8月10日(金)

最低気温16℃最高気温25℃
サル来苑時間8:30

台風の後の不安定な空の気配もなくなり、真夏の天候に戻りました。台風の被害がない事は良かったのですが、雨が降らないのは気になります。今年の雨は本当に少ないように感じます。

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「代謝の違い」
冬場にサルたちが温泉に入っていると、多くの方の疑問として「温泉から出た後湯冷めしないの?」と質問されるケースがあります。

ヒトは運動したり、温泉に入ったりして体に熱を発すると、汗で体から熱を逃がします。皆さんもご自身の汗をかいた時の事を思いかえしていただければ分かると思いますが、身体全身のいたるところから汗は流れ出てきます。
つまりは、「体全体に熱の逃げる場所がある」のがヒトの特徴で、他の動物でここまで熱を代謝する器官を持つモノは稀でしょう。その反面、熱を逃がし過ぎてしまう…というのが湯冷めという現象。ヒトのように一気の体温低下をおこしにくいサルたち。温泉に入ってから出た後にヒト程の極端な寒さを感じてはいないでしょう。

さて。その理屈であるなら、ヒトは熱に強い。暑さに強い。…しかし、その“ヒト”も暑さ厳しい日差しの元に長時間立ち尽くしていれば熱中症になってダウンしてしまいます。熱に強いヒトがそうであるならば、他の動物の方がもっとダウンしやすいのではないか…と思います。

ところが、サルたちに熱中症で倒れ込むような気配は見てとれません。

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「無理はしない」
恐らく、ヒトは暑くて大変でも日差しの下に出なければならないという事が多々あります。仕事の為だったり、庭のお手入れの為だったり。大なり小なり“無理”をします。

しかし、サルたちは“無理”をしません。暑いなら木陰で休もう。それだけでしょう。

その差がきっと、熱中症になりにくいという事なのかもしれません。

無理をする我々ヒトが良いか悪いか、無理をしないノーストレスの野生生活が良いか悪いか。天秤に図れるものではないで、善し悪しは言えません。サルだって、暑い中無理をしない分、ヒトのような「食と住」に安定した生活をできませんし。

我々ヒトは、未来の為に大なり小なり無理をしなければならない生き物ですから、身体をいたわりながら程ほどに無理をしていきましょう。ただでさえ無理をしているので、そこに更なる無理を重ねるような事は避けたいものです。



夏となりました。日差しが強くなり、暑い季節です。
駐車場〜野猿公苑の間の遊歩道や、公苑内は野外での行動が主となります。特に公苑内観察エリアは日差しを遮る屋根や木陰等が少ないので、紫外線対策には帽子や日傘などをお持ちいただくと良いでしょう。
管理棟内には飲料水がございますが、自動販売機や販売しているジュース類はございません。食べ物の持ち込みは出来ませんが、飲み物の持ち込みは可能です。水分を事前にお持ちいただくなどして熱中症対策を心がけてください。