地獄谷野猿公苑 ふぃーるどのーと

お猿の温泉でお馴染み、長野県は地獄谷野猿公苑のニホンザルの生活や季節の動植物の話題など、毎日を猿と共にする公苑スタッフの日記です。

出産期ピーク

5月18日(土)晴れ

最低気温11℃ 最高気温22℃
サルたち来苑時間8:30

最近のサルたち公苑滞在状況
4日(土)8:30〜17:00 5日(日)10:30〜17:00 6日(月)8:40〜17:00  7日(火)11:50〜17:00
8日(水)14:20〜17:00 9日(木)12:25〜17:00 10日(金)8:55〜17:00 11日(土)10:00〜17:00
12日(日)10:50〜17:00 13日(月)8:30〜17:00 14日(火)8:30〜17:00 15日(水)12:15〜17:00
16日(木)8:30〜17:00 17日(金)10:30〜17:00

【5/4〜5/18までのサルたちの様子】
前回ブログから大分と間を空けてしまいました。

GW中は開苑時間の8:30くらいには公苑に来てくれていたサルたち。

GWの終わりと共に、遅刻が増えてきました。

山へサルたちを探しに行く時も、日を追う毎にサルたちの痕跡が山の奥へ奥へと続いる様子を見て、サルたちの行動範囲が広がっているんだなという雰囲気を感じます。

サルたちの「食」の跡…食痕を見るに、最近はタケノコ(厳密にはチシマザサの芽なのでササノコ)を食べているようです。

タケノコはまだ出始めで、旬の頃はもう少し先。

タケノコは、公苑から離れた標高の高いところにしか無いので、これから旬を迎えると、遅刻の確率が更に高くなりそうです。


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「出産ピーク期」
4月24日から始まった出産。

GWが終わるまでは、2〜3日に一頭産まれるようなペースでしたが、この1週間ほどはペースが上がって、毎日のように赤ちゃんを確認し、1日に複数の出産があったり…と出産の最盛期に入りました。

現在は20頭とチョットの赤ちゃんを確認しています。

一気に赤ちゃんの出産が増えたので、私も把握しきれている自信がなありませんが…。

今シーズン第一号の赤ちゃんは、もう3週間経過しているので、足腰が強くなって少し歩くようになりました。

お母さんから1~2mくらい離れることもありますが、赤ちゃんがあまり遠くに行ってしまうとお母さんも心配なので足を掴んで「行っちゃダメ」と止めます。

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「いろいろな赤ちゃんの成長の様子が見れる」
ニンゲンの赤ちゃんは、お母さんのお腹から出てくる時に狭い産道を通ってくるので、圧迫されて鬱血したような状態で産まれます。

鬱血したような状態であるため、身体中が赤く、出産後に血の巡りが落ち着いて肌色になります。

生まれた時は赤い…これが「赤ちゃん」の語源です。

サルたちも産後間も無くは、ヒト同様の状態になるので、生まれた直後は顔が赤く、1〜2日程で血の気が引いて肌色になります。

出産期の真ん中のこの時期は、生まれたばかりの赤ちゃんや、チョット成長して歩けるようになった赤ちゃん。元気いっぱいで他のサルたちにイタズラする赤ちゃんなど、いろいろな姿が楽しめます。

GW後半突入

5月3日(金)晴れ

最低気温 最高気温
サルたち来苑時間10:30

最近のサルたち来苑時間
4月24日(水)9:10〜17:00
 25日(木)9:25〜17:00
 26日(金)9:20〜17:00
 27日(土)8:30〜17:00
 28日(日)11:20〜17:00
 29日(月)8:30〜17:00
 30日(火)8:55〜17:00
5月1日(水)8:30〜14:10(サルたち山へ動き出す)〜16:00(サルたち全ていなくなる)
 2日(木)9:40〜17:00

