6月4日(土)
最低気温12℃最高気温18℃
サル来苑時間8:30
最近のサルたち公苑滞在状況
5月27日(金)11:00〜17:00
28日(土)サルたち一日不在
29日(日)10:00〜17:00
30日(月)8:30〜17:00
31日(火)11:20〜17:00
6月1日(水)8:30〜17:00
2日(木)11:30〜17:00
3日(金)8:30〜17:00
5月28日は、サルたちを見つける事ができず、公苑は一日サル不在となりました。
どうやらいつもの行動範囲を越えて、更に標高の高いところへ行っていたようです。
その後は、遅刻と早出が交互になっています。

「サルたちの移動範囲をあらわしたジオラマ」
公苑の展示室にあるジオラマ。
こちらはサルたちの行動する範囲をあらわしています。
チョット見えづらいかも知れませんが、白いサルのマークがサルたちの移動する様子をあらわしています。
赤いマークが公苑のマーク。

「白いマークがサルの行動範囲」
白い線がざっくりとしたサルたちの行動域。矢印の先は公苑です。
おおよそ、公苑をベースとして2km四方の距離を行動範囲としています。

「青い◯が新芽・若葉・山菜エリア。赤い◯がヤマザクラエリア」
公苑のサルたちは、山で生活する野生のニホンザル。
日中は、山から降りてきて公苑にいますが、夕方になると山へ帰ります。
“帰る”と言っても、ニホンザルは住処を持たない生態。その日によって、寝る場所を変えます。
ここ最近のサルたちは、画像の青エリアと赤エリアを交互に目的として、夕方山へ行きます。
極端な例ですが、青いエリアは新芽や若葉・山菜があってそれらを食すために移動します。
そして、赤いエリアはヤマザクラの実のなるエリア。花が散り、実をつけ始めた実を求めて移動します。
4月〜5月中旬までは、ほぼ毎日青いエリアに移動していましたが、5月中旬〜下旬は
青いエリア:赤いエリア=2:1
くらいの割合で、2日連続して青いエリアに行ったら3日目は赤いエリアへ…といった風にサクラの実の成り具合によって赤いエリアを目指すようになっていきました。
そして、先週末から今週は、1日おきに青いエリアと赤いエリアを交互に目指しています。
サクラの実は、サルたちにとってもまだ「夢中になる」ほどではないようなので、上記の“サルたち公苑滞在状況”で朝早くから公苑にいる日は、赤いエリアから来た日が多いです。
サクラの実を求めてより活動的になると、赤いエリアに向かった日も遅刻になることもこれから増えるでしょう。

「ヒトは難産」
哺乳類の中で、ヒトはとても難産なタイプ。
そこには、四足歩行から二足歩行へと進化した影響が関係していると考えられます。
二足歩行になって「立ち上がった」事で、内臓を骨盤で支える必要ができ、骨盤底の筋肉が発達し、二足歩行により殿筋…お尻の筋肉が発達しました(上半身が逞しいゴリラも、お尻は割と小さい)
これらの筋肉部位が出産時には産道の出口を塞いでしまう構造になってしまい難産の一因となってしまいます。
また、霊長類の多くは産道に対して赤ちゃんの頭の直径が小さいのでスムーズに出口に通れるのが、ヒトの場合は脳の発達により頭が大きくなって産道の直径とほぼ同じで、余裕が存在しないので難儀してしまう。
これも二足歩行になった事で、空いた手で道具を扱い、知能が発達した進化の影響と言えます。
なので、近しい仲間の霊長類もヒトほど難産ではなく、なんなら哺乳類の中で「最も」といってもよいくらいヒトは難産だと言えるんじゃないでしょうか。

