6月11日(土)くもり

最低気温16℃ 最高気温20℃
サルたち来苑時間 8:30

最近のサルたち公苑滞在状況
5日(日)8:30〜17:00
6日(月)10:20〜17:00
7日(火)9:30〜17:00
8日(水)10:40〜17:00
9日(木)8:50〜17:00
10日(金)9:00〜15:10

サルたちの来苑時間がやや早くなってきました。

前回のブログでも触れましたが、ヤマザクラの実のエリアに行くときは早く、新芽・若葉のエリアは遅めに公苑に来るのは変わらず。

ですが、新芽・若葉エリアに行った日は、先週までは

「スタッフがサルたちのいる場所まで迎えに行って、スタッフの姿を見たら公苑に行く気持ちになる」

といった様子だったのが、

「サルたちから公苑側に向かって移動していて、スタッフが途中で出会う」

という風になってきています。新芽・若葉のエリアも旬が終わってきたのでしょう。

ただ、日中に山へ帰ろうとする動きが見られます(実際10日の日は早帰りしてしまいました…)

日中に山へ帰ろうとする動きは「ヤマザクラの実のエリアに行きたい」という様子で、ここから先はヤマザクラの実のエリアから来る時の遅刻が心配になっていきそうです。

IMG_0208






「2頭目の赤ちゃんの死」
出産が続いています。

5/2のブログ“忘れることは薄情ではない”で、死んでしまった赤ちゃんのお話をしました(画像は関係なく、寝ているコザルです)

その後、他の赤ちゃんも順調に成長していますが、もう1頭残念ながら死んでしまった赤ちゃんがいました。

その赤ちゃんは、産まれて数日経過していました。

5/2のブログのお母さんは、しばらく死んだ我が子を持っていましたが、今回のお母さんはすぐに手放しました。

そういえば、何回か死んだ赤ちゃんとその母親の姿を見ているけれど、「死んだ我が子を持つ」というのは、産まれて間もないコドモの場合が多かった気がします。

今回の赤ちゃんのように産まれてから数日経過していたり、もっと言うと春に生まれて成長して、冬くらいのコザルが何かの拍子で重いケガをして死んでしまった…として、そのコザルを持ち歩く母ザルがいた記憶がありません。



ここから先は、長い時間サルたちを見ていたあるスタッフの、ふとした発想として見ていただきたいのですが。

今回の赤ちゃんもそうですが、「自分の大切なコドモだと思って大事に持ち歩く」と言うのであれば、成長具合は関係なく持っていても良いのでは…と疑問を持ちました。

子が産まれてから、母親が自分の子供を「我が子」として認識するのには、動物界では長い短いあれど時間を要します。

もしかしたら、産まれてから時間が経過して「我が子」と認識した後の方が、「死んでしまっている」と言う事を認識できているのではないでしょうか。

死んだ赤ちゃんをネタに不謹慎な…と思われるかもしれません。

もちろん残念で悲しい…と、私も思っています。

何回か対面した赤ちゃんの死に、感じた事を、思いのままに書いてみました。

見ていただいた皆様も、記録の一つとして捉えていただけると幸いです。




植物こらむ 167回
※今回はセミのご紹介となります。
写真も最後に掲載しているので、苦手な方はお気をつけください。


アブラゼミ
カメムシ目セミ科

大きさ:5〜6cmほど
時期:7〜9月
生息域:北海道と日本列島全域

名前の由来は、アブラゼミの鳴き声が油で揚げ物をしている時の音に似ていることから。羽が油に濡れたようにマダラ模様になっていることから、とも言われています。

アブラゼミに留まらず、セミ全般の鳴き声は夏の風物詩であるとともに、暑い夏をよりあつく感じさせたり、夏の終わりの哀愁を感じさせたりと、人によっても時期によっても感じ方が変わってくる不思議なものです。
セミの体つきが得意でない方や、おしっこをかけられた経験がある方にとっては、悪いイメージの方が多いかもしれません。
しかし、セミのことについて少しだけ調べてみるとチョット興味深いことがありましたので、皆さまにも共有させていただきたいと思います。


