12月8日(水)

最低気温6℃ 最高気温7℃
サル来苑時間 9:00

最近のサルたち公苑滞在状況
2日(木)9:00〜16:00
3日(金)9:00〜16:00
4日(土)9:50〜16:00
5日(日)9:00〜16:00
6日(月)9:00〜
7日(火)10:45〜16:00

豊富だった秋の実りもいよいよ終わり、食べられる木の実に関してはどんぐりくらいになりました。

後は、木の枝先・木の樹皮・草等を食べていますが、こちらは冬でも食べられる物。

サルたちの「公苑に向かいたい気持ち」が強くなっています。

陽のあたる場所で、ゆっくりしている事によって、遅刻する事はあっても、これで「一日不在」はなくなるんじゃないかと思います(100%と言い切れませんが…)

先週末に降った雪は、やはり十分に冷えていない地面の上では溶けるのも早く、1日(水)に長時間の多い雨量の雨が降ったので、20僂曚匹寮兩磴癲影の出来る箇所でわずかに残る程度となっています。

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「生きるために」
先日、驚くニュースを新聞で目にしました。

ある地域のサルが、川魚を食べているという事が調査の結果判明したとの事です。

ニホンザルの食の基本は、植物食。8割くらいは木の実や果実、木の葉、木の芽、木の皮、草…等です。

残りの2割は昆虫食。カブトムシ・クワガタ・セミ・カメムシ・蛾…等。

捕食といえるのは、昆虫レベルで、動物を捕食するような、いわゆる「肉」を食べるという例はごくごく稀です。

ですが、稀ながら「無い訳ではない」話です。

そもそも、哺乳類の多くの母親は、出産時に胎盤を食べます。

胎盤は、極端な話「肉」である訳ですから、草食動物であっても「肉を食べられない」という訳ではないとも言えます。

ウシは「植物を採食する事に特化した歯であるから動物の捕食が困難」なので積極的に捕食する動物ではないのであって、動物性の栄養を体が吸収できないわけではないと言えます。

実際、飼育ウシにも動物性の成分を与えた方が成長の効率が良い為与えているそうです。

何年か前によく話題になった狂牛病は、狂牛病に感染した牛の肉骨粉(食肉処理などで余る部位から精製する飼料)を食した牛が感染していった病気だったような…。

シカも、ヒトの人骨を食した例や、魚や小動物を食した例もわずかながらあります。

なので、日常的に動物を捕食をせず植物を食べるタイプの動物も、偶然的に「動物性たんぱく質」を食べるという事はあるので、ニホンザルの方がより「いろんなものを食べる」種類ですから、「動物性たんぱく質を食べる」事と、「捕食する」という事は、可能性としてわずかながら存在すると思います。

ただ、公苑のサルたちを見ていると、「積極的に動物性たんぱく質をとろう」という気配はありません(昆虫は積極的に捕食しますが…)

魚を食べる地域のサルたちは、川で川虫も食べているようですが、公苑のサルたちは川の虫を食べている様子はありません(時折そう見えるサルもいますが、ごくごく稀)

公苑のサルたちは、野生の生き方に非常に近いとはいえ、やはり「エサを与えている」という点で、本当の野生のサルたちと違います。

野生生活を損ねる程、たくさんエサを与えている訳ではありませんが、やはり「最低限でも一定量食べる物がある」と「数限りある乏しい食べ物の中から栄養を得なければいけない」という条件の差はどうしても出てきます。

なので、川魚や川の虫を食べなくても、十分だから食べない…とも考えられます。

そして、ニホンザル全般的にも、それは植物性の物で栄養を取れるなら、そちらを取る…ともいえるんじゃないかと私は思います。

サルたちは何故かムササビ・モモンガが嫌いで、見つけると攻撃し、ひどい場合ムササビ・モモンガを殺してしまいます。

そして、殺してしまっても興奮は冷めやらず、動かなくなって息絶えた相手を追撃します。

パニックになってしまうので、攻撃の手を緩めないんだと思います。パニックが徐々に収まってくると、そのままその場を離れていきます。

しかし、いくらパニックになって、殺してしまう事があっても、食べる事はないのです。

…という事は、やはり植物食が基本で、時には昆虫で、本当に本当に稀に「肉」といえる部類の物を食べる程度なんじゃないかなと。

ただ、魚食が日常になればそれも積極的に得る可能性も考えられます。

川魚食のサルたちも積極的に捕食している気配があるようです。

それでもベースは植物食で、わずかに捕食のケースが入って来るんじゃないかな。

どうしても、ニュースなどでセンセーショナルな取り上げ方をされると、「魚を食べているらしい」という部分しかイメージにならなくて、それがその内「すべてのニホンザルはそうらしい」という事にもなりかねなくて。

こういったニュースが耳に入るたびに、ある種の「誤解される」心配をしてしまいます。



植物こらむ
第160回

シャカシメジ(釈迦湿地)

釈迦シメジ


キシメジ科
名前も姿も珍しいきのこです。

名前の由来は、お釈迦様の頭のような姿をしていることから。別名センボンシメジとも呼ばれており、無数のキノコが集まって生えていることからのようです。

シメジはだいたいそんなような形なのでは…?と筆者と同じことを思った方、いらっしゃると思います。

その通りなのです。でも両者には僅かな違いがありまして、一般的なシメジは(きのこの傘を雨具の傘に例えると)、傘を開く途中といいますかパゴダ傘といいますか、そんな感じの傘の開き具合です。一方シャカシメジは、傘の部分が完全に開いているというか和傘の様に、一般的なシメジよりも傘が開いています。

これで貴方も私も、ブナピーとシャカシメジを区別することができますね!

さて、ここでご紹介するということは、シャカシメジも食べることができるキノコです。一度茹でこぼした方が美味しいとネットで見かけましたが、そのままお味噌汁に入れても十分美味しくいただけました。

またまた余談ですが…買ってきたキノコを使おうと思って冷蔵庫から出した時に、傘の部分に白いモフモフがついていること、ございませんか?

筆者は結構遭遇率が高めでして、もうカビちゃったの⁉︎と早く使わなかった己を悔いることが多々ございます。しかし、実はこのもふもふはカビではなく、「気中菌糸」というキノコの一部らしいのです。

簡単にいろんなことを端折って説明すると「子実体(きのこ)が条件が揃った時に時に菌糸という、キノコの素に戻ってしまう」ことのようです。

その条件というのが、時間経過と温度変化らしく、冷蔵庫に入れ忘れて後から気づいて入れることが多い筆者は、その条件をうまい具合にクリアしていたよう。納得です。

食べられはしますが、もちろん気中菌糸が生える前のものの方が美味しいので、キノコは早く冷蔵庫にしまって、早く食べましょうね