11月9日(金)くもり

最低気温5℃最高気温9℃
サル来苑時間9:00〜13:00

最近のサル公苑滞在状況
4日(日)9:00〜16:00
5日(月)サル公苑に来ず
6日(火)10:30〜16:00
7日(水)9:00〜16:00
8日(木)サル公苑に来ず

相変わらずサルたちの落ち着きのなさは続いています。今週に入ってから群れの1♂トマム95が、トックリ92-00というメスを追うようになりました。トックリ92-00はトマム95が近付くのを嫌がっているようで、苑内を右往左往して動き回っています。

トックリ92-00にとってトマム95そのものが嫌なのか、それともトマム95をアテにしているメス…トックリ92-00よりも上位のメスがトマム95に付いてく来る(結果自分の近くに来る)のが嫌なのか。トマム95が動いてメスたちが動くと、それに付いてくる血気盛んなオスがいますが、そのオスたちとのトラブルを嫌がるのか。考えられる理由は様々です。

そういった動きが影響し、5日(月)には一度サルたちを発見したものの、公苑に誘導する道半ばで別の場所に行ってしまい結局公苑には来ませんでしたし、8日(木)は一日山の中を探し回ってもサルが見つかりませんでした。

順調に公苑に来てくれた日も、上記のようなトマム95とトックリ92-00の追いかけっこが常に行われていて、非常にコントロールが難しい状況。本日は午後になって、早々と山へ帰ってしまいました。

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「名残り惜しそうにしている者もいるが…」
昨日サルを発見できなかったので、今日は早々と「奥のポイント」へ。先週、4日間籠っていた、公苑から遠い遠いポイントです。

サルの気配はなく、「サテ、如何イタシタモノカ…」と、どう動こうか思案していると、公苑のスタッフからサルが来た旨が報告されました。

一安心。

本日は午後になって早めに帰ってしまいましたが、一旦サルが公苑に来てくれればサル探しが「リセット」されます。サルがいない状況が続いてしまうと「どこを探せばよいのか」疑心暗鬼になってしまいます。

今日は午後も多くのお客様がいらっしゃってくださり、来てくださった方々に「空振り」となってしまい、非常に申し訳ない思いではあります。ご理解の元、またの機会にお楽しみいただければと思います。

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「同じサルだが…」
先週、4日間サルたちがいない間、遠出をした際。公苑とは違うグループのサルたちと出会いました。頭数は見える限りで50頭程。

公苑の群れとは関係がありませんが、そこにいるサルたちの動き方次第では国道側に出てしまう可能性もあります。ヒトとの関わりを持つのはサルたちにとって良くないと判断し、違う方向に動かそうとサルたちの背後にまわります。

その時にビニール袋を持っていた私に、すかさず3頭ばかりのサルが襲い掛かってきました。私は17年近く、一年のほとんどをサルと過ごしています。大人のサルが3頭突然に襲ってきたとて、あしらい方はお手の物。何事もなく場を乗り切り、サルたちの背後にまわり、じわりじわりと「オレハ危険ナ動物ダゾ」とばかりに近付いてプレッシャーをかけていきます。

そこまですれば、危機感に優れた野生の動物なのでサルたちは別方向へと足を進めました。

…しかし。突然に襲いかかって来たのは気にかかります。本来、ヒトに面識のない野生のサルは、近付く前に逃げてしまうでしょう。それが、「積極的に」襲いっかって来た。というのは、やはりヒトからエサをもらってしまったからでしょう。

大きな3頭のサルに突然飛びかかられたら、日頃ニホンザルに接するような機会がに限り、まずビニール袋を奪われるでしょう。私だって、今の仕事をしていなければ対応はできません。

私はビニール袋に食べ物を入れていませんでしたが、それに反応したという事は、「ビニール袋から出された食べ物をもらったから」であり、そういった事を覚えて「ビニール袋を襲う」事を続けているからでしょう。

ヒトから食べ物をもらい、ヒトは食べ物を持ち歩いている者だと知り、ヒトを襲えば食べ物を得られる。そういった悪い習慣がついてしまっているようです。

こういったサルたちは、後々に「駆除」という道をたどる事になります。

動物に食べ物をあげる…という行為の中には「動物に対して優しくしてあげたい」という現れの一つであり、自分以外の物に優しくしてあげるというのは素晴らしい事だと思います。

ですが、野生動物に考えなしにエサを与えてしまうと、ヒトを襲うようになります。住まう地域のヒト、訪れたヒトは不幸な事になります。そして、結果として駆除される…という道をたどります。

「良い事をした」というのは、エサをあげたヒトが、満足しているだけなのです。

地獄谷のサルたちは、こういった道をたどりかけたサルたちを「地獄谷野猿公苑」という場に呼んで、保護していく…そして訪れた人にその姿を楽しんでいただくという事が、公苑の出来た始まりでもあります。なので、人里から離れた地にあり、ヒトとの関わりは最低限に留めています。

サル不在の日があり、諦めて帰るお客様が、公苑近くや志賀の道路などで野生のサルと出会うかもしれません。「ようやく会えた」と喜ばれる方もいらっしゃるでしょう。

エサをあげる事は勿論だめですが、私が出会ったサルのように「襲いかかってきて」食べ物を奪われたとすれば、そのサルは更に「やっぱりヒトを襲うと食べ物がもらえる」と感じ、より積極的になります。襲われたというのは自発的ではありませんが、結果としてサルを負の道へ追いやる事になっていまいます。

偶然に出会ってしまった場合、近付かないで素通りするのがベストです。



*11月となり、営業時間が9:00〜16:00となりました*

秋も深まり、日没時間が早くなりました。地獄谷野猿公苑は駐車場・車両の入れるエリアから遊歩道を2卻發い神茵∋海涼罎砲△蠅泙后M景眛讃紊録郵の灯りはなく、日没となると数メートル先、足元すら見えない暗闇となってしまいます。

午後の来苑をご検討の皆さまは、15:30までには入苑できて、16:00には帰り支度の間に合うよう時間に余裕をもった行動を心がけください。

また、閉苑時間までいらっしゃる場合は、ペンライトや懐中電灯、ヘッドライト等、お持ちいただいた方が良いでしょう。

地獄谷野猿公苑は野生のニホンザルを観察する場所であり、「野生動物が生息するような」環境の中に施設はございます。施設の特性へのご理解、ご協力をよろしくお願い致します。