◯まず1つめ「セミの寿命」について。

筆者を含め大体の方々が「セミは短命」と認識していると思う。地上に出て来て1週間ほどで死んでしまうとも言われているが、実はそうでもないらしい。
日本列島に生息するセミの平均寿命は、土の中でだいたい3〜5年、地上での生活は1ヶ月ほど。卵から孵り、幼虫となって土に潜り、木の根から水分や栄養分を吸い取って成長する。羽化できるくらいまで成長したら、その年の夏の夜に地上へ出て羽化し、繁殖をして地に還る。

ほとんどの昆虫の仲間で、何年も生きるものは稀であるので、セミは昆虫の中では「長寿」に分類されるようである。

ちなみに、地上に出たら1週間と言われているのは「飼育が非常に難しいから」らしい。


◯つづいて…「セミ捕りのおしっこ」

皆さんはセミ捕りをしたことがあるだろうか。虫取り網と飼育箱を持ってセミを探す子供の姿を、昔はよく見たものである。
セミ捕りでなくとも、夏に木の下を歩いていたら、セミのおしっこを被ってしまった…なんて経験のある方も多いだろう。
かなり不快に感じるもので、出来れば経験したくはないもの。だが、セミもわざとやっているわけではないらしい。

セミの成虫は、羽化した後も木から栄養分を吸い取って生きている。
そもそも、木というものには“栄養を多く含むが水分も多く含む“樹液と、“ほとんど水分で、わずかに栄養分を含む“樹液があるらしい。幼虫の頃は、後者の樹液を吸うため成長に時間がかかり、成虫になると前者の樹液を吸うため、体に多量の水分を取り入れることになる。
そして、急に人間が近くにきたり虫取り網が近くに来たりして、急いで飛び立とうと羽を動かすと、その水分が尿として出てしまう。とのこと。

実はこの現象(?)、サルでも同じようなものを見ることがある。
例えば、サルが天敵から逃げるとき糞や尿を出しながら逃げることがある。一説によると、不要なものを出して少しでも体を軽くして早く逃げられるようにするため、とも言われている。もしかすると、セミも同じ動機なのかもしれない。

ともあれ、散歩や通勤中に頭に浴びせられるのは、できれば勘弁願いたい。


◯最後に…「セミファイナル」

みなさんは“セミファイナル“と言う言葉を聞いたことがあるだろうか。準決勝のことではなく、地面に仰向けになって落ちている「もう死んだようにみえるセミ」に近づくと、いきなり動き回ってびっくりさせられる、アレのことである。

とある調査によると、ひと夏でおよそ3人に1人はセミファイナルを経験したり、目撃したりしているらしい。かなりの高確率だ。
このセミファイナルのセミの生死を見分ける方法として、「脚が開いているか、閉じているか」があるそうで、脚が開いていると生きている可能性が高く、脚が閉じていると死んでいる可能性が高いそう。

…確かにその通りかもしれない。しかし、目が悪い代表で一言だけ反論させてほしい。
「脚が閉じてるかどうか、近づかなきゃ見えないじゃない」
近づけばセミファイナルが発動するんじゃないかしら。その辺が少し気になるところ。
…まぁ、そこまでいうほど気にしてはいないのだが。

(ちなみに「どうして地面に仰向けになっているか」については、すでに役目を終えて死に瀕しているから。)


いかがでしたでしょうか?
なかなか力が入ってしまって長文になってしまいましたが…。個人的にもかなり興味深いものだったのではないかなと思います。

これから梅雨が明けると、セミも多くなってくる時期になります。
セミの鳴き声が聞こえた時に、今回の記事を思い出して「そうなんだ〜」と思っていただけると、とても嬉しいです。


「7月中頃、羽を乾かすアブラゼミ」
22114d95-cb84-4850-b706-9ead1be549fb