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『実践ロハス生活!〜これであなたも医者いらず〜』(ID:0000164378)
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2009年06月28日

【血液循環の重要性〜白癬、中耳炎、副鼻腔炎】

 足白癬と中耳炎と副鼻腔炎。

 この関連性について明確に説明できる人は医師でもそうはいないと思います。

 では、70歳の方がこの状態だったらどうでしょう?

 もしも「これは冷えのぼせ(のひどいもの)」と考えられたら正解です。

 年齢から、体の熱の均一性を維持する働きが落ち、足は冷え、頭はのぼせていきます。この方は、足の冷えが強いために血液循環がわるくなり、白癬を生じているのです。

 白癬とは、足にできるカビ、つまり水虫のことです。

 いつも考えさせられるのは、血液循環が悪いところには、いつもウイルス、細菌をはじめとして、カビ、場合によっては寄生虫まで、いろんな微生物が住みついているのです。場合によっては長期間居座って、少し痛いとか、凝りがあるとか、そんな症状を持ったまま過ごしていることもあり得ます。

 現在の足の状態は、恐らく免疫状態が悪いからか、体温が上がらないために微生物に好都合な環境になってしまっている、ということでしょう。手術痕にも同じような傾向があります。

 この方の場合には冷えが強いために、足指の免疫力が低下して、足白癬を生じたものと考えられます。

 一方ののぼせですが、これは首から上に熱を溜める結果となり、その放熱のために副鼻腔炎と中耳炎を生じてきたと私は考えています。

 そこで、少量の抗生物質とともに牛車腎気丸を使用したところ、鼻、耳、足全てが同時に良くなってきました。全身の動きが明確に分かると、治療も面白いものです。

 それと血液検査データからビタミンBが不足していることを看破しましたので、上等なビタミンBのサプリメントを買って飲むように指示しました。これで体温がさらに少し上がって、治療が終わっても再発を防いでくれることでしょう。

 今週は他にもビタミンBが必要な人がいました。うちにもビタミンBとCくらいサプリメントを置いておこうか。その方が便利かな。




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2009年06月21日

【(中医学)耳鳴について考える3〜肝の異常】

 耳鳴の講義を菅沼栄先生から受けました。菅沼先生のプロフィールとも言えるサイトを先週もご紹介しました。東洋学術出版社のサイトです。

 耳鳴治療は難しいものですが、基本的考え方を整理したいと考えています。先週は腎の異常についてお話しましたが、今週は肝の関わりについてです。

 ストレスや疲れは体の中のエネルギーをぐっと凝縮させます。するとそれは熱と化して火邪となり、肝胆の経絡にそって上昇し、耳を傷めるとされています。この結果が耳鳴や難聴なのです。

 熱が体を上りますから随伴症状としては、頭痛、顔面紅潮、イライラ、不眠と、のぼせのときのように頭の熱症状が数多く出ます。熱が上へ上へと行ってしまうので、熱が下に逃げる=通便もなくなり便秘しやすくなります。

 悪化する因子として大きいのは、ストレス、飲酒、疲れ、睡眠不足でしょう。前2者は熱が体内に生じます。後2者は熱を冷ますための体の水分(津液)が失われ、体内の火を消すことができないために症状が悪化するのです。

 治療の原則は清熱(熱を冷ます)と瀉肝(肝を下すこと)が中心になります。最も代表的な処方は、日本においては適応症でないのですが、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)です。熱を冷ます力が強いので、強いストレスの方には有効性が高いです。

 ただ、今の季節は湿気が多いので気の巡りが悪くなりがちで、竜胆瀉肝湯の効果が少し落ちることもあります。その場合には疎肝作用のある四逆散に理気効果のある香蘇散を加えるというやり方もあります。竜胆瀉肝湯に四逆散を加えることもあるそうです。ナルホド。

 急性期の耳鳴にはあまり効果はありませんが、よく使われる加味逍遥散にも疎肝作用と清熱作用がありますので、特に感情的、精神的要因から生じた耳鳴に少し長く投薬したい時に使うことがあります。

 耳鳴の漢方治療シリーズは如何だったでしょうか?

