12月27日(木)ゆき時々くもり

最低気温‐2℃最高気温0℃
サル来苑時間9:00

21日9:00〜15:30
22日9:00〜15:15
23日9:00〜16:00
24日9:00〜16:00
25日9:00〜16:00
26日9:00〜16:00

寒さもきつくなっていますが、やはり例年に比べ暖かめなせいか発情がきっちりと終わりません。夕方、早めに帰ってしまう事もあるのでご注意を。
それでも、冬となって山の食べ物が減り、腹を空かしている様子がはっきりとしていて、安定的に動いていると言って良い雰囲気です。

寒波が来るようです。何年かに一度…と脅し文句のような文言が付いています。

予想では本日から寒波の影響が出ると言われていましたが、今のところは心配するほどの雪にはなっていません。週末の頃に雪も多くなると予想され、年末年始のヒトの賑わいも激しくなる頃です。

大晦日もお正月も、ヒトの定めた「暦」というモノで、野生生活する動物にはかかわりのない事。なので、公苑は年中休まず営業しております。ですが、災害レベルの大雪等になった際は急遽休苑する場合がございます。予報やニュースなどを参考の上、無理のない計画を立ててください。

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「福を得て」
日本では、初夢として見ると縁起が良いと言われるものが、一富士二鷹三なすびと言われます。

一の富士は、日本で一番の山。これは文句なしでしょう。

二の鷹は大空の王者。これも何となく縁起がよさそうだなと言うのが分かります。

しかし、三のなすびはなぜでしょう?これは、「なす」という言葉が「成す」と転じ、挑戦する物事が成功するという事に繋がるからと言われます。

あまり知られませんが、その後に四扇五煙草六座頭と続き、

四の扇は末広がりで縁起が良い(日本人は末広がりが好き)

五の煙草は、煙草の煙は上昇するもの。つまりは運気や物事の上昇につながるから縁起が良い。

六の座頭は、昔の按摩さんの事で、按摩さんは坊主。頭には毛がない。つまり「怪我」ない。という事なんだそうです。

三なすびや六座頭の件は、エピソードとしては面白く、こういった事を知ると、日本というのは本当に言霊の国なんだなと感じます。

猿というのは、この「言霊」とも関連の深い動物でもあります。サルの事を、ある時代から「エテ」と呼ぶ人もいます。若い人にはピンとこない言葉ですが、現代でも世代が上の方は「エテ」や「エテ公」と呼んでいたと思います。

さて、ではなんでそもそも「エテ」なのか。長らくそう呼んでいた方も、恐らく本来の意味を知る人は少ないでしょう。

猿は古くは「ましら」と呼ばれていましたが、現代のように「さる」という呼び方になりました。しかし、「さる」というのは「去る」に転じ、幸福が去る…のようなネガティブな印象に繋がるので、それを嫌って「得て」という呼び方をしたんだそうです。

野猿公苑も、普通に読むと「のざるこうえん」なのに、「やえんこうえん」と読むのは、「お客様が去る」のを避けてなのかなあ…、と私は思っています。

こういった愛称からも、日本人と「猿」とは昔から密な関係にあったんだろうなと言うのが読み取れます。だって、ペットとしての歴史の長い「いぬ」「ねこ」にこんな複雑な背景の呼び方ってありませんよね。

反面「去る」に繋がる「さる」もポジティブに使われる事もあります。病魔が去る。不幸が去る。それを念じたお土産品も良く見ます。

忌むべき言葉として避ける人もいれば、喜ぶべき言葉としてとらえる人もいる。そうまでしても付き合いたい。こういう所も「猿」の魅力なのかなと思い、益々もって面白なぁ。と、私なんぞは感じるものでございます。

公苑内のにぎやかさは日に日に増し、忙しさにかまけてなかなかブログのアップも行えず、これで年内は最後の更新かもしれません。…まあそうならないように頑張りたいところですが(笑)