陣内耳鼻咽喉科クリニック
診療内容
院長紹介
病院内の様子
コラム
新医療研究
トップページ



『実践ロハス生活!〜これであなたも医者いらず〜』(ID:0000164378)
メールアドレスを入力してボタンを押すと
登録・解除できます。

登録フォーム
解除フォーム
まぐまぐ



このBlogをチェッカーズに追加 このBlogを
チェッカーズに追加
このBlogをリーダーに追加 このBlogを
リーダーに追加
トップページ > コラム

2008年12月28日

【五行の解説9(保存版)〜肺の病態について】

 10月25日に受講した「次のステップを目指す中医学講座」のノートから内容をご紹介しています。講義は下谷武志先生。文責は陣内です。

 五行説の基本は木火土金水(もっかどこんすい)の順番で物事が生じるという、世の中の原理を表しています。木から火が生まれ、火で燃えて灰→土になり、土の中に金属が生まれ、金が鉱脈となり水が生じ、水は木を育てる、という輪廻の思想です。

 今日のテーマは「肺」の病態です。「肺」というと、呼吸をする肺を思い浮かべる方が大半だと思いますが、中医学では肺、粘膜、皮膚と外界との境目すべてを指します。

 従って、体と外界との境界が破たんすると、「肺」が病んでいることになりますが、一方で、肺には壊れて再生に向かうという役割もあるため、正常に壊れていくというプロセスが必要になってきます(難!)。

 悲しみの気持ちがあると、「肺」に穴が開くとされます。耳鼻科では滲出性中耳炎、あとはネフローゼなど、表面に穴が開いて、体液やたんぱく質など、体外に漏らすべきでないものを漏らしてしまうことになるのです。この穴を塞いでくれるのは黄耆(おうぎ)という生薬です。

 また破壊を堰き止めることによる弊害を回避するために、大黄(だいおう)という生薬があります。通便のための生薬ですが、堰き止めず、流れをよくして肺全体を潤す作用があります。それでいて形として、もの(大便)を自分の境界を越えて外に出すという働きがあります。同じように形として痰を境界(粘膜)から出してくれる働きを杏仁(きょうにん)が持っています。

 「肺」には自他の区別という大きな課題があります。ということは、自他の区別が最も苦手な「心」の働きが強くなると、障害が出やすくなります。これを「心剋肺」と言い、たとえば、ヒステリーなどの心の乱れにより、体の防御機能が落ちることを指します。
 

 さあ、これで五行ひと通り解説が終りました。如何だったでしょうか?



メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
メルマガ英語版はこちらです。


  

2008年12月21日

【五行の解説8(保存版)〜肺の総論について】

 10月25日に受講した「次のステップを目指す中医学講座」のノートから内容をご紹介しています。講義は下谷武志先生。文責は陣内です。

 五行説の基本は木火土金水(もっかどこんすい)の順番で物事が生じるという、世の中の原理を表しています。木から火が生まれ、火で燃えて灰→土になり、土の中に金属が生まれ、金が鉱脈となり水が生じ、水は木を育てる、という輪廻の思想です。

 今日のテーマは肺です。肺というと、呼吸をする肺を思い浮かべる方が大半でしょう。しかし、中医学の肺とは、外界との境目すべてを指します。

 皮膚、鼻や口腔などの粘膜、気管と肺も含めます。普通にしていて空気の触れる部分ということになりましょう。

 エネルギーは自分の形体を維持するために消費されるわけですが、同時に最終的な役割として、皮膚や粘膜表面に運ばれ、体の防御、つまり自他の区別のためのエネルギーとなるのです。

 皮膚が人の外観を形成しているわけですが、人が肌肉から老いることからも分かるように、肺は壊れていく部分でもあります。また唯一光を感じる部分でもあります。

 完成度が高く、これ以上何かを変えてしまうと、外観や機能が狂ってしまう、そんな感じが肺にはあります。

 下谷先生は井上用水の「マイハウス」を挙げておられました。楽曲の完成度を歌詞が超越してしまい、壊れかけている印象があります。肺のイメージが重なる歌として分かりやすいかもしれません。

