6月27日(水)くもり時々あめ

最低気温 最高気温
サル来苑状況8:30

最近のサル来苑状況
26日(火)9:30

もあっとした湿気を含むような暑さがあり、嫌な空気。蒸し暑い梅雨ならではといった気温です。
今日のサルたちは早い登場でした。

春〜秋のシーズンは、夕方5時前にサルたちにリンゴを与えます。リンゴはサルたちが野猿公苑で食べるエサの中で一番の好物ですから、それをもらうのを待つために5時までいるし、もらったら山へ帰る…という一日の“キリ”になるのですが、一昨日の夕方などはそのリンゴのエサが終わっても腰を据えてなかなか山に帰らない…という事がありました。

公苑のエサをあてにしている、という事はそれだけこのシーズンの食べ物が終わってきているいるのでしょう。例年であれば、もうしばらくの間、7月中旬頃まで食べ物を求める動きが顕著ですが、今年は3月の上旬から春のような暖かさで、山菜なども早く芽が出たりしていましたから、植物全般的に早めに成長してしまったのでしょう。

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「見知らぬ顔」
サルは“縄張り争い”をするものだ。というイメージがあります。しかし、そもそも“特定の住処”を持たないニホンザルは行動範囲はあるものの、テリトリー・縄張りというものはありません。一般的な「縄張りに入ってきた他のサルを懲らしめる」いうイメージのような、“境界線を越えて入ってきたものを排除する”という事はあまり起こりえない事だと思います。
ただし、無暗に群れの中に侵入しようとしたり、群のメスに攻撃を仕掛けるような事があれば、群の血気盛んなオスに追い払われる事になります。ですが、群の端数メートルの距離にやって来たからといって、すぐにトラブルにつながる訳ではないのです。

実際、私がこの公苑に勤めだした16年前に、公苑にやって来るグループは2つありましたが、群ごとに干渉するような距離に入り込まない限り、狭い敷地内を共有していても問題はありませんでしたし、かつては3つのグループが公苑に来ていた頃もあるそうです。

今日は見知らぬ顔のサルが数頭、10頭にも満たない小さなグループが公苑の160頭のサルがいる時間にやって来ました。上記のように“縄張り”がないとはいえ、不用意に近づき過ぎればトラブルになってしいますから、160頭のサルたちに“慣れていない”サルたちが近くまで来ることは珍しいです。

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「斥候」
群れの3♂。1♂も2♂も異変に気付かず(もしくは、とりたてて大したことでもないので気にかけもしていないのかもしれないが)見慣れないサルたちを偵察に来たのは彼だけでした。それでも様子を見ているだけ、今にも飛びかかるという気迫はありません。
群の強そうなオス、代表者的な者が来たのを察してか、小さなグループはトラブルにならない内にどこかへ去っていきました。

テリトリーをはっきり決めて、それを守るために抗争を繰り広げている…サルたちの社会もケースバイケースで、「日本全国、どこの地域でも絶対にない」とは言い切れませんが、今日のサルたちの様子からは、そういった姿はありませんでした。



初夏となりました。日差しが強くなり、暑い季節です。
駐車場〜野猿公苑の間の遊歩道や、公苑内は野外での行動が主となります。特に公苑内観察エリアは日差しを遮る屋根や木陰等が少ないので、紫外線対策には帽子や日傘などをお持ちいただくと良いでしょう。
管理棟内には飲料水がございますが、自動販売機や販売しているジュース類はございません。食べ物の持ち込みは出来ませんが、飲み物の持ち込みは可能です。水分を事前にお持ちいただくなどして熱中症対策を心がけてください。