク姿にて失礼いたします。



植物こらむ
第71回
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カタクリ(片栗)
ユリ科
開花時期:3〜5月

名前の由来は、花が「傾いた籠状の花」のようにみえることから「カタカゴ、カタコ」、さらにユリの花に似ていることから「カタコユリ」→カタクリと呼ばれるようになったようです。カタクリ、と聞くと片栗粉を思い浮かべる方が多いと思います。現在市場に出回っている片栗粉のほとんどは馬鈴薯(ジャガイモ)の地下茎から作られていますが、元はカタクリの地下茎から作られていたそう。

カタクリは早春に斑点のある葉を二枚出し、やや大きめの花を咲かせます。この花の色はほとんどが淡い紫色をしており、まれに白い花を咲かせるものもいるのだとか。木々が生茂る初夏を迎える頃には花を落とし休眠状態に入ります。「発芽してから最短で7年経たないと開花しない」という特徴もあり、種から芽吹いてから1年目は細い糸状の葉を、2〜7年までは楕円形の葉を一枚だけつけて、地下茎がある程度成長すると地上に花を咲かせます。花が落ちてからも地下茎は生き続けるそうで寿命は15 〜30年とも言われています。

午前中、比較的暖かかったので、カタクリの花も勢いよく反り返っていました。群生…とまではいかないものの、遊歩道を入ってすぐの右側にまとまって咲いています。

なかなか更新されないボスの考え方

4月23日(木)はれ

最低気温-3℃ 最高気温6℃
サル来苑時間8:30

最近のサル来苑状況
18日(土)8:30〜17:00
19日(日)8:30〜17:00
20日(月)8:30〜17:00
21日(火)8:30〜17:00
22日(水)8:30〜17:00

桜も咲く頃になっていますが、ここへきて寒さが続いています。

そのせいか、麓で咲いた桜は、いつもより長く花の咲いている様子を楽しめているように思います。その花も昨日から散り始めています。

サルたちは、先週から動き方が変化してきています。木の新芽を目当てに動いているのは変わりありませんが、若干今までよりも標高の高い位置を目指しているようです。とはいえ、公苑からそれほど離れた場所ではないので8:30には公苑に来ています。

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「なかなかアップデートされない情報」
ニホンザルにはボスという存在がいる。

ボスは群れのサルたちを従えて、ボスが動くとそれに付いて皆が動き、群れの喧嘩の仲裁に入り、群れ以外のサルが侵入してくるとボスが一番に追い払い、群れのメスはボスに憧れ、群れの子供たちはボスの子供である…

ボスにはそういった特権があり、癸欧筬3といった地位のオスザルたちは、ボスになる時を虎視眈々と待ちかまえ、ここぞという時に争いを行い、それに勝ち上がって新たなボスになる…

と、多くの人の中での「サルのボス像」とはこういうイメージではないでしょうか。

そもそも、ボスというモノはこういった類のものと違います。

サルたちの上下の関係とはほぼ「家系」で決まるもので、下位の家系が上位の家系とのトラブルを避けるために、争いになりそうな時に「さっさと退いてしまう」事で上下の関係がはっきりしてしまうのが基本で、実力で順位を上げるというモノではありません。

また、「下位の者が退く」というと、なにかかわいそうな気もしますが、「あくまでトラブルを避けるのが一番」というように考えてください。

ケンカが激しくなるのはなんでかというと、お互いの力のレベルが変わらないからです。

「自分の家系は弱い」と心得るモノが、「あなた(の家系)にはかないません」と退いてしまえば、それ以上のトラブルにはならないのです。

ボスとは、己の力でその他のサルたちを蹴散らして成り上がったもの…ではなく、みんながケンカを避けるために「退いて」くれたから浮き上がっているという形です。

なので、サルたちには「ボス」という立場を決める感覚はなく、2番手以下が引き下がっているから1番手という存在になっていて、それを我々ヒト側から見ると「ボス」と見えていた。

日本でニホンザルについての研究が始まったころ、いわゆる「ボス」という感覚から研究が始まり、その考え方が今でも根強く意識の中であるので、ボス像に対して過大なイメージを持ちがち…になってしまうのではないでしょうか。

実際、「ボス」という言い方が、誤解を招くという考え方から、「アルファオス」という言われ方もされます。ただ、アルファとはαであり、「癸院廚箸いΠ嫐なのですが、一般的に分かり辛いので我々はボスと呼びます。

サル学の考え方としては、過大なボス像は古い考え方ですが、一般的にはなかなかこの情報はアップデートされず、テレビでも過大なボス像として扱われる事が未だに多いモノです。

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「上下の関係は平和を保つためのもの」
一般的に思われるような特権はありませんから、「ボスの座を争ってのケンカ」もしません。サルの群れ社会は高度で、群れの数だけ社会の在り方も変わるかもしれませんが、それでもボス争いは頻繁に行われるものではないでしょう。

秋の時期に発情して、短気になりやすく、冷静になれない状態ならば、「退くに退けなくて、ケンカが激しくなって立場が逆転した」という事はあります。

しかし、それは「戦ったら勝っちゃった」という結果であって「ボスになりたくてケンカをした」とは言えません。そのケースも、私が知る限りで1度きり。

多くのオスは、自分の自由で群れから出て一頭で暮らしていくモノです。「それもケンカで負けたから」とか、「引退時だから」というモノではありません。あくまで自分の自由です。

