6月27日(木)

最低気温14℃最高気温19℃
サル来苑時間8:30

最近のサル公苑滞在状況
26日(水)…サル不在

昨日はサルたち不在となってしまいました。

私は実際に山へ入り、サルたちを探してきました。フンや食痕の痕跡がはっきりしているものの、サルたちには出くわさず、痕跡を頼りに進んでいくと、山の奥へ奥へ痕跡も進んでいました。

最終的に、ある所で痕跡は途絶え、その位置から上に登ったのか下に降ったのか。それすら分からなくなってしまいました。

その時点を過ぎた2時。サルたちを見つけたとしても公苑に連れて帰る時間はないなと見切りをつけて下山。

今日はサル探しが長丁場になるかもしれない…と気をもんで準備をしていましたが、朝一番にサルたちの方から公苑に来てくれました。

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「今日は順調」
相変わらず、ヤマザクラのルートへは頻繁に行かず。行っても長くとどまらず…といった状況です。

しかし、昨日のようにヤマザクラとは別ルートに行くと山の奥へ奥へ入ってしまうケースもあります。昨日サルたちの痕跡を見て目立ったのはタケノコ。いわゆるタケノコとは違う、長野県北部のヒトが良く食すネマガリダケ(詳しくは6/16の植物こらむを参照ください)

独特の触感があり、地元民に人気の旬の食べ物ですが、サルも好きです。

ネマガリダケであるチシマザサは、こらむでも触れていましたが、公苑周辺には生えていません。公苑から離れたポイントで群生しています。

…が、条件の悪い場所なのでしょう。ネマガリダケは小さく細いものばかり。

今年もそのネマガリダケは細く小さく。それ目的で訪れたというよりは、色々と食す植物があり、その一つとしてネマガリダケを食べていた程度でしょう。

ちなみに、ネマガリダケはクマも好物。という事は、もちろんクマと遭遇する可能性もあります。やはり奥深い山の奥。危険もそれだけ多くあります。

私は「ネマガリダケのポイント」や「ヤマザクラのポイント」等と、場所についてはざっくりな説明をします。

細かく説明するのも難しいという事もありますが、あまり詳しい事を書いてしまうと、好奇心を持たれて山へ入ってしまうヒトが出るかもしれないという危惧でもあります。

多くの方は「そんなところには危ないから行かないよ」と思われるでしょう。しかし、中には「面白そうだ。行ってみたい」と思われる方もいらっしゃるのも事実。

大げさな心配かもしれませんが「念のため」という事でご理解いただきたい。



植物こらむ
第10回
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ウツギ(空木・卯木) Deutzia

アジサイ科

開花時期:5~6月

名前の由来は、枝の軸が中空であることから。ウツギという名称はアジサイ科ウツギ属に属する植物の総称に使われたり、異なる科・属の種でも幹が中空のものを指すこともあるようです。一般的には雪見草、卯の花とも呼ばれる写真の物のみを指します。ちなみに卯の花の名の由来は旧暦の卯月(今の5〜6月ごろ)に花が咲くことからだそう。

地獄谷でも5月の終わり頃に咲いていたタニウツギは花がピンク色でしたが、ウツギは花が白く、下向きに咲いています。葉もタニウツギより細長く、幅が狭い特徴があります。
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(写真:向かって右がタニウツギ、左がウツギの葉)

枝が空洞であり材が硬いことから火起こしに使われていたり、多くの和歌にも卯の花として登場することから、昔から人の生活の側にあったことがわかります。

タニウツギは葉が食用になるとの記述がありましたが、ウツギはどうなのか定かではありません。ちなみに料理の「卯の花」は“おから”がウツギの花に似ることからつけられたようです。

苑内でも緑の中に白い花がよく映えています。 鬱陶しい梅雨の時期ですが、ウツギの花が咲くころだと思うと悪くないなぁとも感じます。