3月23日(木)くもり
最低気温9℃ 最高気温15℃
サルたち来苑時間9:00
最近のサルたち公苑滞在状況
19日(日)〜22日(水)9:00〜16:00
年々春の訪れが早くなっていますが、今年も更にそれを更新した感があります。
先日、実家の畑仕事を手伝っていたら、畑の地面はもう丈の短い草が生えていて、畑は緑一色。
昔は、こんな光景は4月の中旬くらいじゃなかったかな。
と思ったものです。
サルたちの動きは、まだ安定していますが、春の食べ物を求める動きが、日に日に濃くなってきています。
不意に、遅刻や早退が発生するかもしれないので、来苑される際は少しご注意を。

【やってみよう】
手を伸ばして、掌を開いてください。
そうして、親指と小指をくっつけてみてください。


【こんな感じで】
手首の動脈の辺りに、腱が浮いているだろうか?
恐らく、「浮いている」と答える方がほとんどだと思います。
しかし、「浮いていない」という方も中にはいるでしょう。
これは、「長掌筋腱」と言われる腱。
もし、腱が浮いていなくても
「え?浮いていないけど大丈夫かしら?」
…と心配しなくても大丈夫です。
この長掌筋の働きは、前腕の他の部位で簡単に代用でき、欠如していても機能的に支障はありません。
手首を曲げたりするのには、2つの筋肉が存在し、そちらに比べると長掌筋の重要度も低く、長掌筋の有無によって握力や筋力に差はないそうです。
なくても障害を生じないので、野球選手が肘の靭帯を損傷した際なども、移植に利用されます。ほうれい線を消すための美容整形手術でも利用されるとか。
この長掌筋は人種により様々ですが、日本人では3〜5%程、白人系では15〜20%ほどのヒトで先天的に欠如しているようです。
この長掌筋。平たく言えば「木登りに長けた筋肉の発達」の結果であり、我々人類が「木登り生活が主であった」名残です。
我々人類は、木登りを主として生活しなくなって、幾星霜の年月が経っています。
だから必要なくなってきたので「ない人にはない」というもの。いわば進化です。
だからなくても問題ありませんし、何なら「他のヒトより進化しているんだぜぇ」と、ドヤってください。
この長掌筋は、その特性上サルの仲間に多くみられます。
ですが、チンパンジーやゴリラといった「樹上生活を主としない」種族のサルも我々人類のように「多くの場合長掌筋があるが、持たずに生まれてくる場合がある」という個体もいるようです。
ニホンザルはというと、木登りを日常的に行う種ゆえに、もちろん備わっていますし、持たずに生まれてくるというのはあまり考えられません。

【パッと見ただけでは分からない…】
もしかして、長掌筋のない個体がいるのかな?
と、公苑のサルたちの前腕を見ていても、濃い毛で覆われていて、わかりません。
そもそも、ヒトのように長掌筋腱が浮き上がる仕組みになっているかも分からず、判断は非常に難しそうです。
木登り生活を主としなくなって何百万年という時間の経過があっても、我々はまだ木登りの生活の名残が残っています。
私たちヒトには無用の長物となってしまいましたが、ニホンザルには現役で必要な物じゃないでしょうか。
これから出産のシーズンを迎えるサルたち。
サルの赤ちゃんたちは、産まれてすぐに母親のお腹に抱きつき、母親が激しく動いても、しっかりとくっついています。
こういう時に、木に登ったり木の間をすり抜けたりする為の「握る・掴む・しがみつく」という事に、生まれながらに特化した手足が役に立っているのかもしれません。
親指と小指をくっつけて腱を見て、しがみつく赤ちゃんを見て、
「赤ちゃんたちはもしかしたらこの力でしっかりとお母さんにくっついているのかもしれない」
と、考えてみるのも面白いかもしれません。
植物こらむ
第182回
またまたお久しぶりになってしまいました。新年のご挨拶をするべき時からもう3ヶ月半も経っているとは…驚きを隠せないコラム担当です。遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