【4/24〜5/2までのサルたちの動き】
山の植物の成長も進み、サルたちの食べる物がこれまでより更に増えました。

標高の高い所も木々が芽吹き、夕方に公苑から山へ移動してから遠いところで夜〜朝を過ごすので、遅刻の頻度が増えてきました。

5/1は、日中にムササビが公苑に登場し、ムササビそのものはすぐにいなくなったのですが、一度パニックになったサルたちは行動が不安定になりました。

天候も悪く、雨が降っていたので、山側の林で雨を避けたい気持ちも手伝って午後の早い時間に山へ帰ってしまいました。

このふぃーるどのーとでも度々話題としていますが、サルたちは何故かムササビやモモンガを大変嫌がります。

原因は不明ですが、低空飛行で木々を飛び交うのがフクロウなどの猛禽類のようで恐怖なのかもしれません。

上空高く飛ぶ鷹・鷲は普段あまり気にしませんが、高度が低くなると警戒するので、やはりムササビ・モモンガも低く飛ぶ猛禽類の類として勘違いして警戒しているのかもしれません。

サルたちは、ムササビ・モモンガを見つけると興奮し、追いかけます。

運悪くムササビたちが追いつかれてしまうとサルたちの攻撃にあいます。

サルたちの攻撃も、元々は「倒すため」ではないので、攻撃は何だか腰が引けたようになっているので、受ける一撃のダメージはそれほど強くないようにも思えます。

ただ、多くのサルたちに囲まれて変わる変わる攻撃されるので、ダメージが蓄積すると死んでしまうケースもあります。

仮に、ムササビ・モモンガが死んでしまったとしても、サルたちの興奮は冷めません。

死んでしまった死体をそのまま攻撃を続けたり、サルたち同士でのケンカに繋がり、発生したパニックが違うパニックに変わってしまいます。

春になり、活動的になるのは人だけでなく、動物たちも同じです。

山の中では、動物たちの不意の衝突も起こりやすくなるシーズンです。

春は食べ物以外でも、サルたちの動きがソワソワとしやすいシーズンなのです。

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「GW後半」
GW後半突入です。

この後半の連休でお出かけする人の方が多いようで、GW前半よりも多くのお客様に来苑いただきました。

先週に第一号の赤ちゃんが産まれて、順調に出産が続き、皆さん赤ちゃんの可愛らしい姿を楽しんでいただいております。

サルたちの動きが不安定になってきましたが、多くのお客様に楽しんでいただけるよう、せめてGWの間だけでももう少し落ち着いて欲しいところです。

出産スタート

4月24日(水)

最低気温12℃ 最高気温14℃
サルたち来苑時間9:20

最近のサルたち公苑滞在状況
15日(月)8:30〜17:00
16日(火)8:30〜17:00
17日(水)8:30〜17:00
18日(木)11:10〜17:00
19日(金)8:30〜17:00
20日(土)9:00〜17:00
21日(日)8:30〜17:00
22日(月)8:50〜17:00
23日(火)8:40〜17:00


【4/15〜4/23までのサルたちの様子】
4月も中盤から後半。

地獄谷よりも標高の高いところの雪もすっかりなくなったので、サルたちの動ける範囲が広がっています。

木々の芽吹きもあちこちで始まっているので、いろんな場所で木の芽や草を食べているようで、開苑時間に公苑に来ていない「遅刻」が増えてきています。

山での食べ物も美味しいのでしょう。公苑で与えるエサの食いつきが少し悪くなりました。

これにより、日中に山へ上がってしまいそうになっても、なかなか公苑に引き戻すコントロールがしづらくなっています。

現状では、閉苑時間前に早めに山へ帰ってしまう「早退」はありませんが、これからは早退も起きやすくなるのかなぁ…と心配なところ。

今週末からGW。

昨年コロナウイルスの位置付けが5類となったのがGW明けの5月8日でしたから、今年はコロナの影響の全くないGWとなります。

せっかくのGWですから、この期間だけでもサルたちの動きが安定して、公苑で落ち着いて過ごしてくれる事を願うばかりです。

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「出産スタート」
出産スタートです。

今朝、産まれたばかりの赤ちゃんを発見し、第一号の出産を確認しました。

赤ちゃんは毛が濡れ、お母さんの毛も血の色が残っていて、産まれて間もないという様子がわかります。

昨晩遅く〜今朝早朝に出産したのでしょう。

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「2頭出産」
産まれたばかりの赤ちゃんの発見をしてから、しばらくするともう一頭赤ちゃんが産まれているのを確認しました。

