7月31日(日)晴れ

最低気温23℃ 最高気温28℃ (いずれも日陰での値)
サル来苑時間8:30

最近のサル公苑滞在状況
24日(日)8:30〜17:00
25日(月)8:30〜17:00
26日(火)8:30〜17:00
27日(水)8:30〜17:00
28日(木)8:30〜17:00
29日(金)8:30〜17:00
30日(土)8:30〜17:00


夏本番となり、暑さも本格的です。

公園も少し標高が高いとはいえ、30℃を超える気温。

じっとしていても汗が出てきます。

ずっと陽にあたっていると、「危ない」と肌で感じます。

帽子、日傘の日除け対策を忘れずに。

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「食べ物にご用心」
画像は、涼しいところでお昼寝をするトライチ03♀。

ぐっすりと眠って、気持ちよさそうです。

公苑の適当な木陰で、こんな感じでくつろぐサルは多いのですが、先日様子がおかしなコがいました。

それは12〜14歳の大人のメスでした。

画像のように、お腹を地面にベタッとつけてうつ伏せでいたのですが、呼吸が荒く、息を吐く度に小さな声が漏れていました。

「フッ、フッ、フッ、フッ…」

呼吸はテンポも早く、お腹が小まめに激しく動いています。

見るからに体調が悪そうです。

外傷もないので、傷が元とか、マムシに噛まれたというのではなさそう。

とっさの時にはそれなりに素早く動くので、大きな心配は必要なさそうですが、苦しそうにしています。

しばらくすると、3度くらい吐瀉しました。

心配で様子を見ていましたが、吐いた後時間が経過するごとに体調は良くなっていきました。

もしかしたら、悪いもの食べたのかな?

吐いた事で悪いものが体から出て、体調が良くなったのかもしれません。次の日には何事もなかったかのようにしていました。

本格的な暑さ。食べ物が悪くなるのも早くなっています。

皆さんもお気を付けください。





動植物こらむ
第174回
BR1O2365

(表示が変になってしまいましたが、クリックすると元の画像を見ることができます)

オニヤンマ
トンボ目オニヤンマ科

見られる時期:6月後半〜9月前半ごろ


日本最大のトンボ。平均して10センチ以上になるようです。(大人の手の半分くらいの大きさです。普通のトンボは大体人差し指か中指に収まるくらいの大きさのものが多いですね)
大型のトンボなので幼虫〜成虫になるまで2〜3年かかると言われています。(トンボの平均は1年ほどだそうです)

体が大きなことと、体の黄色と黒色の縞模様が特徴。大きな目はエメラルドグリーンでとても綺麗です。

トンボの目は、1万〜3万個の小さな個眼が集まっている「複眼」というもので、マルチスクリーンのように見えていると言われています。個眼は、物を断片的な一部分しか写せませんがその一部分が集まって物の形を正確に捉えることができるとされています。

人間の視力に置き換えると0.01ほどですが、視野の広さはほぼ360度。(若干後方の一部に見えにくい位置があるようです)

動きの早いものは捉えやすく、逆にゆっくりとした動きのものに対しては捉えにくいのでじっくりと観察をします。そのため、ヒトがトンボを捕まえるときに「目を回すため」として行うあの行為は、実はトンボからしたら「ゆっくりと動くなにか(ヒトの指)を観察している」からトンボの動きが鈍くなり、捕まえやすくなるのだそうです。目を回しているのではないのですね。


オニヤンマと聞いて、「虫除け」として知っている方もいるかと思います。

これは、オニヤンマに見立てた模型やグッズをリュックや帽子につけておくと、アブなどのオニヤンマの餌となる虫が寄ってこなくなるというもの。実際に商品としても販売されているそうで、電池や化学物質を使わない虫除けとして高評価を受けているようです。

天敵を避ける、自然界の法則を利用したコチラ。気づいた人や考えついた人はすごいですね。

商品にも記載がありますが、あくまでも虫が寄ってきづらくなる程度なので、蚊取り線香などと併用するとより効果がありそうです。

気になった方は、一度詳しく調べてみてくださいね。



さて、以下余談ですが…
今回オニヤンマを取り上げたのにはちょっとした訳がありまして…。

先日、いつものように遊歩道をバイクで通勤中、バイクの前かご部分で何か大きな飛んでいるものとぶつかってしまいました。小さな虫とぶつかることは日常茶飯事。ですが、大きなものは珍しいので、何だろう?とカゴを見ると、大きなトンボがカゴにしがみついているではありませんか。

青春の一幕にありそうな、「交差点の角を曲がったら偶然意中の人とぶつかってしまった」というあのシチュエーションのように、運命的なぶつかり合いをしてしまった筆者とオニヤンマくん。(後で分かったことですが、大きなトンボ=オニヤンマだったようです。筆者は動揺していたこともありわからなかった)

あまりトンボと正面衝突をしたことはなかったので、記憶に残る出来事でした。


ちなみに、運命的にぶつかってしまったオニヤンマくんはバイクを停めてカゴから救出。ぱっと見羽も目も足も傷を負っている感じはなく、道端に離してやると飛んでいきましたのでご安心を。

皆様も、虫たちとの運命的なぶつかり合いにはお気を付けください。