11月5日(金)くもり

最低気温5℃最高気温10℃
サル来苑時間9:00

最近のサルたち公苑滞在状況
10月30日(土)〜10月31日(日)サルたち終日不在…24日から8日連続不在
11月1日(月)15:00〜16:00
  2日(火)9:00〜16:00
  3日(水)9:00〜16:00
  4日(木)9:00〜16:00

先月24日からサルたちの公苑不在が8日連続で続き、今月に入りようやくサルたちが公苑に来てくれました。

24日時点でサルたちの居場所は分かっていましたが、その後は消息不明。

27日に再びサルたちを発見するも、公苑から非常に遠いポイントで少し動かすだけでも手一杯。

28日〜31日も全くサルたちの行方が分からなくなってしまい、今月1日の朝に久方ぶりの発見…も、やはり27日と同じポイントにいたようです。

その日の内に公苑に誘導するのは困難かと思いきや、サルたちの方は公苑に向かう気になっていたようなので、遠い距離を誘導して15:00に公苑到着。

営業時間も16:00に切り替わったタイミングなので、実に1時間ほどの公苑滞在となりましたが、何とか公苑への誘導が成功した日となりました。

その後は2日〜今日まで、ほぼ順調に開苑から閉苑まで公苑にいてくれています。

山を登り、サルたち捜索をしていて感じましたが、山の食べ物は終盤となっているので、「食べ物の秋」が一区切りしたのかなという印象。

実際、例年10月終わりから11月に入るタイミングでサルたちの山での動きの活発さが少し収まります。

去年も10月の中頃から2週間程公苑に来なかったのが、10月の末に一度戻って以降動きが収まっていました。

但し、今シーズンはこれで収まるとも言い切れません。実際11月も不在が続き、12月になってようやく動きが落ち着いたシーズンがかつてありました。

今シーズンは山の実りの豊富さや、発情が活発になるタイミング等、その「かつての年」再来のような状況で、実際にサルたちの動きは「その年」と同じような動き方をしています。

食べ物も終盤とはいえ全く尽きたわけではありませんし、同じ木の実でも実りにズレが生じる場合があり、これから食べ物が出現する場所もゼロではありません。

IMG_0363





「発情はピーク」
実りの秋は終盤ですが、恋の秋は今がピーク。なので、「サルたちの動きが不安定になる秋」は続きます。

10月23日に公苑に来てた時よりも「子作りとして成立している交尾」が、そこかしこで行われています。

また、発情によって頭に血が上ったオスが、不意に駆け出したりメスに攻撃する場面も頻発し、ケガを負うサルたちも増えてます。

ケガをするサルたちを見ると、かわいそうな気もしますが、こればかりは仕方のない事です。

ニホンザルは日本という土地に住みだしたのは、50万年と言われます。

日本は四季がはっきりした国で、その中で冬が過酷で厳しい。

春に出産し、厳しい冬までに子供を育て準備する。そして、春に出産するために秋に発情し、子供を宿す。

その生活を幾星霜と繰り返しています。

哺乳類の多くは授乳中は、排卵が再開せず、次の子供を受胎する準備が整いません。

年に数度発情する種の動物は、メスの排卵を再開して自分の子を宿すように、子供を殺してしまう「子殺し」をするタイプがあります。

霊長類にも、その例は見られます。

ニホンザルは、サルの仲間の中でも一番寒い地域に住む「北限のサル」

そういう日本の風土の中で、発情のタイミングと出産のタイミングを上手く巡らす必要があるので、オスたちも年に一度しか発情せず、子殺しをせずに済んでいるとも言えます。

多少のケガはしますが、命に関わる重症に至るケースは稀です。ご安心ください。

IMG_0350





「ヤキモチ」
サルたちの恋模様。

時にオスは自分の恋がうまくいかずヤキモチをやくような場面があり、それが猛アタックの末の攻撃に変わってしまう事もあります。

私は時に落語を聞きますが、かつてこんな話を聞いた事があります。

『ある夫婦がいて、旦那に他の女性が声をかけたり旦那が他の女性にチョット親切にしてやる。

そうすると、おかみさんは嫉妬してヤキモチをやく。いつの世でもある事です。

でもね、ヤキモチも気をつけなくっちゃいけません。

おかみさんの方がね、いじらしくかわいらしくヤキモチをやけば、旦那の方は「かわいいやつだ」と思ってくれて、それまで以上に惚れ直してくれる。これは効果のあるヤキモチだ。

ところが、ことあるごとに、今日はあの女としゃべっていたが、その気があるんじゃないか。とか、どこへ行くんだ?他の女のところか?なんてイチイチしつこく突っかかってしまうと、旦那だって嫌気がさす。これじゃあ逆効果だ。

良いですか?ヤキモチは焼餅なんだ。上手に焼けばおいしくいただける。こういうのは効果的。だが、焦げて炭になるくらいまで焼いちゃえば食えたもんじゃない。逆効果だ。

ご婦人の皆様。焼餅は上手に焼かなくっちゃいけないよ…。』

オスたちの様子を見て、そんな言葉を思い出します。

まあサルたちはありのままに生きているので、例え上手にヤキモチを焼いたところで相手に伝わるわけでもなし。

わが身の教訓としましょう。





*11月となり、営業時間が9時〜16時となりました。暗くなるのが早くなってきています。
駐車場〜公苑までの遊歩道は杉林の中で、電灯がありません。
日没後は足元も見えない程暗くなってしまいますので、夕方遅めの来苑は早め早めの行動を心がけていただきますよう、お願い致します(もしくは、足元を照らすペンライトやヘッドライト、懐中電灯をお持ちください)
地獄谷野猿公苑は、野生のニホンザルを観察していただく施設となります。野生動物が生息するような環境にお出かけしていただく場所となります。
ご理解、ご協力の程何卒よろしくお願い致します。