 なかなか難しい耳鳴治療ですが、原因が腎、脾、心、肝のどこにあるのかを見極めると、少し解決に近づけるのではないかと思います。




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【強い過労のある人の風邪について】

 風邪をひいているのに、忙しいのか、休めずに動いていて、とうとう熱を出すエネルギーまで失ってしまう人がいます。これは時々あることなのです。

 その後さらに弱ってしまい、エネルギーが枯渇して寝汗が数週間止まらずに当院を訪れる方が6月に入り4人いました。エネルギーがなくなっているのに微熱がでるからと、解熱剤を連続して使っている人が殆どです。

 ちなみにこの寝汗は、皮膚がもう水分を維持するだけのエネルギーを持っていないということを意味しています。かなり危機的状態だと思います。

 そしてどうして微熱が出るのか、これもとても重要なところです。

 この微熱は寝汗が出続けて体を冷ますことができず、ほてりが生じて出ている熱であり、体が邪気を退散させるために積極的に出している熱とは異なります。体の水分がなくなってきて出る熱で、虚熱(きょねつ)と言います。

 この虚熱の概念は西洋医学にはありません。恐らく西洋人は基本的に頑丈で体が大きいので、虚熱の状態になるほど消耗することは、日常ではないからだろうと想像しています。しかし日本人の場合には事情が異なります。

 解熱剤はエネルギーを削いで熱を下げる薬です。しかしこの場合の虚熱のように、エネルギーを使い果たし寝汗がで始めて既に1−2週間虚熱が続いている、というところで解熱剤を使ったらどうなるか、考えてみて下さい。エネルギーの枯渇を促進していることになるのです。危ないですよ。ホント。

 高熱ではないのですから、熱の行方を見守りながら安静にするだけの余裕が必要な気がします。熱の意味を正確に判断するためにも、この場合には解熱剤は避けていただきたいのです。

 市販の感冒薬なら大丈夫と思わないでください。解熱効果のある成分が少量含まれていることが殆どです。弱っているときにはそんな薬でも致命傷になることがあります。

 うちのクリニックでは温裏補陽(体の芯を温め、陽気を補う)剤で、止汗作用の強い黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)を使用して切り抜けていただいています。こういうときに頼りになる処方です。

 症状の出方にもよりますが、黄耆建中湯だけ1−2週間使えば、だいたいは回復してきます。過労の方が多いようなので要注意です。




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2009年06月14日

【【院長の独り言】〜 重金属蓄積の問題】

 重金属の体への蓄積は主に、歯科金属とマグロなどの刺身からと考えます。歯科金属は、歯科の先生の中ではもちろん問題ないものと考えられています。でも金属の問題は、長期間かかってできる障害である可能性があるので、分かりにくい側面がありますし、また問題が生じてからでは、取り返しがつかないということも言えると思います。

 マグロにも水銀が蓄積すると言われていますが、現実に刺身を食べる量を減らすと障害が取れる人も中には見受けます。まだ少数ですが・・。

関連ブログはこちら
  

【本のご紹介〜儀礼の重要性を知る】

 本当は菅沼先生の耳鳴講義について書く予定でしたが、これまた予定変更で是非ご紹介したい本がでてきたので、それを紹介します。耳鳴については、来週に必ず書くようにします。

 私が是非紹介したいと思った本はこの本です。

 『儀礼があるから日本が生きる!』
 ライアル・ワトソン(著)、翔田朱美(訳)、2001/08 たちばな出版

 私は日本に自信をなくしていたなあ、とこの本を読んで思いました。日本が世界に稀にみる優位を築いている、ということを心から実感でき、嬉しくなったのはこの本のおかげです。

