4月5日(日)くもり☁️

サルたち来苑時間8:30
最高気温10℃最高気温12℃

3月22日(日)〜31日(火)9:00〜16:00
4月1日(水)8:30〜16:30
 2日(木)8:30〜17:00
 3日(金)8:30〜17:00
 4日(土)8:30〜17:00

【3/22〜4/3の期間、サルたちの様子】
雪も少なく、日差しも暖かい日が多く、今シーズンは、3月の下旬ですっかり春という雰囲気になっています。

冬の間は、公苑で食べるエサがメインだったので、夜は公苑近くの山の中で過ごしていましたが、新芽や若葉・若草といった春の食べ物を求めて移動する事が増え、公苑から少し離れた場所で夜を過ごすようになっています。

朝、遅刻するケースはありませんが、徐々に公苑に来る時間が遅くなってきているので、少し注意が必要です。

例年、1月〜2月でも遅刻する日は0ではなく、3月になるとちょこちょこと遅刻が始まるサルたちですが、今のところ順調です。

反面、午後は早めに山へ帰ろうとする傾向があり、3月いっぱいは16:00までの営業の中でギリギリ引っ張る事ができましたが、4/1から17:00までの営業となったことで、コントロールが難しくなっています。

私たちスタッフは、人間の定めた時間の中で行動できますが、サルたちはそうではありません。

3月まで9:00〜16:00のルーティンで行動していたものが、4月になった途端に8:30〜17:00のサイクルにきっちり切り替わってくれるというものでもありません。

しばらくは、9:00〜16:00の時間をベースに来苑の計画をしていただければと思います。

もちろんスタッフは8:30〜17:00の中で、お客様が観察を楽しんでいただけるようにしていますが、相手は野生の動物ですので、人間の思い通りにいかない事はございます。

地獄谷野猿公苑は、野生のニホンザルを観察していただく施設です。

野生に生きるサルたちには、彼らなりの都合があり、人間側の都合をメインに生活しているわけではありません。

施設の特性につきまして、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

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【オス相手にも引けを取らないトリミさん】
前回ブログでご紹介しましたメス1位トリミ。

強気に立ち回る様子は前回でお伝えしておりますが、メスだけでなくオス相手にもグイグイ前に出ます。

一時は5位オスあたりでもトリミが立ち向かってくると引いてしまうような場面もありました。

ですが、勢いに任せてグイグイと前に出過ぎたのでしょう。

周囲のサルたちはトラブルを避けてトリミと距離を置くようになり、行動が単独気味です。

これにより、トリミをバックアップしてくれる仲間が少ない為、イケイケだった頃から勢いは少し落ち着いた雰囲気があります。

上記したように、イケイケの時は5位オスにも引けを取らない強気ぶりでしたが、5位6位7位オスくらいには「分が悪い」事を察したのか、彼らがいると、それを避けるようにスッと姿を消すような立ち回りをします。

トリミ以外のメスたちは、トリミに直接怒られる事を避けるのもあるのですが、オスに血気盛んに挑むトリミの近くにいると争いに巻き込まれるかもしれない…そんな警戒心もあり、距離を置いているところもあるのでしょう。

トリミが嫌われている…という訳ではないのですが、トリミの立ち回りの様子に周囲が慣れていないのでしょう。

反面、かつてのメス1位トックリ00は、他のメスたちと一緒にまとまって行動しています。

トックリ00の娘たちは、トックリ00と共に行動していて、「トックリ00ファミリー」の塊が他のサルたちにとっても「あっちにいたほうがみんな集まっていて一緒にいたい」という気持ちになりがちのようです。

トックリ00も、高齢になって身体が思うように動かない為、群れの上位オスを頼って後を追いて行動します。

上位オスの近く=群れの中核ということもあり、みんなが集まるところにトックリ00が居て、トックリ00が居ることによってみんなも集まるようになる…という流れになるようです。

トックリ00の若い頃は、トックリ00そのものにメスたちが頼りにして後を追いていく様相でしたが、現在はみんなが行く後をトックリ00が追いていくような図式は多いように思えます。

サルたちをコントロールする中では、トリミの行動を見ていても「群れ全体の行動の軸」になる事は、現状ではあまり多くないので、私はトリミの行動を当てにすることは少ないです。

トックリ00の方が、「群れ全体の行動の軸」とまでは言えませんが、「軸の一部」としては注目すべき点はあり、トックリ00の行動を当てにする事が多く、そういったメスは他にいないので、未だトックリ00の行動は重要に感じています。

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【子供に乗っかられて悪戯されるトリミさん。短気なばかりではない】
トリミが威張っていて、孤立しがち=周囲に嫌われている。トリミは劣っている。
トックリ00は未だ健在=周囲に慕われている。トックリ00が優れている。

という訳ではないのです。

トックリ00だって、若い頃はオス相手でもグイグイ前に出て、周囲のメスが距離を置くこともありましたし、トックリ00の娘たちも、トックリ00を怖がって離れていた時もあります。

いつも触れていますが、オスの順位にしろメスの順位にしろ、人間側がサルたちの生活を知るために決めている事が主であり、サルたちの中で明確な順位を決めてその順位を上げることに固執したり順位をキープするために執着するようなものではありません。

したがって「リーダはこうあるべき」というものも、人間側の理想でしかなく、彼らの生き方の優劣を決めるものではないのです。