画像からもお分かりいただけるように、赤ちゃんの毛も乾いていて、お母さんの様子も平常通りという感じなので、気がつきませんでした。

第一発見の赤ちゃんよりも、時間は経過しているようなので本当の第1号赤ちゃんはこちらのようです。

ただ、このお母さんは昨日見かけた際は赤ちゃんを持っていなかったので、こちらの赤ちゃんは昨日夕方〜夜早い時間に出産した模様。

いよいよ、赤ちゃんシーズン到来です。今週末からGWですし、多くのお客様に来苑いただき、可愛らしい姿を楽しんでいただきたいですね。

暑さも厳しくなってきた

4月14日(日)はれ

最低気温 最高気温
サルたち来苑時間10:10

最近のサルたち公苑滞在状況
7日(日)8:30〜17:00
8日(月)8:30〜17:00
9日(火)8:30〜17:00
10日(水)8:30〜17:00
11日(木)9:05〜17:00
12日(金)8:30〜17:00
13日(土)8:30〜17:00

【4/7〜4/13までのサルたちの様子】
雪もすっかりと溶けて、日に日に暖かさが増していきます。

特に週末は、全国的に気温が上がり、夏日となる地域もあると聞いております。

地獄谷周辺も、20℃まで気温が上昇しました。

3月の寒さで足踏みしていた桜の開花も一気に進み、麓のエリアでは桜が見ごろを迎えています。

山の中でも木の新芽が出てきて、サルたちの動きが先週よりも活発になっているようです。

11日(木)と本日14日(日)に遅刻になるなど、徐々に影響がみられています。

これから遅刻や早退が増えていくと考えられますので、お出かけされる皆様はお気をつけください。
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「暑さにお気をつけください」
4月も2週目を過ぎ、日に日に暖かさが増しています。

これまで冬の寒さから身を守ってくれていたフサフサの長い冬毛は、20度近い気温の中では、ずいぶん暑そうです。

サルたちもここ最近は、日陰や涼しい場所で避難してのんびり過ごしています。

温暖化で、4月のこの時期でも暑さが厳しい昨今。皆さんもお出かけの際には熱中症にお気をつけください。

4月14日現在、赤ちゃんの姿はまだ無し。

可愛らしい姿は来週には見れるのかな?

春始まる

4月6日(土) 曇り

最低気温 最高気温
サルたち来苑時間8:30

最近のサルたち公苑滞在状況
3/24~3/31 9:00〜16:00
4/1(月) 8:30〜17:00
4/2(火) 8:30〜17:00
4/3(水) 9:10〜17:00
4/4(木) 8:30〜17:00
4/5(金) 8:30〜17:00

【3/24〜4/5までのサルたちの様子】
3月に、2度の大雪が降りましたが春めいた気温の温かさで、新たに降った雪もそれまで積もっていた雪も一気に消えてしまいました。

ちょうど、4月に突入したタイミングで、雪のほとんどは消え、木陰など日の当たらない箇所にほんのわずかばかり雪が残る程度です。

雪がすっかりなくなった事で、今まで雪深くてサルたちが歩くことも困難だった場所も、移動できるようになりました。

これにより、サルたちの行動範囲がやや広まってきているようです。

4/3が若干遅刻しましたし、4月に入ってから日中に山へ帰ろうとする動きをします。

今の所、コントロールし易い状況なので、山へ帰ろうとしても呼び戻せば公苑に戻ってくれますが、これから春が進むと、コントロールも難しくなるので遅刻や早退が増えていきます。
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「春始まる」
雪が消え、行動できる場所が広くなった事で、サルたちは何を求めて移動をするのでしょうか。

