10月28日(水)くもり後はれ

最低気温3℃ 最高気温9℃
サル来苑時間8:30

最近のサル公苑滞在状況
23日(金)…サル不在
24日(土)…サル不在
25日(日)14:30〜17:00(10日ぶりのサル登場)
26日(月)8:30〜17:00
27日(火)10:50〜17:00

サル捜索や、捜索中に手つかずだった事務作業が重なり、更新が遅れてしまいました。

長く続いたサル不在でしたが、25日にようやくサルたちを発見する事ができ、尚且つ公苑まで誘導する事ができました。

10日間の不在となりました。記録上、最長で2週間の不在になる事もありそれに次ぐ長期不在となりました。

但し、例年長期不在は11月上旬〜中旬の頃の「発情のピーク」時でした。

サル捜索中に、公苑の群とは別の群と遭遇する事がありましたが、その群は発情が活発的な様子でした。しかし、公苑の群のサルたちは発情が進んでいるようでしたが、本格的な発情はしていない様子。

これから発情のピークへと向かっていく時期となるので、注意はまだまだ必要です。

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「新天地」
サルたちの所在が全く分からなかったので、山の奥へ奥へと捜査が続きました。奥へ奥へ…というよりは谷底に籠っているはずだったので、実際には谷の底へ底へ…という感じですが。

普段、サル探しは分担して行い、ある程度の人数がサル捜索をするために山へ登っていても、基本行動は単独である事が多いです。

単独では危険なので、避けていた箇所も、まとまった人数で「底へ底へ」と探索して見たので、私も長く公苑に勤めていて、サル探しをずっとやって来ましたが、「初めて見る景色」も多く、そういった光景を見れたのは感動的でした。

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「クマの生息地」
画像の赤マーク。見ていると、ただ枝の折れ垂れ下がりに見えます。

が、これはクマの痕跡。クマは木に登り、行動出来るとこまで行くと、実の生っている枝先の枝を折って実を食べ、折った後の枝は自分の体の下に敷きます。居心地を良くするといわれています。

この画は枝が一つ折れている程度ですが、折れている枝がクマがいたであろう場所をベースに「中心に集まる」形となり、枝が密集します。

それを「クマ棚」と言います。

つまりはクマがここで行動していた痕跡という事です。

谷の底エリアは、この痕跡やフンなども沢山ある場所でした。ヒトの出入りのない場所。なので、クマも居心地のよいエリアなのでしょう。

こういった意味でも危険なエリア。

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「なんとか」
深い谷の底まで捜索に行きましたが、手がかりはなし。諦めて帰ろうと、公苑への帰路を辿っていると、サルたちと遭遇。やはり谷底にいた様子でした。

谷底も広い範囲で平野部になっているので、別のエリアにいたようです。

たまたま移動途中だったようで、そこに出くわしたのは運が良かったとしか言いようがありません。

うまく公苑に向かってくれるか心配でしたが、かなりお腹を空かしている様子だったので、かなりの時間を要しましたがそのまま公苑まで。

お腹を空かしている=山の食べ物が不作という事だと思いますし、発情も上記の通りそれほど活発ではなく、結局何が原因だか分かりませんが、とりあえずは一安心。

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「メスの発情」
メスの本格的発情が始まってきました。

この画像、寝ている姿のメス。毛づくろいをしているのは群れの1位♂トアミ00です。

お尻の辺り、白いモノが付いていますが、こちらはオスの精子の固まったもの。交尾もしているようです。

このメスはトエイチ98-07といい、昨年は出産の為発情はお休みでしたが、一昨年の発情もメス本格発情のトップだったと思います。

月経のタイミングとか、何かの関係でしょうけど、面白いものです。他のメスが発情していないので、自然オスたちにモテます。2年前もモテていました。

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「とばっちり」
他にメスが発情していないから、そこへ行かざるを得ない…のでしょう。

トエイチ98-07に向かって行きますが、「先にオスがいた」「嫌がられて逃げられた」等で、発情で頭に血が上っていてそもそも怒りやすかった所へ「気に入らない事」があったものだから、近くのメスを攻撃する…という事にもなりがち。

母親のトエイチ98は、そんな「とばっちり」を受けたのでしょう。負傷しています。確か、これも2年前もおんなじようにケガをしていたかと記憶しています。

これからオスの攻撃も激しくなるので、ケガも増えていきます。





植物こらむ
第108回
チドリの木




チドリノキ(千鳥の木)
ムクジロ科カエデ属
開花時期 :5月ごろ

日本の固有種。
葉に裂け目がなくカエデらしくない、カエデの仲間です。
名前の由来は、種子の形が鳥の足跡に似ていることから。カエデの仲間は皆、プロペラの付いた、似たような果実が出来るので特出した特徴とは言えませんが…。

葉の様子がサワシバに似ているため、サワシバカエデとの別名があるそうです。判別は、サワシバは葉が交互に、チドリノキは葉が対生であることです。
冬芽は数多くの鱗片葉(いわゆる、よく見る冬芽。小さなタケノコのような姿)に包まれており、春先にその欠片がこぼれ落ちる様子は、花よりも美しいとか。

かなり特徴のある葉だと思いますので、是非とも探してみてくださいね。



*日没時間が早くなってきております。地獄谷野猿公苑は駐車場から徒歩のみで訪れる事の出来る山の中。歩いていただく遊歩道の道中は杉林であり、人工の灯りが全くない道です。
日が暮れて暗くなると、灯りのない遊歩道は真っ暗になってしまいます。

10月末までの営業時間は8:30〜17:00ですが、17:00に到着していただいても観察は出来ません。少なくとも16:00〜16:30くらいに入苑できて、17:00にはお帰りの準備が出来るよう心掛けてください。
また、終了時間まで観察される場合は懐中電灯やペンライトをお持ちいただくなどの準備をお願い致します。

現在のところ17:00に公苑を出発すれば問題ない状況ですが、これから日に日に暗くなるのが早くなりますので、時間に余裕のある来苑を心がけてください。

施設の特性に対するご理解ご協力をお願い致します。