6月30日(日)

最低気温15℃最高気温20℃
サル来苑時間8:50

最近のサル公苑滞在状況
28日(金)11:00〜17:00
29日(土)8:30〜17:00

28日(金)は公苑に来るのが遅くなってしまいましたが、件のサクランボのエリアに行っていた模様。そのせいか、フンの中にはサクランボの種が見えるようになりました。

ただ、例年であれば6月の上旬にはサクランボの種がフンに入っているものですが、今シーズンはここに至るまでほとんど見ませんでした。

春先に雪が降ったり、気温が下がっていた影響か、色々な木々の成長が遅いシーズン。ですが、サクランボはどうやら遅いというよりはやはり「実の生り方」が悪いのでしょう。
IMG_6484





「決まった住み家を持たない」
サルたちはどこでもフンをします。トイレというモノを知りません。

何故か…と言うと、サルたちは決まった住み家、巣というモノが無く、常に移動を続けて生活する遊動性の動物だからです。

したがって、今その場でフンやオシッコをしたとしても、数時間後には次の場所に移動し、フンやオシッコをした場にいつまでもとどまって寝起きをするわけではないからです。

その習性がある為に、サルたちはトイレというモノを覚えられないようです。頭の良い、悪いとは別の話なのです。

「猿廻し」で有名なある人物が公苑に訪れた事がありますが、その際にも私は好奇心で聞いたことがあります。

「やっぱり、ヒトと密接に生活して芸を覚えるようなサルたちでも、トイレは覚えられないのですか?」と。

やはり、そのようです。だから猿廻しのサルたちはオムツをしています。

しかし、トイレを覚えられないサルたちですが、決まった場所で寝る…という訳でありませんから、それ即ち「毎日ベットを変えている」という事でもあります。つまりは衛生的には良い生活をしているともいえます。

狸やテン等は住家をもって同じ場所で寝るので、ダニが居座ってしまったりして疥癬等になってしまう事があります。

テンや狸等は地獄谷周辺でも生息していますが、夜行性故にその姿を見た事は私自身少ないです。その少ない発見も、疥癬になってしまって毛が抜けてしまい、かなり弱ってしまったが故に昼間に出歩いているテンや狸でした。

丸裸…という程に毛は抜けてしまっていました。そんな事になってしまう程酷い皮膚病のサルは、公苑では見た事はありません。

定住しないサルたちの習性はそういうものになる可能性はかなり低いといえます(毛づくろいをしている事もありますが)

勿論、ならない訳ではないです。疥癬らしき症状のあるサルも見た事はあります。それでも体の一部分のみで、身体全体…それこそ丸裸という酷い症状は見ません。

早々と毛換わりしたサルたちはスッキリとした身ごしらえですが、タイミング遅く毛換わりしているサルたち半端に毛が抜けたようになってみすぼらしくもあります。

皮膚病?と心配される方もいらっしゃいますが、安心してください。


植物こらむ

第11回
15617844571051561784479100










ヤマホタルブクロ (山蛍袋) spotted bellflower

キキョウ科

開花時期:6~8月ごろ


初夏から夏にかけて、紫色の花をつけます。別名ツリカネソウと呼ばれる通り、大きな花がこうべ垂れたように咲く姿は印象的ですが、細い茎についているのをみるとアンバランスなイメージも持ちます。名前の由来は、花の形を提灯に見立てた“火垂る袋”から。ホタルブクロの変種であり姿形はよく似ています。


花の中を下から覗いてみると細かな長い毛が生えています。花の奥にある蜜を吸いに来たハチが滑り落ちないように足場となっているようです。雨風を凌ぐのには最適な形ですが受粉には不向きであり、それを補うための構造といえるそうです。


ホタルブクロ同様、全草食べられるようで某レシピアプリで検索するといくつかヒットしました。花びらを春巻きの皮代わりに使ったり、胡麻和えにしたり…活用法は様々あるようです。


専用駐車場の左手側、猿座カフェの前あたりに生息しています。雨に濡れたヤマホタルブクロは独特の風情があり、その姿が多く見られるのもこの時期ならではの魅力です。