「それでもお母さんたちは大変」
ヒトの出産は大変。
では、他の動物のお母さんの出産は楽かといったらやはりそうではない。軽い重いはあれど、出産はみな大変。
ましてやヒトは医療の進化により、昔よりも安全に出産が行われるようになってきていますが、野生の動物たちは自分の身一つで出産に挑まなければなりません。
お母さんたち、本当に本当にお疲れ様でした。
出産のシーズンはこれで終盤。もうちょっと続きます。
最低気温12℃最高気温18℃
サル来苑時間8:30
最近のサルたち公苑滞在状況
5月27日(金)11:00〜17:00
28日(土)サルたち一日不在
29日(日)10:00〜17:00
30日(月)8:30〜17:00
31日(火)11:20〜17:00
6月1日(水)8:30〜17:00
2日(木)11:30〜17:00
3日(金)8:30〜17:00
5月28日は、サルたちを見つける事ができず、公苑は一日サル不在となりました。
どうやらいつもの行動範囲を越えて、更に標高の高いところへ行っていたようです。
その後は、遅刻と早出が交互になっています。

「サルたちの移動範囲をあらわしたジオラマ」
公苑の展示室にあるジオラマ。
こちらはサルたちの行動する範囲をあらわしています。
チョット見えづらいかも知れませんが、白いサルのマークがサルたちの移動する様子をあらわしています。
赤いマークが公苑のマーク。

「白いマークがサルの行動範囲」
白い線がざっくりとしたサルたちの行動域。矢印の先は公苑です。
おおよそ、公苑をベースとして2km四方の距離を行動範囲としています。

「青い◯が新芽・若葉・山菜エリア。赤い◯がヤマザクラエリア」
公苑のサルたちは、山で生活する野生のニホンザル。
日中は、山から降りてきて公苑にいますが、夕方になると山へ帰ります。
“帰る”と言っても、ニホンザルは住処を持たない生態。その日によって、寝る場所を変えます。
ここ最近のサルたちは、画像の青エリアと赤エリアを交互に目的として、夕方山へ行きます。
極端な例ですが、青いエリアは新芽や若葉・山菜があってそれらを食すために移動します。
そして、赤いエリアはヤマザクラの実のなるエリア。花が散り、実をつけ始めた実を求めて移動します。
4月〜5月中旬までは、ほぼ毎日青いエリアに移動していましたが、5月中旬〜下旬は
青いエリア:赤いエリア=2:1
くらいの割合で、2日連続して青いエリアに行ったら3日目は赤いエリアへ…といった風にサクラの実の成り具合によって赤いエリアを目指すようになっていきました。
そして、先週末から今週は、1日おきに青いエリアと赤いエリアを交互に目指しています。
サクラの実は、サルたちにとってもまだ「夢中になる」ほどではないようなので、上記の“サルたち公苑滞在状況”で朝早くから公苑にいる日は、赤いエリアから来た日が多いです。
サクラの実を求めてより活動的になると、赤いエリアに向かった日も遅刻になることもこれから増えるでしょう。

「ヒトは難産」
哺乳類の中で、ヒトはとても難産なタイプ。
そこには、四足歩行から二足歩行へと進化した影響が関係していると考えられます。
二足歩行になって「立ち上がった」事で、内臓を骨盤で支える必要ができ、骨盤底の筋肉が発達し、二足歩行により殿筋…お尻の筋肉が発達しました(上半身が逞しいゴリラも、お尻は割と小さい)
これらの筋肉部位が出産時には産道の出口を塞いでしまう構造になってしまい難産の一因となってしまいます。
また、霊長類の多くは産道に対して赤ちゃんの頭の直径が小さいのでスムーズに出口に通れるのが、ヒトの場合は脳の発達により頭が大きくなって産道の直径とほぼ同じで、余裕が存在しないので難儀してしまう。
これも二足歩行になった事で、空いた手で道具を扱い、知能が発達した進化の影響と言えます。
なので、近しい仲間の霊長類もヒトほど難産ではなく、なんなら哺乳類の中で「最も」といってもよいくらいヒトは難産だと言えるんじゃないでしょうか。

「それでもお母さんたちは大変」
ヒトの出産は大変。
では、他の動物のお母さんの出産は楽かといったらやはりそうではない。軽い重いはあれど、出産はみな大変。
ましてやヒトは医療の進化により、昔よりも安全に出産が行われるようになってきていますが、野生の動物たちは自分の身一つで出産に挑まなければなりません。
お母さんたち、本当に本当にお疲れ様でした。
出産のシーズンはこれで終盤。もうちょっと続きます。