草木の芽吹きが始まり、木の新芽や若葉若草、山菜を求めて移動しています。

ですが、現状では芽吹きがそれほど進んでいないので、「芽吹きを求めて移動する」という気持ちは、まだ少しだけと言って良いでしょう。

「毎年、この時期だったらこの辺りに旬の食べ物あるんだよなぁ」

と、様子見で移動している感じです。

また、昨シーズンの秋に食べ切らなかったドングリやクルミといった木の実が、今の所サルたちの大きな目的のようです。

雪が降り、木の実は雪で覆われ、春になって雪が溶けたことによって保存されてた状態になっていた木の実。

特に、ドングリなどは灰汁が強い(だから人は食べない)ので、その年の秋に実ったドングリを食べ尽くすという事がないので、春先の食べ物が乏しい時分は貯蔵された木の実が重要です。

ちなみに、リスは木の実を頬袋いっぱいに持ち運び、その内の幾分かはその時に食べて、幾分かは地中に埋めて春先に食べるための蓄えとするようです。

果実に比べ、腐ってすぐになくなってしまう事が少ない木の実類は、色々な生き物にとって重要な食料です。

ちなみに×2。リスが埋めた木の実を、埋めたリス自身は忘れてしまう事があるようで、これによって地中に埋まった木の実はそのまま発芽して成長していくと言います。

いつか、その「リスが忘れた木の実」を見てみたいと思っているのですが、まだ見たことはありません。

子守りニキたち

3月23日(日)曇り

最低気温0℃ 最高気温10℃
サルたち来苑時間9:00

最近のサルたち公苑滞在状況
8日(金)〜23日(土)9:00〜16:00


【3/8〜3/22の期間のサルたちの様子】
今年は暖冬と言われ、気温も温かく、雪も少ないと言う状況が続きました。

2月の中盤には雪もほとんど消えてしまい、公苑周辺でも10℃を超える気温となり、

「2月に10℃を超えるなんて、なかなか記憶にないゾ」

と思ったものです。

ところが、3月に入ってから雪が戻りました。

12日(火)と20日(水)には、共に積雪はひざ上40僉50僂肪し、3月になって"今シーズン1番"の積雪でした。

「3月にこんなに降るのも記憶にないゾ」

と思ったものです。

夏が暑すぎる、春・秋が短い、梅雨に雨が降らない…等々、地球の異変を感じる事が多い昨今ですが、冬も「どうも地球がおかしいゾ?」と感じるようなシーズンとなりました。

サルたちは、この雪に面食らったというところはあるでしょうけれど、12月〜1月とは違い、日の当たる範囲が広く、日照時間も長く、天候の悪い日を乗り切ればすぐにポカポカ温かくなるので、さほど堪えている様子はありません。

春が来ると、山の食べ物を求めて広く動くようになっていきますが、雪が積もったことで広く動けなくなった現状、もうしばらくは遅刻や早退が少ない傾向が続くのではないでしょうか。

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「コモリニキ」
ニホンザルは、オスもメスも色々な異性と交尾をします。

いわゆる夫婦という関係がありません。

ですから、メスは「子供を産んだ」という事実があるので、ニホンザルの世界に母親は存在しますが、父親というのは存在しません。

子供を産んで育てる…のは、母親の仕事です。オスは自分の子供というモノが存在しませんので、子育てという感覚はありません。

ただ、2月3月頃の時期になると、画像のように、子供の面倒を見てやるオスが登場します。

コザルはオスにとっての子供ではなく、親族の子…オスにとっての姉・妹の子といった血縁関係の子である事が多いようです。

また、子守りをするのは親族の子でない場合もあり、必ずしも親族の子ばかりという訳でもありません。

寒い時期にふと子守りが始まる傾向から、寒いから抱いて温まりたいというのが、子守り関係の始まりなのかなと感じます。

温まりたくて一緒にいるウチにオスの方も「まんざらではない」気持ちになり、愛着のようなものが出てきて、連れ歩いたり子供がケンカでピンチになると駆け付けてケンカ相手を怒ったりする…といった具合になっていきます。

