2月20日(水)くもり

最低気温‐1℃最高気温4℃
サル来苑時間9:00

前日お昼頃から雨が降りだし、その雨は夜まで続きました。気温も暖かくなってきて、晴れた日などは春の気配をやや感じます。気がつけば2月も下旬。日照時間も随分長くなりました。

昨晩までの雨で、苑内の雪がかなり溶かされてしまい、地面がかなり露出している状況です。

ただ、上林駐車場〜野猿公苑の遊歩道は相変わらず凍結状態。表面が湿っているのでなおさら滑りやすいという箇所もあります。これからアイスバーンが溶けていくと、遊歩道のぬかるみも気になるシーズンになりました。

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「またも二ホンジカ」
17日(日)にまた鹿がやって来ました。以前はこの辺りの地域にそもそも生息はありませんでしたが、何年か前から山中で見るようになりました。そのケースも次第に増え、このように公苑にまで訪れるようになっている所からも生息数が増え、生息域を広がっているのだな感じます。

そのようになった原因はいくつか考えられますが、その一つに山の食物連鎖の頂点たるオオカミの不在も考えられます。

二ホンオオカミは明治後期頃の目撃例が最後となり、絶命した動物です。

オオカミ間で狂犬病の流行があった事や、開発により住処が減った事等様々な要因が考えられます。また、一説にはかつてコレラが蔓延した際の影響とする見方もあるそうです。

江戸期後期から明治期に人々の間でコレラが流行り、当時の医学では原因不明の奇病は「見えない悪魔的何かに取り憑かれた」と考える人が多かったようです(現にコレラは「虎狼狸ころり」とも言われ、文字通り虎と狼と狸を合体させたような妖怪の仕業とすら考えられたようです)

古来より精神に異常をきたした人を「狐に取り憑かれた」といい、その悪霊を追い払うにはオオカミを神格化したお払いが良いとされていました。コレラも「憑き物」であり憑き物落としとしてオオカミを神様としたお払いが効果があると言われ、中にはオオカミの頭骨を煎じて飲めばよいという考え方もあり、その需要ゆえの捕殺も原因の一つとも考えられます。

あくまで、一因ですが。風が吹けば桶屋が儲かる…のような、物事がまわりまわった原因ですね。

ただ、何が原因で野生動物の生態が変わるか分からない。そういった事を真剣に考えながら、サルたち・山の動物たちと向き合わなければならないなと、時折やって来る鹿と、滅んでしまったオオカミを思いながら考えるものです。