いずれ群れから出ていくのオスの習性。なので、そんなに「順位」のこだわりも少ないとも言えます。そして、これはボスも例外ではなく、癸韻世辰燭發里群れから出ていった。ならば、癸欧世辰燭發里自然と順位を上げるという形式でボスが変わるわけです。



植物こらむ
第70回
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キブシ(木五倍子)
キブシ科
開花時期:3〜4月

名前の由来は、フシ(五倍子、ウルシ科のヌルデという樹木の虫こぶのこと。タンニンを多く含み、古くはお歯黒の染料としても使われていた)の代用品として使われていたことから。また、枝から垂れ下がる花が藤の様であることからキフジ(黄藤)とも。

枝先にたくさんの小さな釣り鐘型の花を咲かせます。雌雄異株で、雌株の花はやや緑色、雄株は淡黄色になるようです。雌株にのみ実る果実と花にはタンニンが多く含まれるため渋みが強いそう。このタンニンには抗菌作用や消臭作用があるらしく、お歯黒をした後には虫歯の進行が抑えられていたという記述もありました。タンニンと聞くと、飲み会の後の頼れる相棒感がありますが、こんな効果もあるのですね。

このキブシの花は食べられるようで、春先のものをてんぷらにすると美味しいらしいです。雄株がねらい目。

上林の専用駐車場近く、猿座カフェの前で見ることができます。

休息

4月17日(金)はれ

最低気温-1℃ 最高気温10℃
サル来苑時間8:30

最近のサル公苑滞在状況
16日8:30〜17:00

緊急事態宣言の対象地域が日本全国となり、新型コロナウイルスに対し一層の警戒が必要となりました。

既にお知らせしておりますが、公苑は明日4/18よりGW明けの5/10まで休苑と致します。息の詰まるような生活が続きますが、これ以上感染が拡大しないよう行動し、一刻も早く事態が収束するのを祈るばかりです。

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「サルたちは変わらず」
麓の地域でも桜が満開となり、陽気も暖かくなりました。

14日(火)に雪が舞い、その後も冷めたい風が吹いて、公苑内でじっと立っているには寒い日が続いています。陽気は暖かいので、陽が差すと着ているものを脱いで、曇って陽が陰ると着て…の繰り返し。

季節の変わり目を感じます。

サルたちの動きに、先週から大きな変化はなく、木の新芽を目的とした移動が主です。

植物の類をさらに多く食べるようになると、接種する水分が多くなり、新鮮な緑色を取り入れるので、フンが水っぽい、緑色したモノになっていきますが、そういう気配も今のところありません。

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「また休息」
休息に訪れたカモシカ。

先日訪れた際も、横になって休憩していました。お腹も大きく、妊娠をしていそうですが…

人間の女性が妊娠した場合、見た目としてはっきりと“分かりやすい”ものですが、その他の動物、特に野生生活をする生き物は、ヒトの妊娠のように“大きなお腹”になってしまうと、動きに制限ができてしまい、生活に不便となってしまいます。

そういう不便さが命に関わる事に繋がるのが野生の厳しい世界ですから、見ただけでは“分かり辛い”場合が多いです。

そして、出産後もすぐに動きます。これだけ聞くと野生の世界は厳しい…となりますが。

ヒトの場合は見た目にはっきり妊娠と分かるほど母体に大きな変化を及ぼしますので、それ故に母体の変化が“つわり”等の“反応”のような形で現れるとも考えられます。

ヒトの出産も大変なのです。どの世界も母は偉大です。

カモシカの場合、妊娠期間は210〜220日程。サルの場合、160日〜180日程。ちなみに一番長い妊娠期間は体の大きさゆえか、アフリカゾウであり、およそ22カ月程妊娠しているそうです。

二年間も妊娠…。やはり母は偉大。



植物こらむ
第69回
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セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
キク科
開花時期:3~4月

名前の由来…まず和名ですが、元々中国では漢方として使われていたタンポポのつぼみを「蒲公英(ホウコウエイ)」と呼んでいたそうで、日本でもそのまま和名に当てたそうです。また「たんぽぽ」の名がついたのは、花の形が鼓に似ており鼓草とも呼ばれていたことから“たん・ぽん・ぽん”と鼓を打つ音から取ったようです。

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こちらは西洋から渡ってきた外来種ですが在来種のものもあります。苞(花の首元?の部分、スカートの裾のようなもの)が反り返っているものは外来種、反り返っていなぃものは在来種と判別できるようです。画像だとかなり分かりにくいですが、苞が反り返っているので外来種だとわかります。

外来種と在来種、タンポポの仲間同士でも子孫を残す種の作り方が若干異なるようです。外来種は虫に受粉を手伝って貰わなくても1個体で種を作れるため繁殖力が非常に強く、全国に生えているタンポポの約8割が外来種なのだそうです。がんばれ在来種!

春の代名詞とも言われるタンポポ。その綿毛は見るからにふわふわしていて、見るだけで癒されますね。



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