寒いから温まりたい…という気持ちから始まっているからでしょうか。大抵の場合、春の温かくなる時期にはそれまで甲斐甲斐しく面倒見ていたのがウソのように、「あっちいけ」とばかりに子供を邪険に扱うようになります。

オスと子供の関係解消は、長ければ夏も続くことがあります。

しかし、最終的には秋の発情期「恋の季節」には、それぞれ恋に夢中になっていく為か、少なくとも秋のシーズンを迎える前にはオスの子守り行動は終わります。

そして、冬が深まるとまた子守りをするオスが現れます。

前年と同じオスが子守りをするケース、前年は子守りしていたのに翌年は子守りをしないケース、逆に前年は子守りしていなかったのに翌年は子守りをするケース…と、その年によって変わります。

画像のオスは、数年前によく親族のトミコ05というメスの子の面倒を見ていて、コモリくんと愛称のついたサルです。

ここ何年かは子守りの姿を見かけませんでしたが、今年は再開したようです。

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「ヨンバンくんの子守り」
こちらも、あまり子守り行動を見かけなかった群れのNo.4のヨンバンくん。

こんな感じで、何頭かのオスに子守り行動を見かけるようになってきました。

子守り兄貴…今風でいうならコモリニキっていうのかな。

コモリニキたちの姿もこの時期ならではの姿です。

普段慣れない子守りに奮闘する姿は、なかなか微笑ましい光景です。

サカナの日

3月7日(水)くもり

最低気温-3℃ 最高気温1℃
サルたち来苑時間 9:00

最近のサルたち公苑滞在状況
2日(土)〜6日(水)9:00〜16:00

【3/2〜3/5までのサルたちの様子】
12月から始まった混雑期は1月〜2月と続き、3月に入ってやや勢いが落ちてきたのを感じます。

スキーをはじめとした冬の観光シーズンがひと段落し、観光に訪れるお客様が少なくなってきたのでしょう。

ありがたいことに、多くのお客様で賑わって忙しくしていたので、12月から一気に駆け抜けたような気持ちです。

気がつけばもう3月かぁ。

春休みシーズンでもあり、インバウンド中心となっていた客層から、日本人…とりわけ大学生くらいの若い人たちが増えたように思います。

もうじき卒業式で終業式。小中学校も休みとなり、家族連れでのお客様も増えていくのかなと予想しています。

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「サカナとサルにまつわる昔話」
3月7日は、語呂合わせからサカナの日だそうです。

サカナの日なので、サカナにまつわるサル話。

むかーしむかし。あるところに、カワウソとサルがおったそうな。

カワウソはいつも魚を獲ってはおいしそうに食べていて、それを見ていたサルは

「どうしたらそんなに魚がとれるのかい?」

と聞きます。カワウソは、

「あの川に氷が張った時、氷に穴を開けてシッポを差し込んでおけば、魚は勝手に食いついてくる。その時尻尾を引っ張り上げれば、いくらでも獲れるよ」

と答えました。

なるほど、これはいい事を聞いた…と、サルは言われた通りに、氷の張った川に穴を開けてシッポを入れてみる。

しばらくすると、シッポの食いつく感覚。

さぁ来たぞと喜んだが、当たりは小さい感じ。

「ちっちゃい雑魚はあっちゃいけ。おっきい魚はこっちゃこい」

とうたって、そのままじっとして大物を狙っていました。。

今度は、二匹食いついた。今度は三匹食いついた。

シッポが水の中で凍っていくのも気づかず、シッポに食いつく魚を数えて待っている。

やがて、川には厚い氷が隙間なく張り、サルのシッポは凍りついてしまいました。

「さて、そろそろシッポを引き上げよう」

と、シッポを引くも、シッポはぴたりと食いついて離れない。

「こいつは大きな魚だ」

と、最初は喜んで

マスが釣れたか、サケが釣れたか

とうたいながら、顔を真っ赤にしながらシッポを引っ張ります。

だけれども、ちっとも動かない。

流石に慌てて

マスもいらない、サケもいらない

と泣きながらうたって、力いっぱい引っ張り上げると、何とシッポの根本からプッツリ切れてしまった。

サルの顔が赤く、シッポが短くなってしまったのはこんな事があったから…

だそうな。

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「サルはシッポの短いもの…が普通のはずでは?」
サルという生き物は基本的に暖かい地域の動物。

