11月14日(日)はれ

最低気温 最高気温
サル来苑時間9:00

最近のサルたち公苑滞在状況
12日(金)9:00〜16:00
13日(土)9:00〜16:00

サルたちの出勤状況は、引き続き順調です。

太陽の位置が低くなってきたので、谷の中の公苑に陽が射さず、陽の当たりの良い所で日向ぼっこをしていて足取りが重くなる…というのがこの3日間くらいの様子。

スタッフが公苑に出勤するころ、数頭のサルたちが先だって公苑に来て、後続のサルたちをスタッフと一緒に待つ…というのが最近の朝。

20〜30頭程のサルたちが先陣切って公苑にいてくれるのであれば、そのサルたちと後続を一緒に待っていればよいかなあ…という感じなのですが、週末になるにつれ、先陣のサルたちは4〜6頭程で、後続がなかなか続かない…となってしまい、「サルたちを引っ張る」為山へ登るという場面があります。

案の定、割と近い場所にサルたちはいて、スタッフの姿を見ると公苑側にサッサと動いていきます。

スタッフが怖いから動くのではなく、元々「そろそろ公苑に行こうか」という気持ちになっていたけど、なんだか足が止まってしまっていて、スタッフが近くに見えたから「よし、行こうか」と動き出し、一度腰を上げたなら目指す公苑まで一気に進む…そういう流れです。

スタッフの姿を見るだけで、さっさと公苑に向かってくれる…という事は、やはり山の食べ物は少なくなったのだなあと感じます。

11月も折り返しの頃となってきました。実りの秋、恋の秋もあと数週間です。

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「年配のメス」
年配のメス。トワシチ98。1998年産まれなので、今年23歳になりました。公苑では最高齢。

サルたちの寿命は25年〜30年。これは寿命としての限界であり、多くは20歳になる前にいなくなってしまいます。

実際、現在160頭いる公苑の群のサルたちの中で、20歳以上というと10頭に満たないです。

なので、最高齢といっても、本格的なおばあちゃんになるのはこれから。

本格的なおばあちゃんはこれから…とはいえ、やはり高齢は高齢。

サルたちの出産は、一説によると「生涯可能」との事です。

が、これはサルの寿命はわりと長めなので、「一生涯」を研究しきれていないので、そもそも「一生涯」を見れているケースは少ない。

尚且つ上記の通り「20歳以上まで生き、寿命の限界に到達している」という個体が多くないので、「生涯可能っぽい」くらいのものでしょう。

恐らくは、「閉経しない」という事なのかなと。

実際、25歳を越えてくると、身体が痩せてきて細くなり、出産に耐えられる体ではなくなってきます。

それでも、過去公苑の中では28歳に出産した例もありますし、国内では30歳以上でも出産した例もあるようなので、出産が出来るのは出来るのでしょうけれど、全てのメスに可能かと言うと、やはり難しいものではないでしょうか。

28歳というレアケースを除けば、多くは25歳くらいで出産はしなくなってしまいます。

トワシチ98がこれからどういう生涯を辿るかは、分かりませんが、出産ができるというチャンスはもう少ないという事になります。

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「メスだって懸命」
オスに乗っかるトワシチ98。

交尾のようですが、通常の交尾とは逆です。

恐らくは「催促」ではないかと思われます。

出産が出来るうちに出産を…。彼女自身がそう思っているのではなく、身体の内から本能的にそういう衝動が湧くのではないでしょうか。

前の発情期には見ませんでしたが、今シーズン見るようになりました。

いつも…ではありませんが、年配のサルがやはりこういう「催促」行動をするように思います。

やはり、チャンスが少なくなってきている分、「待っているだけではダメ」となるのではないでしょうか。

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「みんな懸命」
発情期もピーク。

血が猛り、恋への衝動が、勢い余って攻撃へと移ってしまい、ケガをするサルたちが続出しています。

ケガをするにもその時々により、様々原因はありますが、この時期のケガの原因のほとんどは大人オスといって良いでしょう。

と、言ってしまうとオスだけがこの発情に冷静さを失って、考えなしに飛びついてしまっているというイメージになってしまいます。

しかし、メスだって懸命なのです。

年老いたメスが若いオスに迫っている…というのは、なんだか哀れだと思われるかもしれませんが、ヒトの恋模様とは違うスケールで彼らは生きています。

サルたちの出産はヒトよりも軽いとはいえ、高齢になればなるほど出産は命がけにはなるでしょう。

オスも懸命。メスも懸命。みんな懸命なのです。



植物こらむ
第159回
マツボックリ
マツボックリ2
マツボックリ3



まつぼっくり(松笠)


以前にもご紹介したことのある、松ぼっくりです。(前に紹介したのはいつだったかなぁと見てみたら、だいたい100回ぶりでした)

まつぼっくりとは松の木の果実。種子を守る役割を果たしています。
種子は?というとスーパーで見ることのある松の実。松ぼっくりの傘の付け根についており、種に傘のあるタイプは風に乗ってタネを遠くに飛ばすことができます。傘がついていないものは、食用にされることが多いようです。

松の実はもちろん食べられますが、まつぼっくりもまた、食べられることをご存知でしょうか?

ロシアには「ヴァレニエ」という、まつぼっくりのジャムがあり、ビタミンやミネラル分が多く含まれていて、滋養強壮などに効果があるとされています。
食べることができるものは若いころ(まだ青く、傘も開いていない)のものです。流石に画像のような茶色く乾いたものは、食べてみても「木の味しかしない…」とのこと。あんまりおすすめしません。

さて、サルや小動物たちはまつぼっくりをどのように食べるのでしょうか?

サルの採食場面を見てみると、茶色く乾いたまつぼっくりの中心?内側を上手に食べていました。ただ、あまり熱心には食べないようで、食べはするけど半分かじってポイっ…ということも多いようです。
続いて、こちらは画像がないのですが、リスがまつぼっくりを食べると、まるでエビフライのように芯だけ残して食べてしまうそうです。非常に綺麗に芯だけを残して食べているので、サルも少しは見習ってみては…?と思ったり。

秋の時期には、森の中でこの「エビフライ」を高確率で見つけることができます。公苑の周りではあまり見たことがありませんが、ぜひ探してみてくださいね。