 何が優位なのか・・? それは儀礼、儀式なのです。

 世には人工的な人間関係を作る仕組みがたくさんあります。社交クラブから軍隊教育、社歌を歌うことまで、さまざまです。

 でもここからは社会的な結束は生まれません。全ては人工的な人間関係に過ぎません。日本にはたくさんの儀式や祭りが存在します。それらのほとんどが旧来の方式に則って行われています。そういう方式、すなわち儀式こそが自然な社会の一体感を生む要因になっているということです。

 私たちは、そういうものに自然のうちに囲まれています。歳を取るにつれてお宮参り、成人式、還暦とありますし、季節ごとにいろんな祭事があります。そういうものは意識には上りませんが、自然な一体感を生んでいると言えると思います。

 ただし、儀礼は商業主義に飲み込まれる危険性があるので、気をつけるべきと本には書かれていました。昔の共同体が息づく国であることを私たちはもっと意識して、誇りに思わないといけないのかもしれません。

 今まで、年賀状、お中元、お歳暮って面倒だなあと思いましたが、これも、歴史は浅い(ですよね?)ものの、欠かしてはならない儀礼のひとつであると思いを新たにしました。

 最近、いろんな方たちにお世話になっているので、お中元は大変だなあ(笑)。



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2009年06月07日

【【院長の独り言】〜 栄養学の勉強】

 
 栄養学の勉強をしようと思っています。先日、サプリメントを飲んでいると、どうも体調が悪い感じがしました。飲むのを止めると気のせいか体調が戻りました。このように、たとえマルチビタミンでも、根拠に基づいて飲まなければいけないと再認識したからです。
 栄養学は医師が最も苦手とする分野のひとつです。上手くいくかどうかわかりませんが、少しずつ勉強していくつもりでいます。




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【耳鳴について考える2〜脾と心の異常】

 耳鳴の講義を菅沼栄先生から受けました。菅沼先生のプロフィールとも言えるサイトを先週もご紹介しました。東洋学術出版社のサイトです。 

 耳鳴治療は難しいものですが、基本的考え方を整理したいと考えています。先週は腎の異常についてお話しましたが、今週は脾と心の関わりについてお話します。

 脾は消化吸収の働きを担いますが、脾の力が減少すると吸収したエネルギーが頭(心)に届かなくなり、耳の失調が起こるとされています。この状態は心血不足といわれる状態です。こういう人には活血法と昇陽(エネルギーを上(頭=心)に送る)が必要になると考えられます。

 脾の働きが悪いので、昇陽させることを重点的に考えるなら、代表的処方は補中益気湯だと思います。ただし、後で触れますが、痰湿が頭に生じて症状が出ている場合には、降濁しにくくなり、症状が悪化することもあります。

 活血については、以前にお話した認知症の活血法と同じように治療をしていきます。更年期の耳鳴などはここに含まれると予想できます。

 当帰芍薬散が使いやすいですが、積極的に活血したい場合には、冠元顆粒も考えてよいでしょう。

 逆に、頭で生じた老廃物を体に戻すのも脾の働きですが、この働きが弱ることでも耳の症状がでてしまいます。汚れた水が頭に溜まるという意味で痰湿(あるいは陰濁)が頭に溜まると表現します。この場合、降濁(汚れを頭から除く)が治療の基本になります。清暑益気湯(せいしょえっきとう)には黄柏(おうばく)という生薬が入っていて、その作用を生じます。痰湿を除くということを中心に考えるならば、温胆湯(うんたんとう)を考えます。 

 美食でも痰湿が全身に現れ、頭まで上昇してしまうことがあります。この場合にも降濁して治療しますが、入ったカロリー量が多いため、湿熱の状態になっているため、同時に清熱(熱を除く)する必要があります。食事の内容も少し考えるべきなのかもしれませんね。

 次回は肝にまつわる耳鳴について解説します。




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