4月4日 日曜日

最低気温7℃ 最高気温13℃
サル来苑時間8:30

最近のサル公苑滞在状況
2日(金)8:30〜17:00
3日(土)8:30〜17:00

1日より営業時間が8:30〜17:00となりました。

朝に関しては、冬の間もずっとおおよそ8:30前には公苑に来てくれていたので、それほど心配はありませんでしたが、夕方に関しては17:00まで公苑にいてくれるか正直不安なところはありました。

4月に入って突然に「17:00まで滞在する」コントロールではなく、3月下旬頃から徐々に「16:00より長めに滞在してもらう」コントロールをしていましたが、16:30まで持たず、時には16:00まで待たせるのがギリギリになる事もありました。

さあ今日から17:00までだ。どこまで持たせられるかな?と構えていましたが、私の心配とは裏腹に今のところ17:00まで落ち着いてくれています。

私の思いが通じたのだ…という事では、もちろんありません。今週に入り、暖かさも増し、「公苑にいるのが過ごしやすい状況」となったのではないでしょうか。

公苑全体に日が当たるようになり、各々十分にスペースをとって日向ぼっこが出来る。

限られた日当たりしかない状況では、場所の取り合いのようないざこざもあり、それも陽の入る角度によって移動せざるを得ない時もあったでしょう。

これまでよりも、「より滞在しやすい」気になっているのかな。

リラックスしてゴロゴロと転がって眠る姿が多く、子供たちの遊びも長続きせず、少し遊んだら「休憩」とばかりに母親のお腹へ帰り、一緒にスヤスヤと眠る。

春眠暁を覚えず…の言葉通り、のんびりとした空気と過ごしやすい気候に眠気も誘い

「うーん、あとちょっと…」

と、動きたくないモードになっているのかもしれません。これからしばらくも17:00までゆっくりしてくれると良いのですが…。

いずれにしろ、これから春が進むと、春の食べ物が広い範囲で旬を迎えるにつれて、サルたちもそちらへそちらへ向かう傾向となります。

動向に注意は必要です。

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「どちらも心地の良い場所でありたいもの」
水戸黄門で有名な徳川光圀公は政治の理想を語る際にこんな言葉を残したと伝わる。

「政治は男色のようでなく、女色のようにしなければならない」

当時の文化の中で、男性同士の愛の営みを理解していたと思われる一文でもあり、男色とはそういう事をさしている。反対に女色とは、女性との愛の営みを指している。

男同士の愛の営みはどちらかは快楽かもしれないがどちらかは痛みを生じる。

しかし男女の愛の営みはお互いが快楽である。

つまりは、政治とは為政者も民もお互いが「良い」と思えるものを目指さなければならない。

かなり赤裸々に語られている一文だけれど、それだけに「なるほど」と納得する部分もあり、「もっとも」と私は思ってしまいます。

男同士の云々・男女の云々についての話はナイーブなこの時代、私に悪意が無くとも揶揄や差別と誤解を与える危険性があるので、あまり触れないようにしたい。が、この言葉の本質は教訓としたい。

公苑でサルたちと接する中で、やはり思うのは「ヒトもサルも良いと思える場でありたい」という事です。

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「距離をとるのはサルたちの為でもある」
公苑はあくまでサルたちの日常を観察していただく場所であり、サルたちはヒトのペットでないことは勿論、友達でもありません。

サルをわざと怒らせて、ハラハラドキドキ。そんな光景が面白いから、もう一度やってみよう。そんな場面に出くわす事もあります。

ヒトは誰しも「怒る」という感情を持ったことが有るはずです。

あなたが「怒る」という感情を持った時、あなたは楽しいだろうか?うれしいのでしょうか?

違いますよね?

怒るというのは「いやな気持になった」から「怒る」のではないでしょうか。

どんなに相手を気遣っても相手が怒ってしまう事もある。それは仕方がない事だけれど、明らかに相手が「怒っている」のが分かっているのに同じことをしようとする。

相手が動物で、こちらはヒトで。ヒトの方が「より深く考えられる」分、それに気づいて思いやって欲しい。そう願うばかりです。

距離をとってあげてください。触らないであげてください。…というルールは、当然ヒトが安全に観察する為にという意味です。

そして、安全に観察するという事は「相手(サル)を怒らせない」事であり、怒らせないという事は「相手を嫌な気持ちにさせない」という事でもあります。

ルールはヒトの為でもあり、サルたちが公苑で「気分よく過ごす」為のものでもあるのです。

綺麗でふさふさとした毛並み。カワイイ子ザル。触ってみたい。気持ちは分かります。

しかし、見ず知らずの人にいきなり触られて、気分が良いでしょうか?

電車の中で、目の前の女性が、とてもとてもかわいくて、魅力的で。その気分のままに触る。触った事で欲求を満す。だからやるんだ。こうまであからさまに言うと、「卑劣な」と思われるでしょう。

端的な話なのですが、根本は一緒だと私は考えています。チカン行為と変わらぬことをしているかもしれない…そう思い、とどまって欲しい。

触られた側はびっくりするでしょう、怖いでしょう、悲しいでしょう。嫌な気持ちです。だから「怒る」のです。

「どちらかが楽しい」ではなく、「どちらも楽しい」

ルールはその為にあり、それを守る事で、どちらもより「良い」場所になっていく…

それを目指したいですね。






植物こらむ
第129回
カラスノエンドウ


カラスノエンドウ(烏野豌豆)
マメ科
開花時期:3〜5月頃

名前の由来は、種子が熟すと真っ黒になるとこが烏を連想させたことから。名前の読みはカラス ノエンドウ。カラスのエンドウではなく、カラスのように黒いのに生える豌豆という事です。

別名を、ヤハズノエンドウ(矢筈野豌豆)と言い、葉っぱの先に小さなくぼみがあり、それが矢筈(矢の末端の弓の弦を受ける部分)に似ていることから、名前がついたようです。

花はピンクで、マメ科の特徴である蝶形花(ちょうけいか)です。
これもマメ科の特徴の一つらしいのですが、根に根粒菌(こんりゅうきん)というバクテリアの一種を寄生させているそうです。この根粒菌は、空気中や土中の窒素を植物が利用可能な形に変換する、という力を持っており、マメ科の植物はこの根粒菌と共存する事により、生育に必要な窒素を得ています。(これを窒素固定と言います)
興味深いのは、この窒素固定を人工的に行う場合、500℃1000気圧という高温高圧の環境下でのみ生成できるということ。自然界の偉大さを感じますね。

逆に言うと、細菌の力を再現してしまうヒトの研究もすごいですが。


町中でも見かける事の多い植物です。今丁度花が咲いていますので、是非探してみてください。