カルガモ(軽鴨)
マガモ科
見られる地域:本州や南西諸島(何処?)
渡り区分:留鳥
生息地域:は田んぼ、河川、湖
身近なカモNo. 1のカルガモです。ため池や湖でぷかぷか浮いている茶色のカモは、とりあえず「カルガモじゃない?」と言っておけばあながち間違いではないほど、身近な鳥。
雌雄同色。(オスの方が体が若干体が大きいが、見た目からの判別は難しい)
体の特徴は、「く黒い嘴の先が黄色」「脚が赤い」「顔が白く、顔の中心と目にかかるように3本の黒線がある」ことです。
雛鳥は成鳥とは違って、顔から胸にかけて若干黄色く、脚も黒、体色は黒に黄色のマダラ模様が入っています。雛鳥たちが母ガモの後を追って行動する様子は、毎年初夏の風物詩ともなってきています。今年も楽しみですね。
さて、余談ですが…この雛鳥が親の後を追う行動に関係して、「鳥の雛は生まれて初めて見たものを親と認識する」ことについて簡単に調べてみました。みなさまも何処かで聞いたことがあるお話かと思います。
一般的にこの学習を「刷り込み」や「インプリティング」と言い、一度だけの経験や体験がまるで印刷物のように生き物へインプットされることからきているようです。(オーストラリアの動物行動学者ローレンツ氏が提唱したこと)
のちの研究で、この学習は鳥の本能によるものであること、生まれて初めてみたものを親と認識するけれども、その後に「親代わりとなるもの」が提示されれば覚え直しもできること、更に、生まれて初めてみたものでも、ある程度の動きがないと親とは認識しないことが分かっているそうです。特にカモ類は、動き+鳴き声の有無も判断材料になるようです。
同じ鳥の仲間でも種類によって若干違ってくることも面白いですし、そもそも初めてみたものを親とは認識するという行動自体、興味深いものだなぁと感じました。
最低気温9℃ 最高気温15℃
サルたち来苑時間9:00
最近のサルたち公苑滞在状況
19日(日)〜22日(水)9:00〜16:00
年々春の訪れが早くなっていますが、今年も更にそれを更新した感があります。
先日、実家の畑仕事を手伝っていたら、畑の地面はもう丈の短い草が生えていて、畑は緑一色。
昔は、こんな光景は4月の中旬くらいじゃなかったかな。
と思ったものです。
サルたちの動きは、まだ安定していますが、春の食べ物を求める動きが、日に日に濃くなってきています。
不意に、遅刻や早退が発生するかもしれないので、来苑される際は少しご注意を。

【やってみよう】
手を伸ばして、掌を開いてください。
そうして、親指と小指をくっつけてみてください。


【こんな感じで】
手首の動脈の辺りに、腱が浮いているだろうか?
恐らく、「浮いている」と答える方がほとんどだと思います。
しかし、「浮いていない」という方も中にはいるでしょう。
これは、「長掌筋腱」と言われる腱。
もし、腱が浮いていなくても
「え?浮いていないけど大丈夫かしら?」
…と心配しなくても大丈夫です。
この長掌筋の働きは、前腕の他の部位で簡単に代用でき、欠如していても機能的に支障はありません。
手首を曲げたりするのには、2つの筋肉が存在し、そちらに比べると長掌筋の重要度も低く、長掌筋の有無によって握力や筋力に差はないそうです。
なくても障害を生じないので、野球選手が肘の靭帯を損傷した際なども、移植に利用されます。ほうれい線を消すための美容整形手術でも利用されるとか。
この長掌筋は人種により様々ですが、日本人では3〜5%程、白人系では15〜20%ほどのヒトで先天的に欠如しているようです。
この長掌筋。平たく言えば「木登りに長けた筋肉の発達」の結果であり、我々人類が「木登り生活が主であった」名残です。
我々人類は、木登りを主として生活しなくなって、幾星霜の年月が経っています。
だから必要なくなってきたので「ない人にはない」というもの。いわば進化です。
だからなくても問題ありませんし、何なら「他のヒトより進化しているんだぜぇ」と、ドヤってください。
この長掌筋は、その特性上サルの仲間に多くみられます。
ですが、チンパンジーやゴリラといった「樹上生活を主としない」種族のサルも我々人類のように「多くの場合長掌筋があるが、持たずに生まれてくる場合がある」という個体もいるようです。
ニホンザルはというと、木登りを日常的に行う種ゆえに、もちろん備わっていますし、持たずに生まれてくるというのはあまり考えられません。

