1月11日(土)はれ

最低気温−6℃最高気温−1℃
サル来苑時間9:00

最近のサル公苑滞在状況
8日(水)9:00〜16:00
9日(木)9:00〜16:00
10日(金)9:00〜16:00

冬とは思えぬ気温が続き、若干春を感じる暖かさすらあり、積もった雪が消えていきます。

サルたちの発情も止まらず、むしろ勢いが良くなっているようです。遅刻・早退にまでつながるような事態になりませんが、サルたちの雰囲気は11月下旬の様です。

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「現代はのどかだが…」
日本語では、“犬猿の仲”という言葉がある。不倶戴天の関係、水と油の関係と同じような意味になり、このような言葉が生まれるほど、仲が悪い代表格とされる犬とサル。

こんにちの日本人は何気なくこの言葉を使っているが、実は「なぜ犬とサルが仲が悪いか」という事を意外と知らないものです。

本来、日本の山の食物連鎖の頂点は二ホンオオカミであり、犬…すなわちオオカミとサルは“食う・食われる”の関係だったから仲が悪いという背景があるようで、明治の頃に絶滅してしまったとされるオオカミを知らない我々日本人は、そもそもの“犬とサル”の関係を知らない。だけど、言葉としては日常の常識のように使われている…という言葉です。

恐らく“犬猿の仲”の犬を指す言葉がオオカミだけでなく、野良犬などにも関係するのでしょうけれど、サルを狩れるだけアグレッシブな犬が野生化していれば我々人間も危うい訳で。そういった野犬も現代の管理の中では存在しないので、こちらも我々にはなじみがない…といったところではないでしょうか。

犬とオオカミ。言葉としては別々ですが、どこか犬=オオカミというニュアンスが我々日本人にとってあるように感じます。

縁あって、こんな話を聞く機会がりました。

日本史に詳しくない人でもかつて江戸中期の頃に「生類憐みの令」という法令があったのはご存知の方も多いと思います。

その頃の将軍徳川綱吉公が発せられた令であり、文字通り「生き物の命を大切にしようね」という法令です。その言葉だけだととてもよい響きなのですが、逆に生き物に対しヒトが何らかの過失をしてしまうと(故意であろうとなかろうと)厳しく罰せられるというモノで、悪法としても名高い法令です。

特に綱吉公は犬を大事にしたという事で、犬を虐殺したヒトは極刑にまでされたとも言われています。

虐殺…は、もちろんいけませんが、時には野生化した犬がヒトや家畜を襲う事もあり、やむなく殺してしまうケースはあったようです。が、やはりどのような理由があっても許してはもらえません。

ところが、なぜかそれが“オオカミ”だと、ギリギリセーフという暗黙のルールがあったようです。

なので、やむなく殺してしまった犬を「あれはオオカミだった」とすると、何となく許された風潮があり、野生化し、扱いに困って処理した犬は“オオカミ”として扱われたケースがあるようです(或いは処罰する役人側でも、やむなく処理した犬を情状酌量でオオカミとして扱った場面もあるのではないでしょうか)

犬とオオカミは似たような生き物だ。しかし、違う生き物だ。

この何となく曖昧な犬とオオカミの“日本人のイメージ”は、こういった背景の中で生まれてきたのかなぁ…。などと今は亡きオオカミを思うものです。

公苑に訪れた方にサルの説明をさせていただくのは、我々の仕事ですが、時には逆にお客様から貴重で面白い話をお聞きする事もあります。



植物こらむ

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第51回

ヤマヤブソテツ (山藪蘇鉄)
オシダ科

日本の在来種であり、常緑性のシダ植物です。葉には光沢がなく肉厚、ソーラス(胞子を飛ばす袋状のものの集まり)は葉の裏側全面に散在し、包膜(ソーラスを覆う膜、葉の裏側にあるちょっと不気味なもの)は円形で灰白色であることが特徴なのだそう。
ヤブソテツの変種でオニヤブソテツの近縁種でもあります。オニヤブソテツはヤマヤブソテツと比べて、葉に光沢があり、葉の先が尖っています。

名前の由来は、ヤブソテツ(ソテツに似ていて、藪に多く生えている)に似た、山に多く生えているもの、ということから。そうは言いつつも平地でも普通に見ることができます。

シダ植物は冬場でも観察できる数少ない植物ですが、花などわかりやすいものが少なく、個人的に判別が難しいと感じていますので間違い等ありましたらお知らせください。