 フェルメール展が先日終わってしまいましたが、行かれましたでしょうか?私は40分待ちで入場してやれやれと思っていましたが、もっと待った方も多かったようですね。

 どの絵画も計算しつくされた光の芸術という印象でしたが、どこも変えられないということもありますし、必ず光がテーマになるという意味合いからも肺なのかな?と思います。

 次週は肺の病態について考えてみます。




メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
メルマガ英語版はこちらです。

  
2008年12月14日

【五行の解説7(保存版)〜脾の病態について】

 10月25日に受講した「次のステップを目指す中医学講座」のノートから内容をご紹介しています。講義は下谷武志先生。文責は陣内です。

 五行説の基本は木火土金水(もっかどこんすい)の順番で物事が生じるという、世の中の原理を表しています。木から火が生まれ、火で燃えて灰→土になり、土の中に金属が生まれ、金が鉱脈となり水が生じ、水は木を育てる、という輪廻の思想です。

 前々回私が学校の用務員さんを「脾」的と感じたと書きました。居なくなると誰もが困るけれど、誰もが主役とは考えていない「脾」。母性からくる「無償の愛」を皆に与えているようなものかもしれません。

 「脾」のイメージに最もふさわしい絵画はルノワールでしょうか。絵の持ち味が全体に土っぽいのが独特の味わいです。

 「脾」は、体の中では食べ物を黙々と消化して栄養を淡々と各臓器に配ることが、大きな働きのひとつと言えましょう。

 「脾」の病態のひとつとして、母性が強くなりすぎて「湿」を帯びてしまうことが挙げられます。消化器が湿り気を帯びると働きが弱くなるため、胃腸はある程度乾燥させる必要があります。それに関わる生薬は「茯苓(ぶくりょう)」と「半夏(はんげ)」です。

 茯苓は全身に効果が出ます。一方、半夏は脾胃にしか働きませんが、気を降ろす作用を持っているのが特徴です。

 「脾」のもう一つの病態として、黙って裏方の役割を果たすことができず、つい口を出してしまいたくなり、イライラが募るということが生じ得ます。そのイライラに効果のある生薬としては竜眼肉が挙げられます。竜眼肉は心と脾に効果があるようです。ナルホド。

 「脾」の病態が何となく掴めましたでしょうか?

 次週はいよいよ最後の「肺」に環する話題についてお話します。

 体も社会も宇宙も、各要素相互のバランスで成り立っているという認識が大切でしょう。五行もそのうちの一つの考え方と言えます。



メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
メルマガ英語版はこちらです。



  
2008年12月07日

【五行の解説6(保存版)〜少し脱線します】

 10月25日に受講した「次のステップを目指す中医学講座」のノートから内容をご紹介しています。講義は下谷武志先生。文責は陣内です。

 ですが、今日は少し脱線してみましょう。

 五行説の基本は木火土金水(もっかどこんすい)の順番で物事が生じるという、世の中の原理を表しています。木から火が生まれ、火で燃えて灰→土になり、土の中に金属が生まれ、金が鉱脈となり水が生じ、水は木を育てる、という輪廻の思想です。

 さて。五行に関してSさんからメールをいただいています。

 > たとえば火⇒土の方向だけを見ても、木から離れた葉を、微生物が水の助
 > けを借りて分解して土が生まれる、という流れがあります。それに灰は土
 > への一時的な栄養にはなるでしょうが、燃やす火の性質は、土を生み出す
 > ものとは思えません。

 なるほど。灰を土と解釈することに、私も少し抵抗が出てきました。

 ただ、木は肝ですけれど、葉は違うと思います。葉は最終的な形ですし、呼吸もします。朽ちていく前の段階ととらえると「肺金」に相当するのではないかと思います。でもすると、金⇒土になりますね。

 > 金⇒水はどう考えたらいいのかさえ解らないです。

 確かに金⇒土だと、朽ちたものが土に変わるので、自然な感じがします。金⇒水の説明はいつも苦しいと感じます。何事も水から始まるという原理は、地球全体を支配している感じはしますが、宇宙全体を統括するシステムではないのかもしれません。だって宇宙の始まりが水とは(分からないけれど)。だからどこか不自然さが残るのかもしれません(この説明も苦しいかな?)

 五行だけで、いろいろ考えられて面白いですね。

 体も社会も宇宙も、複数要素の相互バランスで成り立っているのでしょう。その一つの考え方として五行説も勉強された方が良いですヨ。このシリーズではそのお手伝いをしております。来週は脾の解説に戻ります。



メルマガ「実践ロハス生活!これであなたも医者いらず」より
メルマガ英語版はこちらです。


  


copyright (c) 2004-2005 'jinnouchi' all rights reserved.