【パッと見ただけでは分からない…】
もしかして、長掌筋のない個体がいるのかな?
と、公苑のサルたちの前腕を見ていても、濃い毛で覆われていて、わかりません。
そもそも、ヒトのように長掌筋腱が浮き上がる仕組みになっているかも分からず、判断は非常に難しそうです。
木登り生活を主としなくなって何百万年という時間の経過があっても、我々はまだ木登りの生活の名残が残っています。
私たちヒトには無用の長物となってしまいましたが、ニホンザルには現役で必要な物じゃないでしょうか。
これから出産のシーズンを迎えるサルたち。
サルの赤ちゃんたちは、産まれてすぐに母親のお腹に抱きつき、母親が激しく動いても、しっかりとくっついています。
こういう時に、木に登ったり木の間をすり抜けたりする為の「握る・掴む・しがみつく」という事に、生まれながらに特化した手足が役に立っているのかもしれません。
親指と小指をくっつけて腱を見て、しがみつく赤ちゃんを見て、
「赤ちゃんたちはもしかしたらこの力でしっかりとお母さんにくっついているのかもしれない」
と、考えてみるのも面白いかもしれません。
植物こらむ
第182回
またまたお久しぶりになってしまいました。新年のご挨拶をするべき時からもう3ヶ月半も経っているとは…驚きを隠せないコラム担当です。遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

カルガモ(軽鴨)
マガモ科
見られる地域:本州や南西諸島(何処?)
渡り区分:留鳥
生息地域:は田んぼ、河川、湖
身近なカモNo. 1のカルガモです。ため池や湖でぷかぷか浮いている茶色のカモは、とりあえず「カルガモじゃない?」と言っておけばあながち間違いではないほど、身近な鳥。
雌雄同色。(オスの方が体が若干体が大きいが、見た目からの判別は難しい)
体の特徴は、「く黒い嘴の先が黄色」「脚が赤い」「顔が白く、顔の中心と目にかかるように3本の黒線がある」ことです。
雛鳥は成鳥とは違って、顔から胸にかけて若干黄色く、脚も黒、体色は黒に黄色のマダラ模様が入っています。雛鳥たちが母ガモの後を追って行動する様子は、毎年初夏の風物詩ともなってきています。今年も楽しみですね。
さて、余談ですが…この雛鳥が親の後を追う行動に関係して、「鳥の雛は生まれて初めて見たものを親と認識する」ことについて簡単に調べてみました。みなさまも何処かで聞いたことがあるお話かと思います。
一般的にこの学習を「刷り込み」や「インプリティング」と言い、一度だけの経験や体験がまるで印刷物のように生き物へインプットされることからきているようです。(オーストラリアの動物行動学者ローレンツ氏が提唱したこと)
のちの研究で、この学習は鳥の本能によるものであること、生まれて初めてみたものを親と認識するけれども、その後に「親代わりとなるもの」が提示されれば覚え直しもできること、更に、生まれて初めてみたものでも、ある程度の動きがないと親とは認識しないことが分かっているそうです。特にカモ類は、動き+鳴き声の有無も判断材料になるようです。
同じ鳥の仲間でも種類によって若干違ってくることも面白いですし、そもそも初めてみたものを親とは認識するという行動自体、興味深いものだなぁと感じました。





















