4月22日(日)はれ

最低気温8℃最高気温22℃
サル来苑時間8:30

今週は晴れ日が多く、今日も快晴。暖かい…を通り越して暑い日差しとなり、涼し気な服装のお客さんも多くなりました。公苑内は屋根などがなく、日差しを遮るものがありませんので、これから暑くなる季節は天気の良い日などは帽子や日傘があると便利です。

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「ブルブル」
寒さをしのぐために温泉に入るサルはいなくなりましたが、子供たちが時々遊んでいます。
毛に着いた水分を、全身の毛を震わせて「ブルブル」させる。犬や猫もこんな感じで水分を落とします。ただ、犬猫ほどいつもやる訳ではなく、気になった時にやる…程度。温泉から出て、べちゃべちゃと毛から水を滴らせ、構わず走り抜けるサルたちもいます。

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「でも気になる」
身体の水分は気にしなくても、頭部の水分は嫌がるっているようです。体を震わせなくても頭だけ振ったりします。
画像の子ザルも足の辺りは、まだべちゃべちゃしてますが、頭部はさっぱり。

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「しかめっ面?」
地獄谷野猿公苑は、野生のニホンザルを観察する場所。でも、「サル?今さらじっくり見なくてもサルの事は知っているよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

日本人にとって、ニホンザルというのは“身近な存在でした”。

その昔、ニホンザルは馬を守ってくれる神様として慕われ、馬小屋等にサルにまつわる絵や骨を置いていたそうです。日光の「みざる・いわざる・きかざる」は有名ですが、その彫刻が「神様に仕える馬」を引きつないでおく場所にある事を知っている方は少ないのではないでしょうか。

馬は昔の人にとっては、とても大事な物。サムライにとっては、戦場で出世するためになくてはならないもの。農民にとっては、働く上で大事なパートナー。それを守ってくれるサルは大事な神様だったのです。

厩(馬小屋)で魔よけの舞を、芸を仕込んだサルに舞わせるという風習もあり、そういったものの名残が現代の猿廻しにつながっているそうです。

そうした歴史からもサルという生き物は非常に日本人の生活の中でも密接でした。恐らく、現代でもそういった「サル」との付き合いが、身近に感じる原因ではないかと思っています。

私個人のレベルで考えても、ニホンザルを見る機会なんてほとんどなかった人生の中で、「サルってこういう生き物でしょ」というイメージが固まっていました。
それがたまたまニホンザルと関わる仕事をするようになって「思ってたのと随分違う」所が多く、びっくりしたものです。
それはそうです。まじまじと生態を観察する機会がなかったはずなのに「知っている」はずがないのですから。

地獄谷野猿公苑に訪れた際は「サルとはこんな生き物」というフィルターを一度外して、ありのままの姿から「本当のニホンザルの姿」を感じ取っていただければと思います。

楽しくもあり、怖くもあり、厳しくもあり、優しくもあり。そこには、いつも私たちが知らない“新しい発見”があるでしょう。

いきものウィークという事で、今回も饒舌気味。長文お付き合いいただき、ありがとうございました。