熱帯亜熱帯地域に多く分布していて、ニホンザルはそのサルの世界分布の中で1番北で生活しているサル。

雪が降るような寒い地域で生活するから珍しい…だから、スノーモンキーという別の名前があります(地獄谷のサル=スノーモンキーというイメージがありますが、本来はニホンザル=スノーモンキーです)

同じ種の動物は、暖かい南方向に生息するほどシッポや耳の突起物は大きく長い傾向にあり、寒地北方向に生息するほど逆に短く小さい傾向にあります(アレンの法則)

耳やシッポは体温維持と血液の循環の為、暖かい地域だと大きく長い方が熱放出に便利だが、寒い地域だと熱が逃げてしまうし血液の循環が広いほど凍傷のリスクがあるために小さく短くなると言われています。

実際、ニホンザルの仲間のマカク属はシッポの長いタイプが多く、ニホンザルはその中で最もシッポの短いサルになります。

現代的な解釈だと、サルのシッポの短さはこんな説明になるのですが。

サルとサカナの話…の成立がいつなのか不明ですが、この話は「ニホンザルのシッポが短いのはこの事件のため」と言っている為、つまりは「サルはシッポが長い生き物」という定義のもと話ができているように思います。

そもそも、日本にはニホンザルしかサルは生息していなく、昔の日本人が「サル」と言った時、それは「ニホンザル」の事を指します。

なので、シッポが短いのが普通のはずではないのだろうか?

日本以外でもサルは馴染み深い動物で、昔話や絵・彫刻といったアート作品でも題材にされる渡来品は多く、そういった物と触れ合う中で「なんで日本のサルはシッポが短いのだろう?」と考えたのでしょうか?

サカナというと、サルとサカナの話、サルのシッポの話を思い浮かべ、その度にこんな事をつらつらと
思います。






植物こらむ
第…

何回目かわからないほどご無沙汰してしまい、申し訳ございません。こらむ担当は元気です!
今年もよろしくお願いいたします。



さて、3月8日は何の日か。みなさまご存知でしょうか?
サカナの日の次だから...サメの日?
ギョーザの日、レモンサワーの日、散髪の日などなど…色々あるようですが、「国際女性デー」でもあるようです。

「国際女性デー」
1904年3月8日 アメリカ ニューヨーク
女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こした。

当時は、特に条文などはなかったものの、男性のみが選挙権を持っており(市民権は男女問わず全員が持っていたものの、選挙権は明確に男性のみに限定されていた)、女性参政権獲得運動自体は、1830年代から世界各地で行われていたようである。

その運動の中でも、特に大きな規模でデモを行い、世界に広く女性の解放を求めた日として、本日を女性の権利と国際平和を願う日として国際女性デーと定めている。


「ミモザの花」。
古く西洋では、2〜3月ごろに開花を迎えるミモザの花を、大切な人やお世話になっている人などへ贈る習慣があったようです。

主に男性から女性へ贈ることが主流だったようで、春の象徴とも言える黄色の可愛らしい花を咲かせるミモザは、「感謝」や「おもいやり」などの花言葉を持つため、普段はなかなか口にできない思いを伝える、そういった意味もあったのだと思います。


「国際女性デーとミモザの日」
ミモザは、成長速度が比較的速い樹だそうで、巨木になりやすい種類なのだそうです。春を告げる黄色の可憐なミモザの花を、女性の今後の活躍や頑張る女性たちへのエールとして、ミモザの日としてもしられているようです。

