3月9日(水) はれ

最低気温-2℃ 最高気温4℃
サル来苑時間9:00

最近のサルたち公苑滞在状況
4日(金)9:00〜16:00
5日(土)9:00〜16:00
6日(日)9:00〜16:00
7日(月)9:00〜16:00
8日(火)9:00〜16:00

陽の当たりがよくなり、木の芽の成長もあり、サルたちの「夜過ごすエリア」が、2週間程前から変化しています。

そして、朝の日当たりのよい場所でゆっくり過ごす事も多くなり、徐々に公苑に来る時間が遅くなっています。

といっても、9:00の開苑時間前には公苑に来てくれています。

ですが、徐々に徐々に9:00を過ぎるかもしれない雰囲気は出てきているので、「朝早くの来苑」をご検討されている皆様は、少しだけご注意ください。

これから春になっていきますが、春は里から標高の高い山側に徐々に移っていきます。

公苑付近が春であれば、サルたちも近所で食べる物があるという感じになりますが、公苑付近の旬が終わり、標高の高い所へ春が移ると、そちらまで遠出するようになります。

そうなると、朝の遅刻は増え、時間も遅くなる…という風になっていきます。

しばらく先の話ですが。

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「子守り始めました」
昨年、よく子供が集まっていた群れの3位♂のサンバンくん。

秋の発情で子守は一旦止めていましたが、先日3日に子守を始めているのを見ました。

ちなみに、ニホンザルの社会にはお父さんがいません。*発情期の交尾は、不特定の異性で行われているので

産んでから育てるのは「産んだ」という事実のある母親のみ。

オスには、自分のコドモがいません。なので、オスは子育てはしません。

しかし、寒い時期になってくると画像のサンバンくんのように子守をするケースが出てきます。

恐らくは、「抱いていれば暖かい」とか、単純な理由のような気がしますが、連れて歩いているうちにオス側も感情移入するのではないでしょうか。面倒を見るようになります。

こうして子守を始めるオスたちは、春から夏くらいまで子守行動を続け、ある時が来るとそれまでけなげに面倒を見ていたのがウソの様に「邪魔だ」といった具合に邪険に扱う場面すらあります。

子守りを止めるタイミングはシーズンそれぞれですが、秋の発情期には子守をするオスはいなくなります。*オス側も血気盛んになりますし、荒っぽいオスが攻撃的になるのでコドモたちも近づかなくなるので

8月くらいまで子守をしていたサンバン君ですが、発情が進むと、それまでわらわらと集まっていたコドモたちが集まらなくなっていきました。

コドモたちの集まり具合と去り具合。その差を見ていると、非常に興味深い「サルたちのやりとり」です。

そして、3月になって子守を再開。今シーズンはどんなやりとりを見れるのかな?


そして、それから冬を経て、3月になって子守を再開です。






植物こらむ
第162回

さて、いきなりですがここで問題です。
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どちらがウグイスかわかりますか? ヒントじゃないヒントも参考にしてくださいね。







正解は…画面向かって左の地味な色合いの鳥が「ウグイス」
右側の緑色の鳥が「メジロ」です。

右がウグイスだと思った方も多いのではないでしょうか?
今回は、春を告げるウグイスのご紹介に先立って、なぜメジロと勘違いされることが多いのか紹介していきたいと思います。


誤解を招いている主な原因は、ヒントにあげた2つ「うぐいす餅」と「花札」です。

一般的なうぐいす餅といえば、メジロの色のような黄緑色のきな粉がかかったものを思い浮かべると思います。黄緑色のきな粉も「うぐいす粉」として販売されています。
ですが、うぐいす餅の元祖と言われている、奈良県の「本家菊屋」の「御城之口餅(おしろのくちもち)」はウグイスと同じ茶色をしています。

そもそもうぐいす餅とは、「粒あんを米粉や求脂(ぎゅうひ)でくるみ、両端をつまんでウグイスのような形にして、きな粉をまぶし仕上げたもの」です。ウグイスのような形にするからうぐいす餅と名ずけられたといいます。
きな粉も「黄色の粉」だからきな粉ですし、元々は黄色のお餅だったようですね。


ではなぜ、メジロのような黄緑色になったのか? これには、花札が関係してきます。

花札の「梅に鶯」。明らかにウグイスとは色が違います。これを見てしまえば”ウグイスって黄緑色の体なんだなぁと思ってしまっても仕方がありません。

一説によると、早春といえば梅、ウグイスの鳴き声→だが、ウグイスは色が地味→メジロの黄緑色の方が梅の中でも映えるのではないか? という感じで、絵札の見栄えを優先した結果、メジロのような色になったようです。
うぐいす餅も同じように、春に花々が咲き始める風景とマッチした明るい色→黄緑色にすることによって早春を代表するお菓子にしたい、という戦略でもあったのではないかなと思います。



ついでに他の鳥の絵札も見て見ましょう。

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「藤と不如帰(ほととぎす)」
「薄(すすき)と雁(かり)」
「松に鶴」
「柳と燕(つばめ)」
(鳳凰は割愛します)

いかがでしょうか。鳥とは分かるけれど、なんの鳥かは分かりずらいものが多いですよね?
絵が下手…なのではなく、限られた色で見栄えの良いものにするためなのだと思います。


次回はウグイスのご紹介を予定しています。お楽しみに。