11月1日(木)はれ

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サル…公苑不在4日目

サルたちが公苑に来なくなり、これで4日目を迎えます。

前回ブログでお伝えいたしましたが、サルたちは公苑から非常に遠いポイントにいます。一昨日は、サルたちそのものを発見できましたが、昨日は気配を全く掴めなくなってしまいました。

恐らくは、一昨日発見して、誘導しようとしたが、そこから藪深い傾斜の険しい谷の中に入ってしまったのでは?という判断をしました。本日は、サルの姿は発見できませんでしたが、谷底深い場所でかすかに声が聞こえます。

前回同様、もはやヒトの追えるレベルを越えてしまって、手の出し様がありません。仮にサルの居る場所までたどり着いたとしても、サルたちを誘導して公苑にたどりつく事はまずもって不可能です。

現状では、皆様に希望的な報告は出来ない状況でした。

ただ、以前から公苑側に向かって移動している。…というのがせめて期待できる点です。ヒトがその位置から公苑にたどり着くには非常に困難ですが、サルたちからすれば大した事はないでしょう(それでも半日程の移動時間は必要になる距離ですが)


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「サルたちは谷の深く」
広く谷周辺を見渡せる、小高い地点から。だいたい、マークしてある赤い〇の位置から声が聞こえます。「では、そこを目指していざ進もう…」とはいきません。この足元は、100m程垂直に落ちていますし(というよりもオーバーハングしてせり出している)、その先も竹藪だらけ、急な斜面続きで上記の通り「ヒトの追えるレベルを越えた」状況。

命知らずに後さき考えず進む、というなら話は別ですが。

昨今、某人質事件にて「自己責任」という言葉が話題として飛び交います。話題となっている人質だった方の「自己責任」には、個人個人捉え方がありますし、言葉下手の私の発言がいらぬ誤解を招いてしまう可能性もあるので、その話とは全く別の、私が捉える「自己責任」。

兎角、危険と言われていても突き進む、その結果自分がどうなろうと「自己責任」と捉える方が多いように思います。

ですが、私の場合の「自己責任」とは、自身が責任を持てる状況を保つ事と考えています。無茶を通しケガをして行動不可になったり、或いは死に至ったりすれば、それは自分以外のヒトにまで巻き込み、最終的には他者にも「責任」のツケを負わす事になります。自分で「責任」をとれるよう、何事もなく無事に帰る。それが私にとっての「自己責任」です。

いわば自分で自分の身を守り安全な場所に戻るというのが自己責任であり、無謀を通すための口実ではないと思っております。

山にいる以上、危険も多くあり、そこを突き進む事が日常ですが、そういった意味で自己責任で行動しております。

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「山で出会ったハナレザル」
地獄谷周辺は自然豊かな場所であり、当然公苑に来るサル以外のグループのサルたちや、単独で生活する「ハナレザル」も生息しております。

ヒトに慣れていない「ハナレザル」は警戒心が公苑に来るサルたちよりも更に強く、それこそ発情期で熱くなりやすいこの時期、接し方を間違えると襲ってきます。

日の落ちるのが早くなるシーズン。公苑が閉苑になり我々が帰る頃、街灯などない遊歩道を軽装で歩く方を見かけることがあります。そういった際には、公苑は閉まっている状況をお伝えしながら、危険なので引き返すようお話しさせていただくのですが、『すれ違う人達に「公苑はもう閉まったよ」「暗いし危ないよ」と言われたけれど、「自己責任」で来てみた』という返答を時折耳にします。しかしたかが遊歩道と言えど、それなりに深い山の中。しかも日没後となれば、その「自己責任」には日常生活では馴染みのない様々な危険性が孕まれており、例えば暗闇で斜面から滑落したり、先述したハナレザルやイノシシなどのような野生動物とトラブルになるなどの事態は十分に起こり得ます。そしてその事故が「自己責任で片付かない」可能性も十分にあるのです。

今日より営業時間は9:00〜16:00になります。夕暮れは危険ですので、「自己で責任がとれるよう」行動をお願い致します。