女性の地位がよりよくなっていきますように、ミモザの木のように、今後広く大きく女性が活躍できる世になりますようにとも、願いが込められているのではないかな、などいろいろな想像をしてしまいますね。

今日こうして、普通に何の不平等もなく自由に生きる権利があるということに、先立達への感謝と次世代への責任を感じた、そんな日になりました。



今回は、3月8日は何の日?というお話をさせていただきました。
植物たちが雪の下で春を待つこの冬の季節、ネタ探しをしていた担当に、「信濃毎日新聞に面白い記事があったよ」と情報を下さった方、ありがとうございました。
(3/7の朝刊にミモザと国際女性デーの記事が載っています)
ぜひまた情報提供、よろしくお願いします。

次回もお読みいただければ幸いです。ではまた。




浴槽を湯船というのは…

3月1日(金)はれ

最低気温 最高気温
サルたち来苑時間9:00

2月18日(日)〜29日(木)9:00〜16:00

【2/18~2/28までのサルたちの様子】
暖冬で、雪も少なく温かい今シーズン。

2月の中頃になると、ほとんど雪がなくなってしまいましたが、2月後半になってまとまった雪が何度か降り、冬の景色に少し戻りました。

太陽の位置も随分高くなって、公苑で陽のあたる箇所は増えています。

12月〜1月の頃は斜面の高い所に陣取って日向ぼっこで温まっていたので、観察スペースからは遠くの方でしか見えなかった日向ぼっこ風景が、すぐ近くで見れるようになりました。

陽を浴びて気持ちよさそうにしている姿を見ると、緩い寒さの冬であったものの、サルたちには厳しいシーズンだったのだなと感じます。

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「お風呂の話」
日本の江戸時代。

江戸の街は、水路が広がり、生活水の利便性が良かったようです。

これにより、水を多く使うような風呂…銭湯という文化も始まり、江戸中に風呂屋・銭湯ができ、江戸の庶民たちが好み、賑わったと言います。

江戸の庶民たちは、1日のうちに何度か風呂屋に行き風呂に入っていたようで、小綺麗でさっぱりしていたそうです。

江戸以外の土地でも風呂という文化はあるものの、江戸っ子ほど「庶民がみなお風呂に入る」システムはなかなかできなかったのでしょう。

都会での成功を目指して、地方から移住した人間は、垢っぽい。江戸の街に馴染むほど風呂に入っていないから「垢抜けない」という。

今日でも、田舎っぽい人を「垢抜けない」というのはこんな背景から来ているそうです。

しかし、如何に江戸の街の水路が良かったとはいえ、大人数の人が浴槽に入る「現代人が思い浮かべる銭湯の光景」はなかなかできず。

江戸の初期の頃などは、浴槽に30僂曚錨鬚鯑れたものの中に下半身を浸けて、上半身は浴槽からの湯気で「蒸し風呂」のような形で入る形式がほとんどだったとのことです。

そのうち、江戸中に張り巡らされた水路や運河を利用して、船を改良して移動できる移動式風呂屋が登場しました。

建物式風呂屋に比べて、船が風呂屋なので滑車を利用した桶で水の調達はすぐできます。

なので、浴槽にたっぷりとお湯を入れ、肩までゆったりと浸かれると人気だったようです。

この船での移動式風呂屋は、その名もそのまま「湯船」。

浴槽のことを湯船というのはこの名残りだそうです。

日当たり良好

2月17日(土)

最低気温−2℃ 最高気温6℃
サルたち来苑時間9:00

最近のサルたち公苑滞在状況
10日(土)〜16日(金)9:00〜16:00

【10日〜16日までのサルたちの様子】
先週5日〜6日に全国的に大雪になりましたが、それ以降は穏やかな天候が続いています。

麓のエリアでは、10℃を超えるような気温にもなり、2月というのにもう春のような気温です。

サルたちの動きは至って順調で、この1週間ほどは遅刻も早退もありません。

太陽の位置がだんだん高くなっています。日照時間が長くなった影響で、サルたちの「夕方山へ帰る方向」と「朝、山から降りてくる方向」が若干変わってきています。

ただ、若干陽のあたりを意識した足取りになっているという感じなので、変化というほどではありません。

陽のあたりの良い場所は、温かくて過ごすのによい。また、冬の間でも陽のあたりが良い場所だからこそ木々の芽吹きも早く訪れる…というのが、目的です。

まだしばらくは遅刻も早退も少ない動きの安定した状況が続くでしょう。

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「日当たり良好」
地獄谷はまさに谷の中。

太陽の位置の低い冬のシーズンは周囲の山が陽を遮ってしまうので、12月後半くらいから公苑の中に陽が当たらなくなってしまいます。

太陽の位置が上がってきた最近は、公苑の中に随分陽が当たるようになりました。

暖冬で雪は少ない…とはいえ、マイナス気温が基本の地獄谷。

寒さにジッと耐える姿をよく見かけていましたが、最近は日向ぼっこでのんびりする風景が中心となってきました。

冬の間元気だったコザルたちは、更に活発に動き回って楽しそうです。

観察広場の、川を挟んだ対岸側にしか陽が当たらなかったので、今まで遊びは観察者から遠い場所30mほどの距離で行われていましたが、公苑内に陽が当たるようになった事ですぐ足元で遊ぶコザルたちの姿を見れます。

温かいので温泉にはなかなか入らなくなってきましたが、余裕があるからこそ見れる元気な姿は温かいから見れる光景です。

色々なサルたちの動きに注目して、観察を楽しんでください。


春節

2月9日(金)はれ

最低気温 最高気温
サルたち来苑時間9:00

最近のサルたち公苑滞在状況
1/20(土)〜1/30(火) 9:00〜16:00
1/31(水)9:40〜16:00
2/1(木)〜2/8(木)9:00〜16:00

【1/20〜2/9までのサルたちの様子】
2月5日(月)は全国的に激しい雪が降り、東京でも積雪になり交通に影響が出て配送荷物の遅れ等のトラブルが多く発生する結果となりました。

地獄谷周辺では、30冂の積雪。

前回の寒波の際も似たような積雪になりましたが、我々の地域では「まあまあ降ったな」という感覚。

結構積もったけど、大したことはないな…と、ホッとしました。

まとまった雪がちょこちょこと降っていますが、やはり今シーズンは暖冬傾向。

地面に雪がなかったので地熱も冷え切っておらず、雪が消えるのも早いです。

かつての地獄谷は-20℃まで冷え込むこともありましたが、昨今はせいぜい-10℃。寒さは昔より緩くなっています。

寒さは、だいぶ緩んでいますが、それでも身一つで生きる野生のサルたちにとっては命を削るに十分な寒さではあります。

日中の動きはさほど変わりませんが、夕方山へ帰る方向が、ここ最近は「明日晴れたら日向ぼっこできる場所」を選んで連日似たような方向に帰っていきます。

朝の日向ぼっこが気持ちよくて、ちょっとぐずぐずしてしまい、遅刻になってしまう…という事が時々ありますので、開苑時間すぐの来苑はお気をつけください。

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「春節」
旧正月の春節が今年は2月10日(土)になるようで、連休のタイミング等で長期に休暇できる人もいる事から史上最長の休暇とも言われているとか…

今シーズンはコロナ禍の影響がなく、インバウンド来苑者の復活により、どれだけコロナ前に戻れるか…と期待していましたが、我々の予想以上に来苑していただき、今年度は2月3月残していますが、このままの勢いであれば過去最高の来苑者数を更新しそうです。

現状でも混雑状況ですが、春節が絡むことによってどうなるのかな…と公苑の収容キャパシティの過多を心配をしているところですが、旧正月の前日にいたる今日現在では、あまり“春節み”は感じません。

いずれにしても、11日が建国記念日で翌12日が振替休日で3連休のタイミングなので、日本人のお客様も増えるとみて良いので、ある程度の混雑は予想されます。
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